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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その75 孛

2015年10月03日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●「孛」(ハイ、ボツ、ほうきぼし)について
①漢検漢字辞典
・漢検漢字辞典第2版では、音訓は上記と同じ。意味として、①草木がしげるさま ②光りかがやくさま「孛孛」(*読みなし)③ほうきぼし(彗星)
・もう文句言うのは飽きましたので、諄諄は言いませんが、意味の順番として①がねえ・・・(ーー)と、思いましたが、もともとは、この「孛」が会意文字で「草の芽のように勢いよく起き立つことを示す、芽や子供が発育するように勢いよく発すること(漢字源)」ということらしいので、漢字のそもそもの成り立ち・意味からいったら一番重要度が高いという意味で①番目に載せているのかもしれませんねえ・・・それにしても説明が足らんが・・・。
②当ブログの「孛」の音訓整理・・・「熟語の読み・一字訓読 (その79)&(その80)」より・・・
・以前、以下のように掲載しました。
「<孛:ハイ、ボツ、ほうきぼし> *「ボツ」は慣用音
 ・ほうきぼし:孛星(ハイセイ)=孛彗(ハイスイ)、妖孛(ヨウボツ)、飛孛(ヒボツ)、彗孛(スイボツ)・・・
 *「ハイ」と読むときは大きなほうき星、「ボツ」と読むときは小さなほうき星・・・と、どこかで読んだか見た記憶が・・・不確かです。」
・今回、調査の精度がだいぶ上がりまして、随分といい加減な記事だったと反省しています・・・始めのころは自ら辞書を引くことはあまりなく、ネットや問題集などの問題や解答・解説を鵜呑みにして、そのまま整理してたようです。
③今回の調査結果
ア.先ずは熟語の音読み・・・
 孛星:「ハイセイ」(大漢和、漢字源、大字源) *字通は熟語なし
 孛彗:「ハイスイ」(4辞典とも「ハイスイ」)
 妖孛:「ヨウボツ」(大字源) *字通は熟語あるも読みなし。他の辞書は当熟語なし。
 飛孛:「ヒハイ、ヒボツ」(大漢和)*字通は熟語あるも読みなし。他の辞書は当熟語なし。
 彗孛:「スイハイ」(4辞典とも「スイハイ」)・・・上記「音訓整理」の「スイボツ」とは読まないようです。
・以上より、「「ハイ」と読むときは大きなほうき星、「ボツ」と読むときは小さなほうき星」というのはいい加減な説明のようです。
・ただ、字通に意味の④に「ほうき星の光の短いもの」との説明があったので、「小さいほうき星」というのはこの辺の解釈から来ているのかもしれません・・・(なお、他の3辞典には、ほうき星の大きい、小さいなどの説明は見当たりませんでした・・・)。
イ.漢検漢字辞典の「孛孛」の読み
・当熟語を載せている辞典はすべて「ハイハイ、ボツボツ」両方の読みを記載していました。
・意味は以下のとおり。
 大漢和:明らかでないさま、一説に光の四出するさま。 大字源:明らかでないさま、一説に光の四方に広がるさま。 字通:光るさま。
ウ.漢検漢字辞典の「意味①草木がしげるさま」
・重要度の位置づけは冒頭に触れたとおりのことなんでしょう、たぶん。
・でも、この意味に該当する熟語は4辞典ともに(いくら探しても)見当たりませんでした・・・まだ見落としがあるのかもしれませんが(^^;)
エ.他の意味、熟語
・「孛」は「勃(ボツ)に通じる」とか「悖(ハイ)に通じる」とかで、以下のような熟語がありました。ご参考まで。
 孛如(ボツジョ):大漢和:顔色を変えるさま・顔色のさかんに輝くさま、漢字源:①むっとして顔色を変えるさま ②さっと意気込むさま、字通:孛如=勃如
 孛然(ボツゼン):大漢和:①暗いさま、また光り輝くさま 大字源:①光り輝くさま ②暗いさま・明らかでないさま ③むっとするさま・顔色を変えて怒るさま=勃然
 孛轆(ハイロク)=雷声、雷の音 (大字源、字通) 
 孛戻(ハイレイ)=道にそむく(字通)
 孛老(ハイロウ)=役者の一種・老翁に扮する者(大漢和)、ふけ役(字通)

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