慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

『デュアルユース』『産学共同』『原価値・社会的価値』

2024年07月31日 | 官僚
🌸科学の「原価値」と「社会的価値」(最終回))
 (あとがきにかえて)

⛳科学者の古典像
 ☆科学者が一番執念を持ってこだわること
 *「自分の仕事が世界初であるか?」ということだ
 *仮説を思い付き、理論的あるいは実験的にそれを実証し
 *世界最初に論文として発表することが研究者としての第1目標だ
 ☆自分が有名になるとか、大金を稼ぐとか、国家に大きな寄与をするとか
 *現世的な欲望は眼中になく、自分の研究のことにしか関心がない
 *自分の研究のプラスの側面しか目に入らない
 *どのようなマイナスの効果を社会に及ぼすかは一切考えない
 ☆科学者は楽天家であり、世間知らずで、単細胞的でもある

科学の2面性
 ☆科学が人間の生活を豊かで健康的なものにし
 *生産力の増強に大きな寄与をした
 *同時にひとたび事故が起これば多大な犠牲者を出し
 *回復不可能な害毒を人々に強要する
 ☆ナイフはリンゴの皮を剥くのに便利な道具だが
 *人を刺し殺すのにも使えるのと同様である

現代の科学
 ☆現在の科学者は、カジュアルで、気さくで、人当たりもよい
 *研究費の獲得、学術賞の行方、産官学連携、知名度など
 *現世的なことに多大な関心を持っている
 ☆現代の大学はもはや「象牙の塔」ではない
 *教員の行動の自由度は大きくなっている
 *競争原理が非常に厳しくなって
 *教員各々が生き残りをかけて勝手に動くようになった
 ☆大学にポストを得ると、競争的資金の応募に精を出し
 *大学院生を動員してデータを出させ
 *ひたすら論文を書くことに余念がない
 ☆産学共同で特許の取れそうな実際的な研究に励んで
 *さらに研究資金を稼ぐことに熱中する
 ☆現在の科学者にとり、「原価値」と「社会的価値」との関係
 *科学の「原価値」は、何ものにも影響されずに普遍的真理を求めるが
 *競争原理がそれを歪めている
 ☆世界初の仕事を追究しているつもりなのだが
 *論文を早く書かねばという圧力が科学の内容を薄めるよう作用する
 *論文を次々出さねば競争に負けてしまうと恐れがある
 *中途半端な結果でも発表する
 ☆「社会的価値」と深く関係する
 *「役に立つ」という商業論理が強まり
 *科学の「原価値」を脇に追いやる勢いである
 *役に立たなければ科学的な「原価値」も無意味になりかねない
 ☆現在は、科学の「社会的価値」が
 *科学の「原価値」を圧殺しかねない状況に追い込まれている

これからの科学者
 ☆第一は科学者の原点である科学の「原価値」を死守し
 *世界初の業績を狙うべきことは言うまでもない
 *「社会的価値」に毒されて、あるいは妥協して
 *安直な科学に落ちぶれてはならない
 ☆科学の成果て の使用形態の善悪について
 *科学的な判断を明確に下し、悪の要素を減らすべく努力することだ
 *それこそが「原価値」を生み出した、科学者の社会的責任だ
 ☆「原価値」から生まれたばかりの科学の使用について
 *生じうるさまざまな副作用を予想し
 *予防的な観点からの措置を提案することである
 *これこそ科学者でなくてはできない責務だ
 ☆過去の科学者が犯した失敗、考え足らず、倣慢さ、無責任さなど
 *取り上げて、あるべき科学者像についての意見を述べることは
 *市民の義務である
                        (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『闇に魅入られた科学者たち』




『デュアルユース』『産学共同』『原価値・社会的価値』
(ネットより画像引用)

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