日々、感謝。

日々の何気ないことを、つらつらと綴っております。

POV映画。

2015-11-17 18:20:46 | 感想
恒久的に毎月劇場、レンタル問わず映画を見てますが、
最近はPOV方式映画を中心に見てます。

POVとは、ポイントオブビューというカメラワークの一種で、
主観ショット、つまり自分が見ている視界の様なカメラワークの事です。

これの利点は、簡単に臨場感のある画面になることで、
これを最大に活かせるのがホラー、ミステリー、パニックといった、
ストーリーよりも雰囲気をメインに据えるジャンルです。

僕がこの方式で初めて注目したのは、パラノーマルアクティビティで、
現在本編4作に外伝1作、異伝1作出てます。

この方式のもう一つの利点が制作費を抑えて雰囲気を出せるという所で、
特にホラーはその制作費をかけないがための、
霊やモンスターの不登場による不安感が更に恐怖感を煽ります。

そしてもう一つPOV方式と相性が良いのが、

”モキュメンタリー”と言われる演出方法です。

モック(真似た)+ドキュメンタリーの造語で、
ノンフィクションという体で物語が展開していく演出方法で、
POVと共にリアリティを追求した演出方法になります。

この”POV””モキュメンタリー”という括りでいくつか映画を見たわけですが、
とりあえずパラノーマルアクティビティ 呪いの印の感想は、もうこのシリーズは駄目かもという事でした。

今回は外伝的な話で本編のストーリーに関わっていないし、
カメラも固定からハンディカメラになるし家の中より外のが多いし、
パラノーマルは一応毎回1つはPOV演出で、お!?と思わせるものが有りましたが今作に至っては1つも有りませんでした。

先月シリーズ最終作が米で公開されたらしく、全作品見ているので一応レンタルが出たら見ようと思いますが特に期待はしてません。

ホラー物の恐怖度の基準として視聴後暗闇が怖くなるかという自分指標があるのですが、今作はありませんでした。

・ディアトロフ インシデント

ディアトロフ峠事件という実際に有った怪事件を調査するという話で、
中盤までに振りまかれた伏線を回収していくのと、最終的なオチは良かったのですが、
途中でオチが読めてしまうのと、正体不明の何かが出すぎな感がありました。

そこまではディアトロフ峠で何かあったのかというのを陰謀説に繋げて、
上手いこと奇妙な感じが出てましたが、モンスターが出てきてからは少し冷めました。

作中での伏線回収はありますが、実際の事件に対する所は結局何故そうなったのかについては触れてません。

POVの利点はハンディカメラ視点によるリアリティですが、
此の弊害としてどんな状況でもカメラを手放さないキャラクターが必要で、
大体自己中で嫌悪感を抱くキャラクターになりがちです。

パラノーマルのミケしかり、ブレアウィッチのヘザーしかり。


・ブレアウィッチ・プロジェクト

POV方式のパイオニアであり、これが流行ったからこそ1つのジャンルとして確立されるに至ったと言っても過言ではない。

といっても作品だけではなくその売り方でも話題になったらしく、
行方不明になった学生の遺族がそれを題材に小説を出したり、
遺品であるビデオの映像を使って映画を作って欲しいと依頼したり、
実際にあった出来事としてマーケティングされていた事から注目されていたらしいですが、
日本では普通に宣伝されていただけなのであまり話題にならなかったみたいです、

そんなブレアウィッチは、魔女伝説のある森に学生3人が調査に行くという話で、
作中の殆どは森の中を彷徨う話で、夜に奇声やテントの周りに謎の創作物が置いてあったりするだけという、
直接的な行動や、何かが出てくるという事はなく、

遭難している事と、不可解なことが起こっている事へのストレスからくる人間同士のいざこざがメインになってます。

一応序盤と終盤にネタの繋がりがあれど、話の根幹である魔女は居たのかという事に対しては言及がありません。
謎が謎のまま終わる作品です。

そしてPOV、モキュメンタリーをテーマにした邦画がノロイです。

・ノロイ

POVやモキュメンタリーは直接的ではなく間接的な恐怖感であり、
間接的な恐怖感と言えばJホラーの得意分野だと思っています。

なのでこれを邦画でやれば相性ばっちりなんじゃないかなと思っていた所に見つけた今作。

内容は、主人公である番組プロデューサーが複数の怪奇現象の調査をしている内に段々と1つの真理に近づいてくという構成で、
番組プロデューサーが主人公なだかって、クオリティの高いニュースやバラエティのシーンがあったりするなど、
色んな視点からリアリティを追求している作りになっていて、
最初は断片的に色々な怪奇現象を演出という感じだったんですが、それが1つの呪いが元になっていて、ある村で行われていた儀式が原因だったという集約の仕方は結構良かったです。

ただその構成、演出の恐怖感を払拭するぐらいの要因があって、正直あまり恐怖感がありませんでした。

というのが登場人物たちの濃さです。
特にノロイを振りまく原因になった女性と、異常者扱いながらに怪奇現象を感じ取れる男性が強烈。
ある意味、精神異常者としてリアルなのかもしれませんが、これがやり過ぎな感じがして逆に入り込めませんでした。

で調べてみたら、此の監督、白石晃士という人でコワすぎ!シリーズの監督なんですよね、それで納得しました。

・コワすぎ!シリーズ

そういえばこれもモキュメンタリー物でした。

しかし僕的にこれはホラーというより、ホラーテイストのコメディなので恐怖感は皆無です。

自主映画制作会社の3人がメインキャラで、その会社宛てに来た怪奇現象を映像に残して解明していくというのが毎回の流れで、
これが劇場版も含め9作品になる長編シリーズです。

この作品は、こっくりさんや口裂け女など日本で良く知られる怪奇現象の解明をちゃんと?映像作品として編集してあるあるのですが、
登場キャラが強烈でその恐怖演出など微塵も意味をなしてません。

それが工藤というディレクターで、こいつが老若男女関係なく暴力を振るう血気盛んな奴で、
それは霊的なものに対しても変わりません、こっくりさん相手に鉄バット振り回して啖呵切ったりします。

それまでの怪奇現象討伐?で手に入れたアイテムがその後の作品で有効打になったりと繋がりもあって面白い作品です。

因みに、同監督作品のオカルトとコワすぎ劇場版は話が繋がっているので3作品見てみると魅力が上がるかもしれません。

・RECシリーズ
閉じ込められたアパートで段々とおかしくなっていく住人達、最後に逃げ込んだのは空き室のはずの最上階で見たものとはとこんな感じです。

1と2は続いていてどちらも同じアパートが舞台ですが、
1は消防隊とアナウンサーと言う事で大体逃げ回りますが、
3は一風変わって、バッサバッサと切り倒していきます。
しかもクローズドサークルというには広いし、POVですらなくなっています。

新郎が鎧とメイスに武装した時に、?となり、
新婦がチェンソー持ち出してウェディングドレスを真っ赤に染めた時、
やりたいことが変わったんだなと思いました。

スパニッシュホラーネタに走る。

ハリウッド版も見ましたが大体の流れは一緒でしたが、続編は派生しているようです。

4とハリウッド版2は見てないので何ともいえません。

・ブレイブエンカウンターズ
番組クルーが廃精神病院に閉じ込められ、迷ったり襲われたりする。

エンカウンターズと言うだけあって異形の者によく出くわします。

僕的にホラー物は間接的恐怖こそ至高と思っていて、
出てきて驚かすのはそれは怖いわという感じです、
日本で言うと呪怨がそれに当たりますが、
異形でも何度も見れば流石に慣れるし、
窓とかを背にした時に襲ってきて、別の部屋まで逃げてドア閉め。
というのがパターン化してしまっているのが微妙でした。

これまた1で謎だったものが2では直接的にコンタクトしてきて最終的には会話までしてカメラまでまわします。

恐怖以外で接触しすぎで2は微妙でした。

ここからホラーではないPOV。

・クロニクル
一般人が超能力を身につけたらというのがテーマの今作。

普通は敵が出てきて街のピンチを救ってヒーローになる所ですが、
今作は敵は出てきてません、
敢えて言うなら主人公にストレスを与える者達でしょうか、
主人公は鬱屈した人生を歩んでおり超能力を得たことにより段々と凶暴になっていきます。

私利私欲に超能力を使い自滅していく、人間的な表現が一貫されており、オチも中々良いものでした。

・トロールハンター
旅の途中トロールハンターと出会い国が隠蔽するトロールの存在を証明するドキュメンタリーをとるために同行するという話。

ノルウェーが舞台で、トロールをハントする為に探し回るので自ずと景色カットが多くなり、
ロードムービーの面も持っています。

トロールの生態についてや種類も何体か居て、
CGレベルも悪くなく楽しめました。

・ザ ベイ
港町で起きた謎の怪死、それは欲望の産物が原因であった。

環境汚染をテーマにそれによって突然変異した寄生虫が人を襲い、初期症状が発疹などのアレルギー症状、
政治的理由で一般人が被害を被るなど、
リアリティのある展開で気持ち悪い内容でした。

興味本位で近づいた人達の自業自得ではなく、
何も知らない一般人が被害者というのも気持ち悪かった一つです。

最後はあっさりしてましたが、それまでのプロセスが気持ち悪く悲惨でした。


と、ざっくりPOV物の作品の感想を述べました。

全体に言えることは1は面白いですが、2になると途端にクオリティがさがる傾向にあります。

と言うのも、

空気を読めないカメラ役、やたら行動的な奴、クローズドサークル、正体不明の何か、陰謀論か儀式要素、

この辺りがPOV物の王道だと思われますが、

特に怖さを醸し出している、正体不明の何かについて、
理由がつけられるようになっているからだと思います。

続編な以上何か進展が無いといけないわけで、
元々ストーリー性のうすいPOV物に進展を持たせるなら、
正体不明の何かにスポットを当てざる負えなくなる。

また怖さの演出がシリーズでかぶるので一辺倒になりがち。

そういう意味では、パラノーマル・アクティビティは、
なぜそうなったかの原因究明と、毎回の恐怖演出に特徴を出している点は中々良いです。

続編で一番の駄作はブレアウィッチで、
REC3は方向性は変わりましたが、
普通のモンスターパニック物になったというだけでつまらなくはなかったです。

POV物の魅力は主観視点でとれだけ入り込むかだと思います。

自分がその状況になったらどうするかと考えながら見ると面白いです、
だからこそカメラを取り続けたり、やたら行動的な奴にイラッとするんですが。

今回連続でPOV物を見てそのすべてが暗い内容で、
更に大半が悪魔か悪霊の出てくるという、
気分の落ちる内容ばかりだったからか風邪を引いてしまったので今度はテンションの上がるもので行こうと思います。

バクマン。

2015-11-12 23:22:22 | 感想
実写版を見てきました。

あまり期待してなかったのですが意外に面白かったです。

エンターテイメントとして面白おかしく出来ていて、
漫画の制作風景も、毎回CG合成を駆使して代わり映えするものになっています。

お気に入りは連載会議のシーンで、
そこまでトントン進んでいた中で、
いやに丁寧にまた静かに演出されていた、
現存の作品を引き合いに出してのリアルな会議風景が良かったです。

後は、新人漫画家が集まって飲み会するシーンで、
自分たちの理念の話をしたり、漫画ネタで盛り上がるシーンが楽しげで良かったです。

最近実写化ものをいくつか見て思ったのは、
実写化における、キャラのイメージじゃないという代名詞は、僕にとってはどうでも良くなったみたいです。

あくまで原作は原作でストーリーの概要を元にしているもので、
そもそも二次元キャラを三次元キャラに起こすのは大変です。

ただ、必ず尺の関係でカットされるシーンがあって、
原作を知っていれば補間出来ますが知らない人は分かるのかなと思います。

今作はバクマン原作にも見られるジャンプ愛が分断に盛り込まれていて、
特にスタッフロールのジャンプコミックのタイトルをパロってスタッフ名にしてあるのが良かった、
そこにちらほらバクマン原作が並んでいたのとかも。

監督、脚本がモテキの実写版と一緒らしいので、
モテキも見てみようと思います。

BORUTO。

2015-11-05 19:44:45 | 感想
ナルトザ・ムービーを見てきました。

ナルトの映画は昔に見たことが有りましたが、普通の子供向けという感じで正直微妙でした、
なので全然期待していなかったのですが、何とそれに反して凄く面白かったです。

西尾鉄也が総作監という事で作画は期待していたのですが、物語や展開、設定も上手いこと作らていて飽きませんでした。

先ず主人公であるナルトの息子、ボルトが二代に渡り火影になったにも関わらず自分には特別な力がないという所を徹底したのが良かった、
後は忍術を吸収するという敵の能力の設定で体術メインのアクションシーンが多く、そして凄い動いていました。

久しぶりにアクションシーンを見て気持ちよくなりました。

しかし最後の方もナルトを見ていなかったので、忍術ってナンダッケという感じになってました。

九尾がナルトの体から出てきてスサノオを纏って巨大な敵と戦い怪獣大戦争みたいになっていたり、
瞬間移動で戦ったり、いつの間にかナルトは凄い成長を遂げてました。

ボルトの声が三瓶由布子というのも良いです僕的に男の子が一番合う声優さんなので。

途中で止まっていましたが原作の続きが気になったのでまた読もうと思います。

2015 秋アニメ その3。

2015-11-03 18:09:25 | 感想
次は最後まで見るのが決定している作品。

・おそ松さん



銀魂スタッフによる約束されたギャグアニメ。

1話の冒頭白黒アニメから始まりマジキチなギャグがツボを突きます。

1話は予告後提供までネタが詰まっていて面白かったです。
流石に以降はそこまではいかないにしても内容ははっちゃけていて、
特に六つ子ネタがこの作品の特色で、兄弟で続けて同じネタをかぶせてからの外してくるのが鉄板です。
たびたび出てくるので最近やっと六つ子の見分けが付くようになってきました。

ノリのはっちゃけ方が銀魂を彷彿とさせるので、おそ松くん自体殆ど知らないですが面白いです。

・コンクリート レボルティオ



ボンズ制作、水島精二監督、會川昇脚本、伊藤嘉之作監の鋼の錬金術師スタッフによる、オリジナルアニメ枠その2。

もうねこの羅列だけで見るしか無いわけですが、内容も方も引けを取らず流石にさすが魅力的。

改造人間や魔女っ子など複数の超人たちが存在する世界で、
そんな超人たちが抱える苦悩や境遇を理解し人間との共存を図る研究所に所属する自称人間が主人公である。

元号が神化になっており、時代風景は昭和の趣き、ノスタルジックな世界観で描かれるのは、
高度経済成長期に揺れる日本と超人事情がテーマであるようです。

年号が度々行き来していますが、ベースはキッコとジロウが出会った時代と、
ジロウが追われる身になった五年後のようです。

前者が神化41年で後者が神化46年の出来事なんですが、
これはリアルの昭和に置き換えて、当時の特色を出した設定になっているみたいです。

例えば、昭和41年は魔法使いサリーアニメ化の年であり、ヒロインの魔法少女の元ネタ
昭和46年は仮面ライダーがスタート、研究所を追われ孤独で戦うジロウの元ネタ

等など昭和の流れが解っているともっと楽しめる昭和ネタがいくつもあるみたいですが残念ながら僕は説明がないとわかりません。
唯一ライトの指がマシンガンになっていて009っぽいと思ったぐらい。

色んな超人と言われる特殊能力を持ったキャラクター達が出てくるので、
キャラクター案を一辺倒にしないために、いとうのいぢ、氷川へきるなど複数のデザイナーを起用しているあたり、
スペースダンディのやり方が活きているみたいです。

41年であったことが46年に繋がっている作りは何があったのか考察しがいがあって、
作画の方も、原画に中村豊が参加していたり期待できそうです。


・ルパン三世



正式新シリーズ、実に30年振りです。

今までもSP枠で毎年やっていて昔のテレビシリーズは全て見てSP枠はぼちぼちという感じですが、
ルパン三世シリーズは好きな長編アニメです。

最近のルパン三世は何か違う感じで楽しめてなかったのですが、
新シリーズと銘打っているだけあって昔のルパンを踏襲しているキャラデザ、造りになっていて非常に良い作品でした。

テーマ曲あり、1話完結あり、アイキャッチ有りで昔のルパンを彷彿とさせます。

ルパンの声のものまね感や、次元のおじいちゃん声の違和感は拭えませんが、
他が正当な新シリーズとして見れるので楽しめてます。


・機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ



長井龍雪監督、岡田麿里脚本の黄金コンビによる新ガンダムです。

正直心が叫びたがっているんだが僕的に微妙だったので複雑だったんですが、
それを吹き飛ばすぐらいに最高にかっこいい1話でした。

1話で震えたのはシード以来で、最近のガンダムの中でも一番の面白さ。

先ず主人公が少年兵で戦い慣れてしているのが良いです。
スラスターのガスが切れたのを瞬時に判断して武器を振って土埃で煙幕を張るのとか、
隙を付いて死角の下方から攻撃するとか、壊れた槍の先を押し込んで倒すとか、
非常に泥臭くて良い。

これはスターダストメモリーの序盤とか第08MS小隊を見て居た時の感覚、
限られた武装でどうやって戦っていくかを考えている、余裕のない戦力がとても良い。

ガンダムバルバトスも、腰の細さは気になりますが、全体的に無骨な感じが出ているし、
武器が槍というのが良いです、ほぼ鈍器のような使い方ですが。

未完成品の様な感じで戦利品でだんだんと強化されていくようなのであの腰回りは基礎フレームが出ている状態なんだと思います。

主人公はガンダム系には珍しい、まったくブレずに人殺しをするキャラですが、
それはオルガという兄貴分キャラに頼っているからだと思います。

兄貴分に依存している場合、自立が必ずキーになってきますが、
今作は、自分で戦う意思に目覚めた三日月がオルガと対立してオルガが敵になるんじゃないかと思ってます。

何故なら、オルガも三日月なら自分の事に反対しないと確信していて共依存が見られるからで、
2人の自立がテーマのひとつにあるんじゃないかと思います。

話は戻りますが1話が非常に良かったです、
ガンダムが突然出てきて敵を圧倒、序盤につながる台詞とキービジュアル。

この1話にキービジュアルがあるかないかを僕は重要だと思ってます。

キービジュアルとはそのアニメの世界観を象徴するもので印象づけるものです、
これはこういう作品だと見せつける主張があるかないかは非常に重要。

例えば、

砂埃ごしに佇むガンダム。少年兵達の孤独な戦いの始まりの象徴であるガンダムと、
荒野の中の砂埃が希望を感じさせない泥臭さを表しています。


拳を突き出し合う主人公とヒロイン。主人公が握手を求めますが、最終的にお互いの目標のため戦う運命なので、
ヒロインから拳を突き出しそれに主人公が応えるという筋の通った2人の出会い。


茨の道を歩むブラックジャック。医学生だった頃のブラックジャックが、正当な方法だけでは救えない命があるという現実と戦う厳しい道を歩み出す。


これはストーリー性が高い作品だけに当てはまるわけではありません。

例えば、

だらっとしている六つ子。自堕落な六つ子達が結局だらっとしたまんまという駄目さ加減を出したまま締める。


銭形に追いかけられるルパン。ルパンと言えば銭形に追われるルパン。様式美です。


またシーンでもあてはまります。

主人公が空から落ちてくるシーン。
これは一期とリンクしていて、一期では空から作為的に落とされるのですが、二期では故意的に落ちるという気持ちの変化の対比になってます。


これは作中、未来の無表情の主人公と悲しげなヒロイン、過去の出会った頃の笑顔の主人公とヒロインの対比、
この間に何があったのかを物語ってます。そしてこの空白の時間がこの作品の本題でもあります


こういった1話の締めに今後の物語を象徴とするカットを当ててくる作品は面白い1話の構成と言えます。

話はガンダムに戻ります。

1話で一旦劇的にガンダムを登場させてからの、2話冒頭でじっくり出撃シーン見せる構成、これは僕もこうする。
ロボットの初出撃シーンは非常に重要ですがそれで1話終盤の勢いがなくなるなら1話では敢えてカットして、
2話冒頭でじっくり見せる。

OPも流石長井龍雪で非常にスムーズな視線誘導で気持ちが良い作りになっていて、
泥臭い世界観なら岡田麿里脚本が生きるし、細かな仕草が得意な長井龍雪演出は今作でも光っているし、
意外にガンダムとマッチしていて久しぶりにガンダムにドハマリ出来そうです。

後は、短編アニメ枠で、てーきゅうとソラメちゃん、北斗の拳イチゴ味を見てます。
てーきゅうは高速展開が飽きずに楽しめてます。
ソラメちゃんはあいまいみーと同じマジキチ展開が楽しいです。
北斗の拳いちご味は、原作にそっくりの絵柄でサウザーが主役のギャグという事で、
サウザーに銀河万丈を当てている意外は低予算ですが北斗の拳ネタで短編というものあって見れてます。

他には、ハイキューは東京合宿編が終わってから、終物語は最終話まで貯めてから見るつもりです。

2015 秋アニメ その2。

2015-11-02 16:51:49 | 感想
次は最後まで見れそうな作品。

・ノラガミ ARAGOTO



二期目です、相変わらずOPがかっこいいですが、
今回はひよりの回し蹴りみたいなお気に入りのシーンはできませんでした。

毎話どんどん進んで行って展開が早く面白いです。

前回で謎だった毘沙門天が夜トを目の敵にする理由が段々わかってきたし、岩崎琢の音楽も聞けますし。

一期の良かった部分がそのままなので継続して見れそうです。

・K Return of Kings



劇場版がプロローグになっていて、相当二期の内容に絡んできているので、
テレビシリーズしか見ていない人は話がわからなさそうです。

開始早々から相変わらずの細かくオシャレな作画で、
本当にどうやってこんな作画とCGエフェクトを描いているのか気になります。

作中でも言ってましたがバトルシーンは踊りみたいです。

ふわふわとしていて重みはないですがその分ぐりぐり動きカメラワークが凄い、そしてスタイリッシュ。

キャラデザは女性向けながら男性スタッフが多いので、男でも楽しめる魅せ方になってます。

内容の方は、結構深みのある設定が練られていそうですが殆ど理解できてません。
まぁあのアニメは美男子がオシャレに戦い合うアニメなので他は良いです。

個人的に紫がお気に入りキャラで、敵の立場でありながら兄弟の成長を思い助言する感じが良いです、
シュバルツとかクーガー見たいな。


・ヤングブラックジャック



ブラックジャックの学生時代の物語という事で、キャラデザはイケメンですが、
意外にしっかり手術をしているし、何故ブラックジャックに呼ばれるようになったのかというのがちゃんと描かれている気がします。

手塚作品で見た事のあるキャラクターが出てきたりするのも楽しいです、殆ど別人ですが。

1話の医者はどこだは原作を知っていると感嘆の出る作りでした。
ナレーションがブラックジャック役の大塚明夫というのも良いです、
OPの最後で百鬼丸にメスを持って対峙しているのが何アニメ?っという感じで笑えました。


・落第騎士のキャバルリィ



流石の大沼心監督と言っていいのか、他のラノベ原作とは一線を画した面白さがあります。

内容的にはラノベのテンプレ設定なのですが魅せ方が上手いし、構成がしっかりして、
キャラクターに愛着を持ちやすい作りになってます。

主人公が落ち着いて、ヒロインを最初さん付けなど礼儀もあって、
ヒロインは曲がったことが嫌いで筋を通す性格で、プライドは高いが相手を認める器量もあって、
そんな主人公とヒロインが、正反対の境遇でありながら同じような道を歩んできた所や、
ふらふらしない主人公と、気持ちをはっきりいうヒロインの相思相愛ぷりが納得できるし、
告白を早々にすました辺り、今後はバトルがメインなんだと思います。

そのバトル描写も枚数は少ないですがその分カット割りとか魅せ方がうまい作りになっていて、
特にOPの主人公の手元にアップになって刀を持ち替えるのと


柄の部分に小指をあてて能力発動

がかっこいい。

後は3話で主人公の生存本能を遮断して身体能力を上げる能力で色覚を遮って演算に回すとか、
4話で相手の特性を解明して戦うやり方が極まって能力に昇華されるのとか、
バトルシーンが毎回あって、かっこいいシーンも毎回あるのが良いです。

後はキャラのバランスも女キャラ過多じゃなくてちゃんと男キャラも出てくるし、友人ポジションが男?ですが。

しかし昔は悪キャラって言ったら岡本信彦でしたが最近は松岡禎丞のようです、そして良い悪役っぷりでした。
ぶれない悪役を硬派な主人公が倒すパターンは王道ですね。

後はOPが酒井ミキオ、EDがアリプロというのが昔からアニメを見ている身としては懐かしい気分になります、
特に酒井ミキオは僕にとって青春、歌を聞くだけでテンションが上がる。

実際OPで主人公が煙巻き上げて回るのとか、

右手を掲げるのとか

スクライド意識していると思うんですがどうなんだろう。

久しぶりにラノベで楽しめそうな作品が出てきました。


・ワンパンマン





原作からしてゆるい内容からの超作画のギャップが面白い作品で、
今作でもそれを汲んだクオリティの高い内容になってます。

ギャグパートとアクションパートの枚数の使い分けが上手いし、
動くときは物凄く動くし、動きの表現のレパートリーも多く飽きません。

毎回変わる上にオシャレなアイキャッチが好きです。


・すべてがFになる



先ず気になったのは、アーティスティックなOPとキャラ原案が浅野いにおという所でした。

実際開幕当初は再現度の高いキャラデザで浅野いにお作品の様に見えて、
浅野いにおのキャラが動いていて良い感じ程度だったんですが。

話が進むにつれて過去と現在が交錯しつつ、クローズドサークルで殺人が起こりミステリー何だなと理解しました。
しかもしっかり推理していて、色々なキャラの思惑が過去から繋がって交錯している感じがいい雰囲気出てます。

原作はスカイ・クロラの人で
スタッフが、神戸守監督で大御所で、構成が大野俊哉で、ガッチャマンクラウズなどを手がけた人ですが、
ミステリーに肝心な脚本が実写畑な上に男のほうがそうそうたるラインナップで心配ですが、
今のところ演出、構成で楽しめてます。

2015 秋アニメ その1。

2015-11-01 16:32:31 | 感想
既に秋アニメが始まっていて早いのだと4話まで終わりましたが、
全作品目を通したのでその中で良かった作品の感想を。

先ず様子見作品。

・影鰐



内容は1話完結でオリジナルUMAを題材にした怪奇ミステリー物。

短編低予算アニメでアニメーションとしては殆ど動きが無いですが、
その分UMAとの遭遇するまで気持ち悪さとか出会ってからの恐怖感の演出に重きを置いています。

短くて見やすいのと枚数が少ない分書き込まれたUMAの作画が気持ち悪くて雰囲気出てます。


・コメットルシファー



エイトビット制作のオリジナルアニメです。

エイトビットと言えば良いパソゲ原作を持ってくるというイメージで、
映像化難しそうな東京レイヴンズも良い感じに作っていて、
結構好きなスタジオです。

そんなエイトビットの初オリジナルアニメ。

オリジナルアニメというだけで応援したいですが、
1話を見た時、やはり中世ヨーロッパを舞台にしたファンタジーものは誰でも作りたいんだなと思いました。
そして、普通の男の子が謎の少女とロボットに出会いストーリーが動き始めるという王道展開。

しかし4話まで見た感じ、主人公の影が薄くて魅力を感じない、
ロボットが蛇から変身するという設定ですが蛇のデザインが適当に見える、
登場キャラが少なくて、場面もほとんど動かず展開が遅く感じる、
今のところ、幼女を愛でるだけの内容に思える。

ロボット冒険ファンタジー物と思っていたら、ロボットファンタジー日常物みたいな感じでした。

そのロボット要素も人型ではないし乗り込むタイプでもない、生物が変身するタイプで、
なにより3DCGというのがいただけない。

最近の3Dはだいぶ見れるものになってきましたが、やはり3Dロボが出てくるとテンションが下がる自分が居ます。

世界を裏で操っていそうな組織が出てきて、キーキャラが星の精霊で、
壮大そうなストーリーの割に展開が遅く感じるので、全何話か調べたら1クールっぽいです。

なるほどそれでこんなこじんまりした感じなっているのか。
しかしそれなら全世界を揺るがす危機みたいなんじゃなくてファンタジー日常に絞ったほうが良かったのでは、
ロボットのバトルシーンも今のところこだわりを感じられないので。

アニメ作品としては微妙ですが、スタジオ期待値でまだ見てみようと思います、貴重なオリジナルアニメでもありますし。


・ゆるゆり さんハイ!



ゆるゆりもOVA、劇場版を終えてテレビシリーズも三期目です。

何気に全作品見ているですが、最終話まで見れたことはありません。

何故ならネタがかぶることが多くて飽きてくるからです。

失敗を取り繕ろうとしてどんどん被害が大きくなっていくとか、
勘違いでどんどん違う展開になっていくのとか、
芸人のネタみたいなギャグは好きなのですが、それだけだと飽きてきます。

今回は何話まで見れるかなと思いながら見てます。

ゆるゆりはクオリティが高いOPが好きだったのですが、
OVAからはスタジオも監督も変わりその辺りに良さを見いだせなくなり、
設定も妙に変わっていたりします。

櫻子と向日葵の家が隣になっていたり、家もアパートじゃなくて一軒家になっています、
原作を知らないので支障ないですが。


・対魔導学園35試験小隊



今期はよく似たラノベ原作が3つもあります。

内2つはシルバーリンク制作で、更にもう一つ日常系のラノベ原作を作っていて、
シルバーリンクだけで三本も製作ラインがあって、シルバーリンクってそんな大手になっていたのかと少し驚いてます。

日常系はさておき、良く似たラノベ原作3つ内、A1制作アスタリスクは1話切りでしたが、他二作は見れてます。

今作は、1話のテンポが良かったのと、駄目隊員が集まっていて周りの部隊から爪弾き物になっている感じが、
パトレイバーと被って少しほんわかする所が良い感じです。

ショムニとかもそうですが駄目な奴らが集まっている課を主役据えた話は何か良いです。

しかしキャラの掘り下げ殆どなくて、メインヒロインのエピソードに主にしている割に展開についていけない、
何故主人公がヒロインのことを分かったつもりになって何故ヒロインがそれに惹かれいているかが納得行かない、
駆け足過ぎてよくわからない事になっているわりにストーリーが進んでいる感じもなく、
一応メインキャラが全員揃ってやっと話が進みそうなので、今後に期待です。

アントマン。

2015-10-27 22:17:29 | 感想
新たなマーベルスーパーヒーロー作品を見てきました。

自由に小さくなれて蟻を操るヒーローで、普通は通れない所を通れたり、
小さくなって視界から消えたりと小さくなることを上手く活かしたヒーローでした。

ヒーロー物の一作目らしく、普通の人からヒーローになるオリジンストーリー。

コメディ色が強く、小さい体で激闘しているけど実寸ではしょぼいとか、
蟻が大きくなって犬みたいに飼うとか笑える所が多々ありました。

小さくなるエフェクトとか、小さい時の特有の戦い方とかが面白く、
続編の有る作りだったのでまた見たいと思います。

アイドルマスター シンデレラガールズ。

2015-10-26 17:59:10 | 感想
夏アニメから二週遅れての最終話です。

前置きとして僕はアニメのライブシーンがバトルアクションシーンの次に好きです。

というのは、ライブシーンは歌いながら踊るので激しい動きがあるという事、
またキャラの動きだけなく、アニメ内の音響、カメラワーク、照明等など細部まで拘られている事が多いからです。

後は、単純に音楽と作画の調和が盛り上がるというのもあります。

最近は子供向け、大きな子供向け問わず、アイドルアニメが流行っていて、
ここ数年は恒久的にアイドルアニメが出てきています。

子供向けも含めて幅広く見ているつもりですが、
その中でもTHE IDOLM@STER、通称アニマスは作品通して手書きによる高クオリティなライブ作画と、
それぞれのキャラクターにスポットを当てつつ、くすぶっているアイドル事務所のサクセスストーリーとしてよく出来てました。

その流れを組む、アイドルマスターシンデレラガールズ、通称デレマスは、アニマスで演出をしていた高雄統子を監督に据えた新作です。

分割2クールで制作スケジュールにゆとりを持っての放送でしたが、
アニマスには一歩届かずという感じでした。

一つ一つのエピソードと演出は良かったです、特に1話は凄く良かったです、
訓練生だった卯月と普通の女子高生だった凛が本格的にアイドルの道を歩み出す良い1話でした。

他にもキャラクターエピソードは良いのはあったのですが、
イカンせんキャラが多すぎてストーリーがバラけすぎて、
あれだけの数を出演させている点ではうまく纏めているとは思いますが、
作品としては何処に重きをおいていいのか分からない感じでした。

デレマスは元々、ソシャゲが原作でキャラクターが多く、それぞれにファンがいるので人気層に偏りが出るのを抑えたんだと思いますが
アニメ作品として見る側としてはそれが微妙な要因になりました。

ストーリー後半に、卯月の性格のズレの話を持ってきている辺り狙っていたんだろうと思いますが、
それまでが余りに長過ぎたと感じていて、ニュージェネレーションの3人にエピソードを集中した方が面白かった気がしますが、
ストーリーの締めとして、キャラクター達の巣立ちを持ってきているので、
ニュージェネレーションを一応のメインに据えてますが、沢山いるキャラクター達のそれぞれの道を選ぶストーリーとして一貫しているのは解ります、
解りますが、それぞれの成長のストーリーの尺が少なくて感情移入しづらかったです。

ダンサーで飛び入り参加してライブの楽しさを知ってからのデビューライブでガランとして落胆して解散の危機とか、
頑張る一辺倒で良かった所もありつつそれだけに歪さもある感じをお互いが理解しあって分かち合えるようになるのとか、
売れないキャラクターアイドルの悩みとか、自分の方向性の悩みとか、
1話に繋がる最終話とか、ライブシーンのカットを以前のと合わせるとか、仕草の演技とか、
構成、演出、脚本、それぞれ一つ一つを取ってみると相当良いのですが総合的に見ると微妙な感じなりました。

個人的には卯月が1つ年上という設定も合ったし、卯月をリーダーにして、
あの笑顔で頑張ります一辺倒で特に深い理由がない感じが、明るいけど行き過ぎていびつな感じが良かったので、
じっくりその辺りの歪さに気づきつつリーダーの気質に目覚めていくのが見たかったです。

ライブシーンの方は、リアルな合いの手等の音響と、キャラクターの個性が出ているダンスが良かったです、
ダンス作画のクオリティは高かったですが、やはりアニマスと比べると物足りない感は否めないです、
そこは演出上がりと作画上がりの差でしょうか、OPに関してはどちらも良かったです。

それと歌詞が耳に残るのが多かったです、
特にお願いシンデレラの”夢は夢で終われない 動き始めてる輝く日のために”と
star!!の”馴れないこのピンヒール 10cmの背伸びを誰か魔法で変えてください”
が何故か凄く琴線に触れてます。

アニマスと比べると劣るという話で、
始終手書きのライブシーン、序盤のニュージェネレーションにスポットおいた展開、
多いキャラクターたちを潰し合わないように気を使っているであろう個性のある細かい仕草演出、
普通のアニメの中でも上位に入る内容でした。

2015 夏アニメ まとめ2。

2015-10-08 20:06:12 | 感想
・監獄学園
ひたすらに面白く楽しませて貰いました。

二期のありえる締め方でストックもあるので
売上次第でありそうです。

これからの話も面白いので是非二期をしてほしい所、
小清水の表生徒長は既に良い感じでした。

・戦姫絶唱シンフォギアGX
今回は二部作を1クールに纏めているのからか早いテンポで話が進んでいきました。

相変わらず熱いし言葉遣いもかっこ良かったです。

二期で敵だったキャラの掘り下げとして三期は良かったです、
毎期血で血を洗う激闘なのでキャラも増えたし日常回が見たい所です。

いろいろ熱くて良かったですが、
特に悪の力を克服してパワーアップして、
そのパワーアップが敵の思惑通りで利用されつつ、
最終的にその力で敵を救う流れが良かったです。

思い出を力に替えるという設定で、最後の融合エンドは読み通りでしたが、
出来れば声はキャロルで口調はエルフナインのが良かったかなと思います。

後は魔法大戦と銘打っていたわりに魔法使い感があまり感じれなかったのが惜しかったです、
魔法使いというより錬金術士なのでかもしれませんが、
詠唱シーンとか好きなのでその辺りを入れて欲しかったです。

奏者の歌に対して、魔法使いの詠唱で対になっている感じがして良いと思ったのですが。

4期のありうる締め方だったので今後も期待です。

・オーバーロード
ダークホース枠。

こんなに面白くなるとは思いませんでしたが、
毎回引きが良くて構成が上手いと思いました。

主人公が最強キャラの分類でありながらゲームキャラと外堀から丁寧に埋めていく感じが良かったです。

時々出てくるネトゲの頃のギャップとか、極悪キャラを主人公が圧倒的にねじ伏せるのとか、
上手く設定を活かしつつ、展開されていたと思います。

やはり元プレイヤーが他にも居るようだし、原作ストックもあるようなので2クールで行けたのでは思います。

・WORKING!!!
今までずっと、はよ付き合えやという感じだっただけに、今期はどんどん恋愛面が進み締めに入っている感じがして、
今までとは別の楽しみ方が出来ました。

進行重視で1話ずつの締めが毎回これで終わり?というぶつ切り感がありましたが、
それぞれが自分の道を選んで進んでいく感じが、39話も見ていると謎の感動がありました。

それはworking!!という作品を丁寧に作ってきたスタッフさん達の功労であり、
こんなに素晴らしい作品になった事が凄いことだと思います。

最終話もこれで終わるのか?と思っていたら特報で一時間スペシャルが決定、
ロード・オブ・ザ・小鳥遊というタイトルでファンタジーらしいってなんでやねん。

放送時期はいつごろになるのだろうか正真正銘の最終話、期待して待ちます

・Charlotte
設定だけで内容が薄い作品でした、麻枝作品だから最後まで見ましたが、全然盛り上がりませんでした。

研究機関との対立で良いのに外国マフィアが出てきたり、
失明したミュージシャンがきっかけで思い出したのに、その後関わってこなかったり、
それで少し救われた兄が別の世界線になったり、
彗星が何度か出てくるのに能力の発端になっただけだったり、

そもそもタイムリープ物は主人公が居る世界線だけが救われて、
飛んできた今までの世界線は不幸な結末になるのが気になります。

なので僕なら全ての世界線が救われる話を考えてますがそれは置いといて、
あの展開と締めにするなら、そのタイムリープ設定も要ったのが疑問です。

タイムリープ物は、物語の日常的な部分の裏で実はこんな事が起こっていたという謎解きが面白いのにそれもない、
バタフライ効果やタイムパラドックスの描写もない。

元々麻枝作品は画面構成まで拘っていると思って見ていたので、
この当たりは伏線になるのかなと思いながら見ていた部分が何の意味もなかったのが残念でした、
妹がガードマンに止められてとかタイムリープに出来そうなネタがいくつかあったと思うのですが。

後は能力者の能力が半人前な設定も理由がなく、
かと思ったら最後のほうで出てきた能力は半人前能力じゃないし。

兄貴とか研究機関とかタイムリープとか海外マフィアとか略奪能力で世界を救うとか、
そんなに風呂敷拡げずに設定をもっと絞った方が良かった気がします。

しかしそこは麻枝作品、ヒロインしかり重要キャラが死を免れない悲運にさらされつつも最後は奇跡でハッピーエンド、
この定番の流れはあってもいい、寧ろそこに期待してました。
なので妹が死んだ時もやっぱりなと思いましたが、それでもワンパターンと思ったのか、
妹が死なない結果に行った後に更に展開があり世界を救うなんて事になってましたが、
学園モノの範囲で妹が半人前な能力の反動で死を免れないみたいな方が良かった気がします。

まぁそのお陰でネタを思いついたので良かったです。

・ガッチャマンクラウズ Insight
今回は同調圧力と流されやすい国民性をテーマにした話でした。

やはり中村健治作品は面白いです。

ayakasiの頃からテーマにしにくい所を持ってきて、
人間の本質の不可解さを演出で見せるのが上手く面白い。

今作は、ガッチャマンというか単なるヒーロー物ではないですが、
一ノ瀬はじめやベルクカッツェのような扱いにくそうなのなキャラを、
人間の本質に語りかけるという哲学的な要素を物語に組み込むことで魅力的に描いていて、
他にない作品になっています。

長く続いて欲しい作品ですが、テーマ的に難しいだろうと思います。

・アルスラーン戦記
漫画の巻数が少ない上に、原作も未完の割には纏まっていましたが、物足りない・・・。

せめて王都奪還までしてくれないと話として締めれてないです。
作画レベルが落ちてもいいからNHKで50話使って壮大で丁寧にやってくれても良かったのでは。

主人公が甘々ですがぶれない芯を持っていて、好感が持てます。
血みどろな路線はヒルメスが居るのでバランスが取れていて、
それぞれに忠臣が集まっていくのが納得できて面白いです。

主人公が王の血族ではないながらに目的のために王を諦めないと決心するシーンは泣けました。

作画の方は、ちょいちょい良い所がありますが、其れ以上に物語が良くて見てました、
やはりサーガ物は壮大で面白いです。

・血界戦線
1クール置いての1時間枠での最終回、
作画の投稿が前日という3ヶ月経ってもぎりぎりまで作るという徹底さ。

レオナルドが走るシーンで今までに出会ったキャラ達が手助けしてくれるシーンが良かったです。

全体通してこれぞエンタメという感じでしたが、2クールでもっとアクションシーンが見たかったと思います、
最終話もアクションシーンが殆ど無くて、原画に馬越、馬場コンビが居たのでもっと見たかったです。

進撃の巨人 後編。

2015-10-07 21:22:52 | 感想
話題の後編見てきました。

スタッフロールが始まって最初に思ったのは、
アニメがこんな出来にならなくて良かったでした。

僕が進撃の巨人を面白いと思うポイントが更に削られもはやただの怪獣映画でした。
怪獣映画なら怪獣同士が戦い合うシーン以外はなくても良いと思うので。

そう思わないといけないぐらい物語に意味がないです。
一時間半しかないのに、こんな事に尺使っていいのかって思える程、無駄に長いシーンが多かったです。
唯一巨人の3DCGは良かった。

2015 夏アニメ まとめ1。

2015-09-26 21:00:11 | 感想
・赤髪の白雪姫
主要キャラがブレず性格の良いキャラばかりで見やすい内容でした。
ゼンと白雪の決着が付いて良かったです。

全体的に動きが良くて、安斎 剛文や篠原俊哉等など何気に良いスタッフがそろっていて、
ちょっとした仕草にも細かさが感じれて面白かったです。

分割2クールなので二期も期待です。

・がっこうぐらし!
構成勝ちの作品で、終盤までホラー部分を小出しにしてからの怒涛のホラー要素かと思ったらご都合主義閉幕。

最終的に微妙な締めで、何故ゾンビが発生したのかとか学校の設備の豊富さ、他がどうなっているのかとか、
気になっている部分が全て謎のまま終わって、終盤強まったホラー要素も犠牲者が太郎丸だけ。

仮にゾンビの発生が細菌兵器で学校の設備が自給自足出来る校風というあの説明で済ませているとしてた弱い。

結局、萌えにホラーを足したただの日常系の域を出ませんでしたが、僕としては確信が持ててよかった作品です。

というのは最近はJホラー少なくて、ホラー物が弱いです。

そこでアニメでホラー物が出来ないかとずっと考えていたので、
ミステリー要素を入れてなら1クールの尺で出来そうだなと思いました。

・六花の勇者
普通にファンタジー物と思ったらいきなり魔王の手前まで来て展開早いな―と思っていたら、
6人のはずの勇者が7人いて偽物を探すミステリーが本編という異質な作品でした。

話の殆どを犯人探しに使っていて場面も森か神殿しかなかったですが、
ミステリー部分でちゃんと毎回推理するし、何より主人公のブレなさが見ていて面白かったです。

誰が犯人なのかを話の中でのヒントで推理するというより、
誰が犯人なら面白くなるかな―と作者視点で考えてたらその通りになりましたが、

少し残念なのがそれまでのヒントでわかるものでなく、
後から出てきた結界の再発動の仕方の石版がキーアイテムというのが残念でした。

それでも各話の引きは今期中でも一番気になる終わり方をしていたので、
これも構成が上手いと思った作品です。

一段落したらまた七人目が出てきて、しかも姫様と同じ場所に紋章があるというのは良いのですが、
何故あんなケバいデザインにしたのか。

人の言葉を喋る凶魔など凶魔サイドの話が殆ど無かったので2クールでも良かったのですが、
円盤の売上を見るに二期は絶望的です。

心が叫びたがっているんだ。

2015-09-25 23:55:12 | 感想
長井龍雪監督、岡田麿里脚本によるオリジナル劇場アニメを見てきました。

総評から言うと、まぁまぁでした。
一つ一つのエピソードの繋がりとか終盤にかけて盛り上げるための積み重ねが弱かったです。

二時間あるのでアニメ映画としては長い方だったのですが、設定を詰め込みすぎてそれらを、
消化するのに尺を使ってそれを活かした本編の展開が薄くなった印象です。

ヒロインが子供の頃のトラウマで喋れなくなって、歌にしてなら声が出せるとミュージカルをするようになるのですが。

そういう作品は、歌の練習と登場人物達の心の変化がリンクしているもので、
ヒロインがシナリオを考えているので心境の変化で変更はあるのですが、
メインキャラだけで話が進んでいてサブキャラが殆ど関わってこず、皆で歌の練習をしているという群像劇感がないです。

歌を通じて心を一つにするハートフルサクセスじゃないとすると、ラブストーリーになりますが。

その部分でも気持ちが伝わらないもどかしさとか切なさがあるパートが少なくて、
しかも王道なカップリングにならず、またその結果がわからない造りになっています。

ならこの作品のテーマは何なのかというと、心が叫びたがっているんだというタイトル通り、
本音を言えずもどかしい思いをしているメインキャラ達が本音で話せるようになるというサクセスなんでしょう。

個人的には心根をさらせるようになったその後も欲しかったですが、
そこまでのプロセスにしても、ヒロインがしゃべれないという重い設定に引っ張られすぎたのではないかと思いました。

僕ならヒロインは最後の本音の吐露まで喋らせないです、後は子どもの頃はおしゃべり好きではなく普通の女の子。

子供の頃に好きになった男の子に、おせっかいをしていたらうるさいと言われ喋れなくなって、
男の子は、そんな事でと高校生になってもいぶかしがっていて距離を置いていましたが。
一緒に行事の実行委員会になってしまいどうしても関わりを持たなくてはいけなくなり、
その当時の事や今の心境を話すようになる。

それでも心が叫びたがっているんだというタイトルにそぐわないと思います。

今作では、両親が声の原因なのに両親との関わりが殆ど無くその後もないなら、両親を原因にしなくても良かったのではと思いました。

ヒロインが初めて本音を吐露するシーンも、それまでにちょいちょい喋っているし、
喋り出したと思ったら、言うことも殆どなくて印象の薄いシーンでした。

あのシーンは確実に盛り上げて泣かせにいけるシーンだと思うのですが。

周りと距離を置いていたヒロインが、ミュージカルを通して喋りたいことが増えいく場面で、
卵の殻にひびが入るけどまだしゃべらない、
最終的に主人公と和解し殻が割れた中には本当の自分が居て、
自分たちの気持ちに正直なってそれぞれの好きな相手に告白という流れでも、

大体の本筋を守りつつ焦点のあった流れになっていると思います。

作画は綺麗で、キャラの仕草も良かったですが、
設定やストーリーの展開が惜しい感じでしたが、その分アイディアの湧く作品でした。

ピクセル。

2015-09-20 19:49:06 | 感想
ピクセルを見てきました。

昔のゲームのキャラが敵になって襲ってくるという話です。

ドンキーコング、ギャラガ、パックマン等など82年にアーケードで盛んだったゲームが主に出てきます。
なので僕も知らないゲームが多くて、知っていてもやったことがないのが殆どでした。

ゲームの映像を文化として衛星に乗せて送り出したら、受け取った宇宙人が宣戦布告と勘違いして、
そのゲームを模した敵として襲ってくるので、現実でゲームをクリアしていくのですが、
82年のゲームはドットで平面なので現実でするのは難しそうだなと思いました。

ストーリー、展開等良い感じのB級で思った通りの出来でした。

ゲームの世界がリアルになったらどうなるかって設定はやはり好きです。

テッド2。

2015-09-14 18:33:48 | 感想
テッド2を見てきました。

1を見た時、昔のアメリカ映画のようなゲスで面白いコメディシリーズになるような作品が久しぶりに出てきたそんな印象で、
そんな2でもゲスさは全開、主要キャラが大麻を吸い、その場のノリや下ネタが会話の殆どで、本当に酷い内容でした。

酷すぎてツッコまずにはいられない、映画館で見るのは勿体無いそんな作品でした。

ジュラシックワールド。

2015-08-21 21:20:10 | 感想
毎年夏はぼちぼち見たい作品が重なります。
今月最後はジュラシックワールド。

3まで続いたジュラシック・パークの新シリーズ?です。

しかしジュラシック・パークの世界観はやはり良い。
あのBGMだけでワクワクします。

今作は遺伝子操作で生まれた混合種の恐竜がメインで、
これまで恐怖演出を担っていた肉食恐竜達はあまり出てきません。

むしろ今まで一番の恐怖対象だったラプトルが仲間になっているのが新鮮でした。

恐竜の恐怖演出は相変わらず凄いし、造形も素晴らしい。

廃墟になったジュラシックパークや、1で出て来たT-REXなどなど、踏襲している部分もあって、
恐竜が味方になるという展開。

最後のオチはあのカメラワークならそうなるだろうと思ったらその通りで笑った。

博士が研究データを持ち出していたので2もありそうです。