活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

一期一会■海上自衛隊 イージス護衛艦「ちょうかい」一般公開(その1)

2011-10-21 00:45:01 | 施設の海
海上自衛隊 こんごう型護衛艦 「ちょうかい」
所属:第2護衛隊群第6護衛隊
母港:佐世保
起工:1995年
就役:1998年
製造:石川島播磨重工業東京第1工場
全長:161m
排水量:7250トン

一般公開日時:2011年10月15日~16日 午前9時~午後4時
公開場所:堺泉北港大浜ふ頭第5岸壁


■一期一会
きっかけは、イージス艦「ちょうかい」の堺港入港を知らせる、一本の
記事
からだった。

それも。
入港の目的は、一般公開である。

一期一会。
今、このタイミングでこの記事を見たのも何かの縁。
しかも、明日なら時間は取れそうとなれば。

行くしかなかろうと、5秒で決意する。

問題は、交通手段。

新聞記事によれば、南海堺駅から送迎バスが出ているとある。
そして、更にふ頭という立地を考えれば、現地には駐車スペースも
ないことは容易に推測される。

されば、どうしようかと思案する。
我が家からは、南海へは非常にアクセスパスが悪いのである。
車を使用時と比較すると、必要時間は裕に4倍近くは必要となる。

そのため、バイクで堺駅まで行き、コインパーキングにでも駐輪
してから送迎バスにて現地に向かう方針を決定。

送迎バスの発車時刻やバス停を調べようと、Webを検索した結果、
自衛隊大阪地方協力本部のHPにて、今回の一般公開の情報がUP
されていることを確認。
無事、バスの時刻表もチェックできた。


ただ、更に問題が一つ。
HPにある地図に示されているバス乗り場が非常に分かりづらい!
のである。


文章では南海堺駅とあるものの、地図ではバスルートを示すであろう
オレンジ色のラインは、駅からやや離れたところからふ頭まで伸びて
いるのだ。

送迎バスの乗り場は、一体どこなのか?
素直に駅のターミナルと思えばいいのか?
このラインが示す駅から少し離れた信号のところなのか?

また、コインパーキングは、駅周辺にあるのか?
(そこそこ場所を取るバイク(このBMW K1100RS)に乗っている
 ことから、路上駐車は駐禁の的になりやすく、危険である。
 さりとて。
 バイクを止めることが出来るコインパーキングは、種類が限定
 されてしまう。

 駐車中に、個々の駐車スペースでの鉄板せり上がり方式では当然
 ダメで、駐車場入口にゲートバーを設けている方式に限定される。

 しかも、その方式でもなお、バイクお断りのところは存外多い)

疑問は疑問を呼ぶが、これ以上考えても答えは出ない。
諦めて、ネットで周辺地図を確認のみして眠りにつく。

(付記)
それにしても…。
自衛隊大阪地方協力本部って名称は、どういう趣意なんだろう?
協力本部という語感からは、自衛隊そのものではなく、例えば
退役自衛官等による支援組織のような印象をうけるのであるが、
実はれっきとした自衛隊の正規機関の一つだそうな。

では、この”協力”とは、誰が何に対する協力なんだろう?

う~ん。
ナゾがナゾを呼ぶのである。



■そびえ立つ盾(イージス)
元々、イージス艦については。
精々が超高度な「電子の要塞」程度のイメージしか持ちあわせて
いなかったので、少し事前に予習しようと思ったのだけれど。

それも叶わぬまま、当日の朝となる。

天気は快晴。
バイク日和である。

時刻は9時半頃。
朝食の後、身支度を整え愛馬に跨る。

先日、久しぶりに走らせたばかりなので、今日も機嫌よく鉄の
心臓は鼓動を刻み始める。

バイクをアスファルトに滑らせ、現地に向かう。
一度、現地に行ってみようとふ頭へ直接ハンドルを振る。

途中、道を間違えて港の別のふ頭に出てしまい、対岸に接岸して
いる「ちょうかい」を見ながら右往左往。
結局、一度南海堺駅まで戻り、送迎バスを発見し、その後を着いて
いく方式でふ頭まで行く。

ふ頭周辺には多くの自家用車も集まっているが、いずれも誘導係に
よってUターンさせられている。

バイクは…と思っていると、道端の駐輪スペースに誘導されて
一安心する。


現着時間は、約10時。
既に、長蛇の列が出来ている。


列の最後尾に取り付いて、徐々に歩を進める。
徐々に、「ちょうかい」のマストが大きく見えてきてワクワクする。


送迎バスの乗降場で、案内係をしている女性の自衛官に食って
かかっている人がいる。

どうも、

 帰りはどこに並べばいいんだ? しっかり誘導しろ!

と言っているのだが、なんであんな剣幕になるのだろう?

世の中、余裕が無くっちゃねと一人ごちる。

後ろで並んでいるカップルの男性が、女性に「ちょうかい」の
特徴について語っているのが断片的に耳に入る。
暇なので、聞くとは無しに聴いていると…。

ほうほう。

「ちょうかい」は、佐世保が母港なのか。
砲身は加熱防止のため海水を汲み上げて冷やす水冷方式なのか。
あの砲身の形状も、レーダー波の反射を極力抑える形?
しかも、塗料もレーダー波吸収素材で軍事機密のため、同種の
塗料を使っている潜水艦が退役して展示艦となった際には、
一旦塗装を剥がしてから通常の塗料で塗りなおしたのか。

う~ん。勉強になる。


そうこうするうちに、とうとう手荷物検査所に到着。
ここでは、ハンディタイプの金属探知機での検査と、カバンの中身の
目視検査が行われた。

どう考えても、これで十分なチェックが出来たとは思えない。
検査で見つけるというよりも、検査場で素行のおかしい人を燻り出す
ための行為なのかなとも思う。

検査場をすぎると、行列は2つに別れる。
一つは、「ちょうかい」に乗り込むための列。
もう一つは、先着1500名を対象にしたカレンダープレゼントの列。

とりあえず、「ちょうかい」は無くならないので、先にカレンダーの
列に並ぶ。

「海上自衛隊のカレンダーは無くなりました~。
 残りは、航空と陸上のみです~」

と叫ぶ係の人の声が聞こえてくる。


まあやはり、イージス艦の見学に来るぐらいだから、艦船のポスターを
欲しい人が多いんだろうなぁと思いつつ、列に続く。

列といっても、別に2列縦隊を作っている訳ではない。
小さな子供さんもいる家族連れもいるので、あちこちで列は広がったり
荒くなったりしている。

と。
いい年をしたおっさんが一人。
じわじわと隙間を縫うようにして、列の中の立ち位置を前の方へと移動
させていくではないか。

わずかの間に、6人ほどもごぼう抜きしていくおっさん。

その、あまりの意地汚さにブチ切れそうになって、ふと我に返る。
さっき、余裕がない人を見て、ああはなるまいと思ったばかりだった。

とはいえ、やはりルールを守らんおっさんの存在は鬱陶しい。
文句を言うべきかと思っているうちに、おっさんの姿は更に前方へと
消えてしまった…。


そんな中、ようやく自分の番が来る。
航空自衛隊は、富士山をバックに飛ぶ戦闘機。
陸上自衛隊は、ホバリングしている戦略ヘリのアップである。
いずれも1枚もので、2012年のカレンダーが下部に印刷されている。

どっちにしようか迷った挙句、光景の美しさで航空自衛隊の方を選ぶ。


わあい。
素直に喜びながら、カレンダーを丸めて、一緒に貰ったビニールの筒に
入れる。

今度は「ちょうかい」乗船の行列に。
こちらものろのろながらも前進し、とうとうマストを真下から見上げる
ことができる場所に到達。

で、でかい!
これが「ちょうかい」の姿か…。



(この稿、続く)


(付記)
翌日(ひょっとして当日?)には。
もう、「ちょうかい」訪問記がyoutubeにUPされていた。

恐るべし。

護衛艦「ちょうかい」DDG-176  海上自衛隊 艦艇一般公開(堺泉北港)



近未来艦船戦闘SFをアニメでやっちゃった!というこの作品。
後半の評価は人それぞれ。
僕はどちらかと言えば失敗派。
でも、そこに描かれた戦闘シーンの描画力。
そして、艦の美しさには、脱帽である。

TVアニメ「タクティカルロア」OP主題歌 たったひとつだけ
クリエーター情報なし
ランティス

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