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『ラスト、コーション』受賞あれこれ

2007-09-10 10:04:48 | ベネチア国際映画祭


●アン・リー(李安)監督は受賞後の記者の取材に
「『ラスト・コーション』は『ブロークバック・マ
 ウンテン』の受賞より興奮した。というのはこの
 作品を撮っている時から精神的に大きなプレッ
 シャーを感じていたからだ。苦労を多く経験した。
 しかも賞の審査制度、映画の3級、4級など悩みの
 タネが多かった。役者たちと一緒に壇上で賞を分か
 ち合えなかったのは残念だったが、主演の俳優から
 既にお祝いの電話を受けている。トニーと湯唯は男
 優、女優賞を受けれなかったことに(グランプリを
 獲るとこの2賞は選外)がっかりせず、グランプリ
 を一緒に喜んでくれている。湯唯の大胆な演技がマ
 スコミの興味を集め、彼女が落ち込んでしまわないか
 心配していたがこれで元気になってくれれば」

●台湾新聞局は『ラスト~』を来年のオスカー外国語映画部門の台湾代表に
 決めた。またアンリー監督と製作会社がそれぞれ1000万台湾ドルずつの
 奨励金を贈る。また2年以内に台湾映画を撮り、審査を通過すれば
 資金の50%、上限8000万台湾ドルの補助金を用意する。
 また監督週間の作品賞を獲得した林靖傑にも13万台湾ドルの奨励金が
 贈られる。これは多くの負債を抱えている林にとっては大きな助けとなる。

●アン・リー監督は9月はじめにベネチアでのプロモーション終了後、
 タン・(湯唯)、トニー・レオン(梁朝偉)らとともにトロント国際
 映画祭に旅立った。その後、配給会社が事務局から「ベネチアに
 戻ってほしい」と要請を受けた。監督は俳優、観客とプレミア上映を
 夜11時まで鑑賞し、急いで空港へ行き、飛行機に乗った。
 既に北米からベネチアへの便は終了していたため、まずロンドンに飛び、
 トランジットし、ベネチアに入った。

●『ラスト、コーション』が金獅子賞を受賞した9月8日
 は原作者アイリーン・チャン(張愛玲)の12周忌にあたる
 命日だった。




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