猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

少子高齢化で経済は衰退しない

2007年12月30日 | Weblog
最近のニュースで興味を惹かれたのは、「トヨタが国内の生産コストを海外での生産コストに負けないような体制にする」という記事がありました。

海外の安い人件費にどういう風に対抗するのかというと、ロボットを使うということだそうです。
既にオールロボットでの生産実験をしているそうです。
結果は塗装工程で問題があるので、まだ本格化していないそうです。

しかし、多くの工程でロボットを増やしており、これにより既存の工場より生産コストを{確か)20パーセントダウンさせているそうです。

この話を聞いて思ったことは、日本は中国を初めとする東南アジアに生産拠点を持っていかれてしまうので、日本の産業は衰退するのだというように思っていたが、必ずしもそうではないということです。

さらに、日本の技術は世界の技術水準のトップレベルにあり、新幹線の技術とか宇宙開発の技術は日本の技術が支えているそうです。
そんなことを考えると、日本の産業の将来は学者や評論家の言うように、何も悪い方に考えることはないと思います。

また、少子高齢化時代が来ているからといって、経済が衰退するようなことを言う人があるようですが、これもおかしいと思います。
日本の平均寿命は伸び続けており、定年も延びて働ける年齢は65歳から、まもなく70歳になろうとしています。
労働力人口が減ることはないのです。
むしろ、技術や頭脳を使うためには、経験がものをいう高年齢層が必要なのです。
そういう方面の労働が増えるので、労働人口は減ることはないし、それどころか高いレベルの労働者が増えてくるのではないでしょうか?

だいたい経済学者や評論家が、将来の姿を当てたということはあまり聞きません。
具体的に経済に携わっている、経営者や労働者の方が実体経済の動きを身体で感じており、流れを見る眼は正しいような気がします。

写真は我が家の蝋梅の花です。
我が家の庭には25年位前から蝋梅が毎年花を咲かせます。
一時水のやりすぎで枯れてしまったのですが、数年前から復活して今では立派な花を咲かせてくれます。
蝋梅は地味な花で、なにかひたむきに咲いているような感じを受けます。


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