「NHKハイピジョンのプレミアム8人物」で藤子不二雄Aさんが出演していた。
自分の少年時代に彼の漫画をよく読んだものだった。
ドラえもんも面白かったが、一番印象に残るのは「笑うせえるすまん」だ。
この作品が出たのは自分が30歳頃で、「ブラックユーモア」もよく理解できたころだった。
藤子さんが言っていたのは「人生、途中下車が必要だ」ということだ。
「真面目に家路に一直線で急ぎ帰るような人生」を歩んでいる人たちに、
途中下車の面白い人生を教えてやりたかったのだ。
喪黒福造の魅力がたまらない。
(客のほとんどはその夢に欲望を惹起され、喪黒との約束を破り(忠告を無視し)、あるいは喪黒にもう一度夢を叶えてくれるよう懇願したことによって、最後には喪黒に顔面を指差され、「ドーン!!!!」という呪文とともに奈落の底に突き落とされ悲劇的な結末を向えることとなる。もっとも、一見悲劇的に見えても本当に悪い結果であるとは言い切れず、客にとってはむしろ喜ばしい結果とも言える、と作者の藤子不二雄Ⓐがコメントしている。
今日も言っていたが、「消去法はだめだ」という考え方をしている。
77歳になる彼がいま取り組んでいるのは、誰もが求めている「縁とか愛のきずな」である。
「愛しりそめし頃に」という漫画を執筆しているという。
是非、読んでみたい。