活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

彼女について

2009-02-12 23:35:44 | 活字の海(書評の書評編)
著者:よしもとばなな(文藝春秋・1250円) 評者:三浦雅士 サブタイトル:現代人はどんなふうに喪に服すか (注 このコラムは、ネタバレ注意!です) なんだか、ぬるいな…。 この書評を読んだときの、正直な感想である。 原著を読んでいないので、軽々な判断は出来ないのだが、まずこの 書評に描かれたこの小説の世界観が、とてもぬるく思えてしまう。 テーマは、サブタイトルの通り。 ただ、喪に服 . . . 本文を読む
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MONOから世界が見える  エンゼルの贈り物

2009-02-11 23:39:18 | 活字の海(新聞記事編)
筆者:江上 剛  Agora 2009年2月号より お恥ずかしい話を、告白しよう。 バレンタインに、愛の告白とともにチョコレートを貰ったことが無い。 付き合うようになってからバレンタインを迎えて、チョコを貰った ことくらいは有るので、一応僕自身のなけなしのプライドのために 言及しておく(笑)。 そんな情け無い前振りで始まった、今回のブログ。 取り上げたのは、森永チョコレートについて書かれ . . . 本文を読む
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読んでいない本について堂々と語る方法

2009-02-10 05:21:34 | 活字の海(書評の書評編)
著者:ピエール・バイヤール(筑摩書房 1995円) 評者:若島 正 やられたなぁ、というのが、この書評を見たときの第一印象である。 だって、読んでいない本について堂々と語るなんて、正にこのブログの 真骨頂だもんなぁ。 (既に何回か言及したが、読みたい本のタイトルの保管用(備忘録)として、  書評の書評シリーズを書くために、そもそもこのブログは生まれた) 著者は、パリ第八大学教授という肩 . . . 本文を読む
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サラリーマン合気道

2009-02-09 01:52:03 | 活字の海(読了編)
著者:箭内道彦(やないみちひこ) 幻冬舎刊     2008年9月10日初版刊行  低下1500円(税別) サブタイトル:「流される」から遠くに行ける 帯コピー:相手の力を利用すれば実力以上の仕事ができる!      気鋭のクリエイティブディレクターが挫折と失敗から      編み出した45の仕事術 帯コピー(裏):自分の弱点を生かす逆転の発想術 最初に、言い切ってしまおう。 本書の白眉 . . . 本文を読む
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われら地球人 193  菊田 浩

2009-02-08 02:21:26 | 活字の海(新聞記事編)
agora 2009年2月号より 文:長谷川 満 先日、夢を見ることについて書いた。 そして今日、夢について書かれたコラムを読んだ。 その、読者に勇気をもたらしてくれた内容に。 そして何より。 今日もまた、興味を持つことのできる新たな文章との出会いに、感謝を。 今回の主人公は、菊田 浩氏。 イタリアはクレモナ在住のバイオリン製作者である。 クレモナという地名について、皆さんはご存知だ . . . 本文を読む
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三枝の楽屋へいらっしゃ~い!

2009-02-05 01:36:14 | 活字の海(新聞記事編)
毎日新聞 1月31日(土)夕刊 9面 文化・芸能欄より サブタイトル:愛される理由 旭山動物園で学ぶ 標題の、桂三枝のエッセイを読んだ。 そこには、大阪で繁盛亭という上方落語の定席を数十年ぶりに復活 させた責任者として、今の盛況を如何に維持発展していくか?という 命題のヒントを求めて、旭山動物園に行ったときのことが記されていた。 旭山動物園といえば、動物の行動展示をキーワードにして、今はも . . . 本文を読む
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安政五年の大脱走

2009-02-02 23:21:54 | 活字の海(読了編)
著者:五十嵐 貴久 幻冬舎文庫刊 平成17年4月30日初版刊行 720円 (この書評は、ネタバレ100%です!) この作者と出会ったのは、デビュー作の「リカ」。 いや~。怖かった。 望月峯太郎の「座敷女」の小説版だぁ!と思ったけれど、 ちょうどネット犯罪が世間を騒がせていた頃、タイムリー に出版されたため、作者の目の付け所が良いなあ、と 感心したことを覚えている。 ただ、その後は他の怒涛の . . . 本文を読む
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うつを文学的に解きほぐす

2009-02-01 21:12:00 | 活字の海(読了編)
著者:三浦朱門 青萌堂 2008年6月16日 初版刊 1470円 サブタイトル:鬱は知性の影 本作も、新聞の広告を見て、中身も見ずに某Amazonの古書で 見つけたのをよいことに、購入してしまった一冊。 著者(三浦朱門)の妻である曽野綾子氏も鬱であったことを前面に 押し出したその広告に、では彼女はどのように鬱を克服したのか? 周囲にいるものとして、著者はどのようにサポートしてきたのか? という . . . 本文を読む
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