
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・再々中断していた「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。必要に応じて、なるべく、同記事内容も再録いたします。
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●熟語の読み・一字訓読(その284)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<醢:カイ、ひしお、ししびしお、しおから>
・ひしお:醢漿(カイショウ)=ししびしおとひしお、醢豚(カイトン)=豚のひしお
・ししびしお:(骨を除いた肉の漬け物):醢漿、醢豚、覆醢(*)
・しおから:醢醯(カイケイ)=しおから *「醯」は“酢(す)”のこと。
*覆醢(フクカイ):「醢を覆う」=衛人が子路を醢にしたことを聞いて、孔子が家にある醢
を食うに忍びなく、これを棄てたという故事。
*<醢汁(しょっつる)>(漢検2)
*魚醢(ギョカイ)、脯醢(ホカイ)、烹醢(ホウカイ)・・・大字源掲載熟語。
<醯:ケイ、す、すづけ、しおから>
・す、すづけ:醯醢(ケイカイ)=すづけとしおから(大漢和)、「しおから。汁の多いししびしお」(大字源)、醯醬(ケイショウ)=「す」(大字源)、「すづけのしおから、また、す(酢)と味噌」(大漢和)、*大字源掲載熟語=「塩醯」「食醯」➪「す」のことと思われる。
・しおから:醯漿(ケイショウ)=「しおから、ししびしお」(大字源)、「しおから」(大漢和)
*「醯鶏(ケイケイ)」=虫の名。酒壺にわく小虫。
*「醯酸(ケイサン)は蚋(ゼイ)を慕わず」=酢は蚋を慕わないが、蚋がその味を好んで自然に集まってくる意。
*「醯(ケイ)、酸(す)くして蚋聚まる」 =醯は酸いので、蚋がその味を慕って集まってくる意。醯は一種の酢(す)。有徳者は自然、人にに慕われるに喩う。
<醵:キョ、あつ(める)、つの(る)> *漢検2:キョ音のみ掲載。訓ナシ・・・意味には記載あり。
・あつ(める):醵出(=拠出)=金銭を出しあう。醵銭、醵資=衆人から金をあつめる(大漢和)
・つの(る):醵金(=拠金)=金銭をつのる *「もと、金銭をあつめる意。後、広く金銭をつのる意に。」(大漢和)
<醺:クン、よ(う)、ほろよ(い)> *漢検2「ほろよ(い)」訓ナシ。意味には掲載あり。
・よ(う)、ほろよ(い):醺然=酔ったさま、醺酣=よう、醺醺(クンクン)=酔って喜ぶさま。小醺、微醺、余醺
<釉:ユウ、うわぐすり、つや、ひかり>・うわぐすり:釉薬、釉灰
・つや、ひかり:(漆器の光、光沢のこと) 大漢和・字通・大字源・漢字源とも熟語見当たらず。
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