・・・なんて悠長なことは言ってられなくなりました。フランスでは、あとひとつ寝ると、今まで例外扱いだったカフェ、レストラン、バー、カジノ、ディスコなど(全国で20万軒あるそうです)もついに禁煙。これで、屋内の公共の場は完全に禁煙です。
16-17日付のル・モンド紙の第一面です。「喫煙者にとっては、ゲームセット」。もう吸えないよ、と言っています。風刺漫画なので、禁煙施行と最近選ばれたミス・フランスの問題を同時に扱っています。ミス・フランスが、実は以前透けて見える水着で写真撮影を行なっていたことが発覚し、品位に欠けると非難されているのですが、そんなミス・フランスだから、きっとタバコも吸っていたに違いない!(・・・別に問題じゃない!いまどきセミヌードくらいで品位がどうとかいってるほうがおかしい)。
さて、先日もご紹介しましたように、店側は禁煙の対象外となる屋外のテラス席が寒くないように風除けを置いたり、暖房を設置したり、あの手この手で喫煙客用の対策を講じています。何しろ禁煙を遵守しないのが分かった場合は、罰金。喫煙者には68ユーロ(約11,000円)、そして施設の管理者にはほぼ倍の135ユーロ。これでは、違反者が多いと、店側もたまったものではないですよね。ですから、ディスコとかどうしても屋内だけになってしまう施設では、完全に遮蔽された喫煙スペースを設けたりしているようです。日本でも、ありますよね、こうしたスペース。まるで動物園の檻に入れられるようだ、とフランスのメディアは紹介しています。
吸っている本人はもちろんですが、それ以上にその煙による間接喫煙による健康問題を考えての禁煙措置。間接喫煙による死亡がフランスでは年間5,000人になるそうです。せっかくですから、この機会により多くの人が禁煙できれば良いのですが・・・今年の2月から会社のオフィスなどは禁煙になったのですが、心筋梗塞の減少などといった健康上への好影響はデータ上まだ表れていないそうです。すでに全面禁煙になっている他のヨーロッパ諸国では、イタリアの11%、アイルランドの15%など、心筋梗塞の発病が減っているそうで、それだけにフランスでも今回の全面禁煙による好影響が期待されているようです。
こうした禁煙用商品の広告が、カフェのテーブルの上にまでたくさん出ています。禁煙のために試してみた人はいるのでしょうか。自分の好みにはとことんこだわる人(別の言い方をすれば、わがままな人)が多いフランス。そう簡単に長年の嗜好を変えるとは思えないのですが・・・先日のテレビでは、煙をフラスコの水分を通すことで消去する方法とか、中近東の水タバコを髣髴とさせる方法も紹介されていたほどです。
そう、タバコは、何しろ、長年の嗜好!
ほんの数日前に撮った写真ですが、一見、中学生。とあるカフェの昼下がり・・・というか、夕方といったほうが良い午後4時過ぎ。4人でおしゃべりに夢中。男女を問わず、おしゃべりするために生まれてきたような方たちですから。そして、その4人のテーブルの上にあるのは、ビール! そして、4人が手にしているのは、タバコ!! この4人グループの反対方向には、高校生くらいの女の子の二人連れ。こちらは、ノートをひろげ、一緒に勉強しているようです。飲んでいるのは、コーラ。でも、指にはしっかりタバコが挟まれていました・・・長年の嗜好になるはずです。栴檀は双葉よりニコチンの香り! フランスでは、ビール、ワインは16歳から、蒸留酒は18歳から、そして確か法定喫煙年齢はない、ということは、いくつで吸い始めてもOK(間違っていたら、ご指摘ください)・・・16歳以上であれば、タバコ片手にビールを飲んでも、何ら問題なし!なのですね。
さて、カウントダウンとなった禁煙の実施。実際、どうなるでしょうか・・・1月1日は祝日。そのため、特に禁煙状況を見回るようなことはないそうです。2日以降も、警察などでは、あくまでケース・バイ・ケースで、分別をもった対応をするそうです。このあたりは、良く言えば、大人の対応。目くじら立てて喫煙者を見つけようとしそうな日本とは違いますね。
禁煙をめぐる動き、今後の推移が楽しみです・・・完全に、野次馬ですね。
・・・最後まで野次馬のままの2007年もこれが最後の更新。皆さん、どうか良いお年をお迎えください。そして、来年も引き続き弊ブログへのご支援、よろしくお願いします。では、また明日(!)、お会いしましょう。
↓「励みの一票」をお願いします!
すぐ下の文字をクリックすると、ランキングにアクセスし、投票になります。
人気blogランキングへ
16-17日付のル・モンド紙の第一面です。「喫煙者にとっては、ゲームセット」。もう吸えないよ、と言っています。風刺漫画なので、禁煙施行と最近選ばれたミス・フランスの問題を同時に扱っています。ミス・フランスが、実は以前透けて見える水着で写真撮影を行なっていたことが発覚し、品位に欠けると非難されているのですが、そんなミス・フランスだから、きっとタバコも吸っていたに違いない!(・・・別に問題じゃない!いまどきセミヌードくらいで品位がどうとかいってるほうがおかしい)。
さて、先日もご紹介しましたように、店側は禁煙の対象外となる屋外のテラス席が寒くないように風除けを置いたり、暖房を設置したり、あの手この手で喫煙客用の対策を講じています。何しろ禁煙を遵守しないのが分かった場合は、罰金。喫煙者には68ユーロ(約11,000円)、そして施設の管理者にはほぼ倍の135ユーロ。これでは、違反者が多いと、店側もたまったものではないですよね。ですから、ディスコとかどうしても屋内だけになってしまう施設では、完全に遮蔽された喫煙スペースを設けたりしているようです。日本でも、ありますよね、こうしたスペース。まるで動物園の檻に入れられるようだ、とフランスのメディアは紹介しています。
吸っている本人はもちろんですが、それ以上にその煙による間接喫煙による健康問題を考えての禁煙措置。間接喫煙による死亡がフランスでは年間5,000人になるそうです。せっかくですから、この機会により多くの人が禁煙できれば良いのですが・・・今年の2月から会社のオフィスなどは禁煙になったのですが、心筋梗塞の減少などといった健康上への好影響はデータ上まだ表れていないそうです。すでに全面禁煙になっている他のヨーロッパ諸国では、イタリアの11%、アイルランドの15%など、心筋梗塞の発病が減っているそうで、それだけにフランスでも今回の全面禁煙による好影響が期待されているようです。
こうした禁煙用商品の広告が、カフェのテーブルの上にまでたくさん出ています。禁煙のために試してみた人はいるのでしょうか。自分の好みにはとことんこだわる人(別の言い方をすれば、わがままな人)が多いフランス。そう簡単に長年の嗜好を変えるとは思えないのですが・・・先日のテレビでは、煙をフラスコの水分を通すことで消去する方法とか、中近東の水タバコを髣髴とさせる方法も紹介されていたほどです。
そう、タバコは、何しろ、長年の嗜好!
ほんの数日前に撮った写真ですが、一見、中学生。とあるカフェの昼下がり・・・というか、夕方といったほうが良い午後4時過ぎ。4人でおしゃべりに夢中。男女を問わず、おしゃべりするために生まれてきたような方たちですから。そして、その4人のテーブルの上にあるのは、ビール! そして、4人が手にしているのは、タバコ!! この4人グループの反対方向には、高校生くらいの女の子の二人連れ。こちらは、ノートをひろげ、一緒に勉強しているようです。飲んでいるのは、コーラ。でも、指にはしっかりタバコが挟まれていました・・・長年の嗜好になるはずです。栴檀は双葉よりニコチンの香り! フランスでは、ビール、ワインは16歳から、蒸留酒は18歳から、そして確か法定喫煙年齢はない、ということは、いくつで吸い始めてもOK(間違っていたら、ご指摘ください)・・・16歳以上であれば、タバコ片手にビールを飲んでも、何ら問題なし!なのですね。
さて、カウントダウンとなった禁煙の実施。実際、どうなるでしょうか・・・1月1日は祝日。そのため、特に禁煙状況を見回るようなことはないそうです。2日以降も、警察などでは、あくまでケース・バイ・ケースで、分別をもった対応をするそうです。このあたりは、良く言えば、大人の対応。目くじら立てて喫煙者を見つけようとしそうな日本とは違いますね。
禁煙をめぐる動き、今後の推移が楽しみです・・・完全に、野次馬ですね。
・・・最後まで野次馬のままの2007年もこれが最後の更新。皆さん、どうか良いお年をお迎えください。そして、来年も引き続き弊ブログへのご支援、よろしくお願いします。では、また明日(!)、お会いしましょう。
↓「励みの一票」をお願いします!
すぐ下の文字をクリックすると、ランキングにアクセスし、投票になります。
人気blogランキングへ
今年も、パリ情報楽しく読ませて頂きました♪
takeさんのバランスの取れた多岐にわたる情報発信!
それに加え、品のいいジョークやウィットにも癒されました(^^)v
来年も楽しみにしています(^^)/
どうぞ良いお年をお迎えください。
なんだか、明るいニュースの少なかった一年でしたね。そんな中でTakeさんのブログは、毎日の潤いになりました。今のフランス、フランスの裏表・・・そこから見える日本の姿。これからも興味深い記事、心待ちにいたしております。更なる飛躍の年になりますように!
2008年は日仏交流150周年だそうです。日本関連のイベントも多いのではないかと思います。いろいろ、またご紹介できればと思っています。
良いお年をお迎えください。
ご訪問やコメントなど、皆さんからの暖かい励ましのお陰で、毎日更新することができています。来年も、よろしくお願いします。
良いお年をお迎えください。