猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

大局を忘れたガソリン値下げ国会

2008年01月21日 | Weblog
いま国会では民主党が「ガソリン値下げ国会」と銘打って福田政権打倒をはかっています。

参院で野党が過半数を取ってから、どうも民主党が政権を取りたいばかりに、まことに情けない議論ばかりとなっていて、国会が大局を忘れて党利党略に走っているようです。

今度の「暫定税率廃止」のことでも、国民の機嫌を取るようなことばりが先行していて、肝心の長期的な世の中の流れを見通した議論がなされていません。

廃止すれば財源がなくなるし、道路建設が出来なくなり不況はもっとひどくなることでしょう。
それに加えて、肝心なことは「ガソリンの使用をこの際抑える」ことだと思います。

クルマの乗り合い、電車やバスの利用などにはメリットを与えるべきです。
いまのままクルマを使い放題にして、ガソリン価格を下げるのは逆効果ではないのでしょうか?
原油の輸入量が少なくなれば、産油国にもダメージを与えて価格は下がる方向に動きます。

これまで、日本のどの都市でも、電車やバスをなくしてきました。
そしてクルマを普及させるために道路を充実してきています。
しかし、世界では逆のことが起こってきています。
電車やバスを増やして、都心にはクルマを入れないなどの政策が実行されています。

特にドイツの鉄道網は世界一で、自転車までも電車に乗せることが出来ます。
例えば、東京から名古屋に行くには自転車ともども行って、名古屋で降りると市内位は自転車で行けるのです。

国民は少し我慢して長期的な視点からの政策を支持すべきです。

この絵はドイツの郊外列車のSバーンです。

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