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t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

もう2年経ったんですが……

2016-09-22 21:25:49 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
久しぶりに、親知らずの術後について書いてみます。

手術をした箇所は、
陥没してはないですけど、
ぐさっと切って、ごりっと削って、
ぶしぶし縫っているわけなので、
なにもしてないのと比べると
そりゃ違和感はあるわけです。

2年経った今も、
もーんと重い感触が出ることがある。

古傷が痛むっていうんでしょうか、
あとですね、体調が悪いと口腔内もむくむ時があって
そうなると、一番重いとされた歯(私の場合、左下)の
歯茎が、いやーーんな感じになります。

一生続くのかな、この違和感。

それこそ、いやーん! ですけど、
もう、これはあきらめて!
なんとか折り合い付けるようにしてみます。

そう、こんな事を書くということは、
今、左下の歯茎奥に、いらっとしてるんです。

外は雨。

仕方ないのかなとあきらめの心境です。

あとでうがいしとこうっと。
コメント (2)
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去年の今頃は入院してましたねー

2015-08-20 21:25:03 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
Facebookをやってます。
最近の機能として、
1年前のあなたの投稿はこれこれですよ、と出るんです。
毎日ではなくごくたまになんですが、
それが今日表示されました。

去年の同日、水曜日。
私病院にいました。
明日オペだと書いてありました。

そーです、手術で入院してたんです。
大したもんじゃございません、
親知らずの抜歯だったんでございます。

横向きに生えて表に出ない親知らずが下顎に2本、
斜めに生えてこれまた表に絶対でないのが1本。
計3本の処置を勧められ、
紹介された病院で難しい処置になると言われ。
びびった私は手術を選びました。
そのわりには一挙に3本抜くという暴挙に出たわけです。

けど、全身麻酔かけますのでちびっと大事になりました。

1年前の今頃は病院は消灯してて
眠れない夜を悶々と過ごしていました。
1年前の自分に言ってやりたい。

処方された睡眠導入剤はきちんと飲んでおけ!
あんた一晩眠れないから!
次の日も睡眠取れなかったんだから! と。

あ、どーして眠れなかったのかというと、
別に手術にびびってたんじゃないです、
環境の変化とやらも関係ないです。

9時に眠りにつくという生活を送ってなかったので
寝に入るタイミングを完璧逃した初日。

オペ後だからきっと疲れて眠れるだろうと思ったけど
やっぱり寝入るタイミングが合わなくて眠れなかった2日目。

3日目が退院で、これで家でぐっすり眠れる! と思ったけど
口の中が大変状態。
そりゃそうですよ、歯茎切って骨ごりごり削った後ですもん。
気分爽快なわけがない。
結局眠れず夜中に何度か起きました。

泥のように眠れたのは4日目。
それも穏やかな眠りではなく、
めちゃくちゃ気分が悪くて起き上がれなかった。

単純に寝不足と暑さと、
飲み水満足に飲めなくて(飲み込むのが怖くて(大笑))
熱中症でばててただけだったんじゃないの? と
今更思うのでありました。

ちゃんちゃん。
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その13 誠に申し上げにくいことながら

2015-01-04 18:08:26 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
そろそろ総括に入ろうかと言う当たり、
ちびっと短く書かせていただきます。

これは男性には大変申し上げにくいことです。
ですので、殿方はできればスルーしてください。

手術の直前、ちょうど生理に当たっていました。
いちばんひどい時期は外していましたが、
入院当日も若干、終わっておりませんでした。

入院中、何が気になるって、
やはりやむにやまれぬ状況になってしまう体と、
どうなってるかわからない手術を受けた患部、
両立ができるのだろうか、
体調不調は生理痛がさせることなのか、
それとも別なのか、
区別できるのかな、と…

そこが自分が一番困ったことでした。

幸い、終わる時期にかかっていましたので
想像したくない事態は回避できました。
そこはありがたかったです。

そして、先にも書いていますが、
麻酔が切れる寸前、大変気持ちが悪くてですね、
ちょうどインフルエンザなどの高熱で
苦しんでいたのと同じ状態になったんですね。

これに生理痛のどんぴしゃで重たいのが重なったら…
それより替えられるものが替えられない状態で
やむにやまれぬ状況になったら、と
後になってほっとしたんです。

もちろん、入院時に看護師さんには相談し、
万が一の時はお願いしますとお伝えしてまして、
非常事態になれてるプロの方々のサポートは受けましたから
その点では安心できました。

顔の手術だから、術衣は着るけどショーツまで脱がなくていいので、
そこは普通にいつものように用意して下さいとのことでした。
ですので、手術と時期が重なる方は、
多めに生理用ナプキンは用意しておいて下さい。
売店にもあるけど、普段使い慣れているメーカーの品の方が
いいのではないか、と。
夜用の、それこそ「おむつか!」と言いたくなるくらいの
すんごいものもありますから、それ使うと安心ですよ。
もし心配なら、タンポン使いますかと言われましたけど、
なんか苦手なんです、紐付き。
昔からなぜだか着けられませんでした。
この日も成功するとは思えず、
慣れない紐付きで不快なところに手術受けたくなくて。
お断りしましたが、使えるようにしといた方が
何かといいようですね…

けど、これも先に書いてますが、
麻酔が切れて顎が痛んだ時、
経口薬が使えませんでしたので
座薬のお世話になりました。

この時は…いやでしたねえ…(-_-;)
不可抗力とはいえ、痛みは我慢できなかったし、
その…生理中でしたから…

ホント、女って、まだ終わってなければ
生理にすごーく左右されます。
日程を調整できるのであれば、
できれば生理の時期は外せるといいですね。

だって、麻酔切れた時の不快感は尋常じゃありませんでしたから…

(もう少し続きます)
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その12 再度検診

2015-01-03 17:16:31 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
しばらくこちらのネタでの投稿が中断してました、
巻いて続きを書きます。

2014年9月5日に再度口腔外科へ行き、
顎の開きについての確認をしていただきました。

数日前あたりから口は開くようになってましたので
この日で外科の診察はおしまい。
無事、寛解となりました。

ただ口の中の違和感は当時も続いていました。

内頬を歯茎の間に物が挟まっているような感じで、
術後はでっかい大豆まめが、
この頃はそのまめが小豆ぐらいの大きさにまで減少しましたが、
とにかく物がはさまっているような感覚が
両顎におきていました。

もちろん、物は挟まっていません。

ここですか、と顎の上から押さえられた箇所が
もうピンポイントでそこです! と言える場所で。

先生すごいわー、こっちが言わなくてもわかるんだ。
ちょっと感動をしましたが、
先生曰く、顎骨を削っているのでそれが原因でしょうとのこと。
数週間経っても違和感が続くようだったらレントゲン撮りましょうね、と。

…また予約入れないと…会社休まないと…
だって総合病院は平日月金の9時5時診療。
勤め人にはそれは厳しい。
そうならないことを祈るしかない。

ただ口の違和感にはとにかく悩まされていましたので、
うがい薬いりますか? に即答しました、
下さい! と。

これでお世話になったK先生ともお別れです。
とてもとても頼りがいのある先生でした。
難しい歯の抜歯で新山手病院を紹介された方、
安心して施術を受けて下さい。
ここの病院は雰囲気もよく、看護師さんも親切で、
先生の腕前は折り紙付きです。
近隣やちょっと遠方からでも待ってもいいから手術してほしいと
予約が殺到するのも納得です。

私も、内科など具合が悪くなった時に
かかりつけにしたいと思ってます。
ちょっと遠いのが難点ですが、
なんせ手術受けてますから、カルテがあるのが心強い。

で。
帰りがけに薬を取りに薬局へ。
処方されたのは、ハチアズレという顆粒状のうがい薬。
せいぜい10個とかそれぐらいかと思いきや。
どーーーーんと山ほどいただきました。
こんなに使わないよという量に仰天。

このハチアズレ、成分が消化器とか胃液あたりと同等で
しみないという話でした。
独特な塩味? があるので好みが分かれるかもしれませんが、
切開傷とかひどい口内炎の消毒にうってつけ。
このうがい薬に大変助けられました。
残念ながら処方箋がなければ買えず、
これににた成分の市販薬はないのではないでしょうかね。
幸い全部使い切ることがなかったので、
万が一、そうですねー、口内炎や
歯茎がひどく腫れた時用に、保険として
今でも大切に保管しています。


年明けの1月現在、陥没したところはまだそのままだし、
ストレスとかで歯茎が腫れることもままあるんですよ、
未だにね。

さてさて、病院を後にした際、
今回の手術で紹介状を書いてくれたかかりつけの歯科へ
申し送りをするお手紙を預かりました。

治療がおわったよーという内容の手紙で、
これをかかりつけ医にお渡しして今回の親知らず抜歯の
一連のあれこれが一応完了することになります。

で、今回初めて知ったのですが、
医師の宛名って、「御侍史」を使うんですね。

昔々、お医者さんがすごーーく偉かった頃、
執事のようなお世話役が
事務的なことを取り仕切っていた頃の名残だそうで、
医師先生へのお手紙は
取り次ぎ役にお届けするものだった、
だから「御侍史」なのですって。

この慣例は今も続いていて、
医師同士が書面でやりとりする時は例外なく使われているのだとか。

いやー、身近に医療関係者がいませんので
この歳になるまで知りませなんだ。

世の中、まだまだ未知なるものが転がっているのですね…

(もう少し続きます)
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その11 抜糸

2014-12-07 15:39:52 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
退院時に処方されたうがい薬(水歯磨き)が
少なくなった8月28日に、抜糸をしました。

手術して1週間後。
これで終わりになるはずです。

この1週間、食事に苦労し、
痛み止めの眠気に耐え、
ほとんど仕事にならない中出勤し、
お昼に食べるものを探し…

あっという間の1週間後でした。

朝夕はヨーグルトとコーンスープ。
あとプリン。
豆腐。
ここが定番でした。

お昼は、なるべく固形物がないものを買ってました。
一度、コンビニで小さいカップのコールスローを食べてみたんですが…

細かく刻んでいるはずのキャベツが
全然細かく感じない。
1カップ食べきるのに数十分かかるとう有様。

手術後、なにせ食べないもので、
体重がごっつり落ちました。
やつれた、と言われました。

だって食べられないんだもん、こわくて。

最近はすっかりもどりましたけどね…

で、この、食べるのが怖かった頃、重宝したのが
コンビニのおでんです。
はんぺんと大根ばっかり食べてました。
ありがたかったです。

痛み止めは欠かせないし、
ちょっとしたことで痛さを感じる。
縫ってない右上顎はとがった痛み。
がっつり切って削った両顎は鈍痛、そして切った痛さ、
歯茎の具合は最悪。
いつまで続くんだろう、こんな状態、と思った1週間でした。
髪を乾かすドライヤーの熱風が当たっただけで
じくじく顎が痛むって…

想像できませんでした。

歯磨きも満足にできず、
けど、ごっしごしと歯ブラシ使う勇気もないし
できない。

歯3本一気抜きは無謀だったと後悔ばかりしてました…
だって奥歯で無事なのは左上顎だけ、
片側使わないで済ますことができませんでしたからね…

顎の腫れは翌週半ばには収まりましたが、
左顎下に、内出血が出ているのに気づきました。
これは抜糸する直前に浮いてきたものです。
右顎はうっすらでしたけど、左顎はけっこう赤黒く。
負荷が重いと言われた通りでした。

閑話休題。

抜糸のお話。

顎の内出血は、やはり手術の結果で、
直におさまるでしょう、とのことでした。

 手術後、しばらくしてから内出血が浮かぶのは
 実は体験済み。
 震災の前年、重度の肉離れを起こしまして、
 その時、怪我をして数日以上経ってから内出血が
 ぼーーっと浮いてきました。
 そりゃそうですよね、筋肉がぶちっと断裂したんです、
 内側血祭りですよね。
 表皮に上がってくるまで時間がかかるのは仕方ないわけです。 
 その時とまったく同じ状態だったんですね。

1週間ぶりのK先生に、ぶっちんと糸を取っていただいたんですが、
じくっとしてるところを糸引っ張るので…

地味に痛かったです…

出て来た糸は真っ黒。
糸というよりワイヤーのようでした。

さあ、これで通院はおしまいに普通はなります。
私はなりませんでした。

というのも、抜糸の際、口の開きが悪かったからです。

通常、口はがーっと開きますよね。
抜糸時、指を縦に二本以上入れて開くかどうかが基準らしく
私はこの2本指分まで口を開けることができませんでした。

びびりなので、奥を気にしながらということもあったけど、
内出血が浮いている左顎歯茎も腫れていて。
これも原因だったようです、治りが遅いと。
顎が開かない原因を特定する為に
経過観察をしましょう、ということになりました。

さらに一週間後に通院をすることとなってしまいました。
歯茎の疼痛は続いていますし、鎮痛剤が欠かせなかったので、
ロルカム錠を追加処方していただきました。

困った時のロルカム錠。
心強い味方と共に、予約を入れて帰宅したのでありました。

この追加処方がありがたかった。

というのも、抜糸して数日後の8月30日。
夜に、左下の傷口がすごーーく痛んだからです。
まるで傷口が裂けるような外科的な痛さ。
痛い痛い痛い、と当日のblogにも書いてますが、
あれが一番傷口が痛んだ現象でした。

3本一気抜きはやっぱり無謀だったな、と
涙ちょちょぎれた出来事でした…
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その10 退院後は

2014-11-29 13:32:36 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
8月22日に退院をし、
この日は金曜日でしたので
土日で体調を整え、
月曜日から職場復帰。

そのつもりで予定を立てていました。

22日金曜は、やはり食事に不安がありましたし
 
 大げさかもしれないけど

口の中はまったく落ち着かないし。

食べたものは、

・コーンスープ
・豆腐
・コーンスープ
・ヨーグルト
・コーンスープ








コーンスープにすごく頼りました。

カップタイプではなく、
牛乳1リットルパックに入ってるタイプ。
こればかり飲んでました。

飲むというより、口の中で浸すような感じ。
スプーンやストローで吸い込む動作は
口の中の筋肉をすごーーーく動かす。

もちろん傷口に響きます。

入院中、看護師さんから、
縫い止めている糸を舌でいじると
ほどけてしまうこともありますから気をつけて、と言われていて…

言われていなくても怖くて触れません!
ほんとに臆病者でして、
両奥歯は抜歯する前はまーーーったく触れませんでした。
もちろん口の中も見られませんでした。

つか、口開けられない、開けづらくなってましたので
鏡に写して傷口を確認なんかできる状態ではなかった。
両奥歯をがっつり切開しているので、
この口が開かない状態は当面続き、
発話にすこし苦しみました。

退院から数回分は処方された痛み止めがありましたので
顎が重くなってきたら即飲み。
処方薬はロルカム。
これ、すごーーーーーく、ものすごーーーーく効きました!
抜歯後の痛みで苦しむ方、多いと思うのですが、
術後や傷の痛みはありがたい事に
想像したほど感じなかったのです。

が、別の痛みはありましたけど、
痛覚って不思議ですね。

手術後、顎より鼻にささってた管を通した
鼻の穴が少し痛かったりしましたもんね。

で、痛み止めの影響か、大きな傷があったからか、
自宅についた頃あたりから、
口角が痛むのに気づきました。

ホント、痛覚って不思議です。
それぞれの痛さのレベルは違うけど、
それなりに痛さは感じる。
顎や傷口の痛みを抑える薬はよく効くけど、
口角の痛さには効いていない。

この口角は裂けてできたもので、
手術中、相当がーーーっと、
サメのビッグマウスのように開けられて、
無理してひっぱられていたのではないかと思います…

そういえば、退院するとき、一緒に手術した人が
塗り薬を頼んでいました、
彼女も同じ思いをしていたのだと思います。
私は病院ではまったく気にならず、自宅で裂け傷が気になりました。

この傷は1週間ほどちりちりと切れて痛かったです。

で、2日間、夜はまともに眠れていないので
やっと熟睡できるよ、と帰った退院当日。

夜中に目が覚めました。
時間的に、ロルカムが切れるぐらいの時間帯でしたので
それもあるのかもしれません。

鎮痛剤、恐るべしです。
効く間は本当に楽なのに、切れるととたんに不調になる。

明けて翌日の土曜日。23日。

さあ、ゆっくりできる、ゆったりすごそうか、と
前日までは思っていたんです。

その通りの日が待っていましたが、
このゆったりはのんびりできるという意味が含まれてます。

健康でないと、このゆったりは実現できません。

もう2ヶ月以上前の出来事になりますので
印象が当時ほど残ってないんですが、
翌日の不快感は忘れられません。
すごーーーーーく気分が悪く、気持ちも悪く
当然口の中も最悪で、意欲はまったく湧きません。

退院時、お医者さんからは顔の腫れは土曜日がピークだと言われていました。

私的には、顔の腫れは退院当日が一番ひどかったように思います。
けど、腫れが完全に引くまで、数日以上かかりました。

顔の腫れはどうでもいい、
気持ち悪いというか、とにかくしんどくて
ずーーっと横になってました。
食べないと体力回復しないし、
満足に食べられる状態じゃないし…
スープをちびちび飲んでましたけどそれが精一杯。

痛み止めはどんどんなくなっていくし、
すごく効く薬なので、これは温存し、
市販の痛み止めで代用しました。

 飲んでもいいと言われてましたから。

3本抜いた箇所は、歯の生え方で術中の処置も負荷も違っています。

一番軽いのが右上。
これは普通に抜歯ができました。縫合もしてません。

次が右顎。
こっちは切開し、骨をけずり、縫合しました。

一番重くて、この歯の状態から手術を決意した左顎。
こっちが一番骨を削ったのだそうです。

となると、左顎が一番しんどいかというと、
当時のblogを見ても、その頃を思い出しても
この順列通りの症状ではなかったですね。

とがった痛みは右上が一番。
こっちはきりきり痛みました。

次は右顎。これは…実はあまり印象に残ってません。

おっかなびっくりだった左顎。
こちらは覚悟したほどの痛みはありませんでした。

土曜日までは!

その後、左顎は痛む機会が訪れたのですが、
こちらは後日改めて書きます。

とにかく、退院翌日の不調は体に応えました。
この頃、暑い日も確かに続いていました。
この不調は日曜日では少しは軽減しましたけど
痛み止めは手放せません。
食事もスープとヨーグルト以外満足に食べられません。
時間もうーーーんとかかります。
歯磨きだって、満足にできません。
前歯をこそっとなぞるのがやっと。

親知らずを入院して治療する場合、
病院によっては入院期間を5日間取るところもあります。
大げさでは? 入院前は思いましたが、
土日の不調を思うと大げさでもないのかもと思います。

社会人の方で、手術を検討されている方。
手術が成功してもその後の体調不調と
口の中の不快感はしばらく続きます。
あまりきつきつなスケジュールにならないよう、
重々調整なさってください。

鎮痛剤は、薬によっては眠気がひどいものもありますし、
職場復帰直後に入院前と同じパフォーマンスで
ばりばり仕事を片付けることは
残念ながらできないです。
また、抜糸で通院が必要になりますので
なおさら休みづらいこともあるかもしれませんが…

無理のない範囲で手術をご検討ください。

あ、そうそう。
退院時に鎮痛剤は追加で処方していただいた方がいいようです、
最初に処方された分量ではとうてい足りません。
そんでもって、入院前に普段飲んでる鎮痛剤があれば
切れないようにストックしておいた方がいいと思います。

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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その9 退院

2014-11-15 18:02:47 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
翌日、8/22も朝6時に起床のお知らせ。
検温をしてメディカルチェックを受けます。

書き忘れてましたが、入院時に体温計を1本渡されます。
入院中はこの体温計で測り、退院時に返却をします。

検温、血圧、そして血液検査。
この血液検査は感染症を発症していないかどうかを調べるもので、
これが通れば3日目に退院できます。
もし、ここでアウトだと留め置かれます。

腕には昨晩刺したままの点滴針。
これを使って抗生物質の点滴をするのですが、
伸縮包帯で固定してても何度か針がひっかかり、
うおおおお、と痛いことに。
寝返り打ったりした時に布団の縁にひっかけて
べりっと…なるんですね。

早くこの針とさようならしたい、したかったです。

朝一で痛み止めを飲み、痛みに備え、検査結果を待ちます。

おそらく今日最後になるであろう病院の食事。



たんまり出てます。

ごはん(ここではおかゆですが)、
どう考えても量が多い!
入院患者の基礎代謝を考えても、多すぎると思うんですが、
病気で入院してる人で完食できるんでしょうか。
残さず余さず食べきるのがしんどい量だと思います。

昨晩よりはおっかなびっくり度はないけど…
でもゆっくりのんびりまったりと、
そして完食。

予定では今日が退院ですので、
看護師さんが入れ替わり立ち替わり入ってきます。
もし退院の許可が出ればいつでも帰っていいとのこと、
お昼はどうしますか、と問われ、
帰るので不要です、とお伝えしました。

量が多いということもあるけど、
ぼーっとお昼まで時間をつぶすなら
家で過ごす方がいいかなと思ったんですよ。

ほどなく血液検査の結果が出ました、
もちろん数値に異常なし。
退院してもいいということになりました。
事務局さんから今回の入院にかかった費用の請求書も届き、
あとは帰るだけ。

ただ、抗生物質の点滴が終わりません。
なっかなか減ってくれません。
量はすごーく少ないんですよ、けど減らない…
早く終わらないかな、と待つことしばし。
一昨日、入院で入った時間より少し早めの時間で点滴は終了ました。
点滴針を取るとき、一緒に、腕につけてたバンドをカット。
たった数日とはいえ、お供してくれたこのバンド、
記念に持って帰りたかったけど、あっさり持って行かれ…
けど、手元にあってもほかに使い道はないし、
手術の記録は数本の歯があります。それで十分。

顔の腫れはマックス。
まるで将棋のコマのよう。
むくんで大変なことにもなってました。
一緒に退院することになった同室の方からマスクをいただき、

 その方も腫れがすごかったです。
 下あごの親知らず、ホントに腫れます。
 あご骨削るから余計なのかな…
 すごかったです。

お会計を済ませ、数日お世話になった
新山手病院を後にしたのでした。
病院内にはオルゴール調の曲が静かに流れていました。
初診の時、入院時、そして消灯時までかかっていた
静かなビートルズ。不思議と胸に染みました。

駅までの送迎バスの中で、同日に手術した人とご主人と一緒になり、
入院話に花が咲きました。

どうも私の手術が予定より押してしまい、
大変お待たせすることになってしまったと聞かされ

 のんきに「まだ帰ってこないなあ」なんて前日は思ってたけど、
 ご迷惑をおかけしたのは私だった、と。
 すんません、すんません。
 不可抗力とはいえ、すんません。
 待つのってつらいはずなんですよ、
 だって不安でいっぱいの中、なかなかお呼びがかからないって。

恐縮至極。申し訳なかったです。

オペは私は2人でしたけど、上の事情もあったのか、
3名体制でかかって下さったとのこと。
うあー、贅沢だ!

そして、手術室の中でかかってた曲に話が及びました。

J-popでしたよね? と私。
ですよね? と相手の方。
やっぱり? と意気投合。
エグザイル系でしたよね? と問うと、そうそう! と。
あそこでかかる曲は、患者のためというより、
執刀医の先生のためなんでしょうね、で意見が一致しました。

誰の趣味なんでしょうー? 
やっぱ…若先生?
おじいちゃん先生かも。
おじいちゃんーーー!

笑っちゃいけない、けど笑っちゃいました。

新山手病院の口腔外科のドクターは3名です。
K先生はおとうさん(いや、おじいちゃん)、
Y先生がその息子、つまりおとうさん。
もう一人、ほんとーに若い先生はまさしく孫。
わりとイケメンさんでしたね、髪、長かったです。

ご主人がおっしゃるには、オペが終わって手術室から出て来た時、
しばってた後ろ髪のゴムを取りながらだったとか。

今時のドクターはおしゃれなんですねーーー。

駅でその方とも別れ、あとは家路につくだけ。

ここまで来ると、気になるのは置いてきた猫のこと。

入院した日も、手術日も、退院した日も、
東京は大変暑い日でした。

無事だろうか、生きてるだろうか、
もうそれしか頭にありません。

チャリこいでついた自宅。
玄関先に立つと、扉の向こうは無音。

ええええ???
焦りました、
なぜ焦ったかと言いますと、
うちの猫、飼い主が帰ってくると扉向こうで
鳴いてお出迎えするんです。
帰りが遅くなったりすると大変です。

その鳴き声が一切しない。


も、もしや、生きてる?????

大急ぎでかぎを開けた向こうで待っていたのは。

上がり口付近で仁王立ち…
いや立ちふさがるように構えてる、うちの猫でした。

目剥いて、凝視してます。
微動だにしません。

なんか、怒ってる?
私…怒られてる?
何で。
なんでーーーー!!!

数日ぶりの再会、
寂しかったよーとお互いに言い合い
(いや、相手は猫だからそれはないか)
感動の一瞬が待ってるかもと淡い期待は、
辛くも崩れ去りました。

はったと睨む、この顔は、そう、まるで、
夜遊びして帰りがおそい娘をしかりつける母のよう。

そうか、あんたは私の母親だったのかー!

どこ行ってたん?
何してたん?

 ↑関西生まれの猫なので。きっと関西弁でしょう

猫の怒りが解けるまで、ほぼ半日以上の時が必要でした。

ま、元気で、ご飯ももりもり、
お手洗いも普通にすませてくれていたことに安堵。

いろんな意味でぐったり、疲れた数日の入院は
これで幕引きとなったのであります。

(もう少し、続きます)
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その8 手術日・4

2014-11-01 13:57:38 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯

病室に戻ってすぐ、トイレに行き、
手術着から手持ちの服に着替え、ごろり。
点滴針がささったままですから、
一人で着替えはできません。
術衣を脱ぐのは簡単だけど

 ベロクロだからばりっとはがれます。

着るのは難しい。
お手伝いいただいてTシャツとリラコに着替えました。

着替えの時に思いましたね、
前はボタン式のパジャマが必要だわ、と。
次があったら、手術する機会があったら、
きちんと用意しておこう…

手術で留守していた間に、
4人部屋で空いていたベッド二床は埋まってました。
入院前に次の日には人入りますよ、と言われてましたので
その通りになったんです。

手術組は口腔外科。
後に入ったお二方はどうやら内科のようでした。

病院によって違うとは思うんですけど、
違う科の人が同じ部屋になることがあるんだ、と。
あるんですね。

ま、口腔外科組は二泊3日で出ていきます。
長居しないから違う科の人が入ることもあるんでしょうか。

閑話休題。

手術時にはアクセサリー類は一切身につけられません。
時計も外します。

ですから、時間的感覚というか、
時計を見れるようになるまで
それなりに時間がかかっています。

なのでうろ覚えなんですが…
水を飲めるようになる前、
2時前に実家に電話かけてますので
(携帯の履歴によるとね)
その頃には何とか、動けるようにはなっていたようです。
しゃべれてますね。

手術開始が9時半頃、
終了時間予定が11時頃、
病室へ戻れたのが1時半すぎ。

軽い手術とはいえ、
快復は早いように思います。

病室にもどって程なく、
水を飲む許可が出ますから、
飲んでみてください、と言われ。

…できるかあ! と思いつつ、
こわごわ水を…
あれは飲んでるとは言わない!
ちびっと口に含んで、
それをえいやと飲み込み、
「大丈夫ですね、薬、飲めますね」と。

ホントかなあ…
大丈夫かなあ…

そんな感じです。

口の中は大変状態、
舌で抜糸したあたりをあまりいじらないようにして下さい、
糸がとれることもありますから、と言われましたが、

できません!
そんな度胸ないです!

だってついさっき切ったところですよ!
怖くて無理!

blogは3時頃に投稿してましたね、
元気なんだか、具合わるいんだかわかりませんが…
意識ははっきり戻ってます。

で、その3時半過ぎ頃に、実家から父親が来てくれました。

この日、東京は大変暑い日でした。
真っ昼間の一番危険な時間帯。
申し訳なかったです。

その頃にはベッドの縁に座ったりできてましたから、
少し話して。
父親はまるでタッチアンドゴーのように
あっという間に帰っていきました。

病室が1階でしたので、玄関まで
点滴用ハンガーをごろごろ言わせながらお見送り。

 ええ、歩けました。
 早くは無理でしたけど十分歩けます。

新山手病院の送迎バスが16時までということもあったので
長居できなかったのですが…

すぐ帰ったのは訳があったんだなと、
病室へ戻った時に鏡に写った顔見て気づきました。

顔、腫れてるんです!
特に左。
一番深く削ると言われていた左側がごーーんと腫れ上がってます。
もう、顔真四角ですよ!

腫れる腫れると聞いてはいたけどまさかこんなに顔変わるとは!
あまりにひょうきんで見入ってしまった。
まるで別人になった私がそこにおりました…

父親のお見送りができた頃には
痰の出もおさまり、
でもそれなりに出るものは出るので
ティッシュは常に手元に置いて。

帰ってくるの遅いなあ…と
私の後に手術をした人のことに意識が向いたのも
父が帰ってからだと思います。

そうこうしている内にその方もお戻りになり、
主治医の先生が夕方、食事前(か後…)にいらっしゃいました。
ホントにまめに具合を聞きに来て下さいます。

手術の経過や、
痰に血が混じる理由、
今後起こりうることを事細かに説明して下さいました。

傷口は縫っているので開くことはないけれど、
外の怪我と違い、かさぶたができないので
常に血餅が出続けるけど心配はいりません、
出血しているわけではないですから、と。

水を飲む許可が出てすぐに
出されていた頓服はすでに飲んでました。
痛みの記憶はほとんどありませんので、
座薬と頓服(処方されたのはロルカム錠でした)は
ほんとに良く効きます。
服用する期間の上限ぎりぎりまで待ってから飲んでましたので
それも手伝ってるんでしょうが…

ありがたいことに疼痛にはほとんど悩まされませんでした。

そのはずだ。

そうこうしている内に夕方。
ご飯の時間です。

え、ご飯出るんですか?
びっくりしました。

せいぜい重湯ぐらいだろうと思ったら。

何でしょう、この量!



これ、柔い食事を出される患者さんの食事と
まったく同じものなんですよ。

減量、ナッシング!

えええええー
口手術した人にも軟食がでるの?

びっくりですよ!!!!!!

食べられない、傷口に入ったらどうすんの、怖いし無理!

しかし、体は正直です。

だって昨日の晩から食べてないんです。

朝もお昼も抜いてるんです。
体は健康。

腹、減りますよね…

すききってますよね…

まるでうさぎさんのように
前歯だけでもぐもぐ。

食べるとおいしいわけです。

ああ、体はホントに健康だ。
そして素直だ。

そしてそして、食べ物を残すことに
異様な罪悪感を感じる私。

なんと1時間近くかけて完食してしまったんであります。

実際は半分ぐらいでもうおなかいっぱいだったんですが、
まずくて残すわけではないから、それができない。

後年、「ああ、あれ、きっちり食べとけばよかった」と
思うかもしれないよ、私???

…しみったれでいやですね、
けど、食べとかないとだめだよ、と
自分を励まして…

見事完食致しました。

まだ点滴は外れず、トレイを下げる時も
ハンガーを引きながら持って行きました。

途中で看護師さんが引き受けてくれて助かった。

かえりしなに歯を洗い、
朝、歯磨きした時は
まさか今日、同じ場所で
歯ブラシ使うとは思わなかったな、と…

けど、怖くて怖くて、
前歯をなでただけ。
うがいもとてもできない状態だし、
ぺっと水を吐くとまだ血がちびっと出る…

おおお、やっぱり口ん中切りましたねえ…
そう思いながら病室へ戻りました。

その頃には、同室の人とも話ができるようになってましたので

がんばったね、うん、がんばりったよね。
顔、腫れちゃったね、うん、ホントに。

そんな感じで軽く話しまして。
その日は暮れて行きました。

消灯前になんとか点滴が終わりました。
やっと針が抜けると思ったけど…

今時は、点滴針は抜かないんですね。
中で固まらないように薬剤を注入し、
手首に管を固めて、包帯で留めて。

明日の点滴に備えるんです。

痛みがあったり違和感あるようだったら抜くけど、
明日の点滴でまた針を刺すのでどうする? と。
患者の希望で選べるんですよね。

針が刺さったままのうとおしさもあるけど、
もう一度針刺されるのも…嫌だし…
別に痛みはなかったのでそのまま。
針刺したままで過ごすことを選びました。

何日ぐらいつけたままでいいんですか、と伺ったら
数日はオッケーなのだとか。
感染症の問題があるので
長期間つけっぱなしはできないけれど、とのこと。
退院時に気づかなくて針つけたまま帰っちゃった人もいるんですよーと
言ってましたけど、
いや、それ、嘘ですよね、盛ってますよね、絶対。

刺さったままの針見て、今はこれが普通なのだろうなあ、
だから針刺した場所が肘の裏側、採血の定位置ではなくて
手首だったんだと納得できたんです。

思い出すのが、やはり母のこと。
毎日の点滴が苦痛で、
針も刺さらなくなって、
看護師さんも針を通すのに苦労してました。
血管が針先で逃げるーと言ってたんですよね、と
担当の看護師さんにお伝えしたら、
そういう感覚はありますね、と…

もし、針つけっぱなしが母の頃から実現できていたら…
痛みから少しでも解放されていたのではないかな…
末期の頃、痛み止めですでに意識がない中でも、
点滴用の針を刺された時は顔をしかめたのだそうです。

針のつけっぱなしは、廃棄する針や器具が減るし、
患者さんの負担も(心身、費用ともに)軽減するし
悪いことはなにもないと思う。
こういう進化は歓迎できます。

前日はほとんど眠れなかったので、
今晩ぐらいは熟睡できるだろう、と消灯を迎えた入院最後の夜。

残念ながら…

やっぱりあまり眠れませんでした。
けど、前日よりは睡眠はとれていたと思う。

病院は療養する場所でありながら
患者に緊張感をもたらすところ。
自宅のように眠れるようになるまで、
2日では足りないということなのだと思います。

(この項、続きます)



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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その8 手術日・3

2014-10-24 23:11:11 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
手術前日の麻酔医の先生から、
事前に説明は受けてました。

全身麻酔中は呼吸も止まるので、
鼻に管を通し、気管を通して肺に酸素を送り込む。
これは麻酔がかかってから管を通すので
違和感はありません、
手術が終わったら即抜きますので不快感はありません、
鼻の穴に少し違和感が残るかもしれないけど
深刻なものではありません、と。

母が癌で手術をした時、消化器だったので
この管を胃にまで通し、
その管から胃液を送り出して
逆流しないようにしていたのですが、
母の時は手術室へ行く前に管を通しました。
これがなかなか入らず……
すごく苦しがって。
そのまま手術を受けました。
管はしばらく、1週間以上とれず、
早く取りたい、取りたいと言ってました…

今はその違和感を患者は感じることがないんですね。
私の時は、麻酔が切れて声をかけられてすぐに
「管外しますね」と言われて、
ひゅるっと抜けた時に、
あ、鼻の穴でかくなって痛え、って思ったけど
不快感はありませんでした。

母の時も、そうだったらよかったのに。
苦しそうに咳してた姿を、病室に帰ってしばらくして
思い出しました。

不思議ですがこの時、歯の手術した方はまったく
何も感覚なかったんですが、
鼻の穴は「ちびっと痛い」と感じたんですよね。
おもしろいですね。

で、今時の麻酔はすぐ覚めます、と聞かされていた通りでした。
ホントにすぐ意識は回復します。
鼻の管を取り、手術台からベッドに移動する際、
「動けますか」と問われたのに
「はーい」(と返事したつもりだけど返事になってませんでした…)と
反応し、
もごもごと芋虫のように体をずらして
ベッドに移れたんです。
もちろん、手助けをしていただきましたが、
体も動くということにはホントに驚きです。

ただ、目は開けられませんでした。
まぶしいというか、起き抜けで目がさめにくいような、
まぶたが開けにくかったです。

即、ハイケア室へ移動し、酸素吸入を受けます。
事前に聞いていた時間は1時間から2時間程度。

結構意識は鮮明ですけど、時間的感覚がなくてですね、
周りがなんだかんだと動いてるのはわかるけど、
うーともあーとも言えない、
なんとも言えない感覚の中にいたのは、
ほんのわずかな間。

まず、すごーーーーーーく、ものすごーーーーーく
気持ちが悪くなりました。
吐きそうだけど吐けない、
そうですねえ、インフルエンザかひどい風邪ひいて
不快感に苦しむ感じ。

この頃時間的な感覚がよくわからなくて
どれくらいだったのか…
けど、延々長く続くものではなかったです、
せいぜい30分程度かなあ…
でも、めちゃくちゃ気持ち悪かったです。
実際に高熱が出てます。
だいたい38度くらい?
これは麻酔をかけた事による反応なのだそうです。

けど、すぐにそれは収まり、
熱も収まります。
吐き気が伴う不快感と前後して、次に来たのは
のどのいがいが感。
ベッドを見ると、枕があるあたりには
事前に用意したバスタオルが敷かれ、
脇にはティッシュボックス、
そしてベッドのヘりにはビニール袋。

そうです、このいがいが感が痰を伴うもので、
もう、止まらない止まらない。
この痰で不測の事態で汚さないように
バスタオルが必要なんですね。

看護師さんの指示で痰はどんどん出して下さい、と言われ、
ばかすかぬぐっては出し、出してはぬぐってを繰り返しました。
もう止まらない止まらない。
酸素マスクして、ティッシュで拭いて、
またマスクして、すぐティッシュ出して。
もちろん、口の中はKISSのジーン・シモンズ状態ですから、
血だらけです。
血まじりの痰がとまりません。
これはハイケア室から出てからもしばらく、
その日は夜まで続きました。

場合によってはティッシュ1箱では足りない人もいるかもしれない。
不安でしたら2箱用意されておくといいかもしれません。

そんだけ血がばかすか出るということです…

当たり前ですよね
歯茎を切開し、縫合した箇所が2カ所あるんです。

時計がないので、実際に手術が終わったのが何時くらいで
ハイケア室にどの程度とどまっていたのかはよくわかりません。

が、ティッシュで痰を何度も出してる最中、
まず、上あごの奥歯あたりに痛覚を感じ、
それから程なく、今度は下あご、
特に大幅に骨を削ることになると言われていた左顎に
ぐーーーーっと押さえ込まれるような違和感がじわじわ。

これは。

来る。

痛くなる、絶対!

うわー、やばいーーー!!!
きっとがまんできないーーーー!

そうです、この頃まで、患部の痛みはまったく感じてませんでした。
痛みが気になりだした、イコール麻酔が完全に切れたと
いうことなんではないでしょうか…

ちょうどお越しになった看護師さんに
「どうですか」と様子を聞かれ、
もう顔が「痛い」と訴えていましたので
「ちょっと…なんか痛くなりそうです」と泣きを入れ…

根性なしですんません。

まだ術後すぐなので経口薬は服用できないので、
座薬を入れてもらいました。
人生初座薬です。
これ入れたら、ほんとにすーっと楽になりました。
座薬、おそるべし。

座薬を入れてしばらくした頃だったでしょうか、
K先生がいらっしゃいまして、
手術について説明をされました。
予定通り終了したこと、今後起こる症状について
説明を受け、摘出した歯をいただきました。

1本、上あごは普通に抜歯できたので
特に縫合はしてないとのこと。
下あごは予定通り切開して歯を摘出して
骨を削り、こちらは縫合したと。

渡された、少し前まで体内に収まっていた歯は、
ビニール袋にの内側に血がまじり、様子は生々しく、
そして木っ端みじんでばらばらでした(苦笑)

見事にばらばらですねーとつい口にしてしまったら
原型をとどめて抜歯すると骨をうんと削らないと
いけませんからね、と。
これ、組み立てたら元の歯の形になりますか? と
ホントにあほなことを口にしてました。
そりゃ無理だと思いますよ、と先生苦笑しきり。

酸素マスクも外れ、ベッドに乗せられたまま
病室に戻ります。
不思議な感覚でしたね、ふわふわして、
ごろごろ移動していく…
なんとも言えないものでした。

この時、手術着はまだ着たまま。
点滴は手術室で針がさされたまま。
布団の上でごーろごろすることしばし。
起きて座っててもいいですよ、とは言われましたが…
それ、無理。できませんって。

なのでごろごろ…
座薬が効いてましたので強烈な痛みはありませんでしたけど
それなりに顎の下は感覚が微妙。

当然ですよね、手術して数時間も経ってないんですから。
でもホントに麻酔って冷めるの早いですねー。びっくりでした。

(この項。続きます。)
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その8 手術日・2

2014-10-23 22:51:32 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
手術室は二重扉になっており、
手前が受け付け。
奥が手術室です。

頭にシャンプーキャップみたいな
不織布のキャップをかぶり、髪の毛を全部入れ込みます。

本来、受付で履き物を履き替えて手術室へてくてくと
歩いていくのですが、
クロックスのレディースを履いてましたので
そのままでいいですよ、ということで。

手術室の扉を抜け、
さらに扉を抜け、舞台に登場します。

歯の手術ですので、
診察台に毛が生えた程度を予想してましたが、
予想を裏切って普通に手術室でした。

中央には手術台があり、
執刀医の先生が2名、
麻酔医の先生が1名、
あと看護師さんが2名か3名(ここはうろ覚えです)
待機してました。

おおおお、なんか本格的だよ。

まず、手術台に寝転がるように指示されまして、
はいはいと台に乗りました。

もちろん、靴は脱ぎますよ。
着脱しやすい履き物でない場合、
入り口で履き替える必要があるんですね。
そりゃそうですよねー、寝るとき、ベッドで
クロックスは履いてませんもんねえ。

歯科の診察台ぐらいの幅で、
寝心地は…案外悪くなかったです。
体の上に何か暖かい布団のようなものをかけられ、
手術室まで着く間に冷えてた体にはありがたかった。
手術につかう器具だから重いでしょう、と言われましたが…

いえいえ、暖かいからうれしかったですよー

とは言いませんでした。

言えばよかった。

ここでも生年月日と名前を口頭で確認します。

その間、周りはわさわさと動いてます。

室内はそこはかとなく音楽がかかり。

まあ! まるでTVドラマみたいだわ、
ホントにBGMかけるんだあ、と耳はそっちに釘付け。

けど…これ…

J-POPだよね?

えっと……エグザイル系ですか?

………どなたの趣味なんでしょう?

執刀医の先生は、お一方は40代ぐらい、
もうお一方はとっても若く、
20代ぐらいにしか見えません。

若先生の、趣味?

結構しょーもないことばかり考えている間も、
手術の準備はちゃくちゃくと進んでいきます。

心電図用の端子を着け、
すぐに電子音が、ぴっ、ぴっ、ぽーーーんと
一定の間隔で鳴ります。
これ、心音なのかなあ、
BGM…やっぱりエグザイル?

ホントに変なことばかり考えてました。

きょろきょろと周り見たかったけど
落ち着きなさそうに見られるのもなあ、
いい年したおばさんだし。
で、目を閉じていたんですが…

深刻な状況でなく手術台に乗るのは
おそらくこれが最初で最後。
よく見ておこう! と頭上を見上げました。

天井にはTVとかでよく見る照明灯が。
間近で見れる日がくるとは思わなかった。
けど、蓮のようなライトがついてるタイプではなく、
丸いライトが複数組み合わさった
お花のような形(キキカイカイみたいな)の
大きいライトが頭の上に。
同じ形をしてる小さいライトが足下の方に。
相互に照らしています。

黄色い明かりで…なんか暖かい感じだなあ…
ライトの一つ一つは、まるで昆虫の複眼のように
光が集まって見えます。

これをずーっと見つめてました。

で、麻酔医の先生がいらっしゃいまして、
一言二言話をしました。

麻酔医の先生に限らず、
病院内で接する医療従事者の皆さんは必ず聞きました、
薬にアレルギーはありますか、と。
この時も聞かれました。

私は抗生物質に深刻なアレルギーがあり、
摂取するとほぼ間違いなくアナフィラキシーショックを起こしまして
おそらくそのままお亡くなりになる可能性が高いので
医療機関にかかるときは絶対に申告するんですが…

いやいや、手術前のこの時に
「それ聞いてませんけど??」って言われると困るんだけどな、
何で、何度も同じ事聞くんだろう? とその時は思ったんですが…

今にして思い直すと、
患者に何か話させてコミュニケーションを取って
不安を取り除くためのトークなのかな、
もしくは患者の心理状態を返答で推測してるのかな、などと…

的外れてますかね、けど、そんな気がしてます。

で、これこれこの薬剤でアレルギー起こしました、とお伝えしました。

どんな症状が出ましたか、と聞かれましたので、
これこれこーいう症状で、緊急外来にかかって、
血液検査の結果が陽性で、注意するように指示されました、と。

そうですか、それは大変でしたね。
これから点滴する薬剤で抗生物質を使いますが、
その系統の薬は使いませんから安心して下さい、と。

はい、わっかりましたーとお答えし、点滴を打たれました。

ちくっとしますよーと、刺すときは毎回皆さんおっしゃいますよね。

…うおおお、痛いよ痛いよ、ここに入って初めて
針が刺さる施術で痛いって感じちゃったんだよー、
顔がさすがにあいたたとなってたと…思います…

先生ごめん。でもねえ。

場所が左手首の側面で、場所も手伝うんでしょうが…
いや、マジで痛かったのです…。
(今も跡が残ってます)

そしてすぐに「これから麻酔薬を入れますね」と言われ。

点滴の管を通して薬剤が投入されました。

はい、とお答えして真上を見上げ、
目の際がしゅわっと、
そうですねえ、貧血で意識が遠のく時、
目の周りから泡たつ感じで視界が真っ暗になる方の私。
あの感じの手前。
あ、貧血来る? という瞬間が来た? と思った次の瞬間。

時間にしてほぼ1,2秒もなかったような

「○○さん(私の名字)、終わりましたよー」

と声がかかり、心電図のモニター音がにぎやかな中、
もう手術は終わっていたんであります。

いや、ホントに1,2秒ですよ。

これが全身麻酔、意識がなくなるってことなんですね。


(この項、続きます)
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その8 手術日・1

2014-10-12 11:34:20 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
8月21日、手術当日です。

この日、口腔外科の手術は私を含めて2名。
どちらも親知らず、下あごの水平埋伏智歯、
ま、下あごの横向き親知らずを複数本抜きます、という患者。

私の場合、自覚症状は一切なく、3本。
けど、もうお一方は腫れが出てどうしようもなく、
それで2本一気に抜くということでした。

手術は私が先で、もうお一方は予定では11時過ぎから手術開始。

…待つ方が絶対やだ。
できれば早いほうがいいな、と思ってましたので、
9時頃開始はありがたかったのですが…
待たされる方はたまらないですよね、
しかも夜から食事は一切とれません。
お昼またがるのに食べちゃだめって…

つらすぎますよね。

ごめんなさい、先に行かせていただきます…

さて、病院は朝6時に問答無用で起こされます。
バイタルチェックをし、
術衣を渡され、時間が来るのを待ちます。

 指示があったバスタオルとティッシュは
 うーん、朝だったかな、
 前日だったかな、忘れちゃいましたが
 看護師さんにお預けしていました。
 けっこう覚えてないもんですね…



顔だけの手術ですので、
下は上(ブラ)を脱ぐ以外は普通に
下着とかパジャマのズボンははいていてもいいということでした。

術衣は、ご存じの方も多いでしょう、
一見するとガウンみたいですが、
肩は両方、脇は片側がベロクロになっていて
ばり!!とはがせるようになってます。

ということは、力入れると簡単に
肩からべり! 脇からもべり! 
脱げてしまうんです ((((;゜Д゜)))))))

ひゃー!
隠すような体じゃないけど、けっこうきびしい!

手術の場所によってはこれ以外一切身につけてはいけないことも
十分あります。
いや、それが普通か。

病院内は空調完備で、8月中旬はめちゃくちゃ暑かったはずですけど
院内は快適、いや、すこし涼しい。
術衣にも季節があるそうで、
私が支給されたのは薄手の夏物。
これ1枚で手術室まで行くのは寒いと思いました。
ですので、ショーツ以外着ちゃだめ、って言われなくて
よかったわあ、と。

ちなみに病院内ではユニクロのリラコで過ごしてました。
ですので、リラコはいて手術室へ向かったわけですね。

…ステテコですよね、かわいいネーミングついてるけど
リラコはステテコ。

さて、手術前も案外忙しい。
看護師さんが入れ替わり立ち替わり入ってきます。

待つ時間の1分が長いこと。
何かできるかというとできません。
気分も乗らないし、人の出入りがありまして
呼ばれることもしばしばで…

ゆったりできません。

窓際でしたのでベッドの縁に腰掛けて
窓から空を見上げました。
見事に曇り空。

もしかしたら、これが
私が見る最後の空かも…


思ったんですよ、今からすると笑い話ですが、
麻酔とか手術ってどうしてもネガティブな感情と
セットになってやってくるんです…

おセンチ、なんて古めかしい言葉も浮かんだり。

何もできないなら、せめて
好きな曲でも聴こうか、と
iPhoneをあさりました。

ラフマニノフは…
うーん、ちょっと暗い。
ブラームスは…
ドンつぼにはまりそう。
呼ばれる時間がくるまでに聞き終われない。

手術室へ向かう10分ぐらい前が
とにかく長い!

で、聞いた曲は、

ドボルザークの弦楽四重奏曲2番の第一楽章。
短めだし明るいし、好きなので。
けど、これ聞いてる間にも人が来る。

別の曲にしよう、で選んだのが
葉加瀬太郎のAnother Sky。
ANAの機内でかかる、おなじみの曲ですね。

これ聞きながら、思いました。

手術が終わって、
思ったより費用がかからなかったら、
おいしい物食べにどこか空旅しよう。

大阪かな、広島かな。
石垣。そう、石垣島!
ゆし豆腐食べに行こう、
だから手術から帰ってくる、絶対!


…あほでしょ?

そんなことを考えながら順番を待ってました。

だってすることないんだもん。



外は露草が。
露草は朝だけの花。
携帯でぱちり。

少しでも晴れていてくれればいいのに…

けど、この日、お日様は
待ち時間の間は出てくれませんでした。

そして、看護師さんにつれられて、手術室へ。

同室で私の後に手術をする人に
行ってきますをして。

てくてくと歩いていきます。

以前はストレッチャーに寝かせられて運ばれていたそうですが、
それって…なんかいやです……
とんでもないところへつれて行かされる感じがする。

自分の足で向かいたい。
だって体は健康だし、自分が望んだ手術なんです。

二階の手術室。

名前と生年月日、そして何の手術を受けるかを自己申告して、
前日には入れなかった奥、
手術室へ入ります。

てくてくてく。

手前ではなく奥の部屋へ。

うわーー、広い!
ほんまの手術室やー!

ドラマやドキュメンタリーなどで見るような、
絵に描いたような手術室内部に驚きました…

歯を抜くだけなので小さい、しょぼい部屋かなと思ったんですけど
違っておりました。

(この項、続きます)
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その7 入院初日

2014-10-07 23:02:36 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
2014年8月20日。
入院初日です。

招集時間は10時。
明後日に飼い猫に会えることを祈って家を出ました。

結構ナーバスになってました。



ついてすぐ、入院受付へ行き、
所定の手続きを取ります。
入院一時金も同時に納めます。
この時、指示された金額は5万円でした。
退院時に入院費に充当され、
不足分をお支払いする形を取ります。

手続きが終わったら、事務の方が病棟まで案内してくれます。
つれて行ってくれるので迷う心配一切なし。



お部屋は1病棟の1階。
4人部屋の窓際でした。

部屋に入る前に身長体重のチェック。
看護師さんに状況説明をいろいろとします。

この部屋にいた患者さんは
私を含めて2人。
同じ日に親知らずの抜歯手術をする方でした。
2床空いてましたので、1部屋を2人で使用しました。



外は緑。



樹齢何年でしょうという松の木。

ここは元は結核患者の療養所だったらしいので…
病院に寄り添い、
希望と多分絶望をたくさん見てきた木なのかなあ、と思ったり…

詩人入ってます。



名前と生年月日が書かれたベルト。
ああ、入院したんだなあという気に。

で、病院ではやることがありません。
元が健康ですから、真っ昼間から寝るわけにもいかず、
その気もなく。

惰眠をむさぼれないのには訳がありました。

10時に入院し、
食事以外することないかと思いきや、
なんだかんだで用事があるんです。

定期的なバイタルチェックはもちろんですけど、
翌日が手術ですので麻酔医から説明を受けます。
呼び出しがかかるまで待ちます。
書類もあれこれ書きます。
主治医の先生(K先生ですね)の回診もあります。
看護師さんが入れ替わり立ち替わり入ってきますので
そのたびに何かかんかと説明します。
翌日が手術ですのでお風呂入ってくださいねーと。
これまた順番が回ってくるまで待ちます。
待つ間はどこにも出られない…

結構せわしないです。

で、麻酔医の先生との面談は手術室で行います。
手術室は2階にあり、病室からはわりと近い。
看護師さんと一緒に向かいます。つれていってくれます。

面談に先立ち、麻酔の種類について書かれたリーフレットを配布されます。

これが…さまざまな麻酔方法を説明したものになってて、
こ、こんなことするの! とびびることも書かれていて
テンションだだ下がり。

で、麻酔医の先生から手術にまつわる説明を受けます。
手術室といいつつ、とば口の受付で話しを聞きますので、
内部の様子はこの日はわかりませんでした。

私の手術は朝9時30分開始。
15分には手術室へ向かい準備します。
抜歯ですからね、重病人ではないので
手術室まではてくてくと歩いて向かいます。
もちろん、看護師さんが付き添ってくれるとのこと。
そして麻酔についての説明を受けました。
恐ろしげなリーフレットの大半はさくっとはしょり、
一番楽そうな麻酔方を指定されてほっとしました…

一旦麻酔をかけると気がついたら手術が終わっていて、
「これから始まるんですか」と聞く人もいるとのこと。

あははは、そんなあほなーと笑いそうになっちゃいましたが、
心配ないですよ、とにっこり微笑まれてもどこかに不安が…

患者の心理ってそんなもんです。

けど、患者の不安に寄り添う姿勢が随所に見られて
病院の印象はとても良かったです。

数十年前の母の入院時はこんなだったかしら…
ちょっとしんみりしちゃいました…



初日のお昼。
初めての入院食。

お茶を入れに来た係員さんに「コップありますか?」と。

…え?
コップ?
いるの?
持ってきて、ない!!!

そして、お箸…
ついて、ない!!!

大急ぎで売店へ。
割り箸とコップを買いました。

しおりにも持ってくる品に書かれていたのに…すぱっと忘れてました。
病院の売店、ありがたいです。

食べてみたら結構な量。
ご飯がーー
多いーー!!
もう少し少なめでもいいですー!
けどしみったれなので完食。
食べるものをお残しするのって気がとがめるたちなんです。



こちらは夕食-。
やっぱり白飯が多い-!
けど完食。
好みはあるでしょうけど、私の口には合いましたよ。
元々薄味傾向ですので、全然大丈夫。
けど、濃い味付けが好きな方には
ちょっと物足りないかもしれませんね。

夕食が終わってちょっとして。
看護師さんが札を持ってきました。

見ての通り。



9時以降は水分のみ可。
食べるのは翌日の手術が終わるまでお預け。

はあ…

いよいよなんだなあ、という気には。

案外なりませんでした。
妙にハイになっていたのか。
結構へらへらっとしてましたが、夜9時の消灯は堪えました!

あまりにも早くに電気が切られると
かえって寝付けないんですよ。

主治医の先生からも、看護師さんからも
睡眠導入剤を処方されてるから
いるなら言ってね、と言われてたんですが…

いらないだろ、と思った私が馬鹿だった。

案外小心者だなあ、と思うくらい、眠れませんでした。
初めての入院に手術、
落ち着かない要素満点だったんでしょう。

その日は夜中すぎまでうつらうつらするだけで
熟睡にはほど遠かった。

教訓。

処方された睡眠導入剤は必ず飲みましょう。
そんでもってぐっすり眠りましょう。

薬の力を借りるなんて! と意地はることはないですよ。

お薬代も、しっかりお支払いする代金に含まれてるんですから。


…けちくさくてごめん。

なんだかんだで入院初日は過ぎていき、
翌日、いよいよ手術本番です。
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その6 書類準備と健康保険限度額適用認定書

2014-10-05 12:31:24 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
身内には何人か入院する病人を出してますけど

 いない人ってまずないですよね

私自身が入院するのはおそらく初めて。
手術も初めてです。

半分物見遊山気分で説明を受けましたが…

重篤な病人にとっては何をするにしてもつらいはず。

新山手病院の対応は適切で丁寧でした。
職員は無駄話せず、静かですけど陰気ではありません。
私には合っている病院だなと思いました。
もう少し近かったら、かかりつけでお世話になりたい。
自転車で20分もかからない距離ですし…

って、具合悪い状態でチャリ20分も漕げませんわね。

さて、どこの病院もきちんと
入院のしおりを用意してます。
必要な箇所についても口頭で説明してくれます。
もし、自分一人で不安だったら誰か同伴者をお願いしときましょう。



この時点で入る病室のリクエストをします。
個室か、複数人部屋か。
窓際か、どうか等々。

わー、窓際とか景色も含めてお願いできるんだ、と
そこは素直に驚きました。
私の入院期間は2日ですので、一番安い部屋、
場所もどこでもいいですとお伝えしました。

けどけど、これまた普通入院する時って
何日か過ごすわけですから…
お財布次第の話になりますが、お願いしてみてもいいと思います。

新山手病院は八国山に隣接した地所にあります。
窓の外から臨める風景は緑豊か。
どうせなら自然が間近にあるところにベッドがある方がいいです。

リクエストしなかった私の部屋は1階で窓際。
この、緑や針葉樹の大木が臨める素敵な光景で、
いいところに入ったなーと思いましたからね。

閑話休題。

しおりと一緒に渡されるのが、
保証人申請書と麻酔承諾書。
その他もろもろの必要書類です。

保証人は2名必要で、
うち1名以上は本人と別住所でなければなりません。
遠方の場合、代筆でも可です。
(もちろん、筆跡が同じなら、提出時に聞かれます)

麻酔承諾書には
今回の入院の経緯と手術に関する詳細が。

8という数字は親知らずの臼歯のこと。
上あごに1本、下あご両方を手術しますよーということです。

侵襲って、一般的じゃない単語が出てきたよー。
気になる人は調べてみてね。

で、手術の際、持って行かなきゃいけない物が
程度によって指定されます。

親知らずで手術の場合、

・バスタオル1枚
・ティッシュ1箱

こちらが指定用品でした。

バスタオルは…おそらく血みどろになるんだろうなあと想像できましたから
ぼろぼろの捨てていいもの…はさすがに持参できず

 貧乏くさいでしょう!

お店でバーゲンで販売してる、
いっちばん安いやつをゲット。
使い捨てになると思ったから。

ティッシュは、まあ、普通の箱ティッシュです。
これらは買い忘れても病院内の売店で入手できるから大丈夫です。
どこでどう使うかは、後述します。

それと、注意されたのが院内で過ごす履き物です。
一般的なスリッパは転倒防止の観点から禁止です、と。
かかとを覆うタイプのものを履いてくださいとのことでした。

転倒防止もあるけど、あれですね、
ぺったぺったと音がするので
気に障る人は我慢できないんじゃないでしょうかね。
お手洗いで真夜中に廊下を歩くとき、
スリッパの足音はすごーーーく響くんですよ。
これは母が入院した時、付き添って実感しました。
いくら足音忍ばせても、ぺたぺた音はします。
ま、私の推測ですけどね。

ですので、体育館で履くような上履きとか、
スニーカーなど用意しとくといいです。
履いたり脱いだりしやすいものがベスト。

私はレディース用のクロックスを持っていきました。
これは手術の時に役立ちました。



また、これも聞かれました、

「健康保険限度額適用認定書はお持ちですか?」




は?

何でしょう、それ?
初めて聞きます-。

わからなかったらきちんと伺いましょう、
ちゃんと教えてくれます。

ま、読んで字のごとし。
一定額かかった医療費を免除してくれるものでして、
事前に申請が必要です。
使用期間は3ヶ月。
取得申請した月初からのカウントになります。

ですので、入院前に検査とかで
わりと出る物が出ていくんですが、
そこまで含めてこの制度を受けたければ
事前に持っておいたほうがいいんです。

おつとめしてる人は関係部署に申請しましょう、
会社を通して各健康保険組合に届け出をします。
取得までに1,2週間かかります。
書類の書き方は担当者さんに聞いてね。

私の場合、即手続きを取り、
入院の1週間前ぐらいに届きました。
何事も早めの対応がよろしいようです。

身内にサインや保証人のお願いをし、
必要な品をそろえ、
普通にお仕事してると、
Xディは目の前。

あとは入院を待つばかりとなりました…


ここからは蛇足。

私、猫を飼ってまして、完全室内飼い。
最低2日は家を空けますので
この猫をどうするかで少し困りました。

長期入院であればしかるべきところに預けるか
面倒を見てもらいます。
けど2日だし…

2日だし…

夏場だけど…

ご飯を大量に用意して、
トイレも複数用意して
お水もたんまり用意して…

で、支度したのがこちら。



かわいそうなことしてるなと思いつつ、
これで過ごしてもらうことにしました。



ごめんよ……
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その5 入院前検査

2014-10-02 23:17:11 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯
7月30日は入院前検査でした。

検査内容は以下の通り。

・胸部レントゲン
・口腔検査(歯石取り)
・尿検査
・心電図
・肺活量検査
・血液検査

順番はうろ覚えになってますけど、
ほぼこの順番だったかと思います。

歯石取りは、全身麻酔をかける手術前には
必ず行われるケアとのことでして、
私は手術前検査の時に済ませました。
状況によっては別の日に行うこともあるかもしれません。

おもしろかったのは肺活量検査。
昔は水を使った肺活量系で計った記憶がありますが、
今はパソコンと連動してますので機器も進化しまくってます。

鼻をでっかい鼻栓でふさいで呼気がもれないようにし、
トイレットペーパーの芯のような筒をつけた
呼吸器? みたいなのをくわえて呼吸をするんですが、
まあ、検査師さんのテンションが高いこと!
体育会系のかけ声というか、エールに乗って
息吸ったり吐いたり。
思い切り吸ったり吐いたりするんですよね。

肺活量は高校の頃は4000を超してた私、
さすがに往事ほどではありませんが、
平均値を思いっきり超しまくってましたです。
って、そこは自慢するポイントじゃない…

そしてそして。
新山手病院さんは、注射針を使う施術が
とにかく上手です!
健康診断やらなにやらで
ぶすっと採血する機会が社会人は多いですが、
ここほど痛くない採血をしてもらったことは
あまりありません。

注射針がとにかく苦手な方、安心して針刺されて下さい!

…あ、ぶすっと刺されるのが嫌なんですよね、
わかります。
私もあんまり好きじゃありませんから。

すべての検査に要する時間は、
受付の人に半日かかるかも、と言われてましたけど
ちゃっちゃと片付き、1,2時間で終わりました。

待ち時間がほとんどなかったからなんですけど、
タイミングによっては
ほかの検査の患者さんとぶつかることもあるわけで
そしたらもっと時間かかってたでしょうね。

健康体なわけですから、
どの検査もなんの負担もなく終わらせられましたが、
これ、重病で手術控えてます、って人だと…

いろいろと堪えるものがあると思います。

幸い、私は体調もほどほど良く、
歯も痛まない状態で手術に臨めました。
何の不安もない中なのに、
それなりに気分は落ちて行くんです。

入院を控えている家族がいる方…
可能な限り付き添ってあげてください、
寄り添ってあげてください。

あなたの愛する人は、些細な事でもすごく傷つきやすくなっています。

閑話休題。

これで検査はおしまい。
会計前に入院受付へ行き、入院のしおりと
説明、必要な品物、注意事項を聞いて、後は。


入院を待つばかりです。
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2014年度 親知らず3本抜歯顛末記 その4 入院計画

2014-09-24 23:11:01 | 2014年夏・全麻で親知らず抜歯


口腔外科の初診が2014年6月27日。

この日にレントゲンとCTを受け、
入院の決意をし、予約をしました。

手術に要する日数は3日。

手術前日の朝から病院へ入り、
2日目に抜歯手術、
3日目に退院というスケジュール。

新山手病院の口腔外科は、
手術日が木曜日と決められています。

ですから、水曜に入院して、木曜のオペ、
金曜退院で土日休養して
月曜から社会復帰。
こんな感じで動く人が大半かと。

そして、どこの病院も同じでしょうが、
全身麻酔で手術をするにあたり、入院前検査が必要です。
血液検査とか、心電図、肺機能云々の事前検査を行います。

そのあたりのスケジュールは以下の通り。

6/27 初診

(7/4の予約が消されているのは、
 27日に抜歯を予定していて、
 本来抜糸日だったからです)

7/30 入院前検査

8/20 入院初日
8/21 手術日
8/22 退院

8/28 抜糸

この予約を、6/27にすべてばーーっと入れました。

受付の方がすべて説明の上いろいろと教えてくれますので
まーーったく心配いりません。

後は、この日程で予定をこなすだけ。

…そう、そのはずです。

なお、何度も書いてますが、
私の勤め先は8月中旬は繁忙期に当たっていて、
この時まで体調万全でいなければなりませんでした。
もちろん、可能な限り仕事の目処をつけて、
不在中に迷惑かけないよう…準備と根回しが必要で、
すぐ手術は受けられない事情がありました。

なんで、私はオペの日を8/21にしましたが、
手術は1日に2回ないしは3回行うそうで、
どの木曜も予約が埋まってしまってます。
そう、予約がとりにくいんです。
私は急げない理由があったから、希望日で予約が取れましたけど、
反対に急ぐ方は注意が必要です。
どんなに早くても半月以上は待たされますので、
余裕を持ってスケジュールを組まれた方がいいと思います。

手術の程度とか、
術後の経過は人それぞれ、
治り加減も違いますから一概には言えませんが、
社会人の方は入院や抜糸日以外でも
数日、休みが入れられる頃のオペをおすすめしたいかなあ…

抜歯は健康な時にするものなので(多分ね)
重病でにっちもさっちも行かない時とは違い、
ある程度予測しながら動けると思うんですよ。

抜歯の本数にもよりますが、
複数本を一気に抜くと、それなりに落ち着くまで
時間かかりますよ。
私は術後1ヶ月を経過してますが、
口内環境の変化に、今もって慣れておりません…

歳だからかなあ…
ちょっと寂しい。

(この項、続きます)
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