「高橋 仁也さんからの便り」
政策の順位を重視する
どんなことでも順位をどうするかは、誰でも、熟考します。しかも、1番は特別な意味、政党の顔となります。個々の政策をピックアップして、比較検討するのは、その後で十分です。
マスメディアの政策評価の方法自体が、巨大な誘導です。
「脱原発」という記号だけを取り出して、各党を同じ土俵にのせ、比較しています。しかし当事者の政党は、政策順位という土俵に、それぞれの政策を、優先度に応じてのせていきます。マスメディアが、テーマごとにとりだし相対化させるは、木を見せて、森を見せない方法なのです。
私たちも、同じことをしては、自滅します。これまで造り上げてきた真の『脱原発』の土俵と違うもので、政策を比較してはいけません。私たちは、福島の子どもたちの命、すべての子孫の命、そして私自身を含む人の命を最優先にしたはずです。だから、ここには、保守も革新もないのです。
日本がこれまで来た道、これから行く道の分岐点に立ち、子どもの命を大事にする国家を建設する、これを一番にしないのは、日本を愛していない、と思います。4号機ですら国家存亡の問題です。
◆
今回の選挙公約が、すでに発表されているのは自民党、公明党です。いかに、推進派に有利な状況だったかも、ここでも分かります。
脱原発を、第一義の政策にする政党が、多く出ることを期待します。
「終息」などしていないのです。
流されず、自分たちの土俵で、評価しましょう。