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t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

今回、思ったこと

2012-04-08 11:46:09 | トノの指輪物語


2012年3月に、
トノの指輪が手元に来て
今回のフルオーダーの旅はひとまず終了となりました。

昨年、オーダー時にお目に掛かった折にも
あれこれ書いていますから
同じ事の繰り返しとなりますが、ご容赦あれ。

お目に掛かったのは正味2回。
初回のヒアリングでの印象は強烈で、
いろいろな意味で刺激を受けました。

中でも心に残っているのは、
仕事に対する使命感を持って語る方の言葉は
何とピュアなのだろう、ということです。

フルオーダーメイドはもちろん、
レディーメイドでも極力
会って会話するようにしているとのことでしたので
(お客さんの都合で訪問が難しいケースもありますから
 全てが全てではないそうです)
あるものに対して思い入れを持って買う行為は
制作者も消費者も「もの(時間とかいろいろ。もちろん、金銭も)」を
共有することなのだと思ったわけです。

大量消費の世の中にあって、
とかく価格は低く、
お手軽に、
それこそ人を介さず
ネット通販でクリックポンができる時代、
利便性に異を唱えるつもりはありません。

けれど、その対極にある
ひとつの品を、
時間をかけてじっくり取り組み待つ行為は
依頼した側にも、
そして制作者にも豊かな時と経験をもたらすのではないかと。

あまり世の経済の流れには疎く、アホな私ですが、
歯止めがかからない低価格競争から抜け出す
ビジネスモデルのひとつの解答になるのではないかと
ぼやーんとしながら思ったわけです。

もちろん、食べて行くのは生半可なことではないですからね、
志せば誰でもなれるわけではありません。
そこんところをカン違いせず、
精進していける一芸に秀でた方なら
自分なりの生きる道を確立できるのではないですかね。

オーダーを決意してから手元に届くまでの数年間、
せっかちな私が珍しく
届く課程すら楽しめたのは
豊かさのかたちをひとつ経験できたからかもしれません。

次があるとしたら…
そうだな、しいちゃんとなってしまいますが。
彼女はあと14年は生きますので
思い出の品は当面必要ありません。

けど、節目で何か欲しいな、ということで。
10歳になった時にお願いできればと思っています。
予約は、9歳のお誕生日を迎えたら入れる予定でございます。

以上、トノの指輪物語、終了でございます。
ここまでの御拝読、誠にありがとうございました。

末筆ですが。
地石さんの今後のご活躍、祈念しております。
この度はお世話になりました、
本当に有難うございました。


デザイン画・画像など普通に掲載しますが、
できあがりの品がフルオーダーメイドである性格上、
著作権は絆屋さん、そして地石さんに属します。
持っていいのは私だけ。
画像類のお持ち帰りは許しません。
一切合切ご遠慮下さい。

お問い合わせ先は以下のURLをご参照下さいませ。

メモリアルジュエリー絆屋
(左画像:ジュエリーデザイナー 地石氏)
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形になりました

2012-04-07 16:41:55 | トノの指輪物語
さて、肝心の実物です。

内側の加工が終わった直後の画像。



翌日、自宅でちびっと撮してみました。
対象が小さいので、
マクロ撮影してみましたが、
案外難しいですね。
ピントが合わねぇ。

できたてですので、つやぴかでキレイです。
傷もついてません。
(今は小傷がついちゃってます)



トノの彫り込みが凝っててですね、
鍵しっぽまできちんと彫り込んで下さってます。



これが元画像。
似てますよね。



桜の花びらも方向がまちまち。
一見するとぼつぼつに見えますけど
ちがうんです。



ロゴのデザインが、サイケちっくでこれも悪くない。
地石さんとお会いした時は咄嗟に出てこなかったのですが、
今ならわかる。

ビートルズのラバーソウル。
あのジャケットデザインを彷彿とさせます。



なんせボリュームがありますので
実際につけるとこんな感じ。



この指輪をつけている限り、
万が一の際の身元確認は万全だ。

…そこは安心するポイントじゃないんですけどね。

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デザイン画・画像など普通に掲載しますが、
できあがりの品がフルオーダーメイドである性格上、
著作権は絆屋さん、そして地石さんに属します。
持っていいのは私だけ。
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いよいよ、ご対面です。

2012-04-05 21:26:14 | トノの指輪物語
2012年3月3日、
ほぼ1年ぶりに京都・絆屋さんへの再訪です。

地石様の素敵な奥様に
(はんなり京美人さんです)
今回も迎えられて入ったお店、
あれ?
お子さんが…いらっしゃる???

え?
いつの間に??
(どこ見てるんだ、私)

昨年はほっそりしていらしたので
お子さんがお腹にいるとは分からなかったんですけど、
昨年誕生されたとかで、
彼の熱視線に
「あんまり見んといてー」と。

おばさん、照れました。

そして、指輪とのご対面。

わー、思ったより存在感ある!
そして。

…重い。

いろんな意味で重いがつまっています、
実物もボリュームのある指輪ですけど
やっと手元に来たんだなという気になりました。

この時点では指輪裏側は閉じていませんので、
被毛の封入を拝見いたしました。

 素材によっては遺骨になったりするわけですね。

クッションとかに辛うじて残っていた
被毛をかき集めて
昨年お預けしていたもの。

これを、丁寧に洗浄して
裏側穴に入るサイズにカット。



入れていきます。



ほんとにささやかな被毛です。



これを、歯科医療でも使われる
特殊樹脂で固めるわけですが、
触媒は紫外線(強力なものだそうです)を使います。

あまりに強い紫外線なので
手を保護するサポーターを二重三重に使われています。

そうですよね、紫外線って超有害・猛毒ですので
扱い恐いんですよね。

で、紫外線、UVで固めると聞いて
ピンときたのが、
女性ならわかるでしょう、
ジェルネイル。

あれと同じものですか? と伺いましたら
同一ではないけれど原理は同じとのことでした。

熱を発しないので
短時間で固まり、
加工も出来るので
目の前で封入してもらったものを
即日で持ち帰れるんですね。

実際、作業にかかった時間は
1時間もなかったと思います。

 作業で忙しいのに
 気になると黙ってられなくて
 あれこれ聞いて話し込んでしまうので
 さぞご迷惑だったかと…
 すみません。



がっちがちに固まった樹脂の
余分なところを削って落とします。



落としてます。




樹脂を使うと聞いた時、
ボンドみたいな素材を想像していたので
さぞ固まるまで時間がかかるのだろうなと思ってましたが、
そんなこともなく。

新しい素材の出現が
いろいろな表現方法を呼び込んでくるのだな、と
感心した経験でした。

それにしても、紫外線保護のサポーターはすごかった。
ジェルネイルのドライヤーはおもちゃみたいなものでしょうけど、
紫外線当てるわけですからねえ、
うーん、多用しても大丈夫なんでしょうかね、
爪はラッカー以外つけてませんけど
ジェルネイルには興味ありますけど
どうなんでしょうねえ。

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できたてのほやほやです

2012-04-03 20:20:53 | トノの指輪物語
ロウ型から鋳造した指輪です。









生まれたてほやほやの指輪です。

加工前の銀がキレイですねー。

できあがりまであと少しです。

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ロウ型ができあがりました

2012-04-02 20:27:22 | トノの指輪物語
最終的な仕様書と請求書が届きましたので
ご入金を済ませてしばらく。

2011年10月頃に
ロウ型ができあがったとのお知らせを頂きました。











これを原型として
鋳造をするのだそうです。

いよいよ、指輪が形となってきました。

どきどき。

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無知は無謀だ

2012-04-01 13:08:40 | トノの指輪物語
指輪案の最終形ができあがり、
いよいよ制作をお願いする段階となりました。

あとはできあがりを待つだけです。



一緒に、ブルーダイヤモンドに関する回答も頂きました。

ファンシーダイヤモンドとしてのブルーは
当然ながら希少性が高く、流通量が少なく
もちろんお値段も高い。

そんなわけで、メレダイヤサイズが
出回ることは稀中の稀とのことでした。

知らないって恐ろしいですな。

で、ダイヤモンドに色をつける技法があるそうで、
こちらだと色の濃淡つけられるとのこと。
(もちろん1点当たりいくらの割り増しとなります)

どうーしてもブルーダイヤが欲しかった当方、
上に来る位置のダイヤモンドに
淡い青を着色して頂くこととなりました。

気になる指輪のお値段ですが…

貴金属の地金は去年、相当お値段が上がっていますし、
時価に近いものですし、
フルオーダーメイドなので
同じダイヤと地金量で制作した指輪よりは
当然ながら高くなります。

なので、参考価格にもなりませんから、
ご披露は控えさせて頂きますー。

つか、あまり宝飾品をつけませんので
相場感が乏しく、
こんなもんなんだろうな、と思ってますので
高いとの認識は持っておりません。

そうだなー、
2012年4月現在、
canonの5DMark IIの本体が
中古価格で買えるくらいでしょうか、
あ、7Dのレンズキットの新品で
おつりが来る程度かな。

…趣味に走った価格情報で、すみません。

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時間がかかってしまって

2012-03-31 18:06:14 | トノの指輪物語
2011年1月に打ち合わせ後、
少しブランクが生じました。

当方の理由が大半でして、
まず、メールの添付ファイルを
受信できないように設定をしていましたので、
仕様書が手元に届かない事態になっていました。

あまりにも画像付きのスパムメールが多く届きすぎ、

 それも、あまり見たくない画像ばかり。
 開封しなければいいんだけど、
 何かの拍子に見えちゃったりして
 怒りも倍増でした。

迷惑メールのフィルターもかからないほどの頻度で
わんさか到着するものですから…
すかっと添付ファイル付きのメールを
全拒否していたんです、
そのことを忘れていました。

4月上旬に引っ越しを控えていたことと、
2月に身内の入院・手術、
3月の震災でわたわたしていたことも手伝い、
デザイナーの地石さんには大変ご迷惑をお掛けすることに…

転居後の住所をお伝えした折に
添付ファイル受信不可に気付きまして
改めてご送付頂き、
デザイン案を拝見するに至りました。



最初にご呈示頂いた案は、
ラフデザインのイメージにぴったり。

ダイヤを2つあしらうデザインと
ロゴのサイケデリックなところも気に入りました。

指輪内側に被毛を埋め込む形としていましたので
その窓案も作って頂きました。



普通ならB案を選ぶところでしょうが、

 こちらも捨てがたかった。

私はA案を選びました。
というのも、出掛ける前にいつも
人に背中を向けてしょぼーんと横たわっていまして、
ふてくされてる様子が可愛いので
どこかで使えたら、とお願いしていたから。

さて、指輪のメインデザインはもう1案をご提案頂いていました。



一目見て、かっこいい! 
桜に埋もれて眠る様子とか、
左右に入る年号と桜が
とーにかくかっこいい!
制服組の人が腕章に使えそうですよね、
これはいい!

そして、桜の花びらにとりまかれている図に、
釈迦涅槃図を想像しました。

1つの依頼からひねり出されたデザインと
形にできるデザイナーさんの力量、
そしてヒアリング能力に舌を巻き、
デザインは桜案でお願いをしました。

素材は、やっぱり、ホワイトゴールドや
プラチナは大変お高く、
指輪のボリュームを考えても
私には分不相応に思えましたので、
シルバーにしました。

デザイン案の了承をお伝えする時に
一緒にリクエストもしました。

4月の誕生石はダイヤモンドなので
この貴石を使用することで決まっていましたけど、
さらに突き詰めると、
6日の誕生石はブルーダイヤモンドなんです。

カラーダイヤモンドは色によって希少性が高く
庶民には手が出ません。

けど、この指輪で使うカラット数なら、
もしかしたら私でも…?

というわけで、ブルーダイヤモンドが使えるか
使えた場合の見積もりをお願いして
回答を待つことになったのです。


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コラボレーションをする意味

2012-03-18 13:30:16 | トノの指輪物語
2011年1月の京は寒かった。

午前中にお伺いした絆屋さんの工房は
京都駅から歩いて10分程度の京町家一角にあります。

今年お伺いしたのは3月、
どちらも寒い季節でしたので
町家が本領を発揮する夏でなかったのが
残念な限りなのですが、
京都、いいですね。
駅から歩いてすぐのところに
人の息吹が感じられる場所が随所にあるんです。

たしか京の条例では
丈の高い建物は建てられないハズなので

 新しく建った駅ビルは論外。
 あれは異例中の異例で
 たしか物議を醸しましたよね

守られた景観とかコミュニティがあるのでしょうね。

閑話休題。

まずはご挨拶の後に
予算の関係で簡単なものでいいことと
装身具をつける習慣がないので
あまり仰々しいものは考えていないこと
…をお伝えしたように記憶しています。

デザイナーの地石さんは
当方が持ち込んだiPodの画像を何度もご覧になり、
当方が話すうちの猫のエピソードに耳を傾けています。

そこで最初にご呈示頂いた案が、
カレッジリングというもの。

もしくは、トップにメダル上のプレートを置くような
そのプレートにはトノの姿を彫り込むものを
想定されていたようです。

…華奢とは両極、
随分とごつい品になるわけで、
ここで意思の疎通に齟齬が生じました。

なんせ持ち込んだトノの被毛はとっても少なく、
被毛を使っての指輪となると、
指輪の回り、もしくは内側にぐるりと細い溝を掘り、
そこに被毛を張り巡らせるか、
内側に埋め込み穴を作るか、
この二案に集約されます。

後者は素材が少ないので徹底的に無理。
指輪の内側に穴を開けるとしても
(あまり外から分かる形にしたくなかったので
 内側に埋め込み穴を開ける手法だけは 
 譲れませんでした)
それなりのボリュームが必要とのことでした。

ペンダントトップは一切考えてなかったので
指輪にこだわるとなると
どこかで妥協点が必要?

当方がお伝えしたエピソードといえば、
一昨年は桜が早くに散って、
一緒に埋める花がなくて、
かりっかりにひからびた桜の花びらを集めたこととか、
当方が桜が好きなこととか、
死んだ日が誕生日であることとか、
ダイヤモンドは4月の誕生石なので
貴石は絶対誕生石がいいとか、
死に顔が般若みたいだったけど、
あの世があるならこんな顔で寝ていてほしい、と
お気に入りに寝顔の画像を見せたりとか、
出掛ける時はいつも人に背を向けて
力なく横たわっていたこととか。

あー、あれこれ言ってましたね、
その、我が儘なクライアントの話を
ひとつひとつ聞き、
聞き取りながらも紙の上には
様々なデザイン案が
描きくわえられて行きます。

過去、webデザインのまねごとを生業としてましたので
クライアントの意向を伺うのは何より大切なこと。
けど、それを形にするのは大変難しい。

その課程が目の前で展開されているわけです。

次々加わるデザイン案は魔法のようで、
不思議な空間が繰り広げられていました。

短い時間の中で意向を伝え、
すりあわせをしてどうするかを決める。

月並みですけど
コラボレーションの意味を
随分と考えさせられた数時間でした。

何が出てくるかわからないから
オーダーメイドは面白いわけです。
私の方から提供できる「素材」から
何が生まれるのか見てみたくなり、
最終的には全てをお任せすることにしました。




ダイヤの星の元、眠り猫のトノがいる絵、
これがコンセプトデザインとなりました。

この絵が、自分に刺さりました。

華奢でレディーメイドで安くて
ダイヤが入っていていいや、から、
細かい所の微調整以外は
デザイナーさんに一任する
贅沢なフルオーダーメイドの指輪制作が
始まったわけです。


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「生まれる」意味

2012-03-17 13:19:34 | トノの指輪物語
さて、例の物、指輪の実物ですが…

よく考えたら、トノの命日が間近なんです。

 ついでに言うと、当方の誕生日もなんだけど。
 ああ、年食ってしまうなあ…

この日は週末、
じゃ、web公開はこの日にしようか、というわけで。

のんびり先延ばしにして経過報告致します。

お待ちのところ、申し訳ない。

モーニングジュエリーという言葉は知りませんでしたけど、
昔読んだ「風と共に去りぬ」に、
最初の夫を亡くしたスカーレットが、
個人の遺髪で作ったアクセサリー以外つけられないと
泣いたシーンから、
遺族が故人の身体の一部をジュエリーとして持つ習慣が
欧米にはあるのだ、と知ってはいました。

日本でもあったのかもしれませんが
(そこんところはお話で伺ったかもしれないのですが…
 おバカな私はうろ覚えでございます)
装身具の歴史の中で、
意味を持って使われる品があったということなのですね。

スカーレットが泣いたのは
故人に縛られる過去を嘆いてのこと、
でも、一般的には
故人を偲びたくて手元においておきたい気持ちから
生まれてきたものなのだと思います。

先にも書いた通り、
執着は生きている側の問題なので
度を過ぎるのは良くないと思います。
今もそう思っています。

でも、離れがたい気持ちが嵩じてどうにもならない人に
小さなアイテムが必要なことも、あるのだと思う。

作った後、どうするか、まで考えた上で
市販品を使うなり何なりするのは
まあ、大人の考えの範疇で
やればいいんじゃないの、というのが
現時点での当方の考えです。

その、覚悟とでもいいますかね、
どうするのか向き合う時間は
絶対に必要です。

その意味で、問い合わせから仮予約、
ご連絡を待つ期間は、
制作側の事情が多分にあるとはいえ、
依頼主に考える時間を与えてくれ、
待つ時も豊かなのだと思わせてくれます。

私はそうでした。

2010年暮れに、
デザイナーの地石さんから
オーダー再開のご連絡を頂きました。

地石さんは、大変実直で丁寧な方だということが
先に頂いた資料とお手紙、
メール文面からも伺え、
まずはお会いしてみたい、と思わせる方です。

人となりを拝見する前に
伝わる「何か」は絶対ありますよね。
その「何か」が伝わりやすい方もいらっしゃいます。

できれば直に会って話ができれば、
無理なら電話はメールでも結構です、というお話に、
休日にお時間を頂くのは申し訳ないと思いつつ、
お伺いさせて頂く旨をお伝えしました。

しいちゃんのアニバーサリー指輪でいいや、
レディーメイドでいいや、と
ちゃらっと考えていた当方、
予算の関係もあるので、
レディーメイドの案も落とせなかったものの、
本来、お店のコンセプトからいって、
生者ではなく故人を偲ぶ品をお作りになってる工房、
生きてるしいちゃんではなく、
死んだトノをモチーフにする方が適っています。

年明けである2011年1月にお会いする約束をしてから、
自分がお気に入りの写真をipodに保存し、
後生大事に持っているベッドとか毛布に
かすかに付着してる、
明らかにトノとわかる被毛を数本採取して
まとめる間に気持ちも固まってくるんですね。

しかし、「この毛を入れて指輪を作ろう」以外
なーんも思い浮かぶことがありません。

あるのは、私の誕生日に死んだこととか、
死に顔がすごかったこととか、
穏やかな死を望むのは飼い主の勝手だったんだな、ということばかり。

ここから生まれるものって何があるんだろう。

きっと他の依頼主さんは
いろーんな思い出を用意して臨むのだろうな、と
情けなく思いつつ、工房のドアを叩いたのでした。

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最初はこちらを検討していました

2012-03-11 13:48:59 | トノの指輪物語


オーダーの予約をした後は
連絡を待つばかりでしたので
さて、何をお願いしようかを
考える時間はあったけど。

直前までどーしようか
実は考えていませんでした。

何せ、トノに関する物は
使ってた品はあるけれど
火葬したわけではないので
遺骨はないし。
被毛を取ってなかったし。
封入する物があまりにも少なかった。

当初は素材がふんだんにある
しいちゃんのアニバーサリージュエリーでも、と
軽く、軽ーく考えてました。

予算はふんだんにないのと、
ホントに宝飾品はつけませんのでねえ、
粗忽者で落とすのが想像しやすいペンダントより
指輪の方がいいとは思ったものの。
あまり大きくない、細いやつでいいか、
無垢だと寂しいから
石は1個ぐらいはつけるか、
1個じゃ寂しいようなら
いくつか並べるか…

こんな感じです。

パンフレットには当時の価格が記載されていまして、

 2009年頃の貴金属価格です、
 なんでも昨年は貴金属が全般に高騰してるとのことなので、
 今はどうでしょう…高くなってるんじゃないかな…
 このお値段ではオーダーはできないものとお考え下さい。
 
素材が上がる度に当然ながらお値段も変わります。
シルバーに石つけるのって、なんかしょぼい。
プラチナだとらしいけど、あまりにも高い。
じゃ、ホワイトゴールドに、石をつけて、
裏側にしいちゃんの毛をむしって
それを入れてもらいましょう…

それでいいじゃん?

2010年暮れに
オーダー開始の連絡を受けるまでこんな案配。

全然作り手側に真剣さがない指輪作り、
こんなのでいいのか?

あまり良くないです。

2011年、門松が取れた頃合いに
絆屋さんへお伺いし、
実際に地石さんにお目にかかって
お話を開始した直後、
「ああ、これは私に問題ありでよくないな」と
瞬時に思い直すこととなったのです。



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2009年、資料請求からはじまった

2012-03-10 15:05:32 | トノの指輪物語


webで検索してお店を知ったのは
実は随分と前のことです。
2007年とか2008年ごろではないでしょうか。

遺骨を身につけたり、
はっきり見える形で手元においておくことに
やはり執着の度が過ぎるだろう、と
否定的だった私が、
それでもできあがりのジュエリー類には
心惹かれたわけです。

どれひとつとして同じ物がない。
相手は故人だったり、ペットだったりするわけですが、
持ち主との関係性がうかがえるようで
唯一無二のものを所持されていることに
素直にうらやましいと思ったわけです。

当時はしいちゃんと暮らしていたけれど、
トノの死から…あら、3,4年は経っていたよ、
でも、トノが使っていた品は手つかずで
捨てられないくらいは執着してたんですね。

なんだよ、全然煩悩払えてないじゃん、私。

あまり宝飾品には興味なかったけれど、
これなら持ってみたいな、と思い。
けど、レディーメイドですらあまりお安くないのに
フルオーダーだとどれくらいの予算が必要なのか。
webではふんだんに画像や実物のデザインが
掲載されてますけど
自分が望む品は多分、
自分しかしらない商品のような気がして、
ご予算はどれくらいかかるものなのだろう、と
問い合わせたのは数年後。
2009年の暮れごろだったように記憶しています。

年末に届いた資料は
想像以上の情報量。
手書きの一筆箋にも好感を持ち、
しっかり丁寧な工房なんだなあ、と思い。

その時点でバックオーダーが10ヶ月ほどあり、
オーダーの予約はそれから改めてお受けするとのことでしたので
速攻で予約待ちのお願いをし、
受理されたのがその年の暮れも暮れ。

トノの指輪物語が始まった日でもありました。



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できあがりましたので、レポートを。

2012-03-10 14:50:02 | トノの指輪物語
2009年暮れに書き始めたことですので
覚えているのは多分私ぐらいなものです。

けど、折々に匂わせることは書いてましたので
知ってる人は知っている。

先週の土曜日、3日に
オーダーメイド制作をお願いしていた
指輪を受け取りに京都へ出向きました。

モチーフは、2004年に天国へ行ったトノ。
1からデザインを起こして頂いて
作って頂いた、
文字通り世界で1つの
贅沢なフルオーダー。

問い合わせて受け取りまでほぼ3年ほど。
存在を知った時期を加味すると
4年以上かけて
ひとつの指輪が手元に来ました。

始まりからオーダーにまつわる話は
実物が手元に届いてから
きちんと書きたいと思っていたので
今回、やっと皆さんにお知らせできます。

きっかけは本当に思い出せないのですが、
業務上の案件でwebを閲覧していた時、
検索でひっかっかり、
気になって見たサイトが、
遺骨や遺灰(故人やペットなど)を
ジュエリーに埋め込むタイプの
モーニングジュエリーを制作している工房さんでした。

これが、京都 絆屋さんとの出会いでもありました。

商品として一般に流通しているペンダント類、
世間様には認知度は低いですが、
総じて手元供養と呼ばれています。

ほんとーにアクセサリー類だけでも
どれだけあるんだい? と呆れるくらいで、
見た目は一般ジュエリーと変わらないので
つける側も一目を気にせず気楽に
身につけられるのでいいのでしょうが、
うーん、自分で指輪なんか作っておきながら
説得力ないけど、
作った後のことを考えてから
買うなりなんなりした方がいいですよ、とだけは
申し上げておきます。

閑話休題。

絆屋さんを営んでいらっしゃる地石さんは
それらとは違い、
古来から存在するという
モーニングジュエリー制作を
お一人で請け負っている
ジュエリーデザイナーさんです。
遺骨類をジュエリー内に入れるという
見掛けは同じなので
同一と思われるかもしれませんが、
 
 私も同じだと思っていた

実際にオーダーをお願いして思ったことは
オーダー商品である点を加味しても
マス・プロダクツとは別物だということ。

今回、物を買い、所有するってどういうことだろう、と
いろいろと考えさせられました。
そこのところも含めて伝えられればいいなあと思っています。

失敗するかもしれませんが。

さて。

供養ごとには執着は禁忌、
去ったものは忘れないけど追わないのが
立ち直りには一番早い道なのだと
今でも思っており、
購入には否定的なスタンスである当方が、
何と、フルオーダーメイドで指輪を発注、
手中に収めるまでの課程を
つらつらと述べさせて頂きます。

あー、でも、
工房やデザイナーさんのお名前は
しっかり実名で書いているのに、
発注者である当方はハンドル名。
大変な失礼を承知の上で、
webにての掲載をご快諾頂いた絆屋さん、感謝致します。

また、デザイン画・画像など普通に掲載しますが、
できあがりの品がフルオーダーメイドである性格上、
著作権は絆屋さん、そして地石さんに属します。
持っていいのは私だけ。
画像類のお持ち帰りは許しません。
一切合切ご遠慮下さい。

お問い合わせ先は以下のURLをご参照下さいませ。

メモリアルジュエリー絆屋
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