
2012年3月に、
トノの指輪が手元に来て
今回のフルオーダーの旅はひとまず終了となりました。
昨年、オーダー時にお目に掛かった折にも
あれこれ書いていますから
同じ事の繰り返しとなりますが、ご容赦あれ。
お目に掛かったのは正味2回。
初回のヒアリングでの印象は強烈で、
いろいろな意味で刺激を受けました。
中でも心に残っているのは、
仕事に対する使命感を持って語る方の言葉は
何とピュアなのだろう、ということです。
フルオーダーメイドはもちろん、
レディーメイドでも極力
会って会話するようにしているとのことでしたので
(お客さんの都合で訪問が難しいケースもありますから
全てが全てではないそうです)
あるものに対して思い入れを持って買う行為は
制作者も消費者も「もの(時間とかいろいろ。もちろん、金銭も)」を
共有することなのだと思ったわけです。
大量消費の世の中にあって、
とかく価格は低く、
お手軽に、
それこそ人を介さず
ネット通販でクリックポンができる時代、
利便性に異を唱えるつもりはありません。
けれど、その対極にある
ひとつの品を、
時間をかけてじっくり取り組み待つ行為は
依頼した側にも、
そして制作者にも豊かな時と経験をもたらすのではないかと。
あまり世の経済の流れには疎く、アホな私ですが、
歯止めがかからない低価格競争から抜け出す
ビジネスモデルのひとつの解答になるのではないかと
ぼやーんとしながら思ったわけです。
もちろん、食べて行くのは生半可なことではないですからね、
志せば誰でもなれるわけではありません。
そこんところをカン違いせず、
精進していける一芸に秀でた方なら
自分なりの生きる道を確立できるのではないですかね。
オーダーを決意してから手元に届くまでの数年間、
せっかちな私が珍しく
届く課程すら楽しめたのは
豊かさのかたちをひとつ経験できたからかもしれません。
次があるとしたら…
そうだな、しいちゃんとなってしまいますが。
彼女はあと14年は生きますので
思い出の品は当面必要ありません。
けど、節目で何か欲しいな、ということで。
10歳になった時にお願いできればと思っています。
予約は、9歳のお誕生日を迎えたら入れる予定でございます。
以上、トノの指輪物語、終了でございます。
ここまでの御拝読、誠にありがとうございました。
末筆ですが。
地石さんの今後のご活躍、祈念しております。
この度はお世話になりました、
本当に有難うございました。

できあがりの品がフルオーダーメイドである性格上、
著作権は絆屋さん、そして地石さんに属します。
持っていいのは私だけ。
画像類のお持ち帰りは許しません。
一切合切ご遠慮下さい。
お問い合わせ先は以下のURLをご参照下さいませ。
メモリアルジュエリー絆屋
(左画像:ジュエリーデザイナー 地石氏)