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シドニー都心部におけるライトレールの整

2018-04-01 11:24:46 | 日記
シドニー都心部におけるライトレールの整備
シドニーの都心部では,ニューサウスウェールズ (NSW)州政府が主導して,ライトレール(LRT)の整 備が進められている。この整備は,NSW州政府が シドニー都心部の交通を再生させることで、シドニーを競争力のある国際都市に再生させるという交通基本計画に基づくものである。
シドニー大都市圏の人口は、2011年度には約454万人となった。2011年度 の平日平均トリップ総量は1,738万5,000人で、1999 年度比10.1%増加した。また、シドニー大都市圏では自動車のトリップ分担率が68.1%(2011年度)と高く、自動車交通に依存 した都市圏を形成していることがうかがえる。一方、鉄道のトリップ分担率は5.5%(同)と低いが、鉄道の平日平均トリップ量自体はこの13カ年度で23.5%増加した。
シドニー 中心業務地域(CBD)の交通混雑に対処し、信頼性の高い都市通勤者向けの交通サービスを展開するという目的の下、公共交通機関のネットワーク拡大を図 ろうというものである。さらに、NSW州運輸省は2012年12月に具体的なLRT計画である「Sydney’s Light Rail Future」(以下「シドニーLRT計画」)をとりまとめ公表した。この計画は、長期交通基本計画で12ある方策 の一つに列挙されたLRTシステムの最新化について、より具体的な計画を示したものである。この計画では、CBDでは旅客流動集中が2031年 には18%増加し,バス網だけではこの増加に対応するのには限界があるという問題点を挙げている。そこで、シドニーが国際競争で優位に立つ都市にするために、LRTによって都市再生を図っていく方向性 が示されている。具体的な計画として、インナーウ エスト線の延伸とCBDサウスイースト線の整備、CBDのバス網再編などを進めている。
*トリップ:日帰り旅行客、中心部への通勤客などを意味する。
参考:運輸と経済第75巻参照









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