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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

アジサイ寺に初めて闖入する

2016-06-17 21:09:05 | 旅行・散策
昨日はひょいと森町の「あじさい寺=極楽寺」に道草する。
 狭い境内に13000株のアジサイがぎっしり咲き誇る。

                         
 アジサイの品種はよくわからないが、「カシワバアジサイ」はわかりやすい。
 はじめて出会ったときはアジサイの仲間には見えないくらいのアジサイの異邦人。

        
                           
 北米産の「アナベル」だろうか、白い手毬状の清楚なアジサイ。
 よく見ると微妙に違いがあるのだけはわかる。

        
 紫の装飾花に白い縁取りがある「フロウ・タイコ」。
 この白さが際立つ。
 アジサイや境内を管理している方と多岐な話題で話し込む。
 70代半ばの方だったが精悍な作業員であるとともに前料理人でもあった。
 黒子役に徹しているが輝いている。

                             
 装飾花の縁が内側に反り返っている「ウズアジサイ」。
 ざっと見てしまうとみんな同じように見えてしまう。
 とりあえず、手毬状のアジサイに登場してもらった。

 きょうは終日草刈り。
 やっと歩きやすくなるとともに、次の畝づくりのスタートができそうになった。
 涼しい風が流れる汗を冷やしてくれた。 
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薬草満載の散策会

2016-06-12 20:51:02 | 旅行・散策
 雨が心配されていた森林散策会だった春野町静修地域は真夏が来たような晴れだった。
 「春野いきいき天狗村」に集合して、樹齢100年というヤマザクラのある元分校・禅寺をめざす。
 近くの県道には、花穂が生薬になるという「ウツボグサ」(シソ科)の見事な群落に出会う。

                       
 フィトンチッドが飛び交う森のトンネルを歩くと、「ハナイカダ」を発見。
 葉の上の緑色の花は終わっていたが緑の実がなっていた。
 この葉を乾燥させると下痢止めの効能があるという。
 若葉は山菜となる。


 そのすぐ近くに、葉が青みがかった「コンテリクラマゴケ」(紺照鞍馬苔)の群落もあった。
 京都の鞍馬山で最初に発見されてコケ状に生育するので「クラマゴケ」の名がつく。
 本種は中国原産で園芸植物として導入されてそれが野生化したという。

   
 また珍しいシダを発見。
 「ヒトツバ」というシダに似ているが、葉の裏表にツヤがあり、栗の葉に似ているので「クリハラン」という。
 単葉で直立している様は舞台でダンスをしているかのようだ。

               
 春に咲いた「セリバオーレン」(芹葉黄蓮・キンポウゲ科)の花がまだ白くなって残っていた。
 根茎を乾燥させて漢方の整腸薬として使用する。
 根茎を切ると黄色の断面が見られるのでオウ(黄)レンという。

  
 途中で、「サルトリイバラ」の見事な実の連鎖を発見。
 しかもよく見ると、怪しい毛虫もついていた。
 これはどうやら、サルトリイバラを食草とする「ルリタテハ」の幼虫のようだ。

 今回のコースは漢方の薬になる植物が多かった。
 さらには、静修トンネル前で珈琲を提供し、また地域づくりを貢献している大脇さんの家を発見したのも収穫だった。     
 


 
 
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シロヤシオ・アカヤシオを見にスーパー林道へ

2016-04-26 21:06:40 | 旅行・散策
 ツガル博士らとともにアカヤシオ・シロヤシオを突然見に行くことになった。
 天竜スーパー林道の「天竜の森」に向かいながら落石の多い県道を抜ける。                         

                            
 途中に満開のシロヤシオを発見。
 葉先が赤味がかっているのが特徴。
 樹皮もマツに似ているので「マツハダ」との異名もつく。            

                        
                          
 尾根筋を歩いてみると、毒草の「バイケイソウ」の群落や「カタクリ」の花も見られた。
 これから咲くであろうマイズルソウやツクバネソウの小さな群落も急いで春にアタックしている。
 ツガル博士の定点観測のフィールドでもある。

   
                         
 アカヤシオも急峻な崖沿いに咲き始めていた。
 蕾を持つものもいたが、すでに散ってしまった花は道をピンクに飾る。
 林間から垣間見えるアカヤシオの群落は、向かいの山からは桜の満開を見るような情景が浮かぶ。
 例年より開花が早いという。
 

 途中に「琢心門」と銘打つ鳥居のような門があった。
 修験道の森らしい銘板だが、貴重な植物群を目撃したわれわれとしては、これらの植物から何を学ぶべきか、何を行動すべきかを問う門でもあった。
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戦国の要衝「二俣」を歩く

2016-04-24 22:30:47 | 旅行・散策
 今年から森林散策会に新たに加わった天竜二俣コースを歩く。
 NPO法人「元気里山」が運営する「マルカワの蔵」を起点に街中から「光明寺」へ向かう。

         
                           
 秋葉山・春埜山と並ぶ霊山「光明山」にあった光明寺は、昭和6年の火事により昭和14年現在の二俣に移転。
 石仏や石碑、さらには前方後円墳など見どころはいっぱいあって、ついついみんなから遅れてしまう。

                    
 「大黒殿」には日本一でかいという木造の大黒天が鎮座しているが、キンキラキンでなんとなく現世利益的な安っぽい印象になってしまう。

                                                            
  
                         

 奥の院を過ぎると修験者が歩くようなアップダウンの尾根が続く。
 これが天然の要塞となっていることで、「二俣城」の延長線上にある。
 郷土の国文学者内山真龍の「資料館」がふもとにあった。
 歴史・自然どちらも魅力的なコースであるとともと快い疲れを久しぶりに味わった半日となる。  
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熊の里は花の山里だった

2016-04-10 20:07:08 | 旅行・散策
 今年度最初の「森林散策会」は、天竜の道の駅「くんまの水車の里」に40人ほどが集合。
 早朝から家を出たが、現地ではツーリングのバイクにしばしば出会う。
 いつもの通り、道の駅のおばちゃんの元気印の挨拶から始まる。
 熊地区の村おこしの源はここにある。

                       
   
 出発してまもなく最初にシャッターをきるのがこの橋の上だ。
 向かって左に「ユキヤナギ」の群落。
 右に白と桃色の「ハナモモ」の並木。
 この風景で熊地区の様子はおおいに期待が高まる。

                            
 その期待をさらに増幅する装置が、昔の庄屋らしき熊平家住宅とエドヒガンザクラの大木だ。
 どこから撮っても絵になる。
 近くに喫茶店もあるし散策には絶好のコースになっている。

    
起伏の多い山道のアップダウンにゼイゼイしているうちに、またまた桜の大木に出会う。
 桜と花桃は確かに目立つが、それ以上に道端には春らしい野草の花が競演していたのも魅力的だ。
 桃源郷はここにもあった。
 日本の原風景はここにあることを置き去りにして経済成長している都会の豊かさは本物ではない。
 

                         

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北遠の隠れ里・百古里(スガリ)めぐり

2016-03-26 21:02:19 | 旅行・散策
                             
 午前中は「桜コンサート」の打合せに出てから、午後は天竜横川の「百古里(スガリ)」に行く。
 林道のような木立のトンネルを越えるとこじんまりした桃源郷「百古里」に到達した。
 そこには、山々と溶け合った人間の働く姿があった。
たまたま購入した本が安田善憲さんの『山は市場原理主義と闘っている』の目次を見たら、肉食文明は森を破壊した、日本人の魂のふるさとは美しい日本の風土にある、というタイトルが目に入る。
 ベルギーのテロと欧米大国のかつての植民地主義とがダブってしまう。
 
                             
 木の皮を剥いている作業のようだった。
 自然と人間が一体となったこの景観がジャパンの象徴のように思えてならない。
 北遠の隠れ里と言われるのが納得できるほどの風景が随所に目撃できる。

         
 不耕起栽培の自然農法をしている田んぼは水が張られていた。
 人も家も畑も自然体の雰囲気を醸し出している。
 陶芸やピザ窯もあり、昼食代わりに焼き芋を買う。
 大規模農業に追われているのではない生き方が垣間見える。

                             
 今回も訪れた鈴木静宵さんの陶芸工房を覗き見る。
 奇抜な色合いで目をひこうとしない地味であり誠実である人柄が伝わってくる。
 そこには作品とピーンと対峙している静宵さんの息づかいが感じられる。

                          
 移動式ピザ窯で焼いたサンドイッチをいただいた。
 移動もできてコンパクトなので狭い庭でも楽しめそうだ。      
 
   
 道路沿いでツクシの群落を発見。
 一列縦隊なのが初々しい。
 そういえば、しばらくツクシを食べていない。

 自前で開催した地域の「百古里めぐり」がますます浸透していくことを願ってやまない。
 
 
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まさに桃源郷を行く

2016-03-20 20:35:14 | 旅行・散策
 天竜に実現している現代の桃源郷「花桃の里」の散策会に参加する。
 7年前に見た「花桃」はチラホラだったが、今は花桃の森が随所に見られる。
 
     
 しかも、道の駅に来た人に花桃の枝を提供していた。
 地元の人の素朴なおもてなしが心を暖かくする。

                       
 コースはいつものルーチンコースだったが、じゅうぶん楽しめた。
 参加者も50人近い。

                   
 このところ家族連れも目立ってきた。
 この森林散策会も10年に迫ってきたとのこと。
 そろそろ10年の節目のまとめを作ろうという声も大きくなった。

            
 スタートまもなくの「セッコク」も見事な花を咲かしていた。
 画像には2種類のセッコクがあると言うが、違いはちょっと見ではわからない。
 林縁には「タチツボスミレ」や「ムラサキケマン」がもう咲いていた。

                          
 森の境界で馬頭観音の石像に会う。
 天明6年(1786年)3月の銘が刻印されている。
 明治の廃仏毀釈令のせいか、石像の首や錫杖などが破壊されている。

 ガイドの森林コーディネーターと参加者とがにこやかに溶け合ってきているのが印象的だった。

 
  

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浜松フラワーパークはとっくに春だった  その1

2016-03-06 18:03:00 | 旅行・散策
 同じ世界にずっといると視野狭窄になってしまう。
 ときに、書を捨て、鍬を捨て、街に出ることも必要だ。
 というわけで、浜松フラワーパークに向かう。

                         
 入園してすぐに梅園が待っていた。
 しかも、樹の下にはスイセンがびっしり植えられていた。
 今月末には梅の花の代わりに主役となる。
 計算された仕組みに感心する。

   
                           
 フクジュソウの群落に誘われる。
 春は黄色とともに始まる。
 フクジュソウに希望を託す気持ちがこめられている。

                               
 歩道隣に「湊桜」が早くも咲いていた。
 およそ30束ごとに玉状に咲いていた。
 早咲き桜というと河津桜ばっかり見ていたので、ミナトザクラを見られるのはうれしい。

            
 わが集落には菜の花は咲いていないが、ここではとっくに春を謳歌していた。
 雨を予想していたが汗がでるほどに暖かい。
 駐車場も観光バス8台ほどを含めびっしり埋まっている。
 春本番であればこの倍は予想される。

 公園の存続の危機があったとき、樹木医塚本こなみさんが再建に要請される。
 その成果をみたいというのが今回の期待だった。

 
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山里を生きる杉峰集落を往く

2015-12-20 20:47:10 | 旅行・散策
 浜松市にある「春野山の村」を出発して隣の「杉峰」集落に向かう。
 往時は21世帯もあった集落も現在では6世帯となった。
 眺望が見事なビューポイントがいくつもあるにもかかわらず。

    
 地元の陶芸家白幡登さんの工房と登り窯を見せてもらう。
 さらに地元の方にも集落を案内していただく。
自分の集落の説明を人前で語ってくれる人は意外にいないので、とってもありがたい。
 クチナシ・シキミ・サカキ・センリョウ・白梅・ユズなども確認する。

                    
 三角型の樹形をした茶畑があった。
 聞いてみると、ご主人が病気で倒れて茶生産を止めるのだという。
 そのため、茶木を抜根しやすいように剪定したのだという。
 抜根後は奥さんが働きやすいようワラビ畑にする予定だ。
 ここにもじわじわと過疎の現実が押し寄せている。

    
 尾根沿いで集落の中心だった酒井さん宅跡地に向かう。
 今年の4月に火災で自宅と薬師堂を全焼し老夫婦とも焼死したという。
 広大な敷地には石垣だけが残されていた。
 多数の石はふもとの石切川の石を苦労しながら運んできて造成したという。

                             
 周りをよく見ると火災の痕跡が所々に見られた。
 個人で管理していた総欅づくりの薬師堂と堂内にあった薬師如来と十二神将の仏像も炎に消えてしまった。
 奈良時代から続いてきたという修験道の拠点が失われた。

                    
 そんななかでもつつましく生きる集落の人々とその生け垣は美しい。
 向かい側に開拓の集落「五和(ゴワ)」が山並みのなかに散在するのが見える。
 人間の暮らしは自然の懐にあることを描いている。

       
 ボランティアの森林コーディネーターもそれぞれのポイントで自然観察活動で活躍する。
 コースの整備やゴールの「芋煮会」準備でも「はるの山の楽校」スタッフが担う。
 47人の参加者には暖かい芋煮汁が提供され、キウイフルーツのお土産つきという大サービスだった。  


    
 
 
 
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ロウバイがもう咲いていた 「杉峰」地区を歩く

2015-12-08 21:44:06 | 旅行・散策
 今月20日の浜松市「森林散策会」のコースを企画するにあたり下見をする。
 京丸という奥山に近い石切入り口の「杉峰」を初めて歩く。
 道路わきには園芸植物が多いのが意外な気がした。
 ロウバイがとっくに咲いていたのにびっくりする。

      
 峠道沿いに集落があるので陽当たりがいい。
 赤いナンテンも多く見られたが、「シロミノナンテン」を発見。
 「野鳥は赤より白身のナンテンのほうが好きみたい」と先日聞いたばかりだ。

                           
 立派な石垣や屋敷林も見られるのは防風も兼ねているのだろう。
 陽当たりを満喫している「イソギク」がその一端を担っていた。
 耐寒のはずのわが家の「イソギク」はなかなか育たなかった。

     
 赤い実を鈴なりにつけている「コトネアスター」(バラ科)がにぎやかだった。
 ベニシタンの仲間のようだが、よく公園の緑被植物として利用されている。
 まさかこんな山奥に出会うとは思わなかった。

                          
 赤い実と言えば「ヒヨドリジョウゴ」(ナス科)がのびのび垣根を越えている。
 似ている赤い実が多いのでいつも混乱する。
 ハダカホウズキとかヤマホロシとかあるが、有毛だったのでヒヨドリジョウゴとしておく。

           
 日陰に「フユサンゴ」(ナス科)がけっこう見られた。
 橙色の丸い実が魅力的だ。
 ナス科の実は有毒が多い。
 ガーデニングでよく利用されている。

                           
 暗い林縁では「ヤブムラサキ」の紫色の実が美しい。
 いわゆる「ムラサキシキブ」より葉がビロード状の「ヤブムラサキ」のほうが多かった。
 わが家で自由を得ている「コムラサキ」より実は控えめだ。

 冬でも見どころはあることを確認する。
 近くの神社やお寺の名前が表示されていないのが気になるが。
 昔はこのあたりを修験道の行者が闊歩していたようだ。
 そういうわからないことが多いので直接集落の人に聞くことにする。    
 

   
 
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