すずしさの野山にみつる念仏哉 去 来
これは、善光寺ご本尊である阿弥陀如来が、京都の真如堂にお移しされ、お開帳があった日に詠んだもので、最初、上五は「ひいやりと」であった。
先師は、「こういうときの句は、全体をおだやかにこしらえるものである。この上五はふさわしくない」といって、「風薫る」と改められた。
それから『続猿蓑』を撰したとき、さらに「すずしさの」という今の上五に直して、集に入れられたのである。
林檎の香ひろがるや空そこぬけに 季 己
これは、善光寺ご本尊である阿弥陀如来が、京都の真如堂にお移しされ、お開帳があった日に詠んだもので、最初、上五は「ひいやりと」であった。
先師は、「こういうときの句は、全体をおだやかにこしらえるものである。この上五はふさわしくない」といって、「風薫る」と改められた。
それから『続猿蓑』を撰したとき、さらに「すずしさの」という今の上五に直して、集に入れられたのである。
林檎の香ひろがるや空そこぬけに 季 己