ソルボンヌの授業では、毎日10分程度、その日の話題をみんなで話すことになっています。生徒が話題を提供したり、教師が紹介したり・・・新聞やTVで報道された内容が多いのですが、先日は日本が話題になりました。
Metro(メトロ紙)に小さく紹介された「安倍首相の給与返上」です。見出しは“安倍晋三の自己処罰”。給与を三ヶ月返上することを発表したが、その理由は、2001年から174回開かれたタウンミーティングでやらせ質問を頼むため政府が参加者にお金を支払ったこと。このように紹介されています。
これを読んだ欧米の人たちは、なぜ首相がこの程度の責任を取るのか理解できないようです。もし安倍首相が指示したものなら、この程度の自己処分ではすまされない。逆に彼が指示したのでないなら、どうして責任を取るのか。役人が勝手にやったのなら、その人間が明確に責任を取るべきだ・・・。
「個」がしっかりしている社会では、責任も、まずその所在を明確にした上で、どう罰するか決めることになるようです。前政権下での問題に、なぜ現政権のトップが責任を取るのか。前政権のトップの指示なら前首相が責任を取るべきだ。誰が指示したのかがはっきりしないのに、現首相が自己処罰をどうしてするのか・・・。日本は価値観の違う国だ、と思われてしまうようです。
日本には組織を守る方法がふたつ。トカゲの尻尾きりか、トップがまず謝ってしまい、責任の所在をうやむやにし、騒ぎを大きくしないこと。今回のは後者。首相まで給与を返済したのだから、この辺で止めておこう(官僚の処分は出たようですが)。そして、手打ち。やったことはやったこと、賞賛も責任も明確にその個人に行く社会と、個より組織が大切で組織を守るために責任の所在をはっきりさせない社会。
それがどうした、日本には日本のやり方がある、という意見もあると思います。その通りです。それぞれの国に、それぞれのやり方がある。それは尊重すべきです。ややもすると、アジアやアフリカのやり方を、遅れている、間違っている、こんなやり方だからいつまでたっても遅れているんだ、と決め付けてしまう意見を日本でもときどき聞きますが、それもやり方、方法が違うだけなのかもしれません。
なかなか相互理解は難しい。信じられなくてもそういう社会があることをまず知ることからはじめないと。拒否したら、理解もそこでストップしてしまいます。知ること、そしてその背景を理解するよう努めること。その積み重ねが必要なようです。
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Metro(メトロ紙)に小さく紹介された「安倍首相の給与返上」です。見出しは“安倍晋三の自己処罰”。給与を三ヶ月返上することを発表したが、その理由は、2001年から174回開かれたタウンミーティングでやらせ質問を頼むため政府が参加者にお金を支払ったこと。このように紹介されています。
これを読んだ欧米の人たちは、なぜ首相がこの程度の責任を取るのか理解できないようです。もし安倍首相が指示したものなら、この程度の自己処分ではすまされない。逆に彼が指示したのでないなら、どうして責任を取るのか。役人が勝手にやったのなら、その人間が明確に責任を取るべきだ・・・。
「個」がしっかりしている社会では、責任も、まずその所在を明確にした上で、どう罰するか決めることになるようです。前政権下での問題に、なぜ現政権のトップが責任を取るのか。前政権のトップの指示なら前首相が責任を取るべきだ。誰が指示したのかがはっきりしないのに、現首相が自己処罰をどうしてするのか・・・。日本は価値観の違う国だ、と思われてしまうようです。
日本には組織を守る方法がふたつ。トカゲの尻尾きりか、トップがまず謝ってしまい、責任の所在をうやむやにし、騒ぎを大きくしないこと。今回のは後者。首相まで給与を返済したのだから、この辺で止めておこう(官僚の処分は出たようですが)。そして、手打ち。やったことはやったこと、賞賛も責任も明確にその個人に行く社会と、個より組織が大切で組織を守るために責任の所在をはっきりさせない社会。
それがどうした、日本には日本のやり方がある、という意見もあると思います。その通りです。それぞれの国に、それぞれのやり方がある。それは尊重すべきです。ややもすると、アジアやアフリカのやり方を、遅れている、間違っている、こんなやり方だからいつまでたっても遅れているんだ、と決め付けてしまう意見を日本でもときどき聞きますが、それもやり方、方法が違うだけなのかもしれません。
なかなか相互理解は難しい。信じられなくてもそういう社会があることをまず知ることからはじめないと。拒否したら、理解もそこでストップしてしまいます。知ること、そしてその背景を理解するよう努めること。その積み重ねが必要なようです。
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ネットを通じて少しは理解できるようにはなってはいますが。
責任の転嫁・言い逃れ。又かって。今まではそこで終わりに
していました。実際身近で問題抱えている人の救護策は
いつも後手で、いざなにかするのも解決するまでの無駄な
時間を労します。身のかわし方もこちらの方に使って頂くと
少しは楽になれるような気がします。
言葉の表現は捉える人如何で変わるものですね。