宝塚友の会、今年の運を使い果たした、
ベルサイユのばら観劇。
ベルばら当選後、まったくかすりもせず、
安定の落選が続いています。
ま、そんなもんですよね。
で、今日は2回目、自分的には観劇ラスト日でした。
前回より後ろでしたので、全体をストレスなく見渡せたのは嬉しかった。
そして、どセンター、0番ポジションの破壊力は半端なかったです。
宝塚版ベルばらは、
ベルばら歌舞伎と揶揄される向きもあるようで、
初演の頃から決まった型があり、
そこを崩すのは難しいという話をどこかで聞いたことがあります。
初演は1970年代ですからね、
そろそろ改訂してもいいんじゃないかとも思うけど、
そうなったらそうなったで
あのシーンは変えてほしくなかった、
演者が変わるとどうなるか見たかった、等々
意見が出てきそうですね。
前回と今回、通しで思ったのは、
これがベルばらの伝統的な型なのかな、という部分を
すごーく感じる箇所が多かった、という点です。
過去、TV放映を見てもそうは思わなかったので、
今回は強く守ったのかな、とそんなことをつらつらと。
で、舞台は生物ですので、ちょっとずつ違ったり、
コンディション良くないのかな、絶好調なのかな、と
気になるところも多々ありました。
やっぱり縣さんは佇まいからしてすごい。
今後がめちゃくちゃ楽しみ。
背中で語るアンドレの演技は惚れ直しました。
オスカル朝美さん、今日はめちゃくちゃ魂入ってる気がした。
気迫に押されました。
朝美さんも後ろ姿が綺麗なんですよね、
特にベルばらの軍服って燕尾部分のカッティングとラインが綺麗。
そのラインを一番美しくポージングできるのは
朝美さんしかいないんではなかろうか。
そして、「お?」と目を惹き、
パンフでチェックして「やっぱり」となるジェンヌさんは
今回も諏訪さきさんでした。
蒼穹の昴、すごーくよかったんですよね。
今回のジェローデルも貴族感バッチリ出てて好印象です。
娘役さんも気になる方が散見されたので
今後が本当に楽しみ。
で、前回も今回も圧倒されたのが
コンシェルジェリ監獄での最後の別れのシーン。
すごーい長尺なんですよね、前後の流れから。
静の演技には引き込まれます。
下手から出てくる彩風さんフェルゼン、
前回も目が離せませんでしたが
暗いところからグラデがすーっと薄くなるように出現する。
舞台演出の妙もあるけど、
あの存在感の出し方はすごすぎます。
個人的にあのシーンを見れただけで
劇場に足を運んだ甲斐がありました。
千秋楽は残念ながらライブビューイングの先行に間に合わず、
当日発売も時間的に参加できなさそう。
素直に自宅で配信を拝見することにします。
カンパニーの役者さんが入れ替わっていくのは
宿命みたいなものだから仕方ないけど、
彩風さんはトップさんになってから
ありがたいことにチケット運が良くて
拝見する機会に恵まれてましたので、
今後の活躍に期待したい反面、
やっぱり寂しいやね、って思います。
ほんと、さびしい。