壺中日月

空っぽな頭で、感じたこと、気づいたことを、気ままに……

日々新

2010年01月01日 23時27分39秒 | Weblog
        あけましておめでとうございます。

 新しい年が、「年豊かに人楽しむ」年であるよう、心よりお祈り申し上げます。
  本年も、日々新たに「壺中日月」を書きますので、どうぞよろしく。

  平成庚寅 元旦
                            武田 季己


 このブログの最後に、必ず自作の句を一句添えることにしている。昨年は、入院があったため、350句余りしか詠んでいない。その中から、新年および春夏秋冬の句を各一句ずつ自選し、年賀状に記した。
 ところが、プリンターの日頃の手入れの悪さ?から、印刷が悪く、ほとんど全滅状態。そんな次第で、もう一度、年賀状を書く羽目になってしまった。これから書き直すので、おそらく配達は七草過ぎになると思う。この場を借りて、お詫びいたします。
 また、先日のCT検査で、肺に転移した大腸ガンは、確実に一回り小さくなっており、抗がん剤の治療効果の大きいことを確認。どうぞご安心ください。

   平成21年度 自選五句

      買初の花器の炎色を日の出とも (新年)      
      雲の冷え花にうつりて吉野紙  (春)
      来し方は利根の花藻の淡さにて (夏)
      鳥渡る一山一湖一大河     (秋)
      点滴のうつつや京の片時雨   (冬)

 常々、俳句は「つぶやき」だと思っている。そうして表現するときは、「絵を描くように、歌をうたうように」と心がけている。つまり、景が見えるか、調べはよいか……と。 
 ところで、「季語と一体となった句を詠みたい」という願いをこめて、俳号を「季己(ひでき)=己を季となす」としたので、そのような句を最高と考えている。
 以上の観点から、「鳥渡る一山一湖一大河」を、自分の昨年度ベストワンとする。


      年新た面白いとはどんな色     季 己