kakki'sだらだら日記

エアロビクスの事、競技の事も含め日々の出来事をダラダラと書いていきます。

比喩るりぃ~~

2009-09-09 00:03:01 | 競技
(o≧▽゜)oどもっす

コーチ業というのは、
まさに想像力と言葉を操る仕事だと思うのです。

と、言って書き出すと真面目な話かと身構えてしまう向きも
あると思うのですが、ま、気楽に読んで下さいな。

言葉を操る…の中でも最も難しく面白いのは
比喩の使い方です。

「○○するつもりで」

「○○になったつもりで」

など、何かに例える事ですね。

この比喩の仕方ひとつで勘を掴んで上手く行く場合と、
比喩が分かりにくく全くピンと来て貰えない場合とがあります。


先週、土曜日トリオの練習。

どうもトリオは1/1ターンタックジャンプの感覚が
最近おかしくなっていたので集中練習に切り替えました。

特にジャンプしながら1回転回る時の腕の使い方に問題があるようでした。

フィギアスケートの回転ジャンプも同じですから想像してみてね。
浅田真央の3回転ジャンプのスロー映像を!

理論的には両腕を高く振り上げて、ジャンプの踏切りと同時に
振り下ろしながら胸付近に腕を集める事で回転軸が出来るのですが、
どうもね、ジャンプの踏切りのタイミングと腕の振りが合ってない感じ。

だからターンの速度も遅く、ジャンプの高さも出ない。


「腕の振りが小さいのかも知れん…」

そう思ったワタクシは色々ウマい比喩を考える場面に出くわしました。

三人は右回転なので、
両腕を左上から振りかぶって右側の胸に引きつける必要がある。


まず、左上から振り下ろす所を何かに例えられないか…

むむむ・・・



うむむ…


そうだ!!



「熊が鮭を取る時みたいに振り下ろしてみて」



3人とも考える。
熊になった自分を想像してみている。


そうだ、そうだ、想像するのだ。


「さぁ!やってみて!」


と、言おうとした瞬間、ちゅうが
「ええ~~~っ!?

「私、鮭取るなら右からが取りやすい


そ、そこ!?

そこ引っかかりましたかっ!


一瞬にして、まっきぃと私は膝から崩れ落ちた。

「だって、左手じゃ鮭は取りにくい。私は右手の方が取りやすい


さっきから取りやすい取りやすいって取った事あんのか!?

百歩譲ってまっきぃなら「がっ!!」とか言いながら
勇ましく取りそうだけど、ちゅうは間違いなく
取れないですから。


取る気満々で聞かなくていいんだよ。

例えなんだから。


「…んじゃ、とりあえず…しっかり振ってくれ」


結局鮭の例えは失敗に終わりました。
比喩は難しい。