<全集第5巻から>
・・・帝閭閻(りょえん)より興り、民事の艱難を知る・・・:村里。村の出入り口の門と村の中にある門、村に住む庶民。
・・・永徽の政、百姓阜安(ふあん)にして貞観の遺風あり・・・:ゆたかで安穏なこと
・・・已に文治に志あり。首として太学を起こし、古典を稽式(けいしき)し、礼楽を修明す。晩歳には明堂・霊台・辟雍(へきよう)を起こし・・・
稽式(けいしき):考え合わせて手本とすること
稽式(けいしょく): 社会の安定をまもること. 「稽」とは状態を留めること。「式」は汚れを払拭して正常な状態にすること。すなわち「稽式」とは正常な状態に留めることを意味する
辟雍(へきよう):天子の設けた大学
・・・「諫臣の章疏(しょうそ:上奏文)は宜しく審らかに覧度(らんたく:よく読んで考える)すべし・・・」
・・・互いに攻訐(こうけつ)する様にては宜しからざる・・・:人の過失をとがめ非難すること
・・・耳目の洞開(どうかい:広く開く)するも・・・
・・・相対峙して抗衡(こうこう:対抗する、はり合う)する心なり、譬えば角抵(かくてい:すもう)する者・・・
・・・瓦磚(がせん):かわら
○遺跡出土瓦磚類の整理・分析 ○瓦磚文(がせんぶん)文化財。瓦当文(軒瓦にあらわされた文字)と磚文(磚に刻んだり型押した文字)のこと。 建築用語
○朝鮮瓦磚
【磚】セン、かわら: かわら。しきがわら。敷石にするかわら。 「甎」の俗字
・・・内には色荒(しょくこう)を作し、外には禽荒(きんこう)を作し、酒を甘しとし音を嗜み、宇を峻(たか)くし牆(かき)に彫(ほりもの)す:内では女色にふけり、外では狩りの遊びに夢中になり、酒や音楽の楽しみに耽り、立派な建物で贅沢を極める
・・・淪胥(りんしょ)以て喪ひて・・・:おしなべてみな一緒に
<参考>此の罪無きが如きも 淪胥(りんしょ)して以て舗(あまね)し:罪なき者を有罪として、おしなべて一様に罪に陥り沈ましめる(詩経)
・・・施舎(ししゃ)して積聚(ししゅう)を輸(いた)し以て貸し・・・
施舎:①ほどこしめぐむ。恩恵を与えること。〔春秋左氏伝〕 ②与えることと与えないこと。③宿屋。旅館。○周礼の施舎制度に基づくものである。 施舎は恩恵を施し労役・力役をゆるすこと
積聚(ししゅう):礼記:仲秋、孟冬に、生活必需品を集める、集積されてある物資、との意味で使われている。「積聚」は音を「ししゅう」と振る。
cf.積聚(しゃくじゅ):さしこみ。また、癇癪(かんしゃく)。癪(しゃく)。
・・・允従(いんじゅう)する:承知して従う
・・・顧望狐鼠(こぼうこそ):あたりを見回して、形勢をうかがうこと
<参考>狐鼠狐鼠(こそこそ) 堂々としていないこと。
僕も余りそんな所へ出るは嫌であったから家に居る。民子は狐鼠狐鼠と僕の所へ這入ってきて、小声で、私は内に居るのが一番面白いわと云ってニッコリ笑う。僕も何となし民子をばそんな所へやりたくなかった。(伊藤佐千夫『野菊の墓』)
・・・鬼籌神算(きちゅうしんざん)=神算鬼籌(しんさんきちゅう):優れたはかりごと
・・・二子風雪を衝冒(しょうぼう)し、百里も遠しとせず:しのいで恐れずに進む
・・・足下挺特(ていとく)の操、庇蔭を人に受ける者に非ず:特に優れていること
・・・伏見の事、万々敗蹶(はいけつ)せば即ち嘯聚(しょうしゅう)して賊となれ:敗蹶=失敗、嘯聚:人を呼び集める
・・・今の逆焔(げきえん:逆巻く炎=志士への弾圧、ひどい怒り)は誰が是を激したるぞ、吾が輩に非(あら)ずや。 吾が輩なければ、この逆焔、千年経ってもなし・・・
・・・碩果(せきか)の食はれざるは・・・:大きい果実
・・・僕唾罵せずんば何を以て飽悶(ほうもん)を散ぜん:腹いっぱいのもだえ
・・・その名を稔聞(じんぶん)す:聞きなれている
・・・死に臨みて相於邑(おゆう)するは・・・:於悒。悲しみのため気持ちがふさがる。煩悶愁苦すること。
・・・公誠に鳳騫(ほうけん)せるならん・・・:人が死去することの敬語
・・・臭穢狼藉(しゅうあいろうぜき)、坦然(たんぜん)として顧みず・・・:何事もないかのように気持ちが平然としている
・・・況や鷙鳥の悍(つよ:注―読み対照外)き、叢爵(そうしゃく)・林鳩に於ては即ちその敵に非ず・・・:雀のこと(らしい)・・・
・・・帝閭閻(りょえん)より興り、民事の艱難を知る・・・:村里。村の出入り口の門と村の中にある門、村に住む庶民。
・・・永徽の政、百姓阜安(ふあん)にして貞観の遺風あり・・・:ゆたかで安穏なこと
・・・已に文治に志あり。首として太学を起こし、古典を稽式(けいしき)し、礼楽を修明す。晩歳には明堂・霊台・辟雍(へきよう)を起こし・・・
稽式(けいしき):考え合わせて手本とすること
稽式(けいしょく): 社会の安定をまもること. 「稽」とは状態を留めること。「式」は汚れを払拭して正常な状態にすること。すなわち「稽式」とは正常な状態に留めることを意味する
辟雍(へきよう):天子の設けた大学
・・・「諫臣の章疏(しょうそ:上奏文)は宜しく審らかに覧度(らんたく:よく読んで考える)すべし・・・」
・・・互いに攻訐(こうけつ)する様にては宜しからざる・・・:人の過失をとがめ非難すること
・・・耳目の洞開(どうかい:広く開く)するも・・・
・・・相対峙して抗衡(こうこう:対抗する、はり合う)する心なり、譬えば角抵(かくてい:すもう)する者・・・
・・・瓦磚(がせん):かわら
○遺跡出土瓦磚類の整理・分析 ○瓦磚文(がせんぶん)文化財。瓦当文(軒瓦にあらわされた文字)と磚文(磚に刻んだり型押した文字)のこと。 建築用語
○朝鮮瓦磚
【磚】セン、かわら: かわら。しきがわら。敷石にするかわら。 「甎」の俗字
・・・内には色荒(しょくこう)を作し、外には禽荒(きんこう)を作し、酒を甘しとし音を嗜み、宇を峻(たか)くし牆(かき)に彫(ほりもの)す:内では女色にふけり、外では狩りの遊びに夢中になり、酒や音楽の楽しみに耽り、立派な建物で贅沢を極める
・・・淪胥(りんしょ)以て喪ひて・・・:おしなべてみな一緒に
<参考>此の罪無きが如きも 淪胥(りんしょ)して以て舗(あまね)し:罪なき者を有罪として、おしなべて一様に罪に陥り沈ましめる(詩経)
・・・施舎(ししゃ)して積聚(ししゅう)を輸(いた)し以て貸し・・・
施舎:①ほどこしめぐむ。恩恵を与えること。〔春秋左氏伝〕 ②与えることと与えないこと。③宿屋。旅館。○周礼の施舎制度に基づくものである。 施舎は恩恵を施し労役・力役をゆるすこと
積聚(ししゅう):礼記:仲秋、孟冬に、生活必需品を集める、集積されてある物資、との意味で使われている。「積聚」は音を「ししゅう」と振る。
cf.積聚(しゃくじゅ):さしこみ。また、癇癪(かんしゃく)。癪(しゃく)。
・・・允従(いんじゅう)する:承知して従う
・・・顧望狐鼠(こぼうこそ):あたりを見回して、形勢をうかがうこと
<参考>狐鼠狐鼠(こそこそ) 堂々としていないこと。
僕も余りそんな所へ出るは嫌であったから家に居る。民子は狐鼠狐鼠と僕の所へ這入ってきて、小声で、私は内に居るのが一番面白いわと云ってニッコリ笑う。僕も何となし民子をばそんな所へやりたくなかった。(伊藤佐千夫『野菊の墓』)
・・・鬼籌神算(きちゅうしんざん)=神算鬼籌(しんさんきちゅう):優れたはかりごと
・・・二子風雪を衝冒(しょうぼう)し、百里も遠しとせず:しのいで恐れずに進む
・・・足下挺特(ていとく)の操、庇蔭を人に受ける者に非ず:特に優れていること
・・・伏見の事、万々敗蹶(はいけつ)せば即ち嘯聚(しょうしゅう)して賊となれ:敗蹶=失敗、嘯聚:人を呼び集める
・・・今の逆焔(げきえん:逆巻く炎=志士への弾圧、ひどい怒り)は誰が是を激したるぞ、吾が輩に非(あら)ずや。 吾が輩なければ、この逆焔、千年経ってもなし・・・
・・・碩果(せきか)の食はれざるは・・・:大きい果実
・・・僕唾罵せずんば何を以て飽悶(ほうもん)を散ぜん:腹いっぱいのもだえ
・・・その名を稔聞(じんぶん)す:聞きなれている
・・・死に臨みて相於邑(おゆう)するは・・・:於悒。悲しみのため気持ちがふさがる。煩悶愁苦すること。
・・・公誠に鳳騫(ほうけん)せるならん・・・:人が死去することの敬語
・・・臭穢狼藉(しゅうあいろうぜき)、坦然(たんぜん)として顧みず・・・:何事もないかのように気持ちが平然としている
・・・況や鷙鳥の悍(つよ:注―読み対照外)き、叢爵(そうしゃく)・林鳩に於ては即ちその敵に非ず・・・:雀のこと(らしい)・・・
・相対持して抗衡(こうこう:対抗する、はり合う)する心なり
「持」ではなく
相対待して
相対峙して
どちらかかな~と思ったのですがいかがでしょうか?