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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その11」の配信です。おそらく、アト1回(その12)で、真冬の特訓模試は終了予定です。さあ、自分もそろそろ“受検”用の学習を始めないと・・・テヘッ・・・。
●27-③まで、あと一か月しかありません。ホントに年度の第3回目は早いですねえ(^^;)年末・正月と年を跨いでの時期なので、なんとなく忙しい時期・・・学習も儘ならない時期・・・中間の仕上げ度チェックにご活用ください。ただし、今回は以下のとおり、ちょっと難度高い分野が多いです・・・140~150点ぐらい取れれば十分合格圏内だと思いますので、悲観することなく一層のご精進を願います・・・。
●今回の難易度・・・
*やや難:(一)音読み、(五)四字熟語、(九)故事成語
*難 :(四)語選択、(七)熟語の読み、(八)対義語・類義語
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(27-③用) その11 > 制限時間 60分以内を厳守のこと
(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.大命を誥告する
2.掛け値のことを飾賈という
3.甌窶に松柏育たず
4.磅磅とした石音が聞こえる
5.怨霊のたたりを払うため除祟を行う
6.碪斧にて刑せらる
7.眼前に碚磊を見る
8.諸人、慴怕の心を抱く
9.流盻し姿媚を発す
10.瓠落として容れる所なし
11.瘻癘に患う
12.白雲 廻りて望めば合し、青靄 入りて看れば無し
13.諸々の奢飾の物は、皆、名々、緘縢す
14.陪臣、守城のため干掫す
15.杜鵑 血に啼き 猿 哀鳴す
16.己の宿命を噫嗚す
17.荅布千疋を与えられる
18.坏土で陶器をつくる
19.西方の宿に奎婁を観る
20.弭櫂で停船を余儀なくする
21.野菜を齏える
22.彽る老人が増えている
23.危難を躱ける
24.論語を諳れ覚えて習熟した
25.諢れの話を面白がって聞いた
26.めぐり合わせがとても否い
27.荼は、その茎・葉に苦味のある白汁を有するキク科の多年草だ
28.玄米(げんまい)は糲ともいう
29.諞いの言葉は要らない
30.料理を盒に盛る
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.柿の渋を抜いてサワし柿をつくる
2.ガイサイの怨みがいつまでも晴れない
3.腋の下にカイセンができて痒くて堪らない
4.若い頃に罹患したシュクアに苦しむ
5.ヒッセイの大作を物する
6.ハジカミを徹せずして食らう
7.糸を吐くようになった蚕をマブシに移す
8.ガレキの山と化す
9.端午の節句にチマキを食べる
10.魚をとるあみをモジアミにした
11.絹のシュス織の帯を締める
12.日除け用のヨシズを作った
13.天災に人心キョウキョウとしている
14.波濤キョウキョウとして音高し
15.キョウキョウたる望月、黄金のごとし
(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.イワナの塩焼きが美味しい
2.言葉がツカえて出てこない
3.扁桃センが炎症を起こした
4.ヤリヶ岳に登ったことがある
5.カスリの着物を着る
(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.久しく治らない病気。持病。
2.容易にとけない雪。かたい雪。
3.人をしりぞけてひそかに語ること、また、その語。
4.水がしみとおること。流言などが次第に浸透することにいう。
5.ぬいとりをする職人
<語群>
(ひんせき、へいご、こしつ、こせつ、しゅうしょう、しんし、けいせつ しんち)
(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア.一箭( )
2.イ.鬱肉( )
3.ウ.甕裡( )
4.エ.牛驥( )
5.オ.目使( )
6.カ.( )投地
7.キ.( )孕鬻
8.ク.( )取月
9.ケ.( )企佇
10.コ.( )大悟
<語群>
(かくりつ、うふう、ろうほ、えんこう、どうそう、いれい、かつぜん、けいけい、そうちょう、だんぴ)
問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.見識が狭く世間知らずの人のたとえ
12.何らかの忠誠や決意を示す強い方法(貞節を示す故事に由来)
13.鳥や獣が子を産み育てること
14.人を見下げてあごで使う
15.弓を射るのがうまいこと
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.吉丁虫 2.聒聒児 3.海鷂魚 4.胡蜂 5.半銭 6.花楸樹 7.白地 8.鶤鶏 9.松楊 10.冬眠鼠
(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.驀越 ― 2.驀える
イ.3.迂闊 ― 4.闊い
ウ.5.邀幸 ― 6.邀める
エ.7.酷辣 ― 8.辣い
オ.9.軋辞 ― 10.軋しい
(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.落陽 2.晴昊 3.酷暑 4.先考 5.仕官
<類義語>
6.贅沢 7.傲慢 8.蛾眉 9.鳥目 10.無慈悲
<語群>
(ががん、きょうきょう、そんしょく、せきいん、ちょうき、うんえい、せんぴ、かし、わんげつ、けんどん)
(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.小隠はリョウソウに隠れ、大隠は朝市に隠る
2.布衣イタイの士、身を内に修め、名を外に成す
3.無常のセッキ
4.ボウシ 背にあり
5.日月にシショウなし
6.カイジョウの露、なんぞ晞き易き
7.コを破りて円と為す
8.タイハクを傾ける
9.コビをもって天下を取る
10.ロヨウの戈
(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
「金色人種に、破天荒なる国会は、三百議員を以て、其開会を祝さんとて、今や仕度最中なり、私権を確定し、栄誉、財産、自由に向いて担保を与ふべき民法は、(ア)漸く完全に歩みつゝあり、交通の女王たる鉄道は何れの津々浦々にも、幾千の旅客を負ふて、殆んど昼夜を休めざる也、日本の文明は(1)シンコに世界を驚殺せりと云べし、三十年前、亜米利加のペルリが、数発の砲声を以て、江戸城中を混雑せしめたる当時と今日とを並べ見るの利益を有する人々には我が文明の勢、猶、(2)ヒバク千丈、直下して(イ)障礙なきに似たる者あらんか、東西古今文明の急進勇歩、我国の如きもの何処に在る。
嘗て加藤博士が、国会 猶、早しと呼びたるの時代ありき、嘗て文部省は天下に令して四書五経を(ウ)村庠市学の間に復活せしめんとせし時代もありき、当代の大才子たる桜痴福地先生が王道論とかいへる漢人にても書きそふなる論文をものせられし時代もありき、ピータア、ゼ、ヘルミット然たる佐田介石師が「ランプ」亡国論や天動説を著して得々乎として我道将(まさ)に行はれんとすと唱はれたる時代もありき、丸山作楽君が君主専制の東洋風に(3)ズイキの涙を流されし時代もありき、如此(かくのごとく)に我日本の学者、老人、慷慨家、政治家、宗教家達は、我文明の余りに(4)シッポするを憂へて、幾たびか之を(エ)障へんとし、之が堤防を築き、之が(5)サクモンを建てられつれど、進歩の勢力は之に激して更に勢を増すのみにして、反動の盛なると共に正動も亦盛にして、今や(6)エンゼンとして欧羅巴ナイズされんとせり、勿論(7)バンキン、稍、我が人心が少しく内に向ひ、国粋保存の説が歓迎さるゝの現象は見ゆれど、是れ唯、我が人民が小児然たる摸倣時代より進んで批評的の時代に到着したるの吉兆として見るべきものにして、余は之れが為めに我が文明の歩を止むべしとは思はざるなり。論じて此に到れば、吾人は今文明の急流中に(オ)棹して、両岸の江山、須臾に面目を改むるが如きを覚ふ、過去の事は歴史となりて、巻を捲かれたり、往事は之れを追論するも益なし、未来の吉凶禍福こそ半ばは大勢に在り、半は吾人の手に存するなれ、我文明を如何にすべき、是吾人の今日に於て解釈すべき問題に非ずや、呉越の人たとひ天涯相隔つるとも、一舟の中に乗ぜば安全なる彼岸に達せしむるまでは、共に力を此に致さざるべからず、来れ老人よ、青年よ、仏教家よ、「クリスチァン」よ其相互の感情に於ては冷かなるも、其宗敵たる位置に於ては相争ふも、此一事に於ては兄弟であれ、手を携ふるものであれ。
吾人は今文明急流の中に舟を棹しつゝあり、只順風に帆を挙げて、自然に其運行に任すべきか、抑(そ)も(カ)預め向て進むべき標的を一定し置くべきか、若し此儘に盲進するも、前程に於て、(8)カリュウ、暗礁、危岸、険崖なくんば可なり、柔櫓声中、夢を載せて、淀川を下る旅客を学ぶも差支なしと雖も、若夫れ我文明の中に疾を存し、光れる中に腐敗を蔵するを見ば、焉んぞ大声叱呼して(キ)柁師を(9)ケイセイせざるを得んや。
夫れ物質的の文明は唯物質的の人を生むに足れる而已(のみ)、我三十年間の進歩は実に非常なる進歩に相違なし、欧米人をして(ク)後へに(10)ドウジャクたらしむる程の進歩に相違なし、然れども余を以て之を見るに、詮じ来れば是唯物質的の文明に過ぎず、是を以て其文明の生み出せる健児も、残念ながら亦唯物質的の人なる(ケ)耳、色眼鏡を懸け、「シガレット」を薫(くゆ)らし、「フロック、コート」の威儀堂々たる、敬すべきが如し、然れども是れ銅臭紛々たる人に非ずんば、黄金山を夢むるの児なり、其中に於て高潔の志を有し、慷慨の気を保つもの、即ち晨星も(コ)啻ならじ・・・」「英雄論(演説草稿)」(山路愛山)
👍👍👍 🐵 👍👍👍
<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その11 標準解答>
(一)
1.こうこく 2.しょくか(「賈(カ)を飾る」 3.おうろう(*小さな岡、高地の狭小なところ) 4.ほうほう *はげしく石などがぶつかる音 5.じょすい 6.ちんぷ *断頭台 7.はいらい *うずたかい岩 8.しょうは 9.りゅうけい 10.かくらく 11.ろうれい・ろうらい 12.せいあい 13.かんとう *とじからげる 14.かんそう 15.とけん 16.いお 17.とうふ 18.はいど 19.けいろう *奎星と婁星 20.びとう *舟をこぐことをやめること
21.あ 22.たちもとお 23.さ 24.な 25.たわむ 26.わる 27.にがな 28.くろごめ 29.へつら 30.さら
(二)
1.醂 2.睚眥 3.疥癬 4.宿痾 5.畢生 6.薑・椒 7.蔟 8.瓦礫 9.粽 10.綟網 11.繻子 12.葭簀(葦簀・蘆簀) 13.恟恟 14.洶洶 15.皎皎
(三)
1.鮇 2.閊 3.腺 4.鑓(「槍」は×) 5.纃・綛
(四)
1.痼疾(「固疾」「錮疾」でも良いと思うが、広辞苑にはナシ) 2.勁雪 3.屏語 4.浸漬 5.繍匠(「繡」「綉」も可か)
(五)
問1
1.双雕 2.漏脯 3.醯鶏 4.同皁 5.頤令 6.断臂 7.嫗伏 8.猿猴 9.鶴立 10.豁然
問2
11.ウ 12.カ 13.キ 14.オ 15.ア
(六)
1.たまむし 2.くつわむし 3.えい 4.すずめばち 5.きなか 6.ななかまど 7.あからさま 8.とうまる 9.ちしゃのき 10.やまね
(七)
1.ばくえつ 2.のりこ 3.うかつ 4.うと 5.ようこう 6.もと 7.こくらつ 8.むご 9.あつじ 10.くわ
(八)
1.朝暉 2.雲翳 3.積陰 4.先妣 5.遜職 6.華侈 7.驕矜 8.彎月 9.鵞眼 10.慳貪
(九)
1.陵藪 *丘陵と沼沢。人の住まない地。 2.韋帯 *貧賤の人 3.刹鬼・殺鬼 *死のたとえ。無常の理。 4.芒刺 5.私照 6.薤上 7.觚 8.大白 *大きな杯。大盃。 9.狐媚 *狐が人を惑わすように、巧みに媚びて人を惑わすこと。 10.魯陽
(十)
(1)真個(または「真箇」=まこと、全く) (2)飛瀑 (3)随喜 (4)疾歩 (5)柵門 (6)宛然 (7)輓今(近) (8)渦流 (9)警醒 (10)瞠若
(ア)ようや (イ)しょうがい (ウ)そんしょう (エ)ささ (オ)さおさ (カ)あらかじ (キ)かじし (ク)しり (ケ)のみ (コ)ただ
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その11」の配信です。おそらく、アト1回(その12)で、真冬の特訓模試は終了予定です。さあ、自分もそろそろ“受検”用の学習を始めないと・・・テヘッ・・・。
●27-③まで、あと一か月しかありません。ホントに年度の第3回目は早いですねえ(^^;)年末・正月と年を跨いでの時期なので、なんとなく忙しい時期・・・学習も儘ならない時期・・・中間の仕上げ度チェックにご活用ください。ただし、今回は以下のとおり、ちょっと難度高い分野が多いです・・・140~150点ぐらい取れれば十分合格圏内だと思いますので、悲観することなく一層のご精進を願います・・・。
●今回の難易度・・・
*やや難:(一)音読み、(五)四字熟語、(九)故事成語
*難 :(四)語選択、(七)熟語の読み、(八)対義語・類義語
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(27-③用) その11 > 制限時間 60分以内を厳守のこと
(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.大命を誥告する
2.掛け値のことを飾賈という
3.甌窶に松柏育たず
4.磅磅とした石音が聞こえる
5.怨霊のたたりを払うため除祟を行う
6.碪斧にて刑せらる
7.眼前に碚磊を見る
8.諸人、慴怕の心を抱く
9.流盻し姿媚を発す
10.瓠落として容れる所なし
11.瘻癘に患う
12.白雲 廻りて望めば合し、青靄 入りて看れば無し
13.諸々の奢飾の物は、皆、名々、緘縢す
14.陪臣、守城のため干掫す
15.杜鵑 血に啼き 猿 哀鳴す
16.己の宿命を噫嗚す
17.荅布千疋を与えられる
18.坏土で陶器をつくる
19.西方の宿に奎婁を観る
20.弭櫂で停船を余儀なくする
21.野菜を齏える
22.彽る老人が増えている
23.危難を躱ける
24.論語を諳れ覚えて習熟した
25.諢れの話を面白がって聞いた
26.めぐり合わせがとても否い
27.荼は、その茎・葉に苦味のある白汁を有するキク科の多年草だ
28.玄米(げんまい)は糲ともいう
29.諞いの言葉は要らない
30.料理を盒に盛る
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.柿の渋を抜いてサワし柿をつくる
2.ガイサイの怨みがいつまでも晴れない
3.腋の下にカイセンができて痒くて堪らない
4.若い頃に罹患したシュクアに苦しむ
5.ヒッセイの大作を物する
6.ハジカミを徹せずして食らう
7.糸を吐くようになった蚕をマブシに移す
8.ガレキの山と化す
9.端午の節句にチマキを食べる
10.魚をとるあみをモジアミにした
11.絹のシュス織の帯を締める
12.日除け用のヨシズを作った
13.天災に人心キョウキョウとしている
14.波濤キョウキョウとして音高し
15.キョウキョウたる望月、黄金のごとし
(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.イワナの塩焼きが美味しい
2.言葉がツカえて出てこない
3.扁桃センが炎症を起こした
4.ヤリヶ岳に登ったことがある
5.カスリの着物を着る
(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.久しく治らない病気。持病。
2.容易にとけない雪。かたい雪。
3.人をしりぞけてひそかに語ること、また、その語。
4.水がしみとおること。流言などが次第に浸透することにいう。
5.ぬいとりをする職人
<語群>
(ひんせき、へいご、こしつ、こせつ、しゅうしょう、しんし、けいせつ しんち)
(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア.一箭( )
2.イ.鬱肉( )
3.ウ.甕裡( )
4.エ.牛驥( )
5.オ.目使( )
6.カ.( )投地
7.キ.( )孕鬻
8.ク.( )取月
9.ケ.( )企佇
10.コ.( )大悟
<語群>
(かくりつ、うふう、ろうほ、えんこう、どうそう、いれい、かつぜん、けいけい、そうちょう、だんぴ)
問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.見識が狭く世間知らずの人のたとえ
12.何らかの忠誠や決意を示す強い方法(貞節を示す故事に由来)
13.鳥や獣が子を産み育てること
14.人を見下げてあごで使う
15.弓を射るのがうまいこと
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.吉丁虫 2.聒聒児 3.海鷂魚 4.胡蜂 5.半銭 6.花楸樹 7.白地 8.鶤鶏 9.松楊 10.冬眠鼠
(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.驀越 ― 2.驀える
イ.3.迂闊 ― 4.闊い
ウ.5.邀幸 ― 6.邀める
エ.7.酷辣 ― 8.辣い
オ.9.軋辞 ― 10.軋しい
(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.落陽 2.晴昊 3.酷暑 4.先考 5.仕官
<類義語>
6.贅沢 7.傲慢 8.蛾眉 9.鳥目 10.無慈悲
<語群>
(ががん、きょうきょう、そんしょく、せきいん、ちょうき、うんえい、せんぴ、かし、わんげつ、けんどん)
(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.小隠はリョウソウに隠れ、大隠は朝市に隠る
2.布衣イタイの士、身を内に修め、名を外に成す
3.無常のセッキ
4.ボウシ 背にあり
5.日月にシショウなし
6.カイジョウの露、なんぞ晞き易き
7.コを破りて円と為す
8.タイハクを傾ける
9.コビをもって天下を取る
10.ロヨウの戈
(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
「金色人種に、破天荒なる国会は、三百議員を以て、其開会を祝さんとて、今や仕度最中なり、私権を確定し、栄誉、財産、自由に向いて担保を与ふべき民法は、(ア)漸く完全に歩みつゝあり、交通の女王たる鉄道は何れの津々浦々にも、幾千の旅客を負ふて、殆んど昼夜を休めざる也、日本の文明は(1)シンコに世界を驚殺せりと云べし、三十年前、亜米利加のペルリが、数発の砲声を以て、江戸城中を混雑せしめたる当時と今日とを並べ見るの利益を有する人々には我が文明の勢、猶、(2)ヒバク千丈、直下して(イ)障礙なきに似たる者あらんか、東西古今文明の急進勇歩、我国の如きもの何処に在る。
嘗て加藤博士が、国会 猶、早しと呼びたるの時代ありき、嘗て文部省は天下に令して四書五経を(ウ)村庠市学の間に復活せしめんとせし時代もありき、当代の大才子たる桜痴福地先生が王道論とかいへる漢人にても書きそふなる論文をものせられし時代もありき、ピータア、ゼ、ヘルミット然たる佐田介石師が「ランプ」亡国論や天動説を著して得々乎として我道将(まさ)に行はれんとすと唱はれたる時代もありき、丸山作楽君が君主専制の東洋風に(3)ズイキの涙を流されし時代もありき、如此(かくのごとく)に我日本の学者、老人、慷慨家、政治家、宗教家達は、我文明の余りに(4)シッポするを憂へて、幾たびか之を(エ)障へんとし、之が堤防を築き、之が(5)サクモンを建てられつれど、進歩の勢力は之に激して更に勢を増すのみにして、反動の盛なると共に正動も亦盛にして、今や(6)エンゼンとして欧羅巴ナイズされんとせり、勿論(7)バンキン、稍、我が人心が少しく内に向ひ、国粋保存の説が歓迎さるゝの現象は見ゆれど、是れ唯、我が人民が小児然たる摸倣時代より進んで批評的の時代に到着したるの吉兆として見るべきものにして、余は之れが為めに我が文明の歩を止むべしとは思はざるなり。論じて此に到れば、吾人は今文明の急流中に(オ)棹して、両岸の江山、須臾に面目を改むるが如きを覚ふ、過去の事は歴史となりて、巻を捲かれたり、往事は之れを追論するも益なし、未来の吉凶禍福こそ半ばは大勢に在り、半は吾人の手に存するなれ、我文明を如何にすべき、是吾人の今日に於て解釈すべき問題に非ずや、呉越の人たとひ天涯相隔つるとも、一舟の中に乗ぜば安全なる彼岸に達せしむるまでは、共に力を此に致さざるべからず、来れ老人よ、青年よ、仏教家よ、「クリスチァン」よ其相互の感情に於ては冷かなるも、其宗敵たる位置に於ては相争ふも、此一事に於ては兄弟であれ、手を携ふるものであれ。
吾人は今文明急流の中に舟を棹しつゝあり、只順風に帆を挙げて、自然に其運行に任すべきか、抑(そ)も(カ)預め向て進むべき標的を一定し置くべきか、若し此儘に盲進するも、前程に於て、(8)カリュウ、暗礁、危岸、険崖なくんば可なり、柔櫓声中、夢を載せて、淀川を下る旅客を学ぶも差支なしと雖も、若夫れ我文明の中に疾を存し、光れる中に腐敗を蔵するを見ば、焉んぞ大声叱呼して(キ)柁師を(9)ケイセイせざるを得んや。
夫れ物質的の文明は唯物質的の人を生むに足れる而已(のみ)、我三十年間の進歩は実に非常なる進歩に相違なし、欧米人をして(ク)後へに(10)ドウジャクたらしむる程の進歩に相違なし、然れども余を以て之を見るに、詮じ来れば是唯物質的の文明に過ぎず、是を以て其文明の生み出せる健児も、残念ながら亦唯物質的の人なる(ケ)耳、色眼鏡を懸け、「シガレット」を薫(くゆ)らし、「フロック、コート」の威儀堂々たる、敬すべきが如し、然れども是れ銅臭紛々たる人に非ずんば、黄金山を夢むるの児なり、其中に於て高潔の志を有し、慷慨の気を保つもの、即ち晨星も(コ)啻ならじ・・・」「英雄論(演説草稿)」(山路愛山)
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その11 標準解答>
(一)
1.こうこく 2.しょくか(「賈(カ)を飾る」 3.おうろう(*小さな岡、高地の狭小なところ) 4.ほうほう *はげしく石などがぶつかる音 5.じょすい 6.ちんぷ *断頭台 7.はいらい *うずたかい岩 8.しょうは 9.りゅうけい 10.かくらく 11.ろうれい・ろうらい 12.せいあい 13.かんとう *とじからげる 14.かんそう 15.とけん 16.いお 17.とうふ 18.はいど 19.けいろう *奎星と婁星 20.びとう *舟をこぐことをやめること
21.あ 22.たちもとお 23.さ 24.な 25.たわむ 26.わる 27.にがな 28.くろごめ 29.へつら 30.さら
(二)
1.醂 2.睚眥 3.疥癬 4.宿痾 5.畢生 6.薑・椒 7.蔟 8.瓦礫 9.粽 10.綟網 11.繻子 12.葭簀(葦簀・蘆簀) 13.恟恟 14.洶洶 15.皎皎
(三)
1.鮇 2.閊 3.腺 4.鑓(「槍」は×) 5.纃・綛
(四)
1.痼疾(「固疾」「錮疾」でも良いと思うが、広辞苑にはナシ) 2.勁雪 3.屏語 4.浸漬 5.繍匠(「繡」「綉」も可か)
(五)
問1
1.双雕 2.漏脯 3.醯鶏 4.同皁 5.頤令 6.断臂 7.嫗伏 8.猿猴 9.鶴立 10.豁然
問2
11.ウ 12.カ 13.キ 14.オ 15.ア
(六)
1.たまむし 2.くつわむし 3.えい 4.すずめばち 5.きなか 6.ななかまど 7.あからさま 8.とうまる 9.ちしゃのき 10.やまね
(七)
1.ばくえつ 2.のりこ 3.うかつ 4.うと 5.ようこう 6.もと 7.こくらつ 8.むご 9.あつじ 10.くわ
(八)
1.朝暉 2.雲翳 3.積陰 4.先妣 5.遜職 6.華侈 7.驕矜 8.彎月 9.鵞眼 10.慳貪
(九)
1.陵藪 *丘陵と沼沢。人の住まない地。 2.韋帯 *貧賤の人 3.刹鬼・殺鬼 *死のたとえ。無常の理。 4.芒刺 5.私照 6.薤上 7.觚 8.大白 *大きな杯。大盃。 9.狐媚 *狐が人を惑わすように、巧みに媚びて人を惑わすこと。 10.魯陽
(十)
(1)真個(または「真箇」=まこと、全く) (2)飛瀑 (3)随喜 (4)疾歩 (5)柵門 (6)宛然 (7)輓今(近) (8)渦流 (9)警醒 (10)瞠若
(ア)ようや (イ)しょうがい (ウ)そんしょう (エ)ささ (オ)さおさ (カ)あらかじ (キ)かじし (ク)しり (ケ)のみ (コ)ただ
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難易度の割にできたと思うのですが、
159点…あと1点どうにかならないか!と思ってしまいます(苦笑)
残り1か月となり、学習のギアを上げなければと思っています。
27-3の目標は、「『やれるだけのことはやった』と思える状態で受検すること」です。
人によって、この目標が緩いと思うか厳しいと思うか分かれそうですね^^
もちろん、点数もそれなりに取りたいと思っているので、
「油断すると鶻落する」…肝に銘じておきます(笑)
次回最終回も楽しみにしています。よろしくお願いします。
(八)9「鳥目」の修正をよろしくお願いします。
「鶻落」・・・自分への戒めの言葉でもあります(苦笑)
最終回、出来ているのですが、今週末あたりに配信するつもりです。また、よろしくお願いいたします(苦笑)