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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

多大な経済被害をもたらすクサギカメムシ

2021-04-04 18:50:11 | 生き物

 わが家にのそのそ歩いていた「クサギカメムシ」を捕捉。こいつを潰すと臭いニオイを出すので有名だ。クサギの木にいたのでついた名前だ。2018年2月、自動車1万台近くと機械を積んだ3隻の運搬船がニュージランドへの上陸を拒否されたことがある。つまり、車の隙間にクサギカメムシが発見されたのだ。ニュージランド当局はキウイフルーツなどへの食害を懸念しての措置だ。へたすると、数百億~数千億の経済被害ともなる。

                   

 人工構造物への適応が柔軟で、冬は人家のなかにも侵入する。わが家も利用されたわけだ。成虫は茎や葉ばかりか果実も食害するので果樹農家からはマークされている。幼虫はイチイ・スギ・サクラなどを栄養源としているが、わが家周辺にはたっぷりその樹木がある。背中の模様はなんとも貧相な目立たない模様だがこれもカムフラージュ戦略なのかもしれない。いよいよ、カメムシとの格闘もはじまる。

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今年初めて出会ったヘビ

2021-03-31 21:34:52 | 生き物

 石垣の下に置いてある植木に水をやっていたところ、なにやら動くものを感じた。蛇だった。いよいよ蛇が出てくる季節になった。蛇だけでなく、これからむやみに茂みを歩けなくなるのが残念でもあるが。はじめはお互いやや慌ててしまったが、シマヘビは比較的冷静に退路をゆるりと探し出した。

                  

 シマヘビの特徴の4本の縦縞模様はやや不鮮明に思えた。長さは約1mくらいの成体。細いベロを揺らしながら石垣の穴に入ろうとしている。

  

 何か所かの穴に頭を突っ込んでいったが、すぐにもどってくる。こちらがバタバタ対応すると、気性が荒いシマヘビは噛みついてくることもある。そういうときは、頭をふくまらせ尾を震わせて攻撃態勢をとることもあるので注意が必要だ。噛まれると毒はないが痛いらしい。

    

 けっきょく穴は浅いのがわかったのか、穴は諦めて石垣の上の茂みへとゆっくり消えていった。わが家の周辺ではシマヘビに多く出会う。倉庫下の地面に棲家があるようだ。好物はトカゲやカエルのようで、それはわが家の周辺にはいっぱいいるので、食料には困らない。つまり、ヘビも常駐しているということでもある。お手柔らかにね。

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どこが日の丸だって?

2021-03-21 22:05:44 | 生き物

きょうは終日雨天だった。先日畑で畝づくりをしていたら、アリのような生きものが足元でうろうろしていた。1cmもないほどの大きさだったので、珍しいアリかもとよくわからないままカメラでぱちり。ずいぶん目が衰えてしまっている。

 ゆっくり画像を見たら、白い模様のある蜘蛛だった。メスは上に卵や子グモを乗せるコモリグモ科の「ヒノマルコモリグモ」だった。

     

 メスは茶褐色で白い斑紋もない目立たないものらしいが、この白い模様はオスだった。毛深い足にも白い模様があるのが特徴のようだ。

 1973年までは毒グモ科に分類されていたという。それは、この蜘蛛が「タランチュラコモリグモ」の仲間であったことからだ。しかし、毒はないということで誤解されないよう「コモチグモ科」に分類された。それにしても、「ヒノマル」というネーミングの由来がよくわからないのが気がかりだ。       

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ヒヨドリは渡り鳥!? 

2021-03-15 22:09:49 | 生き物

 そろそろ葉桜が見えてきた「河津ザクラ」にヒヨドリが来ていた。そういえば、樹の下にはかなり花びらが散乱していた理由がヒヨドリのせいだったのがわかった。甘いもの好きなヒヨドリは花の蜜はもちろんのこと、果物も食べてしまう百姓からは嫌われ者だ。1970年代まではヒヨドリは冬鳥の渡り鳥だった。そういえば、物心ついたころはあまりヒヨドリの姿は現在よりも少なかった気がする。それがふつうに見られるようになったのは温暖化のせいなのだろうか。

            

 ヒヨドリの生息が日本・朝鮮・東南アジアの局地範囲なので、世界的に見ればヒヨドリは貴重種ということになる。平安時代には貴族が飼育するのがはやったらしいが、ヒヨドリは飼い主の顔も識別できたということだ。しかし、他の野鳥が来ると脅したり奇声をあげたりして可愛いという声は聞かない。力による支配・脅しによる支配は人間界も同じ現象があるが、外野席から「嫌われるぞ」と言ってやりたくなる。 

 

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家で「カゲロウ」ウォッチング?

2021-03-11 22:28:14 | 生き物

 いよいよ家の中に昆虫が突入を始めた。その第1号が「カゲロウ」だった。カゲロウは、学校や自然保護団体等の主催で「カゲロウウォッチング」がされている。つまり、川に住む水生昆虫の調査のことだ。そのカゲロウがわが家に来るとは解せないが。

                

 カゲロウが生息しているということは、その水辺や環境がとてもきれいであることの証左なのだ。しかし、最近は農薬がいまだ頻繁に使用されたり、護岸のためにコンクリートで川や用水を固めたりしてきているので、こうした水生昆虫は少なくなってきている。カゲロウがいるということは環境がいいということなので、わが家が自然環境に近いんだな。つまりあばら屋ということか。

 きょうは3・11東北大災害の十年目ということで、朝から特集番組が組まれている。しかし、その中身は被害者の悲痛な思いを知らせるのが圧倒的だが、とくに原発にかかわる巨大なマネーのまき散らしによって「豊かさ」を入手しているという掘り下げが欠落しているのでは、という疑念が払拭できない。

               

 復興の問題もコロナ禍の問題もこれからの人間の生き方はどうあるべきかが問われているのに、そこへのアプローチをしないまま現在まできてしまった。政治家の質は日本国民そのものの質の反映にしか見えない。ドイツのメルケルやEUの指導者たちの発言にはそれなりの哲学を感じるが、相変わらず日本は腹芸の世界だ。

 カゲロウウォッチングなどという小さなイベントはニュースにもならない。金にもならないカゲロウだがそれが存在すること、もしくは存在しないことの意味を考えていくと問題山積の現代をあぶりだせるのではないかとも思う。

 

 

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アカゲラとコゲラが同時に

2021-02-23 21:03:52 | 生き物

 裏山の老木にキツツキがやってきた。距離があったのでピントがいまいちだが、アカゲラだ。カーンカーンと樹をつつくドラミングが大きく響いたのでカメラを向ける。するとそれがわかったのか逃げられてしまった。その近くの樹に移動してしばらく隠れていたのでシャッターを切る。

              

 逆光なので色がわからなかったが、パソコンでお腹が赤いのがわかる。後頭部の赤色を見たかったが確認できなかった。きっと赤色のないメスかも知れない。

             

 尾羽の外側は、白黒のまだら模様が鮮やかだ。「アオゲラ」はそこが黄緑色をしている。残念ながらその後ドラミングの音は聞き損ねたが、近くにカラスがいたせいかアカゲラも落ち着かない。

    

そのうちに、 雀ほどの小さい「コゲラ」がやって来た。キツツキでは一番小さい。大都会の街路樹でときどき目撃していたことがあった。わが家からキツツキの大小を一気に観られたのがラッキーだ。

                 

 「コゲラ」は、幕末のシーボルトが持ち帰って標本をもとに命名されたという。体は小さいが立派なキツツキの体形は守っている。枯木もキツツキにとっては重要な畑でもあるわけで、外観が悪いといって伐ってしまうのは疑問だ。そのままにしておくのも大切なのだ。「断捨離」だといってばんばん捨てていくドライさが前々から気になる。「活かす」工夫が必要な時代なのだ。       

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やっと「カケス」を撮る

2021-02-10 20:28:17 | 生き物

 秋ごろからときどき見かけた「カケス」が冬になって頻繁にやってくるようになった。カメラに収めようとするがなかなか敵も素早い。図体が大きいので長い距離は飛べないものの、すぐ樹の陰に入ってしまう。和宮様もこのところたびたび目撃していて図鑑の野鳥と首っ引きで調べていらっしゃる。

 町内に武田・徳川軍の攻防があった犬居城の麓に「榎本其角」の句碑がある。そこには、「かし鳥に 杖を投げたる 麓かな」の句が彫られている(2009.10.27blg)。「かし鳥」とはドングリが好きな「カケス」の別名だ。其角は「ジェージェー」と汚い声で鳴くカケスに向かって杖を投げたらしいが、秋葉神社から下山して「やっと麓に着いたぞ」と安堵しつつも、「うるさいぞー」と杖を投げつけたのではないかとオイラは解釈している。カケスの甲高い鳴き声はじつに不快を増幅する。しかし、カケスの色は鮮やかできれいだ。

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「だるまさんが転んだ」をしている冬鳥

2021-02-06 20:42:02 | 生き物

 以前、川崎の「生田緑地」でよく見かけた野鳥が「ツグミ」だった。飛び跳ねては止まって胸を張るという繰り返しの動作が飽きなかった。まるで、「だるまさんが転んだ」を遊んでいるような鳥だった。5年前(2016.2.24blg)にも畑で見かけたので久しぶりの出逢いとなった。

       

  そう言えば、朝に和宮様が「眉と頬を白い珍しい鳥を見たがなんの鳥じゃろか」というので、「はっ、ホオジロかもしれませんね」と答えると、「いや、大きさはスズメより大きかったわいな」という。たまたま夕方ヒヨドリくらいの大きさの褐色の野鳥が驚いて地面から樹に逃げたのをカメラでキャッチ。遠くてわからなかったが、胸を見るとゴマ塩の黒班模様だった。これは生田緑地でたびたび見ていた「ツグミ」に違いないと確信する。

             

 画像を和宮様に見せると、「これじゃ、これじゃあ」と叫ぶ。二人は同じツグミをそれぞれ見ていたのに違いない。おっとりしているのがジョウビタキと似ている。カメラを向けると普通の鳥はすぐ察知して逃げ去るがこの両者はすぐには逃げないのがいい。

  和名は、冬に飛来した時に聞こえた鳴き声が夏には聞こえないので、口をつぐんでいるのではないかということで「ツグミ」となったという説がわかりやすい。

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スズメじゃなくてー

2021-02-01 21:14:04 | 生き物

 近くの狭い国道をウォーキングしていたら、ジョウビタキが元気に迎えてくれた。カメラを構えると突然違う野鳥が飛んできた。その着地点はけっこう距離があったので雀のように見えたがどうも違う。

              

 ズームで見てみると、頬が白かった。これは「ホオジロ」(ホオジロ科)のようだ。眼の周りが黒っぽいのはオス、褐色はメスだから、こちらはメスのようだ。くらい森よりは明るい葦原や低木が好きなようで里山を代表する留鳥(リュウチョウ)でもある。

     

 静岡県の菊川市はホオジロを市の鳥に指定している。鳴き声は、「一筆啓上仕り候」と聞こえると言われる。「一筆啓上」まではなんとか聞こえないわけでもないが、「つかまつり候」はとても納得できない。頭のてっぺんにわずかな冠毛も見えたので、最初は冠毛が特徴の「カシラダカ」という鳥かとも思った。ホオジロは以前わが畑でもときどきやってきていたのを確認したこともある。都会では見られない鳥なので、こういう里山の鳥が目の前にいるということは、生活保護並みの家計ではあるけれどとても豊かになった気分だ。        

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初めてアオジをとらえる

2021-01-28 22:08:00 | 生き物

 いつも一瞬で見逃してしまう「アオジ」(ホオジロ科)をなんとかカメラに収める。じっとしていないのでピントが合わないままシャッターを押してしまう。暗い木陰の地面から突然現れては飛び立っていくとき、なんとなく模様を覚えてはいたが、カメラに収めたのは初めてだった。

                 

 大きさはスズメくらい。「アオジ」の「青」は、古語の「緑」の意味。「ジ」は、ホオジロを示すという説もあるが愛称の「児」の説をとりたい。もう少し近くならピントも絞れるのだろうが、距離がありすぎる。次回はもう少し仲良くしたーい。

   

 和宮様お気に入りの「ジョウビタキ」が農作業を視察にやってくる。鳥の方から近づいてくるのだから急いでシャッターを探す。そしていつもながら、ピンボケとなってしまう。「秋に常に来るヒタキ」だから「常鶲」という説がわかりやすい。

   

 人間には比較的人懐っこいが、鳥どおしでは縄張り争いが激しい。似ている色・模様を持つ「モズ」との縄張り争いが有名らしいが、まだ現場に立ち会っていない。最近、モズの到来が少なくなったせいか。

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