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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

舞台もさることながら厨房も大活躍

2011-04-10 19:47:10 | 行事
 雨プロのため工場内にイノシシ汁の厨房ができた。 そこに和洋折衷のいでたちのシェフが現れた。しかもその鍋のフタには「東北がんばれ」の文字が。 

         

 工場の窓がいつのまにかカウンターに変身。 混乱を覚悟していたのにスムーズに配膳することができたのもみんなの知恵の結果だ。

               

 工場内に並んだ竹の鍋。 それは器だけでなく、花器や植木鉢として活用できるとあってかなりの人が喜んで持ち帰っていった。 隊長の夜なべ仕事が結実したものでもある。その数は120本を越えた。それは里山の竹林という恵みのおかげでもある。

 舞台の華麗で重厚な中身はもちろんのこと、それを側面から支えていたのが厨房でもある。 それは20人近い主婦を中心としたパワーであり、前掛けをしたシェフたちの活躍も大きい。

                     
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夢と希望を紡ぐコンサート

2011-04-09 19:42:49 | 行事
 しらいみちよさんの透明な歌声が心に沁みていく。 阪神淡路大震災を機にサクラの植樹を広げてきたしらいさんの祈りが会場の工場を緊張させる。 都会から都留市に移住して自然や土とのふれあいにこだわってきたしらいさんの本領発揮である。





強い雨にもかかわらず、スタッフはいきいきと雨プロの一時混乱をのりきっている。 急ごしらえの会場の工場は、約120名ほどの参加者・スタッフの止まった呼吸と歌声との溶解炉と化した。しらいさんの発する自然志向と鎮魂のさざなみは、森山良子の「さとうきび畑」を彷彿とさせる。



舞台の飾りにはみっちゃんの庭・畑・山の彩りが、無機質だった工場に命を吹き込んでいる。 舞台もいろいろ試行錯誤の構成をしながらついに落ち着いてホッとしている。これは同時にみっちゃんやスタッフの前向きな心意気の反映でもある。
 
 このパワーはきっと春野町の希望を形成する一助となっていくと思えてならない。市からの助成金も決定した。それは次へのステップを予感させる。
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野外コンサートが急遽雨プロに

2011-04-08 23:17:51 | 行事

いよいよ明日に迫った「さくらコンサート」。 天気予報は雨が80%。 そこで朝の打合せで会場を野外から屋内でやることになった。 屋内といっても工場だ。 自動車の部品が所狭しと置いてあったところを片付け、ありあわせの素材で舞台と客席を設営。 

             

 強力な指示がないにもかかわらず、思い思いのセンスが舞台づくりに生かされる。 無機質だった工場に見事なステージのできあがり。 30人近くのスタッフが会場設営はもちろん食材準備・食器洗い・庭整備などにてきぱき動いている。 

 サクラの植樹やムササビの保護運動を続けている歌手しらいみちよさんも到着し、川崎からはるばる手伝いに来た主婦の助っ人も参画して晴れやかな前夜祭となった。

 メインのイノシシ汁の鍋となる竹筒120本の殆んどを隊長が作りあげる。 それを洗って乾かすのもかなりの手作業だったから、隊長の思い入れが伝わってくる。

  

 東北大地震の義援金箱も急遽竹林に伐りに行き制作。 当日集まった義援金は新聞社に届ける予定だ。 準備する主催スタッフの心意気や感動がいかに反映されるだろうか。 いよいよ明日、本番である。

 

        

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コンサート準備着々と進んでいる

2011-04-02 20:28:40 | 行事

                         

                                       

 来週の9日に行われる「しなんばたサクラコンサート」の準備が朝から夕方までてきぱきと展開されています。 

 U字溝はアウトドアクッキング用のかまど。 高さの調節や網張りの準備の重労働をこなしています。 舞台はすでにみっちゃんの夫がいつのまにか作っていました。 スタッフ用の名札をヒサカキの木で1枚毎に作成。 案内カンバンや散策道道標など手作りの丁寧な作品も用意されていました。  

 指示されて動くというより、みんな自主的にすすんで準備作業をやっているのが素敵です。 もう、成功は間違いなしですね。 すでに、申込みは50名を超えています。

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イベントにU字溝が出番

2011-03-26 22:46:22 | 行事

 4月9日に主催する「さくらコンサート」の打合せにきょう十数人が集まった。 打合せに助っ人がどんどん集まるのが成功の秘訣だ。 様々な人が駆けつけてくるのも団長のみっちゃんの人や地域を思う情念が惹きつけているのに違いない。

 多数のU字溝が届いた。 これはマロンさんのつながりの賜物であり、運搬も自前で行ってきた。 この上で、竹筒のイノシシ汁を作ろうというものだ。 つまりはアウトドアクッキングの導入だ。

 従来はスタッフが全て手作りの料理でもてなすてんてこ舞の忙しさであったが、今回は、参加者に食材を自分から採ってもらったり、お茶も自分から淹れにいくようなシステムにした。 参加型イベントへの第一歩だ。

 内容も田舎暮らしをはじめた若者のトークを入れたり、お茶や地元野菜などの出店も考慮して、過疎を少しでも潤すようなものを考えている。 ここで元気を共有することが、国難ともいえる現状に希望を見出すきっかけになればと思う。

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よそもののまちおこし!?

2011-03-24 20:12:22 | 行事

 よそものが中心になってまちおこしの「応援団」を作った。 「春野長蔵寺応援団」という名前だ。 団長は地元でまちおこしを孤軍奮闘で続けてきたみっちゃんだ。 彼女の活動の蓄積でコンサートはこのところ100人を超える参加者がある。

 鄙びた山あいの中山間地にこれだけの人が集うのは驚異的だ。 しかも、行政や既存の地域組織に頼らず活動を続けてきているのだ。

 意気に感じたよそもののボランティアを中心に作った応援団が今回は主催することになった。 限界集落がポトリポトリとできていく現状の中で、みっちゃんの「地域に元気を」という願いを少しでも実現しようという取り組みだ。 

 前回は、定員がオーバーしてお断りした人がいるほどだ。 申し込みは早めに。 心のこもった文化と食彩と自然が待っている。 春の到来とともに、その準備をすでに始めているところだ。 あわせて、そこで東北大地震被災地への義援金を集める予定だ。

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集落のそば打ち会

2011-02-13 20:40:14 | 行事

 わが集落の女性部が主催する「そば会」が公民館で行われた。

 午前中にめいめいでそば打ちを挑戦。 準備や買出しも集落の女性が活躍。 昨日も無縁社会が喧伝されるなかで、ここではある意味では緻密な「血・地縁」社会が健在である。 矛盾もあるが、こうした前向きな取り組みがふだんの生活のなかにあることの意味が大きい。

                      

 先生もいないなか、悪戦苦闘しながら、そば100%のそばを子どもも大人もつくり、昼前には約30人くらいで食事。 午後はみんなが楽しみにしているビンゴ大会。 景品は100円ショップもどきのものだが、この過疎では潤いのあるひと時となっている。

 

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山里の防災訓練

2010-12-07 11:26:50 | 行事
 先日の日曜日、地域の防災訓練が行われました。
 前半は放水訓練、後半は河原で消火訓練、最後にヒジキ入りのアルファ米と味噌汁をいただきました。
 のんびりしたなごやかな訓練はさすが山里ならではです。
 
             

 この中山間地にこれだけ人がいるのかと思うほどで、子どもの姿も見られました。
 
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秋晴れの山里コンサート

2010-11-28 17:20:23 | 行事
 昨日、近くの山里でオカリナコンサートが開催された。
 紺碧の青空と山の紅葉を借景にしたオカリナの音色は秋のさわやかな風情に溶け込んでいくのだった。
 演奏の「AKIRAさんとちゃぼさん」の素朴な優しさも山里にピッタリだった。
 なんといっても、過疎で悩む地域でしかも個人の庭に100人を越える人が集まることそのものが驚異だ。
 行政の力も地域団体の力も借りず、組織とはいえない私的ネットワークの複合が産み出したイベントだ。

               

 午前中にフライパンのような容器でほうじ茶を炒ったうえでの地元産お茶の香ばしさもあり、地元産の山菜やコンニャクなどの食材もふんだんに用意された。

                

 とりわけ、地元産の自然薯をすり鉢ですってダシと卵をさらに混ぜてから、麦飯にかけて食べるヘルシーな芋汁は人気だった。

 こうしたゆったりした一日はひと気の少ない地域に静かな感動をもたらしたのだった。
 それを支えた素朴なかかわりの有志とお母さんたちのてきぱきした奮闘は、今までの組織的な町おこしとは一味違った味をもたらしたのだった。
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山里の廃校庭 でイ・マエストリ市

2010-11-14 22:43:53 | 行事
 愛知県新城市(シンシロ)の山間にある廃校の庭で行われた「イ・マエストリ市、無二の市」というイベントを訪問した。
 「イ・マエストリ」とは、イタリア語で「一つの分野で優れた技能を持つ巨匠・アーティスト」いうほどの意味だ。
 また、「無二の市」とは、字のとおり「二つとない、ただ一つのものたち」、誇り高い人間やモノで構成される市ということのようだ。

 ウクレレやギターや大正琴などの舞台前に焚火があるという組み合わせが見事マッチしている。

                      

 50人ほどのアーティストや百姓たちが紅葉や山並みに囲われた大正時代に創立された小学校校庭で作品や生産物を競う。

         

 校舎の屋根は瓦葺だ。
 そこに流れるゆったりした空間や時間は今の日本が失いつつある空気でもある。
 歩く人・とどまる人全てが開放された穏やかさを共有しているかのようだ。

 市場原理主義はとりあえずここでは冬眠したのかもしれない。
 でもきっと、明日からまたじわじわとやって来るにちがいない。
 それでもきっと、小さなマエストロたちは、小さなムラで少しの作品や野菜を作り続け、自らのささやかな誇りを貫くにちがいない。
 
          
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