うつせみ

ジェヒくんの横顔が美しい「うつせみ」の試写状が届いてはいたんだけど
エディソン・チャン、イワンくんに続き、ジェヒくんも邦画に出演なのね、
と暫く放置しておりました。

が、よくよくみると
監督がキム・ギドク監督。ん？これはもしや「空き家」ではありませんか。
去年の釜山国際映画祭で見てお気に入りの一本。

なにゆえ邦題は「うつせみ」かしら？
原題「空き家」も英語題の「３iron（３番アイアン）」も
適切に内容を表現しているのにね。

★うつせみ　
　　監督：キム・ギドク　出演：ジェヒ、イ・スヨン
　　第61回ヴェネチア国際映画祭監督賞
　　３月公開
　　
　　テソク（ジェヒ）はバイクでチラシを配りながら、空き家を探す
　　不思議な青年。　空き家に忍び込んではお風呂に入り、食事をし
　　洗濯をし体重計など修理して時間を過ごしている。
　　ある日、いつものように”空き家”で過ごしていたテソクは
　　孤独な主婦ソナ（イ・スヨン）と出会う。
　　
　　
　　キム・ギドク監督の作品はとにかく痛い！
　　そしてその痛さの根底に、人間の悲しさと崇高な愛が潜んでいる。
　　そんなギドクワールドのベクトルが今回、さらにファンタジー方向に
　　ぐーんと延びている。
　　後半の獄中でのジェヒくんの”存在を消すための修行”は必見。
　　「フライ,ダディ,フライ」での岡田准一の舞と（ワタクシ的には）
　　甲乙つけがたい美しさ。

　　テソクとソナの思いやりと幸福感を表現するのに登場するのが、
　　”チゲ”。これはたぶん豆腐チゲですな。