海上自衛隊 こんごう型護衛艦 「ちょうかい」
所属:第2護衛隊群第6護衛隊
母港:佐世保
起工:1995年
就役:1998年
製造:石川島播磨重工業東京第1工場
全長:161m
排水量:7250トン
一般公開日時:2011年10月15日~16日 午前9時~午後4時
公開場所:堺泉北港大浜ふ頭第5岸壁
■一期一会
きっかけは、イージス艦「ちょうかい」の堺港入港を知らせる、一本の
記事からだった。
それも。
入港の目的は、一般公開である。
一期一会。
今、このタイミングでこの記事を見たのも何かの縁。
しかも、明日なら時間は取れそうとなれば。
行くしかなかろうと、5秒で決意する。
問題は、交通手段。
新聞記事によれば、南海堺駅から送迎バスが出ているとある。
そして、更にふ頭という立地を考えれば、現地には駐車スペースも
ないことは容易に推測される。
されば、どうしようかと思案する。
我が家からは、南海へは非常にアクセスパスが悪いのである。
車を使用時と比較すると、必要時間は裕に4倍近くは必要となる。
そのため、バイクで堺駅まで行き、コインパーキングにでも駐輪
してから送迎バスにて現地に向かう方針を決定。
送迎バスの発車時刻やバス停を調べようと、Webを検索した結果、
自衛隊大阪地方協力本部のHPにて、今回の一般公開の情報がUP
されていることを確認。
無事、バスの時刻表もチェックできた。
ただ、更に問題が一つ。
HPにある地図に示されているバス乗り場が非常に分かりづらい!
のである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/56/38aef30c1edabdfd9906669831622a0b.jpg)
文章では南海堺駅とあるものの、地図ではバスルートを示すであろう
オレンジ色のラインは、駅からやや離れたところからふ頭まで伸びて
いるのだ。
送迎バスの乗り場は、一体どこなのか?
素直に駅のターミナルと思えばいいのか?
このラインが示す駅から少し離れた信号のところなのか?
また、コインパーキングは、駅周辺にあるのか?
(そこそこ場所を取るバイク(このBMW K1100RS)に乗っている
ことから、路上駐車は駐禁の的になりやすく、危険である。
さりとて。
バイクを止めることが出来るコインパーキングは、種類が限定
されてしまう。
駐車中に、個々の駐車スペースでの鉄板せり上がり方式では当然
ダメで、駐車場入口にゲートバーを設けている方式に限定される。
しかも、その方式でもなお、バイクお断りのところは存外多い)
疑問は疑問を呼ぶが、これ以上考えても答えは出ない。
諦めて、ネットで周辺地図を確認のみして眠りにつく。
(付記)
それにしても…。
自衛隊大阪地方協力本部って名称は、どういう趣意なんだろう?
協力本部という語感からは、自衛隊そのものではなく、例えば
退役自衛官等による支援組織のような印象をうけるのであるが、
実はれっきとした自衛隊の正規機関の一つだそうな。
では、この”協力”とは、誰が何に対する協力なんだろう?
う~ん。
ナゾがナゾを呼ぶのである。
■そびえ立つ盾(イージス)
元々、イージス艦については。
精々が超高度な「電子の要塞」程度のイメージしか持ちあわせて
いなかったので、少し事前に予習しようと思ったのだけれど。
それも叶わぬまま、当日の朝となる。
天気は快晴。
バイク日和である。
時刻は9時半頃。
朝食の後、身支度を整え愛馬に跨る。
先日、久しぶりに走らせたばかりなので、今日も機嫌よく鉄の
心臓は鼓動を刻み始める。
バイクをアスファルトに滑らせ、現地に向かう。
一度、現地に行ってみようとふ頭へ直接ハンドルを振る。
途中、道を間違えて港の別のふ頭に出てしまい、対岸に接岸して
いる「ちょうかい」を見ながら右往左往。
結局、一度南海堺駅まで戻り、送迎バスを発見し、その後を着いて
いく方式でふ頭まで行く。
ふ頭周辺には多くの自家用車も集まっているが、いずれも誘導係に
よってUターンさせられている。
バイクは…と思っていると、道端の駐輪スペースに誘導されて
一安心する。
現着時間は、約10時。
既に、長蛇の列が出来ている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/8c/c6c2e71bd6291c4cee18e7d7570f83ab.jpg)
列の最後尾に取り付いて、徐々に歩を進める。
徐々に、「ちょうかい」のマストが大きく見えてきてワクワクする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/3a/ff781a44b0d1e1a6cba37db36fa5cc54.jpg)
送迎バスの乗降場で、案内係をしている女性の自衛官に食って
かかっている人がいる。
どうも、
帰りはどこに並べばいいんだ? しっかり誘導しろ!
と言っているのだが、なんであんな剣幕になるのだろう?
世の中、余裕が無くっちゃねと一人ごちる。
後ろで並んでいるカップルの男性が、女性に「ちょうかい」の
特徴について語っているのが断片的に耳に入る。
暇なので、聞くとは無しに聴いていると…。
ほうほう。
「ちょうかい」は、佐世保が母港なのか。
砲身は加熱防止のため海水を汲み上げて冷やす水冷方式なのか。
あの砲身の形状も、レーダー波の反射を極力抑える形?
しかも、塗料もレーダー波吸収素材で軍事機密のため、同種の
塗料を使っている潜水艦が退役して展示艦となった際には、
一旦塗装を剥がしてから通常の塗料で塗りなおしたのか。
う~ん。勉強になる。
そうこうするうちに、とうとう手荷物検査所に到着。
ここでは、ハンディタイプの金属探知機での検査と、カバンの中身の
目視検査が行われた。
どう考えても、これで十分なチェックが出来たとは思えない。
検査で見つけるというよりも、検査場で素行のおかしい人を燻り出す
ための行為なのかなとも思う。
検査場をすぎると、行列は2つに別れる。
一つは、「ちょうかい」に乗り込むための列。
もう一つは、先着1500名を対象にしたカレンダープレゼントの列。
とりあえず、「ちょうかい」は無くならないので、先にカレンダーの
列に並ぶ。
「海上自衛隊のカレンダーは無くなりました~。
残りは、航空と陸上のみです~」
と叫ぶ係の人の声が聞こえてくる。
まあやはり、イージス艦の見学に来るぐらいだから、艦船のポスターを
欲しい人が多いんだろうなぁと思いつつ、列に続く。
列といっても、別に2列縦隊を作っている訳ではない。
小さな子供さんもいる家族連れもいるので、あちこちで列は広がったり
荒くなったりしている。
と。
いい年をしたおっさんが一人。
じわじわと隙間を縫うようにして、列の中の立ち位置を前の方へと移動
させていくではないか。
わずかの間に、6人ほどもごぼう抜きしていくおっさん。
その、あまりの意地汚さにブチ切れそうになって、ふと我に返る。
さっき、余裕がない人を見て、ああはなるまいと思ったばかりだった。
とはいえ、やはりルールを守らんおっさんの存在は鬱陶しい。
文句を言うべきかと思っているうちに、おっさんの姿は更に前方へと
消えてしまった…。
そんな中、ようやく自分の番が来る。
航空自衛隊は、富士山をバックに飛ぶ戦闘機。
陸上自衛隊は、ホバリングしている戦略ヘリのアップである。
いずれも1枚もので、2012年のカレンダーが下部に印刷されている。
どっちにしようか迷った挙句、光景の美しさで航空自衛隊の方を選ぶ。
わあい。
素直に喜びながら、カレンダーを丸めて、一緒に貰ったビニールの筒に
入れる。
今度は「ちょうかい」乗船の行列に。
こちらものろのろながらも前進し、とうとうマストを真下から見上げる
ことができる場所に到達。
で、でかい!
これが「ちょうかい」の姿か…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/bd/7da3926f86ce87ef8a11b695fcff11e7.jpg)
(この稿、続く)
(付記)
翌日(ひょっとして当日?)には。
もう、「ちょうかい」訪問記がyoutubeにUPされていた。
恐るべし。
護衛艦「ちょうかい」DDG-176 海上自衛隊 艦艇一般公開(堺泉北港)
近未来艦船戦闘SFをアニメでやっちゃった!というこの作品。
後半の評価は人それぞれ。
僕はどちらかと言えば失敗派。
でも、そこに描かれた戦闘シーンの描画力。
そして、艦の美しさには、脱帽である。
所属:第2護衛隊群第6護衛隊
母港:佐世保
起工:1995年
就役:1998年
製造:石川島播磨重工業東京第1工場
全長:161m
排水量:7250トン
一般公開日時:2011年10月15日~16日 午前9時~午後4時
公開場所:堺泉北港大浜ふ頭第5岸壁
■一期一会
きっかけは、イージス艦「ちょうかい」の堺港入港を知らせる、一本の
記事からだった。
それも。
入港の目的は、一般公開である。
一期一会。
今、このタイミングでこの記事を見たのも何かの縁。
しかも、明日なら時間は取れそうとなれば。
行くしかなかろうと、5秒で決意する。
問題は、交通手段。
新聞記事によれば、南海堺駅から送迎バスが出ているとある。
そして、更にふ頭という立地を考えれば、現地には駐車スペースも
ないことは容易に推測される。
されば、どうしようかと思案する。
我が家からは、南海へは非常にアクセスパスが悪いのである。
車を使用時と比較すると、必要時間は裕に4倍近くは必要となる。
そのため、バイクで堺駅まで行き、コインパーキングにでも駐輪
してから送迎バスにて現地に向かう方針を決定。
送迎バスの発車時刻やバス停を調べようと、Webを検索した結果、
自衛隊大阪地方協力本部のHPにて、今回の一般公開の情報がUP
されていることを確認。
無事、バスの時刻表もチェックできた。
ただ、更に問題が一つ。
HPにある地図に示されているバス乗り場が非常に分かりづらい!
のである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/56/38aef30c1edabdfd9906669831622a0b.jpg)
文章では南海堺駅とあるものの、地図ではバスルートを示すであろう
オレンジ色のラインは、駅からやや離れたところからふ頭まで伸びて
いるのだ。
送迎バスの乗り場は、一体どこなのか?
素直に駅のターミナルと思えばいいのか?
このラインが示す駅から少し離れた信号のところなのか?
また、コインパーキングは、駅周辺にあるのか?
(そこそこ場所を取るバイク(このBMW K1100RS)に乗っている
ことから、路上駐車は駐禁の的になりやすく、危険である。
さりとて。
バイクを止めることが出来るコインパーキングは、種類が限定
されてしまう。
駐車中に、個々の駐車スペースでの鉄板せり上がり方式では当然
ダメで、駐車場入口にゲートバーを設けている方式に限定される。
しかも、その方式でもなお、バイクお断りのところは存外多い)
疑問は疑問を呼ぶが、これ以上考えても答えは出ない。
諦めて、ネットで周辺地図を確認のみして眠りにつく。
(付記)
それにしても…。
自衛隊大阪地方協力本部って名称は、どういう趣意なんだろう?
協力本部という語感からは、自衛隊そのものではなく、例えば
退役自衛官等による支援組織のような印象をうけるのであるが、
実はれっきとした自衛隊の正規機関の一つだそうな。
では、この”協力”とは、誰が何に対する協力なんだろう?
う~ん。
ナゾがナゾを呼ぶのである。
■そびえ立つ盾(イージス)
元々、イージス艦については。
精々が超高度な「電子の要塞」程度のイメージしか持ちあわせて
いなかったので、少し事前に予習しようと思ったのだけれど。
それも叶わぬまま、当日の朝となる。
天気は快晴。
バイク日和である。
時刻は9時半頃。
朝食の後、身支度を整え愛馬に跨る。
先日、久しぶりに走らせたばかりなので、今日も機嫌よく鉄の
心臓は鼓動を刻み始める。
バイクをアスファルトに滑らせ、現地に向かう。
一度、現地に行ってみようとふ頭へ直接ハンドルを振る。
途中、道を間違えて港の別のふ頭に出てしまい、対岸に接岸して
いる「ちょうかい」を見ながら右往左往。
結局、一度南海堺駅まで戻り、送迎バスを発見し、その後を着いて
いく方式でふ頭まで行く。
ふ頭周辺には多くの自家用車も集まっているが、いずれも誘導係に
よってUターンさせられている。
バイクは…と思っていると、道端の駐輪スペースに誘導されて
一安心する。
現着時間は、約10時。
既に、長蛇の列が出来ている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/8c/c6c2e71bd6291c4cee18e7d7570f83ab.jpg)
列の最後尾に取り付いて、徐々に歩を進める。
徐々に、「ちょうかい」のマストが大きく見えてきてワクワクする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/3a/ff781a44b0d1e1a6cba37db36fa5cc54.jpg)
送迎バスの乗降場で、案内係をしている女性の自衛官に食って
かかっている人がいる。
どうも、
帰りはどこに並べばいいんだ? しっかり誘導しろ!
と言っているのだが、なんであんな剣幕になるのだろう?
世の中、余裕が無くっちゃねと一人ごちる。
後ろで並んでいるカップルの男性が、女性に「ちょうかい」の
特徴について語っているのが断片的に耳に入る。
暇なので、聞くとは無しに聴いていると…。
ほうほう。
「ちょうかい」は、佐世保が母港なのか。
砲身は加熱防止のため海水を汲み上げて冷やす水冷方式なのか。
あの砲身の形状も、レーダー波の反射を極力抑える形?
しかも、塗料もレーダー波吸収素材で軍事機密のため、同種の
塗料を使っている潜水艦が退役して展示艦となった際には、
一旦塗装を剥がしてから通常の塗料で塗りなおしたのか。
う~ん。勉強になる。
そうこうするうちに、とうとう手荷物検査所に到着。
ここでは、ハンディタイプの金属探知機での検査と、カバンの中身の
目視検査が行われた。
どう考えても、これで十分なチェックが出来たとは思えない。
検査で見つけるというよりも、検査場で素行のおかしい人を燻り出す
ための行為なのかなとも思う。
検査場をすぎると、行列は2つに別れる。
一つは、「ちょうかい」に乗り込むための列。
もう一つは、先着1500名を対象にしたカレンダープレゼントの列。
とりあえず、「ちょうかい」は無くならないので、先にカレンダーの
列に並ぶ。
「海上自衛隊のカレンダーは無くなりました~。
残りは、航空と陸上のみです~」
と叫ぶ係の人の声が聞こえてくる。
まあやはり、イージス艦の見学に来るぐらいだから、艦船のポスターを
欲しい人が多いんだろうなぁと思いつつ、列に続く。
列といっても、別に2列縦隊を作っている訳ではない。
小さな子供さんもいる家族連れもいるので、あちこちで列は広がったり
荒くなったりしている。
と。
いい年をしたおっさんが一人。
じわじわと隙間を縫うようにして、列の中の立ち位置を前の方へと移動
させていくではないか。
わずかの間に、6人ほどもごぼう抜きしていくおっさん。
その、あまりの意地汚さにブチ切れそうになって、ふと我に返る。
さっき、余裕がない人を見て、ああはなるまいと思ったばかりだった。
とはいえ、やはりルールを守らんおっさんの存在は鬱陶しい。
文句を言うべきかと思っているうちに、おっさんの姿は更に前方へと
消えてしまった…。
そんな中、ようやく自分の番が来る。
航空自衛隊は、富士山をバックに飛ぶ戦闘機。
陸上自衛隊は、ホバリングしている戦略ヘリのアップである。
いずれも1枚もので、2012年のカレンダーが下部に印刷されている。
どっちにしようか迷った挙句、光景の美しさで航空自衛隊の方を選ぶ。
わあい。
素直に喜びながら、カレンダーを丸めて、一緒に貰ったビニールの筒に
入れる。
今度は「ちょうかい」乗船の行列に。
こちらものろのろながらも前進し、とうとうマストを真下から見上げる
ことができる場所に到達。
で、でかい!
これが「ちょうかい」の姿か…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/bd/7da3926f86ce87ef8a11b695fcff11e7.jpg)
(この稿、続く)
(付記)
翌日(ひょっとして当日?)には。
もう、「ちょうかい」訪問記がyoutubeにUPされていた。
恐るべし。
護衛艦「ちょうかい」DDG-176 海上自衛隊 艦艇一般公開(堺泉北港)
近未来艦船戦闘SFをアニメでやっちゃった!というこの作品。
後半の評価は人それぞれ。
僕はどちらかと言えば失敗派。
でも、そこに描かれた戦闘シーンの描画力。
そして、艦の美しさには、脱帽である。
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