漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

小恐は惴惴たり、 大恐は縵縵たり・・・

2018年07月03日 | 故事成語類
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●俳句の創作活動のほうが面白くなってきた(^^)また、投稿しておきたい3句を創った・・・考えてみれば、1作だけで入選しようなんてイカン・・・どんどん投稿しておかないと(^^;)今日、これから図書館へ行った帰りに投函しておこ・・・。

●漢字ペデイアの“音訓索引”を調べてて、(漢検2)「窖:コウ あなぐら・ふかい」(本当は「コウ、あなぐら、むろ、ふか(い)」読み・・・)
(漢検2)
意味①あなぐら。あな。物をたくわえるためのあな。むろ。「地窖」 ②ふかい。あなのように深い。
下つき:地窖(チコウ) 「窖」から始まる言葉 窖窯(あながま) 窖(あなぐら)

*この「窖」の“ふか(い)”訓に対応する音熟語を探していたけどナシ・・・ただ、大字源に、“窖:「ふかい」は“心配りがふかい”意(荘子・斉物論「縵者、窖者、密者」なんてのが載っていた・・・なんじゃこりゃ?と思って、色々と調べていたら、タイトルの「・・・小恐は惴惴たり、 大恐は縵縵たり・・・・」の中の一節にある表現・言葉だった・・・。
(なお、大字源による、「“窖:「ふかい」は“心配りがふかい”意」とは異なる通釈のようだが、どちらが適切なのかは不詳・・・まだわからず仕舞)

(新釈漢文大系・・・書下し文・・・)荘子:斉物論第二(4)
大知は閑閑(カンカン)たり小知は間間(カンカン)たり。大言は炎炎(注))たり、小言は詹詹(センセン)たり。其の寐(い)ぬるや魂交わり、其の覚(さ)むるや形開く。与(とも)に接して構(コウ)を為し、日に心を以て闘(トウ)す。縵(マン)なる者あり、窖(コウ)なる者あり、密なる者あり小恐は惴惴(ズイズイ)たり 、 大恐は縵縵(マンマン)たり。其の発すること機栝(キカツ)の若しとは、其の是非を司る謂なり。其の留むること詛盟(ショメイ)の如しとは、其の勝ちを守るの謂なり。其の殺(サイ)すること秋冬の若しとは、以て其の日に消ゆるを言うなり。其の溺(デキ)の為す所、これを復(フク)せしむ可からず。其の厭(おさ)えらるるや緘(カン)の如しとは、以て其の老いて洫(ふか)きを言うなり。死に近き心は、陽に復せしむる莫し。

(新釈漢文大系の通釈)
りっぱな智慧はゆったりとしているが、つまらぬ智慧はこせついている。りっぱな言葉は美しいが、つまらぬ言葉はくどい。(小知・小言の人間は)眠ると夢を見、目が覚めると活動する(ありさまで、少しも心の休まるときがない)。また、物に接して争いを起すと、一日中争いに心を費やすのだが、(その争い方には)のんびりしたのもあれば、深刻なものもあれば、陰険なのもある。恐れの小さいときは、びくびく程度で、それが大きくなると意気阻喪してしまう。さて、(小知・小言・小恐の人間を見たばあい)現れかたが、ばねやためぎにはじかれたようだとは、心が事の是非を掌るときのこと。とどめかたが誓いのよう(に堅固)だとは、自分の勝ちを守っていくことをいう。殺ぎかたが秋や冬のようだとは、勢いが日々に衰えること。つまり、欲に溺れた結果は元に戻せぬという意味だ。抑圧は封じ込めに等しいとは、老人になってからも欲が盛んで、かえって欲に抑えつけられることをいったもの。死に近づいた心は、二度と盛んにはできない。

*炎炎:美しくさかんなさま。一説に「淡々」(この場合は、“さっぱりして是非に拘泥しないさま”という解釈の由)
*詹詹(センセン):つまらぬことをごたごた並べるさま。
*縵縵(マンマン):心の平静を失って、しまりのつかないさま。(注)他の文献では「おおらかで余裕があるように見える」とか「 呆然として生きたる心地もしない有様」とか解釈しているものもあるようだ・・・。
*機栝(キカツ):「機」は矢を発するところ。ばね。「栝」は“ためぎ”。いずれも力をためておくもので、外すと物が勢いよくはねる。
*詛盟(ショメイ):(大系では“ショメイ”と読んでいる。漢検2にも「詛盟」アリ(読み振りナシ)・・・大字源“ソメイ・ショメイ”両読み。)

*老洫:年老いて欲心の深くなること。一説に、(「洫」を敗壊と解し)年老いて衰える意。
(注)新釈漢文大系では、この「洫」・・・音“イツ”で、“深い”意としている。先にブログにまとめたものと合わせみると理解が深まった。
<洫:キョク、ケキ、みぞ、ほり>
・みぞ:溝洫、濬洫、封洫
・ほり:城洫
・その他①:洫洫(キョクキョク)=弱り果てるさま
・その他②:老洫
大字源:「キョク」=みぞ、ほり、水門、むなしい、みだれる、やぶれる・・・、「イツ」=深い意 (熟語なし)*ただし、「キョク」にも“深い意”あり。
漢字源:「キョク(漢音)」「コク(呉音)」・・・「キョク」で大字源とほぼ同じ意味。
字 通:「キョク」音のみ。説明の③に「“溢”に通ず」とあり、熟語「老洫」あるも、読み・意味なし・・・文例はあり(荘子・斉物論)。
大漢和:老洫(ロウキョク)読み。ただし、意味説明ナシ。
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筒井康隆 「夢の検閲官 魚籃観音記」

2018年07月02日 | 読書
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●10個の掌編・短編集・・・

●奇想天外な話、SFチックな話ほかいろいろ・・・ちょっと、この種の話はもう飽きたな・・・むかしはよく読んだが・・・

●“12人の怒れる男”ならぬ、そのパロデイの「12人の浮かれる男」・・・これがまあ、面白かったかな・・・。

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蹌蹌(そうそう):「蹌(うご)く」も「蹌(よろめ)く」も〇か・・・

2018年07月02日 | 熟語・一字訓読み
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●俳句を始めた・・・というか、約40年ぶりに句作を再開・・・高校生の時以来。最近の俳句番組に触発されたこともあるけど、前々から、次の趣味にどうかなと思っていたところ・・・。例によって(漢検と同じく)手元にその種資料はほとんどないけど・・・と思って本棚をしらべてみたら、だいぶ前に買って読んだ関連図書が数冊あった・・・。これから図書館通いしながら、知識・技術などを習得しながら句作に励んでいく予定。ま、のんびりとやっていくつもりだけど、性格的に、どうしても目標を設けたくなる・・・。だから、一応、1週間に1句程度はつくって投稿していくつもり・・・。
●とかなんとかいって、実は、本日早朝、1句目を投函・・・ま、今後、入選がいつになるか、わからんけど、もし、早めに入選しちゃうようなことがあったら、こっちの世界に(これも性格上)“のめり込む”ことになっちゃうかも(笑)
●俳句も、頭の体操というか脳みそへの刺激に良いかも・・・昨日も20句ぐらい作って、ああでもない、こうでもない、こういう表現や言い回しはどうか・・・とかなんとか、頭をひねりつつ考えたから・・・結構面白いかもしらん・・・
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●さて、まだまだ、漢字・・・(と、本題に入る前に、お知らせ:<気をつけたい同音異義熟語>カテゴリに、その後も、ときどき、新しい熟語群を追加しています。一々、ご案内・お知らせはしておりませんが、もし、資料等としてお使いになってる方がいるなら、時々、差し替えをするなり、チェックするなり、していただいたほうが良いと思います。どちらかといえば、迷ったときの“辞書代わり”として都度そのカテゴリにアクセスしていただいてチェック・確認がてらお使いになるというほうが良いと思います・・・私もそうするつもりで(あとで探しやすいように)“アイウエオ順”にしています。)

●蹌蹌(そうそう) - 「蹌(うご)く」  「蹌(よろめ)く」 *結論からいえば どちらも〇となる筈・・・個人的には納得いかないが・・・

(漢検2)
蹌蹌(ソウソウ):①立居振舞に威儀あるさま、力強く堂堂と歩くさま ②動きまわるさま、また、舞うさま ③「蹌踉」に同じ。
蹌踉(ソウロウ):よろめくさま。足元がふらつくさま。 類)蹌蹌

*漢検2ベースでは、「蹌蹌」にも“よろめく”意があるように記載されているから「蹌(よろめ)く」も〇か・・・。

●漢和辞典ベースだと、「蹌蹌」には、“よろめく”意は記載されていない・・・
大漢和 :①うごく。 ②歩むに威儀あるさま。 ③容儀ののびあがること。 ④舞いおどるさま。 ⑤行くさま。のぼり上がるさま。 ⑥並ぶさま。
大字源 :①威儀を正して歩むさま。②舞うさま。③立ち居振る舞いの伸びやかなさま。
新漢語林:①歩き方のうやうやしいさま。②身のこなしがのびのびしているさま。③舞い踊るさま。

*これらの漢和辞典ベースだと、「蹌蹌ー蹌(うご)く」しか出てこないが・・・。

(参考ーブログ既出ー)
<蹌:ショウ、ソウ、うご(く)、よろめ(く)、はし(る)>*ショウ(漢音)ソウ(呉音)
・うご(く) :蹌蹌(ソウソウ)(注)、蹌揚(ソウヨウ)=舞うさま、舞う
・よろめ(く):蹌踉(ソウロウ)・踉蹌(ロウソウ *大字源は「ロウソウ・リョウショウ」)=よろめくさま、足元がふらつくさま
・はし(る) :蹌捍(ソウカン)=馬の走ることの速いさま(大漢和)馬を疾駆する(字通) *「良駿逸速、蹌捍凌越・・・」、蹌跪=はしりつまずく、趨蹌(スウソウ)

●なぜ、「蹌蹌」に“よろめく”意があるのか・・・国語辞典に当たったら、あった・・・
広辞苑:①動くさま。また、舞うさま。②動きに威儀のあるさま。 ③よろめくさま。
デジタル大辞泉:よろめくさま。「只―として踉々(ろうろう)という形で吾妻橋へきかかったのです」〈漱石・吾輩は猫である〉
大辞林:ふらふらと動き回るさま。よろめくさま。 「孝の肩に手をかけて乱るる足元-と/緑簑談 南翠」

*広辞苑は漢和辞典と国語辞典の折衷案のような説明だな。大辞泉・大辞林なんかは、“よろめくさま”がメインの説明のような・・・。

*これ、文例にあるように、漱石の罪が重いんじゃないかな?それか、国語辞典編纂者の杜撰さか思い違いか・・・
 ・漱石の文例は、よく見ると「蹌蹌踉踉」とか、「蹌踉」とか、“蹌踉(そうろう:よろめくさま”を強調するための“蹌蹌(そうそう)・・・”ということじゃないのかなあ?次にくるのが“踉踉”で、それと一緒に解釈しないと“よろめく”意には取れないのではないかなあ・・・と思うのだが。

(参考)蹌蹌踉踉(そうそうろうろう)
デジタル大辞泉:よろよろと歩くさま。蹌踉 (そうろう) 。「蹌蹌踉踉たる足の運び」
広辞苑:よろめくさま。蹌踉。

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穢:“穢行” “穢草” “穢徳” ・・・「穢(きたな)い」か、「穢(わる)い」か・・・

2018年07月01日 | 熟語・一字訓読み
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●穢い・・・「穢(きたな)い」「穢(わる)い」・・・こういう、送り仮名が同じ熟語の読み分けって難しい・・・
(漢検2)
穢:ワイ、アイ、エ、あ(れる)、けが(れる)、わる(い)、きたな(い)
意味①けがれ。けがれる。けがらわしい。きたない。「穢行」「穢土」 ②あれる。雑草がしげってあれる。「蕪穢(ブワイ)」 ③わるい。わるもの。
下つき:汚穢(オワイ)・垢穢(クエ)・産穢(サンエ)・醜穢(シュウワイ)
「穢」から始まる言葉 ▲穢身(エシン) ▲穢土(エド) ▲穢い(きたな-い) ▲穢れる(けが-れる)

●穢行(ワイコウ・アイコウ):漢検2掲載。音読みはナシ。*下記のように“アイコウ”読みもあるようだが、“ワイコウ”にしておいた方が良さそう。
・これは漢検2・意味①にあることから、「穢行 - 穢(けが)れる」か「穢行 - 穢(きたな)い」で良さそう・・・。

●穢草(ワイソウ)・穢徳(ワイトク):漢検2ナシ。漢検2・意味③「わるい。わるもの。」を探していて、過去記事から見つけたもの。
・「穢(きたな)い」でも△のような気はするが、当方調べでは、
  穢草(ワイソウ):悪い雑草・悪草
  穢徳(ワイトク):悪徳
 のようなので、
・「穢草ー穢(わる)い」「穢徳ー穢(わる)い」が適切かも・・・ちなみに、「穢跡」も“悪事”という意味なので、「穢跡ー穢(わる)い」か・・・

*他の熟語でも、以下のように、「穢(きたな)い」か「穢(わる)い」か、迷いそうな熟語が幾つかある・・・

(参考ー過去記事ー)
●漢検漢字辞典第2版から・・・
<穢:ワイ、アイ、エ、あ(れる)、けが(れる)、わる(い)、きたな(い)>
・第2版にも音訓すべて載ってます。
・掲載熟語は、「蕪穢(ブワイ)」「穢行」「穢土(エド)」「穢身(エシン)」「汚穢(オワイ)」「垢穢(クエ)「産穢(サンエ)」「醜穢(シュウワイ)」
・「蕪穢(ブワイ)」・・・漢字源では「ブアイ」だけ。漢検では「ブワイ」としていますので要注意。
・「穢行」・・・漢検は読みを振っていない・・・大漢和「ワイコウ」字通・大字源「ワイコウ・アイコウ」漢字源「(熟語なし)」
・以前、「エ」音の熟語は仏教関係の熟語だから・・・とかなんとか書いたと思いますが、正しくは、「エ音は呉音で、古くから中国へ伝来していた仏教関係の熟語は昔からの漢民族の音(これが呉音)である「エ」音が多い」ということだと思います(考えなおしました)。
・「ワイ」は漢音、「アイ」は慣用音・・・だから、「ワイ」でも「アイ」でもどっちで読んでも良いとは思いますが、それにしても「蕪穢」は「ブワイ」で決め打ちしていますからね、漢検さんは・・・(--)ま、でも、「アイ」慣用音といっても「ワイ」で読んでいる熟語が多いですね、ここに掲載している熟語以外でも・・・。

<穢:ワイ、アイ、エ、あ(れる)、けが(れる)、わる(い)、きたな(い)>
・あ(れる):穢荒(ワイコウ)=あれはてる、穢墟(ワイキョ)=荒れ果てた城の跡
・けが(れる):穢溷(ワイコン)=けがれにごる・けがれた廁・便所、穢史(ワイシ)=けがれた歴史=不正確な史書。穢濁、穢土(エド)=(仏)けがれた世界、穢身(エシン)=(仏)けがれある身・不浄な凡夫の身、垢穢(クエ)=(仏)、穢行(ワイコウ・アイコウ)=けがれた行い・醜行
・わる(い):穢草(ワイソウ)=悪い雑草・悪草、穢徳(ワイトク)=悪徳、穢跡=悪事・・・
・きたな(い):穢気(ワイキ)=きたない臭気、穢言(ワイゲン)=きたない言葉
・その他:(「穢」に、雑草で荒れている意あり)穢蕪(ワイブ)=雑草で荒れている、穢莽(ワイボウ)=草莽=くさむら、穢蔚(ワイイ)=雑草の茂っていること(大)・雑草で荒れていること(字)

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譖訴(しんそ?せんそ?) - 譖(そし)る? 譖(いつわ)る? 

2018年07月01日 | 熟語・一字訓読み
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
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●混乱するだけだから、「譖訴・譖愬(しんそ)ー譖(そし)る」で覚えておけばOKだと思う・・・。でも、念のためご参考まで・・・

*「譖訴・譖愬(せんそ)ー譖(いつわ)る」で回答したら(音読みも訓読みも)✖になるのかどうか、興味津々・・・

●漢検2掲載内容
譖(譛):シン、セン、そし(る)、うった(える)、いつわ(る)
     🈩シン ①そしる。そしり。中傷する。「譖訴」 ②うったえる。
     🈔セン いつわる。いつわり
*「譖」に、音による意味分けあり。「譖(セン)」に該当する熟語を探していたが、大字源に、
譛訴・譛愬(しんそ/せんそ):(大字源)いつわって訴える。また、無実の罪をなすりつけて訴える。・・・シン・セン両読み。・・・
とあった・・・
*しかし、音による意味分けあるも、この「譛訴・譛愬」の“音による読み分け”による意味分けにはなっていない。
*だから、“せんそ”読みもあることはあるけど、「譖訴・譖愬(しんそ)ー譖(そし)る」で対応しておけば良いと思う。
(漢検2も、「譛訴」は意味①のほうに掲載されているし・・・新漢語林でも“しんそ”読みだし・・・)
*ただ、新漢語林では「譛訴・譛愬(しんそ):そしりうったえる。事実をまげてうったえる。」となっている・・・。こういうふうに、“そしりうったえる。”という意味なら、「しんそ」読みで、「そし(る)」で理解も十分できるけど、後半の意味“事実をまげてうったえる”は、“いつわって訴える”という意味だから、「“せん”そ」と読んだほうが良いのではないかとも考えちゃうけど、どうなのかな?

*この辺も、大字源・新漢語林ともにいい加減なところといえるのか・・・というよりも、斯界がいい加減なんだろうな・・・じゃ、なぜ、こんな“音による意味分け”をわざわざ載せているんだろう、漢検は・・・まったくわけわからん。

●なお、当ブログでも、これまでは“しんそ”で案内していました・・・混乱するだけなので・・・
<語選択問題(その34)> 
譖訴(シンソ):譖訴(=譖愬(シンソ))=いつわって訴える、無実の罪をなすりつけて訴える 
(漢検2)🈩シン ①そしる。そしり。中傷する。「譖訴」
 譖訴=譖訟:そしりうったえる

<漢検1級 28ー②に向けて 熟語の読み・音訓 問題② (漢検2準拠)2016年10月01日 | 熟語の読み(音・訓) ー問題編ー>
 譖訴(しんそ) ー 譖(そし)る 

(参考ーその他ブログ内記事ー)

<譖(譛):シン、セン、そし(る)、うった(える)、いつわ(る)> 
*シン・センとも漢音・呉音 *漢検2も音による意味分けあり。大字源:「シン」(そしる、うったえる) 「セン」(いつわる、まことでない)
<これまでの旧開示内容>
・そし(る):譖毀、譖言(シンゲン):そしる言葉
・うった(える):譖訴=譖訟:そしりうったえる
・いつわ(る):譖詐:そしりいつわる

<新規に整理したもの>(2016.10)
・そし(る):譖毀=そしり、非難、そしる 譖言=そしって云う、そしる言葉、悪口。譖潤(シンジュン)=①じりじりと影響を生じるそしり 「侵潤之譖(そしり)」 ②水が染み込むように、知らず知らずのうちに感化される。譖訴(*漢検2は「意味①そしる・・・」の所に記載)、譖詐(しんさ):そしりいつわる
・うった(える):譖訴(=譖愬(シンソ))=いつわって訴える、無実の罪をなすりつけて訴える 譖訟:そしり訴える、譖短=あしざまにいう、そしる (“短”も“そしる”意)
・いつわ(る):(熟語見当たらず) (注)
(注)「朋友、已譖(朋友、已に譖す):類(僭)」」:大字源・大漢和ともに、「セン」音のところにこの出典あり。漢字源は同じ出典で「朋友、已に“シン”す」と読ませている。*音熟語にしたら、「已譖(イセン、イシン)」とでもなるのかもしれない・・・。

  参考:ほかに、「譖(うった)える」「譖(いつわ)る」(⇦この場合“セン”読み。漢検2意味分けあり。ただし、“セン”熟語ナシ。)

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泄泄(えいえい)

2018年07月01日 | 書き・読み問題
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
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●弊ブログ愛読者には周知の「泄泄(えいえい)」・・・(「孱顔(さんがん)」読みが“せんがん”でも〇になるかどうか不詳だけど、念の為、この「泄泄」・・・<音読み問題>カテゴリにも載せておく・・・)
●もともとは、「泄」に「泄(な)れる」訓があることで調べていたんだけど、その過程で、ブログ既出の「泄泄(えいえい)」読みを補強する材料が見つかったので記録しておく・・・

(ブログ既出①)
<泄:セツ、エイ、も(れる)、も(らす)、な(れる)>
・も(れる)、も(らす):泄漏、泄下、泄満・・・「セツ」音
・な(れる):泄瀆(セツトク)=なれけがれる *「褻」「狎」に通ず
・その他:「泄泄(エイエイ)」=①鳥のはばたくさま ②人が多く、にぎやかなさま

(注)「泄泄(えいえい)」には、上記以外にも、
   ①ゆるやかなさま。
   ②人が多いさま。
   ③大ぜいでがやがやいうさま。また、ぐずぐずと他に従うこと。
  という意味がある。

(ブログ既出②)
●雄雉 于(ここ)に飛び 其の羽を泄泄(エイエイ)す
(注)<泄泄:雉が羽を伸ばし張るさま(にぎやかな意味) *漏れる等の意味のときは「セツ」 >
●天の方(まさ)にくつがえすにあたり泄泄(エイエイ)としては相済まず・・・ゆったりとしていては申しわけがない (松陰全集)

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●この、松陰全集の文言・・・孟子・「離婁」からの文言だったんだ・・・松陰て、若かったくせに、大した奴だな・・・
●孟子・離婁上から・・・(書き下しはいろいろなものがあります)・・・書下ろし・通釈ともに当方にて一部補筆・修正・・・
「詩に曰く、天の方(まさ)に蹶(たお)れんとする、然(しか)く泄泄(えいえい)たることなかれと。泄泄とは猶、沓沓(とうとう)の如きなり。君に事えて義なく、進退礼なく、言えば則ち先王の道を非る者は、猶、沓沓の如きなり。故に曰く、難きを君に責める、これを恭と謂い、善を陳べ邪を閉じる、これを敬と謂い、吾が君能わずとする、これを賊と謂う。

「天は今にも動こうとしている、泄泄(えいえい)としていてはならない。」と。泄泄とは沓沓(とうとう)ということである。主君に仕えて忠義に背き、行動に礼節が伴っておらず、発言すれば先王の道を誹謗するのが、沓沓ということなのである。その為、次のように言っている。「困難なことを主君の責任にすることを恭といい、正しい意見を述べて、間違った発言をする者を批判することを敬といい、我が主君には出来ないとしてせめることを賊という。」と。』

*ネットで傑作な読み方アリ・・・面白いから、ご参考まで転載させていただきます。ありがとうございます。とてもわかりやすい説明でした。
・天が周国をくつがえそうとしているときに泄泄(へらへら)となんぞしていられるか! (大雅『板』より)
・ 泄泄(へらへら)とは、沓沓(べらべら)しゃべるということだ。君主に仕えて義もなく、進退に礼もなく、口を開けばいにしえの王の道をそしる者は、沓沓(べらべら)しゃべる輩だ。ゆえに、『難しいことを主君に諌めるのは「恭」と言い、善を述べて邪を言わせないのは、「敬」と言い、わが君はとてもだめだと言うのは、「賊」と言う』と言われるのである。」

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梏亡ー梏す 喜捨ー捨す 

2018年07月01日 | 熟語・一字訓読み
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●梏桎(こくしつ)ー梏(しば)る
●梏亡(こくぼう?こうぼう?)ー梏(みだ)す

 *「梏」に“みだ(す)”訓があるため、その音熟語を調査したら、「梏亡」熟語アリ・・・ただ、その読み・意味は辞典によって異なるようだ・・・

(漢検2)
梏:コク、てかせ、しば(る)、みだ(す)
意味①てかせ。罪人の手にはめて自由を奪う刑具。「梏械」「梏桎(コクシツ)」対)桎(シツ) ②しばる。つなぐ。 ③みだす。類)攪(コウ)
(大字源)
梏桎(こくしつ):①てかせとあしかせ。②束縛して自由にさせないこと。・・梏(しば)る・・
梏亡:①(こくぼう) :利欲が手かせとなり、善心を滅ぼす 
   ②(こうぼう) :乱して滅ぼす。梏は、攪の仮借。
(新漢語林)
梏亡(こくぼう) :乱して滅ぼす。本心を乱して失わせる。

*大字源ベースなら、「梏亡(こくぼう)ー梏(しば)る」「梏亡(こうぼう)ー梏(みだ)す」となるが・・・
*新漢語林ベースなら、「梏亡(こくぼう)ー梏(みだ)す」となるのか?

問題点①:音読みはどうなるのか・・・漢検2でも「③みだす。類)攪(コウ)」とあるように、“コウ”音読みが適当と思われるが、「梏」の現行音に“コウ”音はナシ。そもそも、大字源と新漢語林のどちらの読みが適切なのか・・・大字源のほうが「梏は、攪の仮借。」とあるように説得力があるようにも思えるが・・・
問題点②:大字源では音読みによって意味が異なる(従って、一字訓読みも異なる)が、新漢語林だと、「梏亡(こくぼう)ー梏(みだ)す」はあり得ても、「梏亡(こくぼう)ー梏(しば)る」という一字訓読みは出てこないことになるが・・・

*この辺の音読みの基準なり典拠をハッキリしておいてくれないと、いつまでたっても200を望むのはムリ・・・この辺が漢検さんの裁量によってしまうと学習の仕様がないな、こりゃ・・・今回の読み問題も幾つもそういう問題があったような気がする・・・

●喜捨(きしゃ)ー捨(ほどこ)す

*いままで、ずっと、“よろこんで寄付する、捨てる”とかの意味と思っていたけど、よくみると、この「捨」は「捨(ほどこ)す」という訓読みが該当するんだ・・・(^^;)ま、1級試験でこんなのは出ないだろうけど・・・。
(漢検2)
 捨 ②ほどこす。神仏のために金品を寄付する。「喜捨」

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キ(期)を待つの信 ほか

2018年07月01日 | 故事成語類
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●違う学習をしていて、故事成語類としても登録しておいたほうが良いと思ったものです。一部、既出のものもあります。
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●キ(期)を待つの信:信義を重んずるたとえ。
*予定の一日前に視察地についたため、宿屋で一泊して期日を待ってその地に入った故事からいう。(後漢の郭伋(カクキュウ)の故事)

●ロ(廬)を剥ぐ
*困窮の果て、家の屋根までもすべて剥ぎ落とし身の置きどころもないこと。(易・盧)「剝盧」

●タイエイ(大盈)は冲(むなし)きがごとく、その用、窮まらず(老子) 
 *「冲」は文中の漢字。原典もそうなのかもしれないが、一般的には現行の「沖」となっている文献も多いようだ・・・。
 *ネットから、一部だけコピペすると、
  「大盈(だいえい)は沖(むな)しきがごとくにして 其の用窮(きわま)らず」 *“ダイ”エイと読んでる。*「冲」にしている。
  「大きく満ちたものは、まるで空っぽであるかのようである。これもまた、そのはたらきが窮る(終わる)という事が無い。」
 *(読書記録「宮城谷昌光 「呉漢」 (上・下)」から転載)

●クク(煦煦)たるを以て仁となし、ケツケツ(孑孑)をもって義となす

●ジュンジュン(諄諄)キュウキュウ(翕翕)として、徐に人と言う者は衆を失うなり(孫子)
*他に、いろいろない表記・読みアリ・・・
 ・諄諄翕翕として、徐に人と言う者は衆を失うなり 
 ・諄諄翕翕として、徐に人と言(かた)る者は衆を失うなり
 ・諄諄翕翕として、徐に人と言うは、衆を失うなり
 ・諄諄翕翕として、徐に人と言るは、衆を失うなり
*割と一般的な通釈は、“部下に向ってクドクドと話したり、 媚びるような話し方をするのは、 部下からの人望を失っている証拠である”というのが多いようだが・・・
 諄諄(じゅんじゅん)):
 (漢検2)よくわかるように何度も繰り返し、ていねいに説くようす。「生徒に―と諭す」 類)懇切・懇懇 *「くどくど」と読めば別の意になる。
 (広辞苑)①ていねいに繰り返し教えいましめるさま。「・・・と説く」 ②まめやかにいそしむさま。
 *“じゅんじゅん”と“くどくど”は意味が違う・・・
 翕翕(きゅうきゅう):大字源、新漢語林 ともにナシ。「《孫子·行軍》:“諄諄翕翕,徐言入入者,失眾也。” 李筌注:“ 諄諄翕翕,竊語貌。” 張預注:“諄諄,語也。翕翕,聚也。”」という解釈からすると、この「翕」は、“さか(ん)”とか“あつ(まる)”とかの意味のような気がするが・・・
 (追記)
 翕翕(きゅうきゅう):(大漢和)職責を尽くさないさま(爾雅)*出典は上記の孫子ではない。
            (字 通)くどくものをいう。(孫子・行軍)
(参考)
 <翕:キュウ、お(こる)、さか(ん)、あつ(める)、あつ(まる)、と(じる)>
お(こる):翕如:楽器の吹奏が一斉に始まる(おこる)こと 「・・・始めて作(おこ)るや、翕如たり・・・論語」
さか(ん):翕赫:さかんなさま 、「諄々翕翕として徐に人と言う者は、衆を失う」
あつ(める)・あつ(まる):翕然:・鳥が集まり飛ぶ ・多く集まる ・集まり和合する=翕協 、翕散=集散、翕聚:集まる、翕斂=収斂する
と(じる) :翕張=開閉=翕闢(キュウヘキ) 、翕翼:翼をおさめる、翕心=小心
➪このうちの、「翕協」に近いイメージのような気がするのだがどうだろうか・・・
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間関 間間 (関関)

2018年07月01日 | 気をつけたい同音異義熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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(読書記録「宮城谷昌光 「呉漢」 (上・下)」のところに記載していたけど、その一部を<気をつけたい同音異義語>にも収録・・・)

●「間関流離(カンカンリュウリ)」:たびたび苦難にあい諸方を放浪すること。
 *この四字熟語はあるようだ・・・
 *大辞林では、
●「間関(かんかん):鳥がなだらかに鳴くさま。また、その声。 「 -たる鶯の語りは/太平記 4」」
  となっているが、
 *大字源では、
●「間関(かんかん)」
  ①道路が険しくて行き悩むさま。人生に困難が多いのにたとえる。
  ②車のくさびのきしむ音のさま。
  ③鳥の鳴く声のさま。
  となっており、小説の中および四字熟語の意味としては、大字源の意味①が適当・・・(大辞林だけだと、なんのことかわからんと思う)

 *なお、大字源を調べていたら「間関」の隣に「間間(カンカン、まま)」というのもあったので、後学のために記録しておく。

●間間:①カンカン:こせこせして物に区別をつけたがるさま。一説に、好んで他人の事をのぞき見ること。(荘子・斉物論)「小知間間」 
   ②(国語)まま:おりおり。おりふし。

●ついでに、「関関(カンカン)」というのも有名・・・漢検2にもアリ・・・
 「関雎の化:カンショのカ:夫婦の仲がよくて礼儀正しく、家庭が円満であることのたとえ。
       文王と后妃の仲むつまじいようすを歌ったものといわれる『詩経』の詩から。単に「関雎」ともいう。
       「関雎」は、「関関(カンカン)たる雎鳩(ショキュウ)」の略。「関関」は、和らいださま。「雎鳩」は、雌雄の仲がよいというミサゴ。

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