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アミアンへの小さな旅―③

2007-02-09 01:32:09 | フランス
アミアンの街は第一次、第二次、ふたつの大戦でほぼ全域を破壊されてしまったそうです。従って、歴史的建造物は、かろうじて戦災を免れた大聖堂などごく少数をのぞいて、今に見ることはできません。

大聖堂にしても危なかったようで、1918年に破壊から救ってくれたアメリカ軍・オーストラリア軍への謝意を捧げるプレートが聖堂内に何枚か掲示されています。

戦後の復興、それはどこの国でもどこの街でも大変だったことでしょう。アミアンがその際選択したのは、赤レンガによる街づくりだったようです。

市内いたる所にこのような赤レンガの建物が並んでいます。フランスらしくないですね。オランダ、あるいはイギルスの雰囲気に近いような気がします。それだけアミアンがフランス北部にあり、ベルギー・オランダや、海峡を挟んでイギリスと風土的に近い関係にあるということかもしれません。

こういった公園にしてもいわゆるフランス庭園の幾何学模様にはなっていません。何となく肩の力の抜けた、やさしい表情をしています。

ピカルディ地方最大の都市だけあって、中心街にはラ・ファイエットなどのデパートやブティック、そしてマクドナルド、都市銀行などが軒を並べており、歩行者専用道路もきれいに整備されています。また、大聖堂の少し北にあるサン・ルー地区では、小さな運河を活用した街づくりが行われています。

カフェ、レストランなどが並んだ、いわばウォーター・フロント。運河の中に立つ像がTシャツを着ているのが愛嬌です。

同じ運河沿いでも、こちらは一見、日本の蔵の街。細い水の流れと柳の木がそのような雰囲気を醸し出しているのかもしれませんね。建物はちょっとカラフルでサンフランシスコ風です。

このサンルー地区で見つけた面白いものが、下の看板。

武道教室の案内看板です。空手と居合い。「武道スポーツ80・本部道場」と書かれています。どんな小さい街にも日本武術の教室がある、と言われていますから、人口13万人のアミアンにあるのは当然なのでしょう。マンガやアニメを見ながら武術の稽古をしているのかもしれません。


大聖堂、ジュール・ヴェルヌの家、そして赤レンガの街並み・・・フランスらしさとフランスらしからぬところとを併せ持つアミアン、なかなか素敵な街でした。

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コメント
 
 
 
運河 (coucou)
2007-02-09 03:50:43
とても素敵な街並みですね。パリから急行で1時間10分程度でしたらツルっと行ける距離ですね。日本人は住んでいるのでしょうか?
 
 
 
アミアン (take)
2007-02-09 05:10:54
coucouさん
さ~どうでしょう、アミアンに住んでいる日本人・・・いるかもしれないですね。フランスの方と結婚してその配偶者の出身地に暮らしている方、あるいは留学生(Universite de Picardie Jules Verneがあります)もいるかもしれないですね。ただ、一日領事館がアミアンでは開かれないようですので、いらっしゃるとしても多くはないのでしょうね。
因みに、急行で1時間10分、快速で1時間40分ほどです。片道17.9ユーロ。ただ朝夕の本数が多いわけではないので、パリまで通勤するのは大変かと思いますが、coucouさんチャレンジしてみませんか。
 
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