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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

忘れていた柿を収穫

2022-11-25 21:07:22 | 野菜・果樹

 裏山で作業をしようとしたら、奥の方に柿が見えた。ここ数年、裏山も藪が広がって中に入れないようになってしまっていた。そのため、柿があったことをすっかり忘れていた。かなりの老木でもあり、日当たりも悪かったうえに、強剪定の洗礼も受けていたので十数個の柿を確保するのがそれまでの成果だった。今回も同じくらいだったが、カラスに食べられている柿もあった。

           

 渋柿ではあるが、品種はわからない。この樹も10年ほど前に偶然発見したものだった。そのくらい、目立たない成長の悪い柿の木だった。だから、甘柿か渋柿かわからなかった。実の先端が尖がっている渋柿の品種には、大富士・蜂屋・愛宕・大和・立石などが有名らしいがどれに当たるかも判らない。この柿の大きい品種が百目柿のようだ。とりあえず今年の収穫はこれだけ。

  

 渋柿といえば、吊るし柿をするのを忘れていて、へたを残さなかったのが失敗。そこで、家庭用食品乾燥機で乾燥することにする。普通、食品乾燥機には果実や野菜を薄くスライスして並べるが、干し柿にするので棚に当たる皿を外して、ヒーター部分だけを使う。その上側に丸網を二重に乗せてそこに剥いた柿を置く。そこに大きな箱の段ボールを全体にかぶせて加熱する。要するに、燻製づくりの要領だ。

    

 恐れ多くも、これらの作業やアイデアは和宮様自らすべてを担ったのだった。しかも、さっそくできあがった干し柿を御下賜くださったので、ありがたくいただくことになった。食べてみると、太陽光の恵みにはかなわないけれど十分旨味のある干し柿となった。山からの贈り物の自然の恵みがあらためてうれしい。加えて、山の幸に応えてくださった和宮様の素早い配慮に感謝するばかりとなった。

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最後は55cmの大物だった

2022-11-23 22:13:07 | 野菜・果樹

 霜がやってきたのであわてて残りの沖縄トウガンを収穫する。ところがその数日後、ハト麦の繁みの下にでっかい冬瓜を発見したのだった。その根っこは先月に抜根していたので、今まで水も栄養も補給されないままじっと耐えていたというわけだ。日当たりではなく繁みだったのが幸いした。

 さっそく、その長さを測ったら55cmほどだった。重さもずっしりだった。時間がだいぶたっていたのでもちろん、外皮の毛はなくなり、ツルツルしていた。白い粉の「ブルーム」に覆われていた。

         

 沖縄冬瓜は、生ごみを畑にまぶしたものから芽を出したものと思われる。その苗を畝に移植してツルを網に這わせながら育成したものだ。沖縄冬瓜は30cmほどの大きさで、表面は白いブルームはなくツルツルしている。核家族や老人だけの所帯には手ごろの大きさだ。そのせいか、生産量は沖縄が日本一だ。

   

 わが家では、冬瓜は毎朝の野菜ジュースの主要メンバーとなっている。それでも、食べきれないので知り合いに押し付けて食べてもらったりしてなんとか食品ロスにならないようにしている。料理では、スープがおすすめだ。夏は冷たいもので、秋や冬は暖かいものがいい。歯が悪い後期高齢者にとっては口に入れるととろけるような食感がうれしい。鶏肉との相性もいい。味噌汁にいれてもカレーライスにいれても齟齬はない。同居している食材の味を生かす謙虚さが素晴らしい。さて、来年もどこかで芽を出してくれると信じている。

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飢饉を救った野良坊菜はわが家も救った

2022-03-25 21:47:21 | 野菜・果樹

 昨年の秋、野生化していた「のらぼう菜」を畝に集めて今年も栽培をする。冬には二重の防寒布をかけていたのが良かったようで、順調に収穫している。この時期、葉物野菜はなかなか畑からは収穫できない。近所におすそ分けするととても喜ばれる。和宮様は十二単衣を脱ぎ捨て作業着に着替えて収穫に余念がない。

          

 のらぼう菜は天明・天保の飢饉の救荒野菜として人々を救ったことで有名だ。江戸時代以降栽培されてきた伝統野菜というが、ルーツは西洋アブラナでもある。どうやら、オランダ船が持ち込んだらしい。しかしそれが、江戸西多摩や埼玉飯能地域などの山間部が栽培の中心地だったというのもオランダと結びつかない。

 生をサラダで食べてもいいし、茹でて何もつけなくても甘いし柔らかい。菜の花系の野菜は苦みが強いが、のらぼう菜は甘みがある。収穫後は萎れやすく長距離輸送や大量出荷に不向きのため市場に出回らない。そのため、「のらぼう菜のレジェンド」と言われる、川崎市菅地区の高橋孝次さんらの執念で関東に進出している。が、寒さに強く、野生化するほどの生命力があり美味・栄養価も高いのに知られていないのがこれまた理解に苦しむ。春の到来とともにのらぼう菜がわが家の食卓の花形で、年金暮らしの家計を救っている。

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今年は慎ましく実る

2021-11-11 22:36:26 | 野菜・果樹

 例年だとキウイフルーツの収穫は11月の文化の日前後だったが、温暖化の影響だろうか霜の警報が少なくなった。そのため様子を見ていたが、とりあえず収穫に踏み切った。

 それがなんと、例年の十分の一弱の収穫量だった。やっぱり寂しいなー。8畳の部屋いっぱいに転がったキウイの実に足の踏み場もないほどだったのに。気候変動のせいにしたくなる。剪定のし過ぎか、放任していたほうが収穫は多かったかもしれない。

         

 キウイはリンゴやミカンと違って収穫してすぐ食べられないところが弱点だ。はやる欲望を抑えて熟成を待つしかない。そんなとき、「キウイフルーツ哀歌」というイナエさんの自由詩に出会った。キウイフルーツの堂々たるデビューだがその生育は破天荒のような野生を現わす性質をよく表現している。ジャングル状態になっているもつれた枝をこれから剪定するのは気後れしてしまうのが正直な心境だ。

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きょうもミズナ、きのうもミズナ

2021-11-09 21:12:36 | 野菜・果樹

 日本原産の京野菜「ミズナ」を毎日食べている。秋に葉物野菜がなくて困っていたのであわてて種を蒔いたのが「ミズナ」だった。何とか間に合ったが、種袋全部を蒔いてしまったので密植状態となった。間引きしながら毎日のように「ミズナサラダ」をいただく。さいわい、収穫した柿を混ぜるとなかなか旨い。

                  

 むかしの水菜は4kgもあるような白菜くらいのデカく重いものだった。鍋や漬物に使われたようだが硬いのが難点。それを消費者の口にあうよう改良したことで、平成に入ってからは全国に波及。今では、茨城県が出荷量全国1位(京都の4倍以上、京都は4位)となっている。

 おかげでシャキシャキの柔らかい生野菜を堪能している。しかし、収穫を怠ると硬い大きな水菜になってしまうのは経験済み、せっせといただきましょう。きょうも知り合いにダンボールに入れた水菜をプレゼント。葉物野菜を作るのをつい忘れてしまう農作業ではあるが、やはり常時畑にあるようにしたい。  

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なんとか滑り込んで「紅くるり」

2021-10-29 19:12:53 | 野菜・果樹

 秋にあわてて種蒔きした「紅くるり大根」をやっと収穫することができた。愛知の松永種苗が開発した「紅くるり大根」は、首から先端までの外皮が赤いだけでなく、果肉も見事な紅色に染まっている。赤大根の中でもこれだけ見事なものは少ない。

           

 色から分かる通り、アントシアニンが豊富で青首大根の3倍もある。つまり、抗酸化力があることで長生きできるはずなのだ。わが家はもっぱらくるりの酢漬けをやることで紅色をより鮮やかにしている。ちょっとしたつまみに重宝している。ここ数年、はまっている酢漬けで、年内に食べることができた滑り込み収穫となった。

 とは言っても、白大根をやめたわけではない。地大根の「宮重大根」(愛知県宮重町)もだんだんと太くなってきている。こちらのような伝統野菜も遺伝資産として継承していくことも大切だ。

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本州でレアな花が畑で咲いている!!

2021-10-10 22:24:33 | 野菜・果樹

 簡単ながら畑の様子をざっと見るのが日課だ。それは野菜や庭の様子見もあるが、主に害獣の痕跡を見るためだ。痕跡がないとホッとする。このところイノシシやシカが来ていないので畑や庭は大きな被害はない。そこで、あわてて晩夏にサツマイモを植えてみた。そんなサツマイモにいまアサガオのような花がいくつか咲いている。

               

 ときどき、空芯菜にも同じような花が咲く。同じヒルガオ科だ。しかし、サツマイモの花は珍しい。本州で咲けばニュースになるくらいレアなことらしい。サツマイモは気温が高いまま日照時間が短くなると花が咲くという「短日植物」なのだ。

               

 しかしながら、サツマイモの花が咲くということは本命の芋が育っていない可能性がある。植えた時期が遅かったのだろうか。雨が少なかったせいだろうか。葉の元気さにいつもごまかされるが、掘ってみないとわからない。体にストレスがかかると種を保存するために開花するらしい。

 芋は紫イモのはずだが、ポリフェノールを期待しての植え付けだった。サツマイモ農家でも見たことがないというほどの開花はうれしいが、芋ができないとなると穏やかではない。      

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忘れっぽいのはこれのせい!?

2021-09-28 21:40:43 | 野菜・果樹

   今年の栗はついにピークを過ぎた。イノシシさえも食べに来ない状況だった。同時にいつも収穫するのは裏の畑の隅にある「ミョウガ」だ。栗に追われついおろそかになる。そのため、いつも収穫が遅れパンパンにつまった蕾を逃がしてしまう。したがって、花が咲く前の収穫はいつもできないでいる。それでもなんとか、硬めの蕾を探しながら藪のなかに突入する。

   

 夏のミョウガ畑もあるが、収穫量といい、味の深みといい、秋のミョウガにはかなわない。放任状態ながらバケツ一杯の収穫は軽く越える。最近はさすがにジャングル状態なので収穫量は落ちてきている。栄養的には、カリウム・葉酸・マグネシウム・マンガンとほかの野菜ではとれないような希少野菜でもある。

              

 なにしろ、「魏志倭人伝」に登場するくらいのむかしからの食材なのだ。と言っても、そこには倭人はあまり食用としていないと書かれたそうだ。しかし、その後、奈良・平安時代以降、食用として重宝とされる。中国では食用としなくなった。したがって、台湾・韓国の一部を除き、世界で食用として栽培しているのは日本だけだ。

 ただし、食べ過ぎるともの忘れがひどくなるという俗説がある。ここ数年のオイラの深刻なもの忘れはミョウガのせいだったかー!?。   

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ハトムギの実ができそうだ

2021-09-11 22:22:12 | 野菜・果樹

 ハトムギは健康に良さそうだという単純な論理で、ハトムギを栽培することにした。しかし、ハトムギの種はほとんど入手できない。そこでネットで10粒確保した。それをポット鉢で育てていると稲と同じように「分けつ」して苗が増えていた。それを畑の隅に植えておいたところ、ついに実の原型ができ花も咲きだした。

 うまくいけば、はと麦茶やハトムギおじやをやってみたい。なにしろ、半年くらい飲み続けたところ和宮様のいぼがきれいに取れたことがあるほどの薬効があるのだ。国内にはタイや中国からの輸入が多く、国内では10%しか生産していないらしい。じゅず玉とそっくりだが、実はやや細身の印象。稲と違って一斉に実がならないので選別に手間がかかるということだ。

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砲弾を発掘・収穫??

2021-09-01 22:32:53 | 野菜・果樹

 久しぶりの砲弾だった。いや、砲弾のような「トウガン」だった。しっかりブルームもできて食べごろはグーと来ている。いままで収穫したのは、すべて朝の野菜ジュースとなった。95%が水分たっぷりなのでそのまま生でいただくことになる。

     

  ヘルシー野菜として注目されるが、この大きさや重さに尻込みしてしまう。しかし、ジュースにするとコンスタントに消費できるのがポイント。旬は夏だが、季語は秋、冬まで保存できるという優れもの。余分なナトリウムや老廃物を排除して高血圧やむくみを解消してくれる。畑ではまだ実ができている。一本の小さな苗からこれだけの野菜になるなんて、その生命力パワーに脱帽する。 

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