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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

人懐っこい「ジョウビタキ」

2020-12-19 21:27:00 | 生き物

 「クコ」の周りの草取りをしていたとき、「ジョウビタキ」が遊びに来た。農作業をしているといつのまにか近づいてくることが多い。「ジョウ」とは、「尉」と書き、銀髪の意味がある。確かにジョウビタキの頭はやや銀髪に見える。「ヒタキ」とは、「鶲」と書く。鳴き声が「ヒッヒッ」そして「カッカッ」と啼く。それが火打石を打つ音に似ているところから命名されているようだ。後ろ姿を見ると、紋付きの白い紋があるのが特徴で、「紋付鳥」とも呼ばれている。こちらのほうがわかりやすい。

         

  そのうちに1m近くまで寄ってきた。カメラを向けても逃げない。ふつうはカメラを向けると同時に逃げるのが動物的本能なのだが。それほどに人懐っこいものの、縄張りには敏感で仲間でも排斥してしまう。群れを作らず一人でいることが多い。画像は、眼の周りが黒く、頭が白っぽいオスである。メスは頭をはじめ全体が淡い褐色で、どうしても鮮やかなオスに注目してしまう。

 和宮様はえらくこのジョウビタキが気に入っていて、10月頃から「ほら、ジョウビタキが鳴いているのがわからぬか」とまっさきに気がつく。柿が色づくとその枝に止まって鳴いているのがガラス越し数メートルから見えるのを楽しんでいる。渡り鳥なので今しか見られない出会いなのだ。

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ドキッとさせるなよ!

2020-10-28 22:11:41 | 生き物

 わが家の居候に、「アシダカグモ」がいる。歩き回る蜘蛛では日本最大というだけあって20cm以上はある。しかし、その模様は個体差があって「あれ、誰だっけ」というほど違う。わが家ではその異様な雰囲気と大きさに「タランチュラ」と呼んでいる。

 とくに、オスのアシダカグモはサングラスをつけている。突然、近くにお出ましになるのでギクッとしてしまう。しかも、ゴキブリを捕らえるほどのスピードで移動したり、じっと動かなかったり、畳の上ばかりではなく障子をよじ登る。

      

 画像のドクロのような顔の中で、口に似たところには2列に4眼、計8個の単眼が見える。メスはサングラスはしていないが、オスの倍くらい大きい。足には「真っ黒黒すけ」のような模様があるのも新発見だ。見るたびに、「仕事をしろよ」と呼びかける。室内にいる虫たちを捕らえてもらいたいからだ。  

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七変化どころじゃないエビガラスズメ

2020-10-15 22:29:22 | 生き物

 空芯菜が終わったので片付けをしていたときだった。そこに突起の尻尾のあるイモムシを発見する。尻尾があるといえばそれはすぐに「スズメガ」の仲間であることはわかった。しかし、スズメガと言っても日本に80種類もあるからどれに当たるか調べてみた。しかし、画像と同じものはなかなか見つからない。イモムシ・毛虫の幼虫は生育段階によって色も形も模様も変わるから始末が悪い。

 やっと同じものを1件だけ見つけた。それでこれは「エビガラスズメ」だったことが判明した。なーんだ、それならけっこう見ていたはずだ。けれど、幼虫には緑色型、褐色型、中間型など色が違ってるし、模様が違うのが困る。尻尾の尾角(ビカク)の機能はいまだ解明されていないという。金銭を生まないようだからいま話題にもなっている研究予算もないんだなー。

          

 成虫のからだの赤っぽい部分がえび殻に似ているというので「エビガラ」の名前がついた。そういえば、ときどき見たときがある。 個体によっては紅色が鮮明なものもある。(画像はwebの「芋活com」から)

             

 さらに、畑の土の中でこの大きい蛹も何回か見たことがある。はじめてみたときは恥ずかしながら気持ち悪くて踏んづけてしまったこともあった。特徴であるくるりと紐状のものは将来口器の一部になるようだ。(貴重な画像は写真家・安田守氏のブログから)

 

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食いしん坊のキアゲハ幼虫

2020-10-07 21:37:10 | 生き物

 玄関先にでっかい「シシウド」がいつのまにか生えている。その花を求めて蝶や昆虫たちが訪れているのでバッサリ切るのをストップしている。そんなとき、和宮様が「すごいことになっているぞよ」と叫ぶ声が聞こえた。

   

 

 そこで急いで現場に馳せ参じると、なんとそこのシシウドに「キアゲハ」の幼虫がうじゃうじゃいたのだった。一匹ならかわいいなと思うが、20匹近くもいたので、「マイリマシタ」とため息をつくしかない。

   

 しかも、葉も花もきれいに食べられている。背丈もあるほどに成長していたシシウドもこれは枯れるしかない運命にある。その大食漢ぶりは見事というしかない。今まで、キアゲハの幼虫のせいでニンジンやセロリやパセリをしっかり食べられてしまう被害がたびたびあったので、最近は防虫網をしたままでこれらの野菜を育ててきた。農業害虫に指定されているわけだ。

                 

 幼虫としては終齢幼虫なので、これから蛹になっていくはずだ。その前に鳥などに食べられてしまう危険は大いにある。いわゆるアゲハの「ナミアゲハ」は、ミカン科植物を食べるが、キアゲハはセリ科植物食べることでアゲハから新しく独立進化したようだ。アゲハは樹林の花を中心とした食性が特徴だが、キアゲハは平地の草原にある花を食性に選んだ。

 したがって、北方系のキアゲハは、温暖化や都市化の影響を受けて個体数が減っているらしい。身近だったキアゲハが都市部では出会うことが少なくなってきたということだ。その意味で、わが家のシシウドに群がるキアゲハは貴重だ、と和宮様にご注進に及んだ次第だった。

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ついに「アカホシゴマダラ」来訪

2020-10-05 21:28:02 | 生き物

 朝、雨戸を開けると目の前に「アカホシゴマダラ」(タテハチョウ科)がやってきていた。今年の7月末に歩いて10分ほどの国道沿いの草むらで出会ったばかりの「アカホシゴマダラ」だ。同じ蝶なのだろうか。同じなら2カ月くらいかかってわが家に来たというわけだ。

 後翅が破れていた。肝心の赤い斑紋がよく見えない。というのは、本来は沖縄の固有種でもあるのだが、関東で発生したアカホシゴマダラは中国・香港系亜種で人為的に放蝶したものらしい。沖縄から来たものだとニュースになる代物だ。

     

 「アカホシゴマダラ」は、1998年に藤沢市で発見して以来、関東周辺で広まり今では東海・静岡にも出没するようになったという。2005年には「要注意外来生物」に指定され、2018年には静岡の「特定外来生物」に指定され、日本の固有種の蝶に影響する「害蝶」となった。それほどに、生命力のある蝶でもあったということだ。

 幼虫の食樹はエノキの葉だけど、まわりは杉林が多くなかなかエノキを確認出来ないので、急速な拡張はないだろうが、成虫の食樹はクヌギなどの樹液でもある。エノキは昆虫が集まる樹でもあるが、これが少ないと競合してしまったり、開発で姿が消えていくことになる。売れる木は育てるけど商品にならない木は伐採するという林業の在り方が気になる。

 さて、アカホシゴマダラをこれからどのように受け止めればいいのだろうか。植物だと駆除できるんだがねー。   

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曼殊沙華を愛でるアゲハたち

2020-09-28 23:03:09 | 生き物

 畑のそばに植えてある曼殊沙華こと彼岸花が咲いた。曼殊沙華は別名「葉見ず花見ず」という。葉と花は同時になることはないことから、葉は花を想い、花は葉を想い、お互いの成長を助け合う「相思相愛」の花というわけです。

 そこへ、いろいろな昆虫が群がってくる。やはり目立つのは、アゲハ群の蝶だ。とりわけ圧巻だったのは「カラスアゲハ」だった。草刈機を隣に置いて眺めるのも至福のひと時だ。とにかく、メタリックなカラーがいい。

  

 しかし、光の角度でそのカラーが変わるのも見ものだ。また、図鑑の写真と現場の蝶とが違うのもしばしばだ。しかも、春型やら夏型やら、オスやらメスやらの違いもあるし、個体差もあるのでいつも混乱させられる。こちらの存在がわかると蝶も一時どこかへ飛んでいくがいつの間にかまたやってくる。「モンキアゲハ」もやってきたがレンズがストライキを起こした。

      

 カラスアゲハがいなくなると今度は「ナミアゲハ」がやってきた。やっと安心して曼殊沙華の蜜を吸えるというわけだ。同じ仲間でも違う仲間でも相手を排除しようと喧嘩が始まるのも人間とおんなじだ。

 人間はつい利益や効率で土地の収益ばかり考えてしまう。昆虫の楽園を確保する人がいなくなるほど余裕がなくなってきた。江戸の園芸国家・田園都市の精神が無くなってきているのではないかと思うことが少なくない。エンデの『モモ』に登場する多くの大衆の忙しさそのものが現実化している。

 生きる羅針盤を喪失した高齢者が多いから若者も生きている意味を見いだせない。おっと、高齢者のオイラも昆虫の楽園を作っているかと問われれば答えに窮してしまう。バタフライガーデンを作りたいとは思うので、まずは曼殊沙華を増やすところから始めている。

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秋の夜長にカエル3匹・虫1匹

2020-09-20 20:18:07 | 生き物

 そろそろ長袖でないと寒さがじわじわとやってくるこの頃だ。そんなとき、またもや一円玉ほどのアマガエルがわが家へやってくる。以前は「モリアオガエル」の子どもも来たことがあるが、最近はもっぱら「ニホンアマガエル」がほとんどだ。まずは捕獲して外に解放する。

  そのうちに違う2匹のアマガエルも侵入してきたので、あわてて捕獲作業が夕飯後の作業となった。なんとか捕獲してまた外に解放する。どうして侵入したかを尋問してもカエルは 黙秘を守るばかりだった。

     

 いっぽう、「トゲナナフシ」もやってきた。ナナフシが灯火にやってくるのは危険なはずだ。家の中には枝というものがないから擬態はできないのに。昼間は枝を演じているので夜は餌探し本番。餌を求めてわが家に迷い込んだってわけか。

 大きな声では言えないが、棘は威嚇用の飾りでじつはあまり機能していないらしい。平和主義者のトゲナナフシらしい地味で控え目な生き方がいい。ほとんどはメスでオスが発見されればニュースとなるほどなのだ。その理由は昆虫界の謎なのだそうだ。

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出会いがしらだった

2020-09-13 21:22:37 | 生き物

 出会いがしらに「シマヘビ」と出会ってしまった。蛇がいる間は前進できないのでお互いに見つめ合う。向うも前進したい様子だ。するとまもなく、シマヘビはあきらめたようにUターンをしてくれた。2mくらいはあったようだ。これで三度目くらいだがいずれもシマヘビだったように思う。ということは同じ個体だったのだろうか。

              

 ヘビの模様は個体差があるので一瞬の同定は難しい。まずはマムシではないことを願うが今のところ出会ってはいない。とはいっても、「玄関にいた」とか「茶畑・石垣にいた」とかの話はよく聞くので安心はできない。昨年はヤマカガシに数回出会ったことがある。みんな自分から避けてくれるのが助かるが、お互いが想定外にかち合うときが危ない。

 このところ、2週間に1回は、2cmもないかわいいアマガエルがわが家にやってくる。へたすると踏んづけそうになるので、捕獲してはきょうも外に解放する。常駐しているバッタを踏んづけてしまったこともあるが、きょうも脚を潰してしまった。当局にそんな実情を訴えてもなかなか善処してくれない。「それは自助であって公助にはならないからね」と軽くいなされる。もちろんそう言ったのは菅さんではありませんが。

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ゾウムシは飛ぶのか

2020-08-26 22:35:24 | 生き物

 ときどき、家の片隅に「ゾウムシ」を発見する。今までは存在に驚きはなかったが、つまり思考停止状態でもあったが、よく考えると、なぜ樹ではなく家の中にやってくるかが疑問。ゾウムシにとってメリットがあるのだろうか。この「ゾウムシ」は、ポピュラーな「オオゾウムシ」(オサゾウムシ科)のようだが、1.5cmくらいの大きさだった。

 幼虫は朽ち木の中で育ち、成虫は樹液に集まるがどうやら灯火をめざして飛んでくるらしい。飛ぶのはまだ目撃していない。いつも、風呂場の片隅にいることが多い。マイナーな感じだが、全動物中最大のゾウムシ科として世界で6万種もいるという。その中でも大きいのが「オオゾウムシ」だが、最大のものは3cmもあるが、さすがにそれほどのジャイアンには会っていない。 

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武士のような「トビ」

2020-08-23 22:23:16 | 生き物

 このところ、裏の畑が「コジュケイ」の出会いの場になっているらしく、やかましいというか、けたたましい。野鳥の声と言えば、アカショウビン・イカル・アオバトの声に聞き惚れた今年の春だったのに。人間と同じで、野鳥にもけたたましいのもいれば魅惑の声の持ち主もいる。

 いつも通る橋の街路灯の上に「トビ」がいることが多い。だから、この橋を通るたびにトビポリスがいるかを確認する癖がついてしまった。

     

 後向きのトビにカメラを向ける。するとすぐそれを察したのか、横向きになった。じつにスキのないさすがの猛禽類だ。そしてその直後は、音もなく飛びたって、こちらに向かい始めたのであわててカメラをしまう。まもなく、トビはゆっくりおいらの頭上を旋回し始めて敵かどうかの検証作業に入ったようだった。

            

 まるで武士のような尊厳と矜持がある。こんなトビがときどきカラス軍団と戦闘態勢に入ることがあり、多くの場合排除されてしまう。「武士も一人じゃなくて集団戦法を使わなくちゃ」と応援するが、単独で戦っている強さと弱さを畑の上空で目撃できる。そんなアウトローの悲哀と自立を見せてくれるのが「トビ」なのだ。   

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