著者:エリック・フォーナー (岩波書店・各3990円)
評者:富山太佳夫 毎日新聞 今週の本棚 2009年2月8日より
※ この書評の原文は、こちらで読めます。
僕達は、知っている。
言葉という目に見えないものが、如何に相対的なるかを。
なればこそ、同じ言葉を語っていても、その目線は絡むことなく
平行線の彼方へと彷徨うことがあることを。
僕達は、知っている。
今、同じ時、同じ場所、同じ . . . 本文を読む
著者:奥友志津子 秋田書店刊 昭和56年7月15日初版刊行
誰にでも、お気に入りの作家、作品が一つや二つ、有ると思う。
#中には僕も含めて、そんな数では済まない人も多いとは思うが(笑)。
この作品も、そんなマイフェヴァレイトな中の一つ。
初読した時から今まで。
何度、読み返したことか。
それでも、何度でも。
読み返すたびに、主人公や他の登場人物に出会うたびに。
彼らの言葉が、眼差しが、そ . . . 本文を読む