「何? それ」
そうお思いのなる方の方が多いことでしょう。
habita67。
この67がキーワードです。
今を去ること1967年、カナダの万博で展示された、
未来型の住宅のことです。
会期終了後もL字型を1つのユニットとして販売し、
複数ユニットで1住宅扱いとなるそうです。
居住者は建物の保持に勤め、
むやみやたらと改装・改築は御法度の物件だそうです。
規約が厳しいのですが、住人は粛々と住み続けているのだとか。
いかな私と言えど、
わかるのは大阪万博がやっと。
何せ、日本に住んでいると、その大阪万博の
前の万博についてなんざ、まったくわかりません。
多分、google等で検索をかけても
あまり実のある情報にはたどり着けないと思います。
(私が知ってるのは、建築学科が作ったサイトの1ページだけ)
カプセルタイプの住宅と言えば、
近々に取り壊しが決定した、
黒川紀章氏設計の「中銀カプセルタワービル」を思い浮かべます。
取り外しが可能な未来志向の住宅とのことでしたが、
現在は住むには大変不向きな建築物になってしまったとのこと、
同じ未来を想定した住宅でも
たどり着く未来はずいぶんと違う。
建物は住み続ける人と手入れが肝心なのだなあ、と、
銀座を通る度見入ってしまう、
特異なデザインが消えてしまうことに
一抹の寂しさを感じます。
カプセルというか、ユニットをはめ込んだみたいな、
ちょっとSF、今見るとレトロチックな建築物は
別の意味で懐かしさと郷愁と今を感じます。
面白い建物だなあ、と前を通る度思っていた建造物の来歴を
知る楽しみが、東京にはあります。
そんな私は建物フェチです。
閑話休題。
まるでhabita67みたい、と咄嗟に思った建物。
それは原宿にあります。
それはこちら。あえて名称は記しません。
「あ、あれなの???」と地元の方なら納得の建物です。
外装からはごまかしのきかない経年を感じます。
今の規格にはないデザインに引かれていたけど、
どーいうビルなんだ? と不思議だった建物。
実は分譲マンションだと解ってびっくり。
そうか、縁があれば(お金があれば)
住める物件だったのか。
東京は、開発の波に押されて
ずいぶんと新しい建物が(面白みがない)増えましたけど、
味のある、ヴィンテージな建物もまだまだ転がってます。
裏道散歩の楽しみが、また増えました。
…って、仕事中に、ヴィンテージマンションを探していて
いーんですかね。
ちょっと暇になったからって、
ずうずうしすぎるかしら。