猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

暫定税率廃止でガソリン価格を安くすることが良いのか?

2008年01月16日 | Weblog
石油が最高価格をとなったようですが、いま近所のガソリンスタンドで入れると、リッター145円~150円です。
そのガソリンを安くするために、民主党は揮発油税の暫定税率の廃止を主張しています。
税金を安くするのは良いのですが、自冶体の歳入不足とか道路の財源を何処から捻出するのか、などそう簡単な問題ではなさそうです。

この問題を長期的にみてみると、ガソリンの高騰→ガソリンの節約→排出ガスの減少というサイクルの中で、新たなエネルギー源の開発があり、結果的に温暖化の防止に繋がるはずです。

企業や一般消費者に迎合するなら、単純にガソリン価格を下げることになりますが、政治は長期的な観点から温暖化の防止を強く国民に説明すべきだと思います。

ガソリンは必ず安くなってきます。
自由経済の中では、価格は上がりっぱなしということはなく、既に下がり始めています。
一時的な人気取りの政策は、害あって益なしです。

それより、この際いかにエネルギーの使用を節減するかを訴えるべきです。
ヨーロッパでは電車や自転車の活用を奨励しています。
日本くらい野放しにしている国は珍しいのです。
一家に2台~3台のクルマを持つことがはたして先進国のあり方でしょうか?