朝刊の折込広告の中に、「広報 けいしちょう」第31号が入っていた。
その4面、“ネットで警視庁”の欄に[「犯罪予告」は犯罪!?]と題した、考えさせられる記事が載っていた。
『小学生が「殺人予告」で補導』
『「爆破予告」の書き込みで中学生逮捕』
今年報道されたニュースを見て驚いた人も多かったのではないでしょうか。
という書き出しの記事だ。考えさせられたのは、つぎの部分。
このような軽い気持ちであっても、例えば「××駅を爆破する」と書き込
めば、その鉄道会社は被害を防ごうとして、列車を運休したり、駅や車両の
点検をするでしょう。そのことによって、通常の業務が妨害されたことにな
ります。
また、特定の人物を名指しして「□□を殺す」と書き込めば、その人に不
安感や恐怖感を与えたり、行動が制限されたりすることになるでしょう。
こういった犯罪予告の書き込み行為は、内容によっては、業務妨害や脅迫
などの犯罪に当たります。
書いてあることは、よく分かるし、当然のことであろう。
では何が問題かというと、「予告」ではなく「予言」であったらどうなのか、ということである。
つまり、「犯罪予告」ではなく、「犯罪予言」だったら、犯罪に問われないのかということだ。具体的に言えば、こうだ。
「○月中に、××駅が爆破されることを予言する」と書き込んだ場合、これは罪にならないのだろうか。
「予告」ではなく「予言」ならば、おそらく犯罪に問われる可能性はゼロであろう。
なぜなら、ブラジルの「的中率90%の予言者」・ジュセリーノ氏の公式サイトが、いまだ摘発されないのだから。
もっとも的中率90%自体が怪しい。
ジュセリーノ予言年表の、2008年4月以降に関する予言集を見てみると、
中国の四川大地震はもちろん、岩手・宮城内陸地震の予言もない。
2008年6月 大阪でマグニチュード6.3の地震が発生します。これによ
り、多くの問題が発生します。
6月 台風が日本を直撃し、さまざまな大問題に発展します。
6月 インドネシアのジャカルタでマグニチュード7.3の地震が
発生します。
など、ことごとくハズレ。
もちろん、外れたほうがいいに決まっている。だから許してしまうのだろうか。
的中率90%は、どういう計算をしているのだろうか。ある意味、消費期限改竄よりひどいのではないか。
中国で大問題になったのが、つぎの項目である。
2008年9月13日にマグニチュード9.1の巨大地震が中国を直撃し、百万
人に達する死者を出す可能性があります。もし中国で地震が起こらない場合は、
日本の名古屋でマグニチュード8.6の東海地震が発生する可能性があり、その
場合、600名の死者と3万人の家屋が失われる可能性があります。
これは“可能性があります”と、逃げ道を作っている。
しかし、これを見て、不安感や恐怖感をおぼえたり、この日の行動を制限されたりする人が全くいない、と断言できるだろうか。現に中国では大騒ぎになり、関係省庁が、そのような可能性はない、との声明を出したほどなのだ。
それとも特定の人物を名指ししていないので、罪に問われないのか。
母は、新聞広告で、週刊誌のそのような予言の見出しを見ただけで、脅えてしまうのだ。これは脅えるほうが悪いのだろうか。
東京に関するものでは、
2008年7月 東京でマグニチュード6.5の地震が起きます。
2010年5月 5月14日に東京でマグニチュード7.7の大地震があり、
多大な被害が出ます。
2010年9月 9月15日に東京でマグニチュード8.4の巨大地震が発生
し、新たな関東大震災となります。
これだけ世間の人々に、不安感や恐怖感を与えても、罪に問われず、英雄のようにテレビ出演し、いたずら半分で書き込んだ「予告」が犯罪になる。
どう考えても、納得できない。
早く、犯罪「予言」に対する対策を考えておかないと、大変なことになりますよ、と「予言」しておく。
香水や銀座に多きツアー客 季 己
その4面、“ネットで警視庁”の欄に[「犯罪予告」は犯罪!?]と題した、考えさせられる記事が載っていた。
『小学生が「殺人予告」で補導』
『「爆破予告」の書き込みで中学生逮捕』
今年報道されたニュースを見て驚いた人も多かったのではないでしょうか。
という書き出しの記事だ。考えさせられたのは、つぎの部分。
このような軽い気持ちであっても、例えば「××駅を爆破する」と書き込
めば、その鉄道会社は被害を防ごうとして、列車を運休したり、駅や車両の
点検をするでしょう。そのことによって、通常の業務が妨害されたことにな
ります。
また、特定の人物を名指しして「□□を殺す」と書き込めば、その人に不
安感や恐怖感を与えたり、行動が制限されたりすることになるでしょう。
こういった犯罪予告の書き込み行為は、内容によっては、業務妨害や脅迫
などの犯罪に当たります。
書いてあることは、よく分かるし、当然のことであろう。
では何が問題かというと、「予告」ではなく「予言」であったらどうなのか、ということである。
つまり、「犯罪予告」ではなく、「犯罪予言」だったら、犯罪に問われないのかということだ。具体的に言えば、こうだ。
「○月中に、××駅が爆破されることを予言する」と書き込んだ場合、これは罪にならないのだろうか。
「予告」ではなく「予言」ならば、おそらく犯罪に問われる可能性はゼロであろう。
なぜなら、ブラジルの「的中率90%の予言者」・ジュセリーノ氏の公式サイトが、いまだ摘発されないのだから。
もっとも的中率90%自体が怪しい。
ジュセリーノ予言年表の、2008年4月以降に関する予言集を見てみると、
中国の四川大地震はもちろん、岩手・宮城内陸地震の予言もない。
2008年6月 大阪でマグニチュード6.3の地震が発生します。これによ
り、多くの問題が発生します。
6月 台風が日本を直撃し、さまざまな大問題に発展します。
6月 インドネシアのジャカルタでマグニチュード7.3の地震が
発生します。
など、ことごとくハズレ。
もちろん、外れたほうがいいに決まっている。だから許してしまうのだろうか。
的中率90%は、どういう計算をしているのだろうか。ある意味、消費期限改竄よりひどいのではないか。
中国で大問題になったのが、つぎの項目である。
2008年9月13日にマグニチュード9.1の巨大地震が中国を直撃し、百万
人に達する死者を出す可能性があります。もし中国で地震が起こらない場合は、
日本の名古屋でマグニチュード8.6の東海地震が発生する可能性があり、その
場合、600名の死者と3万人の家屋が失われる可能性があります。
これは“可能性があります”と、逃げ道を作っている。
しかし、これを見て、不安感や恐怖感をおぼえたり、この日の行動を制限されたりする人が全くいない、と断言できるだろうか。現に中国では大騒ぎになり、関係省庁が、そのような可能性はない、との声明を出したほどなのだ。
それとも特定の人物を名指ししていないので、罪に問われないのか。
母は、新聞広告で、週刊誌のそのような予言の見出しを見ただけで、脅えてしまうのだ。これは脅えるほうが悪いのだろうか。
東京に関するものでは、
2008年7月 東京でマグニチュード6.5の地震が起きます。
2010年5月 5月14日に東京でマグニチュード7.7の大地震があり、
多大な被害が出ます。
2010年9月 9月15日に東京でマグニチュード8.4の巨大地震が発生
し、新たな関東大震災となります。
これだけ世間の人々に、不安感や恐怖感を与えても、罪に問われず、英雄のようにテレビ出演し、いたずら半分で書き込んだ「予告」が犯罪になる。
どう考えても、納得できない。
早く、犯罪「予言」に対する対策を考えておかないと、大変なことになりますよ、と「予言」しておく。
香水や銀座に多きツアー客 季 己