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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

syuusyuu模試の精査9 ~晢:晢晢、昭晢  晳:明晳  皙:白皙 ~

2017年06月06日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・
・一番最初につくり始めた模試20作を精査中・・・あと6作・・・
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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●ほぼ2年前、初めて模試づくりを始めた頃の精査も、あと残すところ6作・・・参加してくれた方々の“熱い”コメントやその当時のやりとりも時々見ながら精査してるけど、自分も“燃えていた”その時の思いも蘇ってきて、なんとも懐かしい・・・(別に、この模試の成果ではなく、本人たちの努力・研鑽に負うところが一番なのだが)今では、その時の方々が、押しも押されもせぬ(漢検1級世界の)第一人者や“仙才”になっていたり、初合格はもちろん、その後アッという間に高得点者になっていたりして・・・、とっても嬉しい思いがこみあげてくるとともに、このブログもやってて良かったと勝手に自己満足に浸っている・・・
●当初の模試は、質(難易度、設問の巧拙、出題の適・不適度など)の問題からいえば、かなり問題を抱えていたと、今なら思う(ーー;)ちょっと恥ずかしいところもあるので、ホントは最初の頃の模試は削除したいと思っているのだが・・・まだ、一応、放置している・・・自分の過去の経験に照らしても、こんな模試でもひそかにトライして研鑽している方もいるのではないかと思うと、勝手に削除するのに忍びない、といったところ・・・。
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●「4.庭燎、晢晢たり」・・・晢晢(せいせい)・・・ 4.せいせい(*「セイ」は、星の光るさま、白い、ひかるさま)・・・

(漢検2)
読み:セツ・セイ  あき(らか)・かしこ(い)  異体字:
意味 あきらか。あかるい。また、かしこい。「晢晢」 「晳(セキ)」は別字。
下つき 昭晢(ショウセツ)

*「晢晢」には読みが振ってないが“せいせい”でOKだと思う・・・(別の記事でも触れているが“セツ”音と“セイ”音に意味分け・読み分けがあるような無いような、よく分からないのだが)漢字源、大字源、大漢和、字通の4辞典ではすべて“セイセイ”・・・
*一応、分けてみると
「セイ」=星が明るく輝くさま(漢字源)、星の光るさま(字通)、白い、星の光るさま(大漢和)
「セツ」=あきらか、あかるい(漢字源)、明らか(=さとい)(大漢和)・・・
ということのようだ・・・
  文例:「明星、晢晢たり」「庭燎、晢晢たり」・・・せいせい・・・こういう文で覚えておいたほうがよさそう・・・

昭晢(ショウセツ): (=あきらか、あかるい、また、かしこい。)

*漢検は“ショウセツ”。大漢和・漢字源・字通も「ショウセツ」。大字源だけ「ショウセイ・ショウセツ」両読み。

*字通に、「明晢」(=明らか)、「晢明に事を行う」」「目晢」なんて、熟語や説明があった。読みが振ってないので断定はできないが、これらは、“かしこい・あきらか”とかいう意味で“セツ”読みだろう、たぶん・・・。

*また、字通だったか大漢和だったか・・・「昭晢」=昧爽・夜明けの意 と書いてあった・・・まさか、同義語(または対義語)の類で出るとは思えないが・・・

*設問の「庭燎、晢晢たり」は、もともとは異体字の「庭燎、晣晣たり」(詩経)のようだ・・・まさか、異体字での出題はないとは思うが、一応、異体字も覚えておくか・・・

●“明晢”の「晢」(異体字:晣)、“明晳(晰)”の「晳」(「晰」の異体字)、(“白皙”の「皙」)

*「・・・は明晢な才能の持ち主だった・・・」なんて、あわてて“メイセキ”と読んでしまいそうだ・・・尤も、異体字で「明“晳”」なんて出ないとは思うが・・・
*ついでに、白皙の「皙」と併せて、その違いをゴチック・大フォントで表示しておこう・・・試験ではやはり靉靆が必要だな・・・



晢(セツ、セイ)  晳(セキ)  皙(セキ)

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syuusyuu模試の精査8 ~悁(悁悁 悁急・・・) 棘矜(キョクキン)・氷矜(ヒョウキン)~

2017年06月05日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・
・一番最初につくり始めた模試20作を精査中・・・
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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(雑談:文章題中に「一衣タイスイの・・・」なんて書き問題を作ったりしていた・・・今から思うと拙い、恥ずかしい設問・・・「一・イタイ・水」で出さなければいけないところ・・・四字熟語の「一衣帯水」・・・これは(他のところでも触れていたと思うけど)「一・衣帯・水」と読むんだよねえ・・・)

●「15.中心 悁悁たり」「9.その言動に悁忿を禁じ得ない」 ・・・ 解答:15.えんえん  9.えんふん ・・・ 
・「中心 悁悁たり」は、詩経国風:陳風の「寤寐無為中心悁悁」(寐ても寤めても為すことなし 中心悁悁( えんえん)たり)・・・

・「悁(エン、ケン いか(る)・あせ(る))」には音による意味分けあり。
(漢検2)
悁:エン ①うれえる。 ②いか(る)。「悁恚(エンイ)」「忿悁(フンエン)」
  ケン いらだつ。あせ(る)。「悁急」(*) *漢検では読みフリないが、“ケンキュウ”(大字源ほか)

 *現行に“うれえる”訓は無いが、“うれえる”意に対応する熟語(大字源)
悁悁(エンエン):①うれえるさま (②怒るさま)
悁労(エンロウ):うれえつかれる

●「8.窮巷に起ち、棘矜を奮う」 ・・・解答:きょくきん ・・・

棘矜(キョクキン)=いばらの木で造ったほこの柄

*掲出記事<熟語の読み・一字訓読 (その129)>では以下のとおりだったが、掲載場所がまちがっているな・・・
<棘:キョク、いばら、とげ、ほこ、おどろ>
・いばら:棘心=いばらの木の心。棘樹、棘叢、棘ヒ、棘木、棘林、棘籬・・・
・とげ:棘刺=いばらのとげ=棘針=棘鍼、棘鰭類(キョクキルイ)、棘鬣魚(キョクリョウギョ)=魚の名。鯛の異名。赤鯛とも。俗に銅盆魚とも。棘皮動物・・・
・ほこ:(「戟」のこと)抜棘=「棘(戟)を抜いてこれを逐う」、棘矜(キョクキン)=いばらの木で造ったほこの柄
・おどろ:棘路(キョクロ、おどろみち) *棘路(キョクロ)は公卿の異称。

 *棘矜(キョクキン)・・・ここでは「棘」は“いばら”の意だから、「棘矜」は“いばら”のところに記載しておかないとイケナイ・・・直しておこう・・・(当該箇所は修正済み)

<矜>・・・よく出題される漢字・熟語だよな・・・

(漢検2)音による意味分けあり

1.キョウ :①あわれむ。かなしむ。「矜育」 ②つつしむ。うやまう。「矜厳」 類)敬  ③ほこる。自負する。「矜恃(キョウジ)」
2.キン :ほこの柄(え)。
3.カン :やもお。妻のない男。男やもめ。
下つき:哀矜(アイキョウ)
大見出し(音熟語のみ) 矜育(キョウイク) 矜持・矜恃(キョウジ) 矜恤(キョウジュツ) 矜羯羅(コンガラ)

*掲出記事<熟語の読み・一字訓読(その181)>
<矜:カン、キョウ、キン、つつし(む)、あわ(れむ)、ほこ(る)、やもお>
・つつし(む):矜謹、矜式(キョウショク)=うやまいのっとる・尊敬して手本とする、
・あわ(れむ)矜哀、矜宥=あわれみゆるす=矜允、矜顧、矜恤=あわれみめぐむ
・ほこ(る):矜高、矜夸=矜誇、矜驕、矜大=尊大、矜功=功をほこる、矜恃
・やもお:矜寡(カンカ)(孤独)=鰥寡(孤独)
*矜恃=おごって自らをたのむ
*矜持=①己をおさえつつしむ、②自ら飾る、③たのみとする所があってほこる ←③の意味で、「矜恃」と混用して用いられている。
・その他:(「キン」で読む熟語を探していたら2つほど見つけました)①「棘矜(キョクキン)」=いばらで作ったほこの柄・・・「矜」に(今の訓読みにはありませんが、「ほこの柄」という意味があったようです) ②氷矜(ヒョウキン)=寒心。寒々とした気持ち、げっそりすること・・・以前、自分のブログで紹介してた(^^;) 

氷矜(ヒョウキン)」・・・この“キン”は「ほこの柄」とは関係ナシ・・・よくわからないが、(大字源では)“キン”音にも“キョウ”音と同じ(あわれむ、いたむ)という意味もあるようなことが書いてあるので、そちらの意味のような気がする・・・。
大字源:ぞっとする。おそれおののく。寒心。 (世説・規箴)
*この「氷矜」も、既出の記事「故事成語類(実践問題その38)」(「世説新語」特集の記事中)で紹介済み・・・。

「・・・大尉は晩節 談を好む・・・見(まみ)ゆる毎(ごと)に、必ずねんごろに相い規誡せんと欲す・・・公はその意を知り、 ①毎(つね) に  ②佗言(タゲン) をなす・・・遂に大いに嗔り、 ③氷矜(ヒョウキン)して出で、一言するを得ず・・・」
  (・・・③ (ひょうきん) :寒心。寒々とした気持ち、げっそりすること。)

読み問題でも難問になるかもしれないが、同義語で「寒心」=“ひょうきん”なんて出たら超難問か・・・99%以上出ないだろうな・・・

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syuusyuu模試の精査7 ~鼓鉦 堽頭~

2017年06月05日 | 模擬試験問題
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・いよいよ、最後の20作(一番最初につくり始めた模試・・・なつかしい・・・)を精査開始・・・
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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●「20.戦陣の鼓鉦が鳴る 」の音読み問題 ・・・解答:こせい(漢検2よみ)
(漢検2)
鉦:セイ・ショウ かね
意味:かね。どら。金属製の打楽器の一種。「鉦鼓」
下つき 鼓鉦(コセイ)・銅鉦(ドウショウ)
大見出し:鉦鼓(ショウコ):①青銅製の丸いかね。仏具の一つ。 ②雅楽に使う銅製の打楽器。大鉦鼓・釣り鉦鼓・荷(にない)鉦鼓の三種類がある

(大字源)
・音:セイ(漢音)ショウ(呉音)・・・音による意味分けがあるわけではない・・・
・以下のとおり、セイ・ショウ両読みとなっているものもある・・・銅鉦は“ドウショウ”だけだったが・・・
鉦鼓(ショウコ・セイコ)
鼓鉦(コショウ・コセイ)
銅鉦(ドウショウ):①銅鑼(ドウラ・ドラ)に同じ。②太陽のさま (蘇軾の詩「樹頭初日、銅鉦を挂く」)

*こういう読みはややこしいが、漢検2に振ってあるように解答しておいたほうが無難だろうな・・・

●「8.海上で堽頭の指図にしたがう」の音読み問題 ・・・解答:こうとう 水夫の頭

漢検2:「堽」は「岡(コウ、おか)」の異体字 ・・・だから意味わからなくでも岡(コウ)読みでOK・・・

*尤も、この熟語以外には「堽」の熟語はナシ・・・。
(参考)過去記事 <漢検1級 27-③に向けて (番外) 「堽」のはなし>から抜萃・・・
<「堽」(コウ、おか)>
・漢検「漢字必携」には「岡の別体字」と載っているだけですが、1級配当漢字です。
・熟語も(“おか”とは関係ありませんが)「堽頭(コウトウ)」(=水夫の頭目(大漢和))なんて熟語が一つあるだけ・・・模試で出しました。・・・字通・大字源・漢字源にも熟語は見当たらなかった。

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syuusyuu模試の精査6 ~ 湯熨、熨帖、・・・熨える ~

2017年06月04日 | 模擬試験問題
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・いよいよ、最後の20作(一番最初につくり始めた模試・・・なつかしい・・・)を精査開始・・・
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●模試で「ア.1.熨帖 ― 2.熨える」出題 ・・・ 解答:うっちょうーおさ(える) 
・漢検2にも、この熟語は掲載されていた。
(漢検2)
熨:イ・ウツ ひのし・の(す)・のし・おさ(える)
意味:①ひのし(火熨)。炭火の熱でしわをのばすひしゃく形の器具。 ②のす。おさえてのばす。「湯熨」 ③のし。「熨斗鮑(のしあわび)」の略。祝い事などの進物に添える。 ④おさえる。「熨帖(ウッチョウ)」
下つき:湯熨(トウイ)・(ゆのし)・火熨(ひのし)

(過去の弊ブログ)「熟語の読み・一字訓読 (その155)」
<熨:イ、ウツ、ひのし、の(す)、おさ(える)、のし>  *「イ」は地名であり。
・ひのし:熨斗(ウツト):ひのし、のし、熨斗(のし:古訓)=火熨斗(ひのし)の略。
・の(す):熨衣(ウツイ):ひのしする、のす 、熨帛ウツハク:絹をのす
・おさ(える):毒熨ドクウツ:薬物で熨貼すること *「おさえる」:おさえあたためる、膏薬をおさえはる意(大)
・のし:熨地(のしぢ):縮みのない絹布、「熨」はのばすこと(大)
 *熨貼(ウッチョウ)・熨帖(ウツジョウ):ひのしをかける(おさえる意でも通じるか)
  ①火のしをかけて布帛の皺をのばすこと ②程よくする、適当にする 

*湯熨(トウイ)・・・載せてなかった 
*「熨帖」は、“ウツジョウ”読みだった・・・漢検2では“ウッチョウ” (注)
 (注)大字源も“ウッチョウ”だった・・・
 熨貼・熨帖(ウッチョウ):①膏薬などをおさえてはりつける。②ひのしをかけて布のしわをのばす。③ほどよい。心にかなう。

<大字源>
・音(ウツ、イ)による意味分けは一応あり
 ウツ(漢音):①のす。のばす。火のしで布のしわを伸ばす。 ②のし。ひのし。布などのしわを伸ばす道具。 ③おさえる。押さえてはりつける。
 イ(漢・呉音):(上記の③に同じ)
   
 *だから、“イ”読みでも“ウツ”読みでも、同じ「おさえる・・・」という意味の熟語があることになりそう・・・だが、そうはなっていないようだ・・・上記の熟語でも“イ”と“ウツ”は厳密に意味分けされていないようだ・・・


・とりあえずは、漢検的には、音読みでは、「湯熨(トウイ)」「熨帖(ウッチョウ)」の2つを覚えておけばよいか・・・
・参考まで、以下、大字源掲載の熟語・・・
 澡熨(ソウイ):洗って火のしをかける。転じて、改善するたとえ。
 毒熨(???熟語あるも、読み・意味記載ナシ)・・・大漢和か字通では“ドクウツ”だが・・・「〇〇熨」となってたら、“・・・イ”読みで良さそうな気がするが・・・そうすると“ドクイ”と読むか?
 攻熨(コウイ):病気を治療するため薬をはる。転じて、治療。
 洗熨(???熟語あるも、読み・意味記載ナシ)・・・“センイ”と読むような気がするが・・・

 *この辺は継続調査か・・・他の辞典で読みが掲載されているものがあったら一報いただけるとありがたい・・・
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syuusyuu模試の精査5 鬱懊・鬱燠 睦姻 汰(にご)る 

2017年06月04日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・いよいよ、最後の20作(一番最初につくり始めた模試・・・なつかしい・・・)を精査開始・・・
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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●病状一進一退のような感じだけど、到頭、好奇心を抑えきれず、図書館まで往復40分の散歩をしてきた・・・疲れた・・・

●昨日の記事以前の“要調査事項”について各辞典にあたってみた・・・該当記事にはそれぞれ、以下のとおり追記しています。

<鬱懊・鬱燠>の読み、意味について・・・字通には「鬱“懊”」が無かったのが意外・・・意味はみんな、“むしあつい”だった・・・
<2017.6.4追記>
(大漢和)鬱懊(ウツオウ)むしあつい。「鬱燠(ウツオウ・ウツイク)」と同じ。
(字 通)鬱燠(ウツオウ)むし暑い。 (注)火へんの「燠」のみにしか見当たらず。 
(漢字源)鬱懊(ウツオウ):<鬱燠>(読みの振りナシ)むし暑い


<睦姻の読みについて>
<2017.6.4追記>
・図書館で「岡倉天心全集3」(平凡社)の原文を見てきた・・・。ルビは“ボクイン”だった。原文そのものにルビがあったのか、編集者のルビなのか、凡例を見てもよく分からなかったが、どうも、原文ルビのようではあった・・・。
とすると、ますます“むつイン”と自分でメモしたのは何だったのか、ますます分からなくなった(ーー)
・ついでに、念の為、大漢和・字通にも当たったが。両辞典ともに「睦姻」の熟語はナシ・・・大漢和には睦事(むつごと)睦月(むつき)はあったが、両辞典ともに他の熟語はすべて“ボク”音だった。・・・大漢和には、「睦婣(ボクイン)」という熟語はあったが・・・この「婣」はどうも「姻」と同義のようではあるが・・・


<汰:汰(にご)る>に対応する音熟語について
*「にご(る)」訓に対応する熟語を調べたが、大字源にはそもそも、その読み・意味もなく、熟語も見当たらず・・・要・継続調査・・・。
 (2017.6.4追記 
  にご(る)訓に対応する熟語:汰流
   大漢和:“タイリュウ”:濁ること。「汰流淫佚」 字通:“タリュウ”:濁る。  )


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syuusyuu模試の精査4 ~ 愉悦の対義語“おうのう” 、 むち=“しもと” ~

2017年06月03日 | 模擬試験問題
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●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●「愉悦」の対義語で“おうのう”を出題した・・・解答はもちろん「懊悩」・・・
・でも、「“怏”悩」って熟語ではダメなのか、調べた・・・こんな発想するから、余計な熟語を本番でも考えて書いてしまうんだろうな・・・
・「“怏”悩」という熟語は調べた限り(大字源、国語辞典、ネットなど)ではナシ・・・
・一応、一件落着だけど、ついでに、「怏」の字について調べた・・・
(漢検2)
怏:オウ・ヨウ うら(む)  *オウ(呉音)ヨウ(漢音)・・・ふ~ん、これは呉音の“オウ(アウ)”のほうが通用しているようだ・・・
意味:うらむ。満足しない。「怏怏」
怏怏(オウオウ):心に不平や不満があって、元気のないさま。「―として楽しまず」
(大字源)
(意味:🈩①うらむ、納得しない。②楽しまない。③・・・ 🈔みずから誇る。むやみに尊大なさま )
怏鬱(オウウツ):こころがむすぼれる。気がのびのびしない。鬱怏(ウツオウ)。
怏怏(オウオウ):心に満足しないさま。楽しまないさま。
怏然(オウゼン):①不快なさま。②誇るさま。おごるさま。
怏悒(オウユウ):心に楽しまぬさま。不平を持っているさま。
鬱怏(ウツオウ):気がふさいで晴れ晴れしないさま。

・一応、念のため、「懊悩」の「懊」についても調べた・・・
(漢検2)
懊:オウ なや(む)・うら(む)
意味:①なやむ。もだえる。「懊悩」 ②うらむ。「懊恨」
下つき:鬱懊(ウツオウ)
懊悩(オウノウ):心の奥で、悩みもだえること。「―を訴える」 類)煩悶(ハンモン)・苦悩

*「懊悩」の「懊」には“なや(む)”の訓読みも意味もあり、「怏」とは少し違うことも分かったので、一応納得・・・

*漢検2の下つきで、気になる「鬱懊(ウツオウ)」という熟語があったので、これも調べた・・・同音で、「怏」に「鬱“怏”」があったし・・・
*これがなんと、とんでもない意味だったけど・・・ホントかな?

<大字源>では・・・
鬱燠・鬱懊(ウツオウ・ウツイク):むしあつい。 (注)大字源では「懊」にも“イク”音あり・・・

*たぶん、「鬱懊」の「懊」は、懊≒燠という意味で使われていた熟語なのかもしれないな・・・
*しかし、漢検2の下つきで上記のように記載されてあったら、だれも「むしあつい」なんて意味だとは思わないのではないだろうか・・・
*ちょっと他の漢和辞典にも当ってみる必要があるかもしれない・・・
<2017.6.4追記>
(大漢和)鬱懊(ウツオウ)むしあつい。「鬱燠(ウツオウ・ウツイク)」と同じ。
(字 通)鬱燠(ウツオウ)むし暑い。 (注)火へんの「燠」のみにしか見当たらず。 
(漢字源)鬱懊(ウツオウ):<鬱燠>(読みの振りナシ)むし暑い


●「(9)シモトにはげまされて振ひ立つ私を見るのも・・・」 (有島武夫)の文章題の書き問題・・・青空文庫は「笞」だったが・・・
・漢検2にも「笞」「楚」ともに、訓で“しもと”とある。
・広辞苑でも「笞・楚(しもと):刑罰の一。罪人を打つのに用いる細い木の枝で作った笞(むち)または杖。」
とあることから、「楚」と回答しても✕にはできないだろう・・・弊模試では標準解答「笞」だけだったけど・・・

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syuusyuu模試の精査3 ~ 莫宿   珈り ~

2017年06月03日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・いよいよ、最後の20作(一番最初につくり始めた模試・・・なつかしい・・・)を精査開始・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●「10.夕暉のうちに莫宿する」:音読み問題(syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(27-③用) その3)・・・解答:ボシュク・・・
(漢検2)
莫:音 ボ・モ・バク・マク 訓 くれ・な(い)・なかれ・さび(しい)
意味:①くれ。ゆうぐれ。「莫春」 類)暮  対)早  ②ない。なし。なかれ。否定・禁止の助字。 ③大きい。はてしないさま。「莫大」「広莫」 類)漠  ④むなしい。さびしい。「寂莫」 類)寞(バク)
下つき:索莫(サクバク)・寂莫(セキバク)・(ジャクマク)・落莫(ラクバク)

*文意から、夕日が沈まないうちに・・・暮れる前に・・・という意味だから、莫=暮(ボ)・・・ボ音で読むんだろうなとわかる・・・かな?
*漢検2「莫春」・・・音読み振ってないけど“ボシュン”(=暮春)でいいんだろな・・・

●「23.珈りのために玉を加工する」・・・訓読み問題・・・珈(かみかざ)り・・・
(漢検2)
珈:音 カ 訓 かみかざ(り)
意味:①かみかざり。玉をたれさげたかんざしの一種。 ②「コーヒー」の音訳。

*漢検大見出しでは「〈珈琲(コーヒー)>しかナシ・・・。

*あまり一般的な使われ方はしていないようだ・・・

*髪飾り(かみかざり)だと、諸葛亮が司馬懿に贈った「巾幗(之贈)」(キンカクのゾウ)のほうの「幗」のほうが有名か・・・
(漢検2)
幗:音 カク 訓 かみかざ(り)
意味:女性が髪を包む布。髪飾り。「巾幗(キンカク)」

*「珈り」と「幗り」の違いは、「珈」に書いてある通り、「珈」は、“玉をたれさげたかんざしの一種”ということだから・・・(だから玉へんなんだ・・・)・・・「玉を垂れ下げたカミカザりを身に纏っている」なんて書き問題にしたら、「幗り」でなく、「珈り」と書かないと✕なんだろうか・・・こんなの、出ないだろうが・・・

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syuusyuu模試の精査2 ~ 吃吃・屹屹、忽忽・矻矻・兀兀 ~

2017年06月03日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・いよいよ、最後の20作(一番最初につくり始めた模試・・・なつかしい・・・)を精査開始・・・
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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(記載記事の順番は精査の順番とは異なり、バラバラです・・・このあと、以前に精査した内容のものも記事にしていきます、たぶん・・・)
●柁師(かじし)
・最近の模試(文章題)で「柁師(ダシ)」と読ませる問題を出しましたが、「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その11  の文章題・・・英雄論(演説草稿)(山路愛山)・・・」で「・・・(8)柁師を(9)ケイセイせざるを得んや。・・・」という問題を出した。
・この文章題では青空文庫では「かじし」と振ってあった・・・「柁師」・・・“ダシ”でも“かじし”でも、どっちでも〇だろうな・・・
●やまごぼう・・・山牛蒡・・・いつも「午」か「牛」かで迷ってしまう・・・
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●今回の精査・・・書き問題・・・
1.控えめにキツキツと笑う
2.山がキツキツと高く聳えている

(漢検2)
吃吃(キツキツ): 笑うさま。ひかえめな笑い。また、そのような笑い声の形容。
屹屹(キツキツ):  山が高くそびえるさま。けわしくそびえ立つさま。

*ついでに、“コツコツ”も調べていたら、また、新しい発見をした・・・
(漢検2)
兀兀(コツコツ):たゆまずに努力するさま。「―仕事に精を出す」「―貯金する」 「矻矻」とも書く。
矻矻(コツコツ):①たゆまずに精を出して働くさま。 ②疲れ果てるさま。 ①「兀兀」とも書く。

発見1:「矻矻」には、意味②「疲れ果てるさま」というのもある!!・・・気を付けないと・・・でも、どういう文例があるのか探したけど、まだ見つからない・・・

*さらに、“コツコツ”には「忽忽」もある・・・
(漢検2)
忽忽(コツコツ):①なおざりにしてかえりみないさま。また、ぼんやりとするさま。 ②たちまち。すみやかに。 *漢検2には文例ナシ。ネットにあるもあまり適当なのはないので略。

 参考:広辞苑では、「忽忽」は以下のとおり、もっと多くの意味が記載してある・・・次の“発見2”の「忽忽」を理解するためには、これらの意味が分かっているとわかりやすい・・・
 ①事を顧みないさま。おろそかにするさま。
 ②すみやかに去るさま。
 ③なすべき事が手につかないさま 
 ④迷うさま。惑うさま。
 ⑤うっとりとしたさま。

発見2:「忽忽」を使った四字熟語もある・・・ネットなどで発見・・・

孜孜忽忽(ししこつこつ):他のことを考えず、目的を果たすためだけに注力すること。 「孜孜」は熱心に努力すること。(*「孳孳」と同じだろう。)  「忽忽」は他を顧みないこと。

他に、向こうの辞書・成語辞典などでは以下のようなのもあった・・・
孜孜矻矻 ・・・ 「孜孜忽忽」とは少し違うようだ・・・倦まずたゆまず努力することのようだ・・・
悠悠忽忽 恍恍忽忽 ・・・これらは、広辞苑の意味③や⑤に通じる意味のようだ・・・恍惚とか恍惚状態とかの意味のようだ・・・
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syuusyuu模試の精査1 ~君、桙の如く、民、水の如く~

2017年06月02日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・今日中には27ー③用を完了させたい・・・
・今回は、根を詰めての書き練習や四字熟語辞典の復習はできそうになく、過去問や自身の模試や各ブログを目で追いながらのおさらいぐらいしかできず・・・それも、相変わらず目の回復が遅いため長時間はできず・・・
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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<雑談1>
●漢字ペデイア:「騰翻」・・・誤植を修正してくれたみたいだけど、読みが“トウハン”となってる!私の調べでは“トウホン”なのだが、いいのかね?・・・もうどうでもいいけど・・・
<雑談2>
●自分の作成模試を精査していて、今更ながら気がついてけど、意外に、読み・書き問題でも本番でも出題されているのがあるじゃないか・・・模試以外の記事(同義語・類義語や語選択など)からはいくらでもあるけど・・・たとえば、
「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(28-①用) その8」
 (読み問題)27.敵の攻撃を拉(ひし)ぐ
 (書き問題)2.箱がヒシャ(拉)げた
「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(28-①用) その4」
 (書き問題)8.ワザワザ(態態)集会に出向く
など・・・少しは役に立ってるみたいだな・・・ 
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<syuusyuu模試から>
・音読み問題「君、桙(ウ)の如く、民、水の如く 」

・漢検2にも、
 音:ウ・ボウ 訓:ほこ
 意味:①飲食物などを入れる器。入れもの。②ほこ。武器の一種。
 とある。
 音による意味分けは記載されていないが・・・。

・この「桙(ウ)」は、「杅(ウ)」の別体字。「盂」と同じ、はち・わんの意。


・過去問でも「盂(ウ)方なれば水方なり」とか出題されていたと思うが、それと同じ意味。問題の「君、桙(ウ)の如く、民、水の如く」も辞典には掲載されている(大字源など)・・・尤も、「杅(ウ)」のほうの漢字でではあるけど・・・

・「汨」(コツ、ベキ)の音読み問題で、ほとんど前触れもなく過去問もなく、そういう熟語も漢検には記載されていなくても、「汨没」(だったかな?)で“コツボツ”と読ませる問題も最近出てきているくらいだから、こういう読みがそろそろ満点阻止問題で出ないとも限らないかも・・・

・本件に絡んで、いろいろと調べていたら、
 「盂方なれば水方に、盂圜なれば水圜なり ・・・」なんて文句も発見した・・・もちろん、この「圜」は“カン”ではなく、まるい意の“エン”・・・。盂圜(エン)なれば水圜(エン)なり。書き問題なら「円」と書いても✕にはできないだろうから、出るとしたら読み問題のほうかな・・・

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漢検1級 29-1向け模擬試験問題 その5(最終)

2017年05月16日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●29-1向け掲題模試(5回)を配信します。29-1向け模試は今回が最終です。本番まであと1か月はあります。ご健闘をお祈りしております。なお、初合格や合格(160点超え)のみを目的とされている方には、何度もご案内しておりますが、
 ・漢検1級模擬試験倉庫(現在33模試公開中)
 ・漢検1級リピーター『猫姐(ねこねえ)』が行く(現在19模試公開中)
での実践練習をお薦めします。この2ブログの模試をマスターすれば、160点はおろか、もっと高得点も望めると思います。ぜひチャレンジしてみてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●当ブログの今回の29-1向け模試は、初心者(初合格を目指している方)やリピーターの方ともに楽しめる内容にすることを企図しています。すなわち、
 ・初合格目指している方でも160点前後は十分取れるレベル(漢検四字熟語辞典、漢検漢字辞典(第1版)、過去問5年分ぐらい、市販の各種問題集や参考書などをある程度こなしているレベルを想定)
 ・一方でリピーターでも190点を超えるのはちょっと難しいレベル
と、両方のニーズを充たせるような内容とすることを企図しています。
●ごく一部の問題を除いて、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)
●今回の29-1向け模擬試験(第1回~第5回)は、新出問題(特に読み問題など)も多いせいか、初心者や初合格をめざす方にはレベルが相当高いようです・・・点数は気にせず、なんとか50%ぐらいはいくように頑張ってほしいもんです・・・やってて為にはなるとは思うんですけどね・・・漢検2辞典からの出題もありますが、いわば“先取り”で出題しているものも、一部あります・・・ので、その点、お含み置き願います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その5>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.妬婦の哭詈に辟易する    
2.互いに、相、譏揣す    
3.乍雨乍晴、花、自ずと落つ  
4.殿下に北面して立ち、疏揖す 
5.鶤絃の哀しい音色に哀咽す   
6.君、一撃を為し、九天を鵬搏す 
7.鶩櫂に乗じ小河を渡る   
8.高顴の形貌をした人物である  
9.姚冶な女性に遭遇した 
10.瞞然として慙じ、俯して対えず 
11.濡れた衣服を暴曬す  
12.溺死状態から奇跡的に甦息した  
13.賊軍を戡定し、その渠率を誅す
14.弋繳を以て鳥を射る  
15.怎麼生、何の所為ぞ      
16.主人の酒、常に酢敗し、貧窮せり 
17.高閣に茜衫の官人を見る   
18.屍の足を赬殺を以て裹む 
19.艮隅の地に鉱物満盈す 
20.柘糸の絃、激揚す  
21.彫刻刀で版木に文字をむ  
22.顔貌がい  
23.梢の蟬の群声が喧しい  
24.を合わせたところ、ぴたりと一致した 
25.諸侯の兵、く至る   
26.思案にれて一向に実行に至らない 
27.顕を微にして幽をく 
28.見すぼらしい粗栲を纏う 
29.この暑さで水桶もいでいる  
30.驢馬はその耳の形状が似ていることからともいう

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.政をソウランする 
2.漢詩をアイショウする 
3.卵を熱湯ででる  
4.殺意がホウセイする 
5.他人にショウヨウされて立候補した 
6.まことにテンカンの至りです 
7.庭園に鹿威しともいわれるソウズを設えた 
8.ソウラン茂らんと欲し秋風之を敗る 
9.兄弟、シンショウの如く、仲悪し 
10.シンショウが鳴り、夜明けを知る 
11.悲涙センカンとしてあふれる 
12.センカン工法で基礎工事を行う 
13.斯道の大家にを執る  
14.面晤の人にを通ず
15.嗟来のという無礼を受けた 
16.も舌に及ばず  
17.雑木林の中で鳥たちのオウメイが聞こえる  
18.塵界から隔絶してオウメイを楽しむ 
19.ヌカミソ臭い奴だ
20.穀物をカマスに入れて運ぶ

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.いかだに乗る。航海する。
2.人の機嫌をとっておもねること。こびへつらうこと
3.多数の人で混雑し、騒がしいこと。
4.竹の生け垣
5.互いにうちとけること、やわらいでむつまじい状態になること
<語群>
(ていねい、あび、しょうこう、ぼくじつ、じょうさ、はり、ねっとう、げきしょう)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )風動 ( 2 )無礼 ( 3 )驥尾 ( 4 )流爛 ( 5 )咨嗟
兎起( 6 ) 綢繆( 7 ) 陽関( 8 ) 薤露( 9 ) 牛驥( 10 )

<語群>
(こうり、ゆうこ、せんぼう、そうよう、かんぷ、どうそう、さんじょう、こつらく、えんまん、いんぎん)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.日常生活に必要な仕事や作法のこと
2.我が身をかえりみず、主人や他人に尽くすさま
3.容姿の美しい者。特に、美少年のこと
4.災いと幸せは、交互にやって来る
5.正規の手続きを経ずに官職につく方法

<四字熟語群>
( 禍福糾纏 霓裳羽衣 擲果満車 終南捷径 光風霽月 灑掃応対 蹇蹇匪躬 竜吟虎嘯 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.手斧 2.顋門 3.刺蛾 4.紫萁 5.白及
6.鬼鍼草 7.三稜草 8.桟俵法師 9.盟神探湯 10.此方人等

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.懊歎 - 2.懊む    
イ.3.葷腥 - 4.葷い    
ウ.5.孺弱 - 6.孺い   
エ.7.耆欲 - 8.耆む    
オ.9.圉禁 - 10.圉ぐ    

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.遅明 2.裨益 3.猊下 4.耄耋 5.宴座 
6.涕涙 7.乞人 8.奥義 9.洪図 10.内訌

<語群>
(いんし、おんざ、げきしょう、ちょうしん、かしょう、かんかい、とどく、やのう、こうゆう、けつよう)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.憎まれっ子、世にハバカ
2.カンキョウを煩わす  
3.父にソウシあれば、すなわち身、不義に陥らず 
4.我が心、ショウの如し。人の為に低昂する能はず
5.沢梁に禁なく、人を罪するにまでせず
6.国を窃む者は諸侯となり、コウを窃む者は誅される
7.天、ジョウミンを生ず、物有れば則有り
8.エンシャの憾み  
9.鼠に投ずるにを忌む  
10.ギシ、時に、之を術(まな)ぶ

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)隣国の富は戦争もしくは政略上の交渉においては我に危険を与うれども、通商貿易においては実に利益を与うるものなり。けだし1.キコ相見ゆるの日においては彼の富は彼をしてよく我に優るの海陸軍を備えしむるを得るものなり。しかれども天下泰平舟車往来の日においては、またわが物産貨物をばその富あるがゆえに高貴なる価値をもってこれを交易し、景気よき市場をもってこれに与うるものなり。たとえば富者は貧人よりもその隣郷に住む生産者のよき得意者たるがごとく、富栄なる隣国もまたしかりといわざるべからずと。
・・・
世界文明の微光は兵の運動とともに始まり、武備の機関進歩するに従い社会はいよいよその歩を進め、二者並行いまだかつてア.轡を駢べ、袂を連ねて運動せざることはあらず。吾人は実に断言す。文明なるものは実に武力の胎内よりイ.孕産したるものなることを。試みに思え。文明世界の人類をして文明の民たらしめんと欲せば自由の必要なるがごとく、野蛮世界の民をして文明の民に進めんと欲するときには抑圧なるものは実に必要なり。これはその意の動くがままに放任せざればもって文明の運動をなすあたわず。かれはその意の動くがままに放任するときにはもって文明の運動をなすあたわず。その目的は一なり。しかれどもその手段かくのごとく異ならざるべからざるゆえんのものは実にその人民の位置においてやむべからざるものあればなり。
 試みに思え。いかにして偉大なる帝国は生ずることを得たるか。いかにして器械技術は発明することを得たるか。いかにして屈強なる体格を有する人民は社会を支配することを得たるか。いかにして緻密なる法律は生じたるか。いかにして錯雑なる政治社会の機関は発達することを得たるか。これを約すればいかにして人類の社会をしてウ.蜂衙蟻楼より高等なるものとならしめたるを得たるか。これみな腕力運動の結果にあらずや。けだし今日のいわゆる文明世界に向かって未開野蛮の人民をして一歩を転ぜしめたるものはなんぞや。他なし。ニムロデのごとき、秦の始皇のごとき、もしくはロムルスのごとき、メネスのごとき、ライカルガスのごとき人々の社会に出でたればなり。もしこれらの人微(なか)りせば今日の社会は依然たる太古の社会にして、今日の人民はただかのタタールの曠原に野獣を逐い、アラビアの砂漠に駱駝を駆るの人民なるべし。すなわちこれらの暴君もしくは圧制者なる者は実に社会進化の大恩人といわざるべからず。ゆえに上古の世界においてつとに自治の制度を適用し平民的の現象をもって社会を支配したるの国体なきにあらず。すなわちカルタゴのごとき、ツロのごとき、もしくはアテネのごとき、あるいは地中海の沿岸に2.セイラしたるツロ、ギリシアの諸植民地のごとき、自由の光輝を上古の社会に放ちたるものなきにあらずといえども、小魚は大魚の餌となり、小敵は大敵のエ.擒となり、ついに近傍の腕力国の腹を肥やすの食物となれり。これなんのゆえぞや。けだしその時節を得ざればなり。その境遇に適せざればなり。その進歩と社会全体の進歩と平均を得ざればなり。ゆえに上古の歴史に平民社会を見ればあたかも万緑3.ソウチュウ一点の紅を望むがごとく実に愉快とも珍奇ともいうべけれども、とうてい可憐可悲の歴史たるに過ぎず。ゆえに知るべし。ローマのカルタゴを滅ぼしたるはスキピオの功業にもあらず。カルタゴの滅ぼされたるはハンニバルの罪にもあらず。アテネがスパルタのために屈辱せられたるもひとりこれをペロポネソスの一戦に帰すべからず。その滅びたるは平民的の社会なるがゆえなり。あるいはむしろ平民的の社会の罪といわんよりその時節に不適合なる社会なりしがゆえなり。その威力を逞しゅうしたるは貴族的の社会なりしがゆえなり。あるいはむしろ貴族的の功徳といわんよりその時節にオ.恰当(注)の社会なりしがゆえなり。武備的の世界には貴族的の社会もってその力を逞しゅうするを得べし。生産的の世界には平民的の社会もってその力を逞しゅうするを得べし。これ自然の理なり。(「将来の日本」徳富蘇峰)
(注)恰当:ぴったりとあう・こと(さま)。(大辞林)
(B)美学者迷亭先生がかつて吾輩の主人を評して君は割り切れない男だといった事があるが、なるほどうまい事をいったものだ。この餅も主人と同じようにどうしても割り切れない。噛んでも噛んでも、三で十を割るごとく4.ジンミライサイ 方のつく期はあるまいと思われた。この煩悶の際吾輩は覚えず第二の真理に逢着した
・・・
「鴻の台のは鐘懸けの松で、土手三番町のは首懸けの松さ。なぜこう云う名が付いたかと云うと、昔むかしからの言い伝えで誰でもこの松の下へ来ると首が5.ククりたくなる。土手の上に松は何十本となくあるが、そら首5.ククりだと来て見ると必ずこの松へぶら下がっている。
・・・僕も一つ試みようと枝へ手を懸けて見ると好い具合にカ.撓る。カ.撓り按排が実に美的である。
かような言語を弄して人を6.バリするものに限って融通の利かぬ貧乏性の男が多いようだ。こう猫の習癖を脱化して見ると三毛子や黒の事ばかり荷厄介にしている訳には行かん。やはり人間同等の気位で彼等の思想、言行を7.ヒョウシツしたくなる。これも無理はあるまい。ただそのくらいな見識を有している吾輩をやはり一般猫児の毛の生えたものくらいに思って、主人が吾輩に一言の挨拶もなく、吉備団子をわが物顔に喰い尽したのは残念の次第である
日は上天気の日曜なので、主人はのそのそ書斎から出て来て、吾輩の傍へ筆硯と原稿用紙を並べて腹這いになって、しきりに何か唸っている。大方草稿を書き卸す序開きとして妙な声を発するのだろうと注目していると、ややしばらくして筆太に「香8.イッシュ」とかいた。はてな詩になるか、俳句になるか、香8.イッシュとは、主人にしては少し洒落過ぎているがと思う間もなく、彼は香8.イッシュを書き放しにして、新たに行を改めて「さっきから天然居士の事をかこうと考えている」と筆を走らせた
・・・
鼻毛で妻君を追い払った主人は、まずこれで安心と云わぬばかりに鼻毛を抜いては原稿をかこうと焦る体であるがなかなか筆は動かない。「焼芋を食うも蛇足だ、割愛しよう」とついにこの句も抹殺する。・・・主人はこれでは何だか簡単過ぎるようだなと考えていたが、ええ面倒臭い、文章は御廃しにして、銘だけにしろと、筆を十文字に揮って原稿紙の上へ下手な文人画の蘭を勢いよくかく。せっかくの苦心も一字残らず落第となった。それから裏を返して「空間に生れ、空間を究め、空間に死す。空たり間たり天然居士キ.噫」と意味不明な語を連ねているところへ例のごとく迷亭が這入って来る。迷亭は人の家も自分の家も同じものと心得ているのか案内も乞わず、ずかずか上ってくる、のみならず時には勝手口から飄然と舞い込む事もある、心配、遠慮、気兼ね、苦労、を生れる時どこかへ振り落した男である。・・・
・・・主人は無論、さすがの迷亭もこの不意撃ちには胆を抜かれたものと見えて、しばらくは呆然として9.オコリの落ちた病人のように坐っていたが、驚愕のク.箍がゆるんでだんだん持前の本態に復すると共に、滑稽と云う感じが一度に10.トッカンしてくる。両人(ふたり)は申し合せたごとく「ハハハハハ」と笑い崩れる。
・・・
猫の足はあれども無きがごとし、どこを歩いても不器用な音のした試しがない。空を踏むがごとく、雲を行くがごとく、水中にケ.磬を打つがごとく、洞裏に瑟を鼓するがごとく、醍醐の妙味を甞めて言詮のほかに冷暖を自知するがごとし。月並な西洋館もなく、模範勝手もなく、車屋の神さんも、権助も、飯焚も、御嬢さまも、仲働きも、鼻子夫人も、夫人の旦那様もない。行きたいところへ行って聞きたい話を聞いて、舌を出し尻尾をコ.掉って、髭をぴんと立てて悠々と帰るのみである。(「吾輩は猫である」夏目漱石)
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<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その5 標準解答>
(一)
1.こくり :大声で泣きののしる 2.きし:悪口を言って人物を批評する 3.さう:にわかに雨が降る 4.そゆう:跣で拱手の礼をする。ひどく恐縮したさま。 5.こんげん:琴の糸。 6.ほうはく:大鳥の羽ばたき。転じて、大事業をしようとすることのたとえ。 7.ぼくとう:小さい舟。 8.こうけん:高いほお骨。ほお骨の出ている事。 *大字源「こうけん」読みのみ。 *“カン”読みもあるかもしれない*「顴骨」は“けんこつ、かんこつ”(漢検2、大字源ほか) 9.ようや 10.もんぜん 11.ばくさい =曝曬(:日にさらす、日に乾かす) 12.そそく *息を吹き返す 甦=蘇 13.きょすい *率(スイ:かしら)=帥 将帥=将率(ショウスイ) 14.よくしゃく *いぐるみ 15.そもさん *全部、唐音 16.そはい:酒が腐ってすっぱくなる 17.せんさん:赤い色の衣服 18.ていさい:赤色の殺(サイ) *殺(サイ)に、“屍の下部をつつむ布”という意味あり。ほかに、「黼殺(ホサイ・フサイ):黒白の斧形をぬいとりした死者の足をつつむふくろ」。 19.こんぐう:うしとらの隅。東北隅。 *大漢和・字通とも“コン”グウ  20.しゃし:山桑(柘)の葉で飼育した蚕の吐いた糸
21.きざ(む) 22.みめよ(い) 23.むらごえ 24.わりふ 25.ことごと(く) 26.く(れて) 27.ひら(く) 28.あらたえ 29.はしゃ(いで) 30.うさぎうま
(二)
1.総攬 2.愛誦 ✕愛唱 3.茹 4.萌生 5.慫慂 6.靦汗 7.添水・僧都 8.叢蘭 9.参商 10.晨鐘 11.潺湲 12.潜函 13.贄 14.刺 15.食 16.駟 17.嚶鳴 18.鷗盟 19.粏 20.叺
(三)
1.乗槎
2.阿媚
3.熱鬧 *「ネツドウ」とも読む。
4.笆籬=籬笆=とげのある竹の瑕瑾、竹の生け垣 *漢検2掲載熟語
5.浹洽 *漢検2・意味②
(四)
問1
1.感孚 2.慇懃 3.蒼蠅 4.衍曼 5.瞻望 
6.鶻落 7.牖戸 8.三畳 9.蒿里 10.同皁
問2
1.さいそう 2.けんけん 3.てきか 4.きゅうてん 5.しょうけい
(五)
1.ちょうな 2.ひよめき 3.いらが 4.ぜんまい 5.しらん
6.せんだんぐさ 7.みくり 8.さんだらぼっち・さんだらぼうし 9.くかたち・くがたち 10.こちとら
(六)
1.おうたん - 2.うら(む) *うらみなげく
3.くんせい - 4.くさ(い) *なまぐさいもの。臭い野菜と生臭い肉。 葷(くさ・い、なまぐさ) 腥(なまぐさ)い
5.じゅじゃく - 6.おさな(い)
7.しよく - 8.たしな(む)
9.ぎょきん - 10.ふせ(ぐ) *ふせぎとめる
(七)
1.下舂 2.荼毒 3.野衲 4.髫齔 5.穏座 
6.隕泗 7.歛丐 8.訣要 9.鴻猷 10.鬩牆
「丐子」「歛丐」は漢検2 こじき。
(大字源)涙をおとす 同)隕涙 隕涕
=要訣 *漢検2
(八)
1.憚(る) 2.緩頬:他のことにかこつけて、それとなく自分のことを 話してもらう 
3.争子 (孝経) *「諍子」も同義なので〇だと思う・・・。
4.秤:自分の心は秤のようなものである。人の都合で上下したりはしない。(諸葛孔明) 
5.孥:人民が沼地で魚や燃料をとるのに禁制を設けず、罪を妻子にまで及ぼさない。寛大な政治のこと。*沢梁:漢検2掲載熟語
6.鉤:ここでは帯留めのこと。
7.烝民(「蒸民」でも可だろう) *出典「詩経」
8.塩車 :良馬が駄馬と同じく塩を運ぶ車を引かされるのを恨みに思うこと。有能な人物が自己の不遇を嘆くのにたとえる。
9.器
10.蛾子
(参考:過去記事)「蛾術(ギジュツ)」:アリの子が親アリのすることを見習って土を運んで大きなアリ塚を作りあげるように、人もまた、つねに聖賢の教えを学び大成すべきというたとえ「礼・学記」。「蛾子(ギシ)、時に、之を術(まな)ぶ」
(九)
1.旗鼓 2.星羅 3.叢中 4.尽未来際 5.縊 6.罵詈 7.評騭 *原文は「評隲」となっていたが、(対象外の)「隲」は「騭」の俗字のようなので解答を修正している。 8.一炷 9.瘧 10.吶喊
ア.くつわ イ.ようさん ウ.ほうが エ.とりこ オ.こうとう カ.しわ(る) キ.ああ ク.たが ケ.けい コ.ふ(って)
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コメント (4)
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漢検1級 29-1向け模擬試験問題 その4

2017年05月14日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●29-1向け掲題模試(第4回)を配信します。
●今回の29-1向け模試は、初心者(初合格を目指している方)やリピーターの方ともに楽しめる内容にすることを企図しています。すなわち、
 ・初合格目指している方でも160点前後は十分取れるレベル(漢検四字熟語辞典、漢検漢字辞典(第1版)、過去問5年分ぐらい、市販の各種問題集や参考書などをある程度こなしているレベルを想定)
 ・一方でリピーターでも190点を超えるのはちょっと難しいレベル
と、両方のニーズを充たせるような内容とすることを企図しています。
●ごく一部の問題を除いて、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)
●今回の29-1向け模擬試験(第1回~第5回)は、新出問題(特に読み問題など)も多いせいか、初心者や初合格をめざす方にはレベルが相当高いようです・・・点数は気にせず、なんとか50%ぐらいはいくように頑張ってほしいもんです・・・やってて為にはなるとは思うんですけどね・・・漢検2辞典からの出題もありますが、いわば“先取り”で出題しているものも、一部あります・・・ので、その点、お含み置き願います。
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その4>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.篁篠、風を懐い、蒲桃、陰を結ぶ
2.君主の万歳を唱え人民が嵩呼す  
3.舂簸の形は其の功の象なり   
4.杠秤で重量物を量る     
5.実は莨莠のごとき人物である 
6.糜粥を僅かに呷啜する   
7.救恤のため窖廩から穀物を供出す 
8.紫闥より綴輅で出御する    
9.連弩を以て、之を射す   
10.貌状、儻蕩として備えなし 
11.流猋、激しく櫺軒を打つ   
12.流猋、激しく櫺軒を打つ  
13.室、懸磬の如く、野に青草無し
14.割臂の盟をもって終身の誓いとなす 
15.懃懃として慰誨すること、骨肉を踰ゆる 
16.猛獣をよく擾馴す 
17.塗、艱屯として進み難し 
18.池溝の水が淤淀のため流れず  
19.衣裳、丹綺離婁なり 
20.珍味の鱲子を堪能する    
21.劇場の落し公演があった 
22.勇み立ってる馬に乗って出陣する
23.今時珍しいの屋根の家屋だ   
24.胸がいて吐き気がする 
25.彼の性格は普段からかだ  
26.息ががって今にも絶えそうだ 
27.災禍を免れるためにう   
28.声もらかに詩を詠ずる   
29.医者とっていると常不断起こされる 
30.厭世を覚え、緇門に入った   

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.雨、サンサンと降る 
2.そんなタワゴトは誰も信じない   
3.テンカンの発作に見舞われた 
4.闘病の甲斐あり、病がセンカする    
5.髷の根もとにテガラを掛ける  
6.生活苦でコントンに瀕する 
7.功名を妬んで友をセイハイする 
8.セイハイに抜きんでた才能を発揮する 
9.会場に屏風ハンソウを設えた 
10.刃傷によるハンソウが残った 
11.結果通知をロウシして待つ 
12.無益なロウシを心から悼む    
13.コウゼンとして美しい瑠璃に見入った 
14.滑稽な語りに会場がコウゼンとどよめいた    
15.セキレキに翫(な)れて玉淵を窺わず 
16.霖雨がセキレキと降り頻る  
17.才学ユウチョウにして人にすぐれたり  
18.そんなユウチョウな事は言っていられない 
19.クヌギ林を散策する
20.エソで蒲鉾をつくる

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.ひとりぽっちでいること
2.知識が広く記憶のよい人
3.道理にかなった善いことば。
4.気性や言葉の鋭いたとえ
5.凡人・平凡な人のたとえ
<語群>
(しゅんぐ、ほうぼう、けいぼく、とこく、しょちゅう、しょうげん、けつりつ、きとく)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )懲創 ( 2 )之僕 ( 3 )面諛 ( 4 )棘路 ( 5 )弄月
名声( 6 ) 天罰( 7 ) 破戒( 8 ) 毛骨( 9 ) 釈根( 10 ) 
<語群>
(しょうふう、かんし、しょうぜん、せきじん、きこう、てきめん、ざんてん、むざん、かいもん、あいきょう)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.非常にたやすいことのたとえ
2.名医のたとえ
3.射撃の技術がすぐれていること
4.こじつけて、もっともらしく言うこと
5.乱世を治めて、正しい平和な状態に戻すこと
<四字熟語群>
( 管窺蠡測 耆婆扁鵲 撥乱反正 膏粱子弟 発蒙振落 竜蟠虎踞 郢書燕説 百歩穿楊 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.紡錘 2.黄鼬 3.山丹 4.甘蕉 5.紫薇
6.木蠹虫 7.石花菜 8.茅膏菜 9.落霜紅 10.牛皮凍

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.寅虔 - 2.寅む   
イ.3.負贏 - 4.贏う    
ウ.5.趣駕 - 6.趣す    
エ.7.芟斫 - 8.斫る    
オ.9.拉致 - 10.拉く  

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.惷愚 2.晨暾 3.吻合 4.童丱 5.懈怠
6.重祚 7.余輩 8.性急 9.推敲 10.飛泉
<語群>
(ふくへき、らっき、そご、かっきん、ききゅう、がもん、けんきゅう、すいれん、ちょうたく、えいご)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.シセキを弁ぜず 
2.ケンチ相和す  
3.江河はロウシを実(み)たす能わず
4.エイヨウの餅の皮
5.モクすれば即ち心覆る
6.釣して綱せず。ヨクして宿を射ず
7.燭、バツを見(あらわ)さず
8.至貴はケンベンなくして栄える
9.笠上にリュウを頂く
10.色、厲にして、内、ジンなり

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)たとえばローマのごとき、その初めにおいては全国の人士みな兵士となり、みな農夫となり、生産武備相協同していまだ分離するを見ず。・・・吾人はまた聞くマニオス・キネリオスなる人あり。武勲赫々威名四隣を圧するの豪傑なり。しかして身は1.デンリョに帰り、2.ボウオクに住し、3.ショウダイの田園を耕し、開散みずから安んずるもののごとし。おりしも氏はア.竈辺に踞し蕪菁を煮つつありたるに敵国の使者来たり巧言もって黄金を贈る。氏笑ってこれを斥けて曰く「余はかかる晩餐をもってみずから足るものなり。なんぞ黄金をイ.須いん。余はみずから黄金を懐にするよりもこれを懐にするの敵国を征服するをもってむしろ栄光となすなり」と。もって当時の兵すなわち農、農すなわち兵たるの事情を察すべし。しかれども、その近傍の諸種族と生存の競争いよいよ繁くいよいよ激するに従い、市民はことごとく戦争をもってその専業となし、農業のごときはまったく奴隷の手に放任し、これよりして武備の機関いよいよ発達し、防御の性質は一変して攻略となり、その兵鋒向かうところ天下に敵なく、カルタゴを滅ぼし、ギリシアを略し、エジプト、シリア、パレスチナを捲くに及んで、天下の富はことごとくローマに蒐集したりといえども、その蒐集したるは経済的の吸引すべきの引力ありてしかるにあらず。これみなただローマ人の腕力をもって各地より掠奪し来たるものにして、ローマの都府雄麗天下に冠たりといえども、一の特有産物とてはなく、ローマ人はただその奪掠し来たりし金銀をもって、その奪掠せられたる各邦の産物と交易〔もしこれを交易というを得ば〕したるのみ。
・・・
かのフェニキアのごときはしからず。地もっとも瘠せ、国もっとも小なるにかかわらず、その生産機関の発達すべき境遇を得たるがゆえにその進歩は実に著しく、なかにもそのツロの人民は航海の知識、製造の熟練、商業の盛大をもって、上古の歴史にその大名を輝かせり。彼みずから地中海の帝王となり、その進取の気象は一躍してヘラクレスの海峡を越え、ブリテン島に赴き、バルチック海湾に達し、至るところその土人をもって得意者となし、至るところその土地をもって故郷とし、ついに植民地を地中海の海岸に設くる四十に越えたり。吾人はかつて『旧約聖書』においてツロの繁昌なるを知れり。

なんじツロよ。なんじは海門にありて多島衆民の市をなすものか。なんじかつて曰くわれは実に全実なりと。なんじの境は海の中心にあり。しかしてなんじを建造するものはもってなんじの美を尽くせり。彼はセニルの松をもってなんじの板となし、彼はまたレバノンの柏香木を取りてなんじのためにウ.檣を作り、彼はバシャンのエ.橡をもってなんじのオ.漿を作る。アッシリアの隊はキッチムの諸島より携え来たるの象牙をもってなんじの椅子を作れり。なんじの張りてもって帆とするところのものはすなわちエジプトより来たれる4.ブンシュウ。かつなんじを覆い纏うところのものはすなわちエリシヤ諸島より携え来たれるの青と紺との布なり。シドンとアルワダとの居民はこれなんじの舟子たり。ツロよなんじがうちの知者はなんじのカ.柁師たり。ゲバルの老練者とその知者とはなんじの舟を修復するの人たり。洋海の諸舟、およびその舟子はみななんじのうちにありてなんじの貿易を経営せんと欲す。・・・(「将来の日本」徳富蘇峰)

(B)忍び込むと云うと語弊がある、何だか泥棒か間男のようで聞き苦しい。吾輩が金田邸へ行くのは、招待こそ受けないが、決して鰹の切身をちょろまかしたり、眼鼻が顔の中心に5.ケイレン的に密着しているキ.狆君などと密談するためではない。――何探偵?――もってのほかの事である。およそ世の中に何が賤しい家業だと云って探偵と高利貸ほど下等な職はないと思っている。なるほど寒月君のために猫にあるまじきほどの義侠心を起して、一度は金田家の動静を余所ながら窺った事はあるが、それはただの一遍で、その後は決して猫の良心に恥ずるような6.ロウレツな振舞を致した事はない。――

ほのかに承れば世間には猫の恋とか称する徘徊趣味の現象があって、春さきは町内の同族共の夢安からぬまで浮かれ歩く夜もあるとか云うが、吾輩はまだかかる心的変化に7.ソウホウした事はない。そもそも恋は宇宙的の活力である。上は在天の神ジュピターより下は土中に鳴く蚯蚓、おけらに至るまでこの道にかけて浮身を8.ヤツすのが万物の習いであるから、吾輩どもがク.朧うれしと、物騒な風流気を出すのも無理のない話である。回顧すればかく云いう吾輩も三毛子に思い焦がれた事もある。三角主義の張本金田君の令嬢阿倍川の富子さえ寒月君に恋慕したと云う噂である。それだから千金の春宵を心も空に満天下の雌猫雄猫が狂い廻るのを煩悩の迷いのと軽蔑する念は毛頭ないのであるが、いかんせん誘われてもそんな心が出ないから仕方がない。吾輩目下の状態はただ休養を欲するのみである。こう眠くては恋も出来ぬ。のそのそと小供の布団の裾へ廻って心地快(ここちよ)く眠る。
・・・
しかしながら猫といえども社会的動物である。社会的動物である以上はいかに高く自ら標置するとも、或る程度までは社会と調和して行かねばならん。主人や細君や乃至御おさん、三平連れが吾輩を吾輩相当に評価してくれんのは残念ながら致し方がないとして、不明の結果皮を剥いで三味線屋に売り飛ばし、肉を刻んで多々良君の膳に上すような無分別をやられては由々しき大事である。吾輩は頭をもって活動すべき天命を受けてこの娑婆に出現したほどの古今来の猫であれば、非常に大事な身体である。千金の子は9.ドウスイに坐せずとのケ.諺もある事なれば、好んで10.チョウマイを宗として、徒らに吾身の危険を求むるのは単に自己の災いなるのみならず、また大いに天意に背く訳である。猛虎も動物園に入ればコ.糞豚の隣りに居を占め、鴻雁も鳥屋に生擒(いけど)らるれば雛鶏と俎を同じゅうす。庸人と相互する以上は下って庸猫と化せざるべからず。庸猫たらんとすれば鼠を捕らざるべからず。――吾輩はとうとう鼠をとる事に極めた。(「吾輩は猫である」夏目漱石)
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<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その4 標準解答>
(一)
1.こうしょう:たけとささ 2.すうこ 3.しょうは:米をうすでつき、ぬかを箕であおり除く 4.こうしょう 5.ろうゆう:ひよすとはぐさ。ともに悪草。善に似て実は悪いもののたとえ。 6.こうせつ:すいのむ、すする 7.こうりん:穴蔵と倉庫。また、そこに収められた穀物。 8.ていろ :金で飾った王の車 9.れんど 10.とうとう:気ままで締りがないさま。物にとらわれないさま。 11.りゅうひょう:暴風。 12.れいけん:れんじの手すり 13.けんけい:家の中になにもないこと。がらんどう。すっからかん。貧窮のたとえ。 14.かっぴ 15.きんきん:ねんごろなさま。親切なさま。懇懇。 16.じょうじゅん:ならす 17.かんちゅん:艱阻と同じ。屯はなやむこと。山道や人生の行路が険しいことのたとえ。険阻。 18.おでん:どぶ泥がたまる。泥でよどんで流れない。 19.りろう:模様などの鮮明なさま 20.りょうし:からすみ
21.こけら(木屑) *漢検2は、<木屑こけら>の所に「“杮”とも書く」とあるのみ。22.はや(る) *「逸(はし)る」訓もあるが適当でない 23.くさぶき *“いばら”ではチトおかしいだろう・・・ 24.むかつ(いて) 25.やぶさ(か) *「吝(けち)な・・・」は漢検2読みで追加。 26.ふさ(がって) 27.まじな(う) 28.たか(らか) 29.とな(って)*「隣(とな)る」という動詞があるのは初めて知った・・・。 30.くろかど
(二)
1.潸潸 2.戯言・囈・譫 3.癲癇 4.痊可 5.手絡 6.困頓 7.擠排 8.儕輩 9.半双 10.瘢瘡・瘢創 11.僂指 12.浪死 13.恍然 14.哄然 15.磧礫 16.淅瀝 17.優長 18.悠長 19.椚 20.鱛
(三)
1.孑立:孤立。 *けつりゅう・げつりゅう・げつりつ とも読む
2.書厨  *漢検2意味②
3.昌言:道理にかなった善いことば。善言。美言。嘉言。
4.鋒鋩
5.鶏鶩
(四)
問1
(1)哀矜 (2)紀綱 (3)讒諂 (4)槐門 (5)嘯風 (6)藉甚・籍甚 (7)覿面 (8)無慙 (9)悚然・竦然 (10)灌枝
問2
1.はつもう *物の上の覆いを取り除き、木の葉を振るい落とす。。「蒙を発(あば)き落を振るう」 2.ぎば 3.せんよう 4.えいしょ 5.はんせい 
(五)
1.つむ 2.てん 3.ひめゆり 4.バナナ 5.さるすべり
6.きくいむし 7.てんぐさ 8.いしもちそう 9.うめもどき 10.へくそかずら
(六)
1.いんけん - 2.つつし(む)*つつしみうやまう。
3.ふえい - 4.にな(う) 
5.そくが - 6.うなが(す) *乗物の用意をせきたてる 漢検2掲載熟語(読みもあり)
7.さんしゃく - 8.き(る) *草を刈り木を切る
9.らち・らっち - 10.ひ(く)
(七)
1.英悟 2.落暉 3.齟齬 4.耆旧 5.恪勤
6.復辟 7.我們 8.悁急 9.彫琢 10.水簾
(八)
1.咫尺:あたりが暗くて、ごく近くの物事もわからないこと。
2.壎篪
3.漏卮
4.栄耀:度を越したぜいたくのこと。ぜいたくに慣れ、餅を食べるのにも皮をむく意から。「栄耀に餅の皮を剝(む)く」ともいう。「エヨウのもちのかわ」とも読む
5.沐 :髪を洗うとき頭を下にさげるので、心臓も逆さになり、そのため正常の考えを失うようになる。 
6.弋 
7.跋:ともしびのもえさしを客に見せない。客に主人の接待の疲れをさとらせないため、という。(礼記) *燭跋:ともしびのもえさし
8.軒冕
9.笠  *「笠上頂笠」  類)屋上架屋
10.荏 :(論語)外見上は威厳があるが、内面は気弱な人をいう。
(九)
1.田閭 2.茅屋 3.掌大 4.文繍 5.痙攣 6.陋劣 7.遭逢 8窶 9.堂陲 10.超邁
ア.そうへん イ.もち(いん) ウ.ほばしら エ.つるばみ(他に、「とち」「くぬぎ」訓あるも文庫ではこのルビ・・・) オ.しる(他に、「のみもの」「おもゆ」訓あるも文庫ではこのルビ・・・) カ.だし キ.ちん ク.おぼろ ケ.ことわざ コ.ふんとん

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漢検1級 29-1向け模擬試験問題 その3

2017年05月12日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●29-1向け掲題模試(第3回)を配信します。
●今回の29-1向け模試は、初心者(初合格を目指している方)やリピーターの方ともに楽しめる内容にすることを企図しています。すなわち、
 ・初合格目指している方でも160点前後は十分取れるレベル(漢検四字熟語辞典、漢検漢字辞典(第1版)、過去問5年分ぐらい、市販の各種問題集や参考書などをある程度こなしているレベルを想定)
 ・一方でリピーターでも190点を超えるのはちょっと難しいレベル
と、両方のニーズを充たせるような内容とすることを企図しています。
●ごく一部の問題を除いて、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)

●コメント等を拝見すると(漢検・過去問はあまり無くて新出問題が多いせいか)、上記期待値よりは10~20点程度は下がるようですので、あまり気にしないで楽しんでください。
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その3>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.管窺を嗤咲される 
2.岡巒糾紛として雲を吐く 
3.雲動き、野馗に風馳す  
4.羔犢の臑肉を喰らう  
5.卦筮で吉兆を得る  
6.故実を澡熨す 
7.鸞軫に鸞纛を掲げて出座する 
8.鹹鹵の荒地に辟易する    
9.門衢に乞食が屯する   
10.是非を明覈し、賞罰を必ず行う  
11.王妃の宝靨を拝顔する栄を得る    
12.宮闕より竜轜が出立する   
13.野鴿、深竇を翔る  
14.流盻し姿媚を発す  
15.災厄により人庶流迸す 
16.後昆のために茂猷を貽す 
17.溟濛たる山岳を迥眺する 
18.巨履も小履も同賈である   
19.木罌を繋いで渡水用の桴とす 
20.功業を誇詫す         
21.会合はやかな雰囲気に終始した
22.雌のが1羽で泳いでいる 
23.何のあってか郷党にまみえん 
24.朝早くに出かける 
25.徳、厚く、信、し  
26.に日に新たにして、日日新たなり  
27.糸鮪はキハダの別称である   
28.孝子、しからず  
29.国境を警固する守備兵がに集まる 
30.定木で矩形を書く 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.昆虫のギタイはなかなか見分けがつかない 
2.ほのかにカビの臭いが漂う 
3.クコ茶には延寿の効果があるという 
4.この夏はショキアたりでひどい目に遭った   
5.神前に玉串をホウテンする 
6.江戸時代、田舎侍はアサギウラと嘲られた  
7.ジンゼンとして日を過ごす   
8.木のオウゴで唐櫃に収めた太鼓を担ぐ 
9.ラデン細工の漆工芸品を鑑賞する 
10.遊びホウけていたので受検に失敗した 
11.病気にカズけて参加を断る 
12.嘆けとて月やはものを思はする カコち顔なる我が涙かな  
13.オウヨウたる大河へ漕ぎ出す   
14.何事にも動ぜずオウヨウに構える   
15.風俗がカイタイし人心が乱れる  
16.公金をカイタイし遯竄した    
17.ワイン品評会で香りのよいホウジョウを試飲する 
18.ここは地味がホウジョウな土地だ 
19.キクイタダキは頭頂の中央が黄色いのが特徴だ
20.エリを仕掛けて魚を捕らえる

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.ことばを美しく飾り立てて人を罪に陥れること
2.親しい友人の氏名・住所を記した帳面
3.衣服がみすぼらしい人をあざけっていう語
4.城の外囲い。外城。
5.まごころに感じること。まごころが通じあうこと
<語群>
(じょうこう、おんじゃく、ふかく、ふんぞうえ、ばいきん、かんぷ、きんらんぼ、てんきぼ)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )不霊 ( 2 )一新 ( 3 )替否  ( 4 )才高 ( 5 )玉折
一裘( 6 ) 福善( 7 ) 飄飄( 8 ) 兵戈( 9 ) 肉山( 10 )
<語群>
(そうじょう、らんさい、ほりん、ろうろう、りんかん、いっかつ、りゅうじょ、めいがん、かいん、けんか)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.死後、極楽浄土に行けるように心から願うこと
2.善悪を区別することなく人の真似をすること
3.ばらばらに離れ散ること。めちゃめちゃになった様子。さんざん。
4.物事や規則などにとらわれすぎて、融通のきかないこと
5.始めのない無限の世界

<四字熟語群>
( 煩言砕辞 膠柱鼓瑟 東施効顰 無始曠劫 黄中内潤 欣求浄土 師資相承  乱離骨灰 )
 
(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.巻丹 2.杜松 3.雀榕  4.交喙 5.小筒
6.杜夫魚 7.赤翡翠 8.拶双魚 9.小茄子 10.傀儡子

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.褫奪 - 2.褫ぐ 
イ.3.婬逸 - 4.婬れる
ウ.5.値遇 - 6.値う 
エ.7.徽言 - 8.徽い   
オ.9.扛轎 - 10.扛ぐ

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.仰望 2.綿密 3.叡悟 4.長生 5.吻合
6.蒼生 7.蜚語 8.襯染 9.叱正 10.細流 
<語群>
(ずさん、かげん、しんしゃ、ようこん、ついどん、ていご、けんりゅう、みんぼう、ふかん、ふせい)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.グンシツ、褌中に処る
2.積悪の家には必ずヨオウ有り
3.ホンドの基は高きを成す能わず
4.ユウショウに飽く 
5.口を守ること、カメのごとし 
6.エジキに毒なし 
7.コウテン親無し、惟、徳を是輔く 
8.ボウには恭を思う 
9.鳩にサンシの礼あり、烏に反哺の孝あり
10.梅は食うともサネ食うな

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)常備軍の創始と火器の発明とはその時代を問えばほとんど同時ともいうべく、その関係を問えば実に精妙不思議なる因縁を有するものにして、これを解説することをばしばらく他の議論に譲り、吾人はただかの常備軍は火器によりて成り、火器は高価なる経費によりて立つものなることを明言しおくをもって満足せざるべからず。看よ看よ今日において宇内を1.ヘイゲイする通邑大都のごときも、近世史の始めにおいては実に憐れむべき微少なるものにして、彼らはいかにして封建豪族、2.シチョウア.一抓一攫を免れたるか。ただ王政の大翼中にその隠所を求めたればなり。
ただ一見せば欧州は腕力の世界なり。少しくこれを観察するときには裏面にはさらに富の世界あるを見、兵と富とは二個の大勢力にして「いわゆる日月イ.双び懸りて、乾坤を照らす」のありさまなるを見るべし。しかれどもさらに精密にこれを観察せば兵の太陽はその光輝燦爛たるがごとしといえども3.セキキすでに斜めに西山に入らんとする絶望的のものにして、かの富の太陽は紅輪ウ.杲々としてまさに4.ハンテンに躍り上らんとする希望的のものなるを見るべし。しかして今さらに一層の思考を凝らすときはこの絶望的の光輝も、エ.畢竟するにかの希望的の光輝に反映して5.ショウジに幻出したるものにして、これをたとえばかの月はもとより光輝なきものなれどもただ太陽の光輝に反映して美妙の光を放つがごときを見るべし。それ月の光は太陽の光なり。もし太陽の光を除き去らば月光とて別に見るべきものはあらざるなり。今日において兵の勢力あるは富の勢力を仮りたればなり。もし富の勢力を除き去らば兵の勢力とて別に見るべきものはあらざるべし。おもうに世の活眼家はこの道理をたやすく承認すべし。昔時において武備のために存在したる生産は今日においては一変して生産のために存在するの武備となり、その目的は一変して手段となり、その手段は一変して目的となり、君臣主僕その位地を顛倒し、昔時においては汗を流し骨を折り、かの武士に奉じたる商人農夫を保護せんがために、今日においてかのワーテルローの豪傑ウェリントンのごとき大将軍も、トラファルガーの英雄ネルソンのごとき水師提督も、血戦奮闘するに至りしは、吾人が天理人道のために祝せざるべからざるところなり。(「将来の日本」徳富蘇峰)

(B)白君は涙を流してその一部始終を話した上、どうしても我等猫族が親子の愛を完くして美しい家族的生活をするには人間と戦ってこれを6.ソウメツせねばならぬといわれた。一々もっともの議論と思う。また隣りの三毛君などは人間が所有権という事を解していないといって大いに憤慨している。元来我々同族間では目刺の頭でも鯔の臍でも一番先に見付けたものがこれを食う権利があるものとなっている。もし相手がこの規約を守らなければ腕力に訴えて善いくらいのものだ。しかるに彼等人間は毫もこの観念がないと見えて我等が見付けた御馳走は必ず彼等のために掠奪せらるるのである。彼等はその強力を頼んで正当に吾人が食い得べきものを奪ってすましている。白君は軍人の家におり三毛君は代言の主人を持っている。吾輩は教師の家に住んでいるだけ、こんな事に関すると両君よりもむしろ楽天である。ただその日その日がどうにかこうにか送られればよい。いくら人間だって、そういつまでも栄える事もあるまい。まあ気を永く猫の時節を待つがよかろう。
・・・
我が儘で思い出したからちょっと吾輩の家の主人がこの我が儘で失敗した話をしよう。元来この主人は何といって人に勝れて出来る事もないが、何にでもよく手を出したがる。俳句をやってほととぎすへ投書をしたり、新体詩を明星へ出したり、間違いだらけの英文をかいたり、時によると弓に凝ったり、オ.謡を習ったり、またあるときはヴァイオリンなどをブーブー鳴らしたりするが、気の毒な事には、どれもこれも物になっておらん。その癖やり出すと胃弱の癖にいやに熱心だ。7.コウカの中で謡をうたって、近所でコウカ先生とカ.渾名をつけられているにも関せず一向平気なもので、やはりこれは平宗盛にてキ.候を繰返している。みんながそら宗盛だと吹き出すくらいである。この主人がどういう考になったものか吾輩の住み込んでから一月ばかり後のある月の月給日に、大きな包みを提げてあわただしく帰って来た。何を買って来たのかと思うと水彩絵具と毛筆とワットマンという紙で今日から謡や俳句をやめて絵をかく決心と見えた。果して翌日から当分の間というものは毎日毎日書斎で昼寝もしないで絵ばかりかいている。しかしそのかき上げたものを見ると何をかいたものやら誰にも鑑定がつかない。当人もあまりク.甘くないと思ったものか、ある日その友人で美学とかをやっている人が来た時に下のような話をしているのを聞いた。
「どうも甘くかけないものだね。人のを見ると何でもないようだが自ら筆をとって見ると今更のようにむずかしく感ずる」これは主人の述懐である。なるほど詐りのない処だ。彼の友は金縁の眼鏡越しに主人の顔を見ながら、「そう初めから上手にはかけないさ、第一室内の想像ばかりで画がかける訳のものではない。昔以太利(イタリー)の大家アンドレア・デル・サルトが言った事がある。画をかくなら何でも自然その物を写せ。天に星辰あり。地に8.ロカあり。飛ぶにケ.禽あり。走るに獣あり。池に金魚あり。枯木に9.カンアあり。自然はこれ一幅の大活画なりと。どうだ君も画らしい画をかこうと思うならちと写生をしたら」
「へえアンドレア・デル・サルトがそんな事をいった事があるかい。ちっとも知らなかった。なるほどこりゃもっともだ。実にその通りだ」と主人は無暗に感心している。金縁の裏には嘲るような笑いが見えた。
元来主人は平常枯木寒巌のような顔付はしているものの実のところは決して婦人に冷淡な方ではない、かつて西洋の或る小説を読んだら、その中にある一人物が出て来て、それが大抵の婦人には必ずちょっと10.ホれる。勘定をして見ると往来を通る婦人の七割弱には恋着するという事が諷刺的に書いてあったのを見て、これは真理だと感心したくらいな男である。そんな浮気な男が何故コ.牡蠣的生涯を送っているかと云うのは吾輩猫などには到底分らない。或人は失恋のためだとも云うし、或人は胃弱のせいだとも云うし、また或人は金がなくて臆病な性質たちだからだとも云う。どっちにしたって明治の歴史に関係するほどな人物でもないのだから構わない(「吾輩は猫である」夏目漱石)
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<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その3 標準解答>
(一)
1.ししょう :あざけりわらう 同)嗤笑 蚩笑 2.こうらん:やま。巒は丸い山。 3.やき:のみち 4.こうとく *子羊と子牛 5.かぜい:うらない 6.そうい:洗って火のしをかける。転じて、改善するたとえ。 7.らんとう:天子の旗。鸞旗。*鸞軫(らんしん:天子の車。) 8.かんろ:塩分が多いこと。また、その荒地。 9.もんく:門前の道路。10.めいかく:明らかに調べる 11.ほうよう:玉のようなえくぼ。美人の笑顔。 12.りゅうじ・りょうじ:天子の喪の車 13.やこう:のばと。 14.りゅうけい:ながしめ。横目にみる。同義)流眄(りゅうべん) *姿媚:しなを作って媚びること 15.りゅうほう:ながれはしる 16.もゆう:りっぱなはかりごと 17.けいちょう:はるかに眺める、遠方を眺める 18.どうか:同じ値段。 19.ぼくおう:木でつくった甕(かめ) 20.こた:ほこる。「誇」も「詫」も、ほこる。「詫(ほこ)る」
21.おだ(やか) 22.おしどり 23.かんばせ:面目・対面 24.せり 25.かた(し) *「徳厚信矼」(荘子) 書下ろし正確かどうか不詳。 26.まこと 27.いとしび 28.とぼ(し) *論語 29.たむろ *漢検1は訓読み未掲載。 30.さしがた *音読みなら“クケイ”(=長方形)。「矩」に現行訓では「さし」は無いが、漢検2・大見出し「矩形(クケイ):・・・“さしがた”とも読む。」とある。
(二)
1.擬態 2.黴 3.枸杞 4.暑気中(たり)・癨(たり) 5.奉奠 6.浅葱裏 7.荏苒 8.朸 9.螺鈿・螺甸 10.惚(「耄ける」「呆ける」も可と思うが・・・) 11.被(ける) 12.託(ち)*「喞(ち)」でも〇か・・・。 13.汪洋 14.鷹揚 15.壊頽 16.拐帯 17.芳醸(=芳醇ほうじゅん) 18.豊饒 19.鶎 20.魞
(三)
1.貝錦(ばいきん):漢検2掲載熟語(意味説明なし)(転じた意味)ことばを美しく飾り立てて人を罪に陥れること *漢検四字熟語にも「萋斐貝錦(せいひばいきん)」あり・・・「萋斐」が対象外なので読んでいない人が多いかも知れないが、読んでいれば、意味説明もあるので簡単かも・・・。
2.金蘭簿:「金蘭」(漢検2掲載)の意味がわかっていれば簡単か・・・。
3.温石(おんじゃく):漢検2掲載熟語(意味説明もあり) 
4.郛郭:漢検2掲載(意味説明なし)①城の外囲い。外城。 ②防壁。また、防ぎ保つことのたとえ。
5.感孚:漢検2掲載 (広辞苑)まごころに感じること。まごころが通じあうこと
(四)
問1
1.冥頑 2.輪奐 3.献可 *「可を献じ、否を替(す)つ」:君主に善いことを進言し、悪いことをやめさせる。君主を輔佐する。「献替」。 4.柳絮 5.蘭摧
6.一葛 ✕一褐 7.禍淫 *漢検2掲載 「善に福し 淫に禍す」とも読む。 出典「書経」 8.踉踉 *漢検2掲載 *目的もなくふらふらと歩くさま。「飄飄踉踉たる旅の空」 9.搶攘(槍攘) 10.脯林
問2
1.ごんぐ 2.こうひん 3.らり *漢検四字熟語辞典では大見出しでは「乱離拡散(らんりかくさん)」。小見出しの類義語で「乱離粉灰(らりこっぱい)」「乱離骨灰(らりこっぱい)」
 (参考)乱離粉灰・乱離骨灰
  「らりこはい」とも読む。「乱離」は「羅利」とも書き、「骨灰」は「粉灰」「骨敗」「 忽敗」とも書く。*広辞苑だと「乱離骨灰・羅利粉灰(らりこっぱい)」となっている・・・。が、ここは漢検・四字熟語辞典に倣ったほうが無難か・・・。 
4.こうちゅう *(柱に膠して瑟を鼓す=琴柱に膠をつけて瑟を弾く) 5.こうごう
(五)
1.おにゆり 2.ねず 3.あこう(赤秀・榕) 4.いすか 5.ささえ(*「竹筒」も“ささえ”  6.かくぶつ 7.あかしょうびん 8.さっぱ 9.こなすび *サクラソウ科の多年草 10.くぐつ *<傀儡>も“くぐつ” *“くぐつシ”・“カイライシ”は「傀儡師」
(六)
1.ちだつ 2.は(ぐ) 3.いんいつ 4.たわむ(れる) 5.ちぐう・ちぐ 6.あ(う) 7.きげん *ためになるよいことば。善言。美言。嘉言。 8.よ(い) 9.こうきょう 10.かつ(ぐ) *あ(げる)➪あ(ぐ)でも〇になるかどうか不詳だが、この分野ではこういう出題はないのではないか・・・訓読みや文章題などの分野ではありそうだが・・・。ま、「あ(ぐ)」でも〇かも・・・。
(七)
1.俯瞰 2.杜撰 3.椎鈍 4.夭昏 5.牴牾
6.民氓 7.訛言 8.親炙 9.斧正 10.涓流   
*夭昏:漢検2掲載熟語
*蒼氓 そうぼう 人民。「民萌」でも可。 
*訛言:流言・飛語・蜚語  *漢検2で「訛言 類)流言」とあることから。
*襯染(しんせん・しんぜん)=近づいてその感化を受けること=親炙 *広辞苑にはないが、他の国語辞典(大辞林)などでは掲載されている。この熟語を回答させるとすると超難問か・・・。
*叱正・斧正 *ともに漢検2掲載熟語
*涓流(けんりゅう)*漢検2掲載熟語 *小さい流れ 
(八)
1.群蝨:見識が狭く、安逸を貪っているたとえ
2.余殃
3.畚土
4.熊掌:美味しいご馳走をたらふく食べる意味
5.瓶:水がめが水を外に漏らさないように、口を慎んで軽々しく言わないこと *他の“かめ”でもOKかも知れないが、出典は「瓶」。なお、“亀”はダメだと思う(笑)。
6.得食:えしょく”と読んでるものもある。好きな食べ物は、少しぐらい食べすぎてもお腹を害うことが少ないものである 類)好物にたたりなし 好きな物に祟りなし
7.皇天:天は公平で特定の人にひいきすることはなく、徳行のある者を助ける  *1級受験者は「昊天(こうてん)」と間違えやすい。「昊天罔極=昊天、極まりなし」「昊天、成命あり」 *「昊天」は広い空、大空の意。
8.貌:表情や態度には、常に慎みが表れるように心掛けよという戒め。孔子が君子の心掛けについて述べた言葉から。〈論語〉
9.三枝
10.核・実
(九)
1.睥睨 2.鷙鳥(注:青空文庫では「鷲鳥」となっていたが誤植と思われるので「鷙」に修正した) 3.夕暉 4.半天 5.霎時 6.剿滅 *「勦滅」でも可か。 7.後架 8.露華 9.寒鴉 10.惚
ア.いっそう イ.なら(び) ウ.こうこう エ.ひっきょう オ.うたい カ.あだな キ.そうろう ク.うま(く) ケ.とり コ.かき
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漢検1級 29-1向け模擬試験問題 その2

2017年05月11日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●29-1向け掲題模試(第2回)を配信します。
●今回の29-1向け模試は、初心者(初合格を目指している方)やリピーターの方ともに楽しめる内容にすることを企図しています。すなわち、
 ・初合格目指している方でも160点前後は十分取れるレベル(漢検四字熟語辞典、漢検漢字辞典(第1版)、過去問5年分ぐらい、市販の各種問題集や参考書などをある程度こなしているレベルを想定)
 ・一方でリピーターでも190点を超えるのはちょっと難しいレベル
と、両方のニーズを充たせるような内容とすることを企図しています。
●ごく一部の問題を除いて、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)

●コメント等を拝見すると(漢検・過去問はあまり無くて新出問題が多いせいか)、上記期待値よりは10~20点程度は下がるようですので、あまり気にしないで楽しんでください。
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その2>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.名山大沢、饒衍たり 
2.京師に宿雪無くも、春、燠沐ならず 
3.驕易な態度に辟易する  
4.効尤、非礼なり  
5.更徭の戍卒となる  
6.鳥、嚶嚶と急囀す  
7.白馬、黄金勒を嚼齧す 
8.湧泉、滑滑として流行絶えることなし  
9.竹竿、嵌竇に接す          
10.遍路の友人の行暉を祈念する 
11.度々の遣使、その禍福を暁譬す 
12.貧賤に食物を饋詒す 
13.法を慢り盟約に倍奸す 
14.懾慴として前へ進まず 
15.懿鑠の美により于に登上す  
16.毎朝、尭曦に遥拝する    
17.食材の苦甜を吟味する    
18.皆、を為し獄に下る  
19.遊猟後、獲物の鳥獣を禽獮す     
20.麝臍から香料をとる    
21.川のが荒々しく波立っている 
22.鮨屋で小鰭を握ってもらう 
23.二人の親密な関係をく  
24.税金を厳しくてる 
25.風邪で全身がい  
26.胴が太く口の小さいを打楽器でつかう 
27.その女性のの結び目が解れていた   
28.人生を登山にえる  
29.数本の藁をって一本の縄にする 
30.夕餉のために米をぐ 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.近くの川がボウチョウして堤防が危うい
2.酔いれて醜態を曝した  
3.鉦鼓をバチで打ち鳴らす  
4.首をげ替える
5.ヌカルミに嵌って歩きづらい 
6.神社境内にコナラの高木がある 
7.日、すでにサンカンにして煌煌と照る  
8.シカり、ご名答だ  
9.ヒセイ戴月で懸命に働く  
10.世のヒセイを正すべくデモに参加した 
11.この仏像はハンカを組んでいる姿だ
12.政令などがあまりにハンカで厳しすぎる  
13.道徳や文化のタイトウが顕著で嘆かわしい 
14.タイトウたる春光に心を馳せる 
15.異聞キタンを収集する 
16.過去の悪しき行状にキタンの念を抱く 
17.シャのかかったような場景が脳裏に蘇る  
18.シャを欲するの色をあらわす  
19.ゴザを敷いて坐る
20.ドジョウ鍋を食する

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.きわめて近いことのたとえ
2.一匹のいけにえの牛、または豚    
3.目的を達成するための手段      
4.かくれた道理(事理)を探し求める 
5.上品でまじりけのないこと

<語群>
(しゅそく、とくせい、さくいん、がび、びしょう、がじゅん、ていせん、ことく)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )虎搏 ( 2 )月替 ( 3 )弥久 ( 4 )沈舟 ( 5 )為宇
竜門( 6 ) 厭離( 7 ) 弊衣( 8 ) 単文( 9 ) 沐浴( 10 )
<語群>
(えど、こうじつ、てんがく、はこ、じょこん、りょうじょう、こしょう、しょうげき、はっこう、にちりょう)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.善政で国がよく治まっていること
2.名前に本質が伴っていないこと
3.親孝行のたとえ
4.非常にやかましい音の例え
5.内容のない文章や議論をあざけっていう語

<四字熟語群>
北窓三友 蜩螗沸羹 蛙鳴蝉噪 皮相浅薄 草満囹圄 典例故実 南箕北斗 老莱斑衣 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.点点 2.竹柏 3.半色 4.兄鷹 5.猿子
6.黄連花 7.黒三稜 8.射干玉 9.小灰蝶 10.戦捷木

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.郁文 - 2.郁ん    
イ.3.澳溟 - 4.澳い     
ウ.5.煦嫗 - 6.嫗める      
エ.7.蟄伏 - 8.蟄もる    
オ.9.躓顚 - 10. 躓く    

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.吻合 2.穣歳 3.羽化 4.騁才 5.劈頭
6.四阿 7.親睦 8.微痾 9.易者 10.鳳輦 

<語群>
(こうじゅん、らんよ、ようか、とうかい、ばいぼくしゃ、しょうよう、はいち、けんさい、とうび、ていし)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.一家をキチョ
2.未だ覚めずチトウ春草の夢
3.命長ければホウライを見る  
4.徳の流行するは、チユウして命を伝うるより速やかなり。
5.シュクバクを弁ぜず 
6.時、利あらず、スイ、逝かず 
7.ベンペキを友 とし、善柔を友とし、便佞を友とするは、損なり。
8.セッキ骨を銷す
9.方寸の木も、シンロウより高からしむべし
10.キャラの仏に箔を置く  

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)悲しいかな、我が日本に在っては、未だこの点において外国と1.キッコウする事が出来んのである。で公徳と申すと何か新しく外国から輸入して来たように考える諸君もあるかも知れんが、そう思うのは大なる誤りで、2.セキジンも夫子の道一以て之を貫く、忠恕のみア.矣と云われた事がある。この恕と申すのが取りも直さず公徳の出所である
・・・
やがて時間が来たと見えて、講話はぱたりとやんだ。他の教室の課業も皆一度に終った。すると今まで室内に密封された八百の同勢は3.トキの声をあげて、建物を飛び出した。その勢いと云うものは、一尺ほどな蜂の巣を敲き落したごとくである。ぶんぶん、わんわん云うて窓から、戸口から、開きから、いやしくも穴の開いている所なら何の容赦もなく我勝ちに飛び出した。これが大事件の発端である。
吾輩はたまらなくなって台所へ這い出した。まずへっついの影にある鮑貝の中を覗いて見ると案に違わず、夕べ舐め尽したまま、イ.闃然として、怪しき光が引窓を洩る初秋の日影にかがやいている。御三(おさん)はすでに炊き立たての飯を、御櫃に移して、今や七輪にかけた鍋の中をかきまぜつつある。釜の周囲には沸き上がって流れだした米の汁が、かさかさに幾条となくこびりついて、あるものは吉野紙を貼りつけたごとくに見える。もう飯も汁も出来ているのだから食わせてもよさそうなものだと思った。こんな時に遠慮するのはつまらない話だ、よしんば自分の望み通りにならなくったって元々で損は行かないのだから、思い切って朝飯の催促をしてやろう、いくら居候の身分だってひもじいに変りはない
この間しめ出しを食った時なぞは野良犬の襲撃を蒙って、すでに危うく見えたところを、ようやくの事で物置の家根へかけ上がって、終夜顫えつづけた事さえある。これ等は皆御三の不人情から4.ハイタイした不都合である。こんなものを相手にして鳴いて見せたって、感応のあるはずはないのだが、そこが、ひもじい時の神頼み、貧のぬすみに恋のふみと云うくらいだから、たいていの事ならやる気になる。にゃごおうにゃごおうと三度目には、注意を喚起するためにことさらに複雑なる泣き方をして見た。自分ではベトヴェンのシンフォニーにも劣らざる5.ビミョウの音と確信しているのだが御三には何等の影響も生じないようだ。御三は突然膝をついて、揚げ板を一枚はね除けて、中から堅炭の四寸ばかり長いのを一本つかみ出した。それからその長い奴を七輪の角でぽんぽんと敲いたら、長いのが三つほどに砕けて近所は炭の粉で真黒くなった。少々は汁の中へも這入ったらしい。御三はそんな事に頓着する女ではない。直ちにくだけたる三個の炭を鍋の尻から七輪の中へ押し込んだ。とうてい吾輩のシンフォニーには耳を傾けそうにもない。仕方がないから6.ショウゼンと茶の間の方へ引きかえそうとして風呂場の横を通り過ぎると、ここは今女の子が三人で顔を洗ってる最中で、なかなか繁昌している。(「吾輩は猫である」夏目漱石)

(B)「またあるいは本年一月二十六日プロシア国国会においてビスマルク公がプロシア国領分にあるポーランド人を放逐するの議案を発したるがごとき、一としてその運動の方向を卜すべからざるものはあらず。これを要するにその運動は直接にも間接にもただ国家の権力を増長して一個人を呑滅するにあるは昭々として火を見るがごとく、帝国の権力はウ.駸々乎として7.サンチュウが桑葉を食うがごとく、今はすでに喫し尽くしほとんど剰すところなきに至れり。人つねにいう。第十九世紀の運動は自由主義の運動なりと。しかれども吾人はこれを断言せんとす。ゲルマン帝国の運動は専制主義の運動なりと。吾人はただゲルマン帝国といい、ゲルマン人民といわず。なんとなればただ国家ありて一個の人民あらざればなり。いわゆる理論の天国にして実際の地獄とはそれこの国のエ.謂ならん。しかりしこうして露国のごときはさらにはなはだしきものあり。露国の惨状はいやしくも眼あるものはこれを観、耳あるものはこれを聞くべし。ゆえに吾人はこれを8.チョウチョウするを要せず。ただ左に一篇の詩を掲ぐるをもって充分なりと信ず。けだしこの詩は千余年前シナの詩人がその時事を9.フウシしたるものにして、その沈鬱悲壮の音はあたかも今日露国の現状を描写するに適当なるを覚うるなり。
・・・行人の弓箭各腰にあり。爺嬢妻子走って相送り、塵埃見えず咸陽橋。衣を牽き足を頓す・・・。哭声ただちに上って雲霄をオ.干す。道傍過ぐる者行人に問えば、行人ただいう点行(注1)頻りなりと。あるいは十五より北のかた河を防ぎ、すなわち四十に至りては西のかた田を営む。さるとき里正(注2)カ.裹頭を与う。帰り来たれば頭白うしてまた辺をキ.戍る。辺庭流血海水成す。武皇辺を開いて意まだ已まず。君見ずや漢家山東の二百州、千村万落荊杞を生ずるを。たとい健婦のク.鋤犂把るあるも、禾はケ.隴畝に生じ東西なし。いわんやまた秦兵苦戦に耐うるをや。駆らるること犬と鶏とに異ならず。長者問うことありといえども、役夫あえて恨みを伸べんや。かつ今年の冬のごとき、いまだ関西の卒を休めず。県官急に租を索むるも、租税いずれよりか出でん。信に知る 男を生めば悪しきを。かえってこれ女を生むは好し。女を生めばなお比隣に嫁するを得、男を生めば埋没して百草にしたがう。君見ずや青海のコ.頭、古来白骨人の収むるなし。新鬼は煩寃し旧鬼は哭す。天陰り雨湿うて声10.シュウシュウたり。・・・
 世人願わくはこの詩を読んで東洋詩人得意の大言となすなかれ。実に露国の残酷なるありさまはこの巧妙なる句をもってすら充分には描写するあたわざるに苦しむなり。もしこれを疑う人あらば請う北海の朔風に櫛り、寒山の氷雪に浴し、鉄鎖に繋がれてシベリアの採鉱場に苦役する虚無党の罪人に向かってこれを問え。(「将来の日本」徳富蘇峰)
(注)点行:召集令が出て戦争に徴発されること (注2)里正:さとのおさ、村長。
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<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その2 標準解答>
(一)
1.じょうえん:豊かで有り余る。富足。 2.いくもく:暖かく湿り気のあるさま。気候の温潤なこと。 3.きょうい:おごり高ぶって人を侮る 4.こうゆう:他人の過ちを知りながら、そのまねをすること 5.こうよう:交代で辺境の地の守備に当たる。 6.きゅうてん:いそがしくさえずる 7.しゃくげつ:歯でかむ 8.こつこつ:水の湧き出て流れるさま 9.かんとう:うつろ、あな 10.こうき:旅路の幸運
11.ぎょうひ:わかりやすく諭す 12.きい:おくる。食物や物品をおくる 「饋」も「詒」も、おくる意。 13.はいかん:そむきおかす 14.しょうしょう *おじおそれる 15.いしゃく:うるわしく盛んなこと 16.ぎょうぎ:①さしのぼる朝日 ②堯帝のように立派な徳 17.くてん :にがさとあまさ。転じて、食物の味。 18.こうとう:互いに引き合って仲間をつくる 19.きんせん:とらえて殺す 20.じゃせい:麝のへそ
21.はやせ 22.こはだ 23.せ(く) 24.わりあ(てる)  *他に、考課 - 課(はか)る、課(こころ)みる 25.だる(い) 26.ほとぎ  *“かま”訓あるも不適切。 27.わげ 28.なぞら(える) 29.あざな(って) 30.よな(ぐ)
(二)
1.暴漲:激しい勢いで水がみなぎること。 「利根川-し中川堤防また危し /日乗 荷風」2.痴 3.桴(ばち)・枹(ばち)・撥(バチ) *「捩(ばち)」は琵琶のばちのようだから、✕かも・・・。枹と桴は、打楽器をたたく棒・・・。「撥(バチ)」は弦楽器用だが、“また、太皷などを打って鳴らす棒状の道具”(漢検2)ともあるので〇か△・・・
4.挿 5.泥濘・濘 6.小楢・小枹 7.三竿 8.然(り)・兪(り) 9.披星 10.秕政 11.半跏 12.煩苛 13.頽唐 14.駘蕩 15.奇譚 16.愧赧 17.紗 18.炙 19.蓙 20.鯲
(三)
1.眉睫 *意味は広辞苑から。漢検2掲載熟語 *「目睫(もくしょう)の間」から連想できるかも・・・ 2.特牲 *漢検2掲載熟語 3.蹄筌 *漢検2掲載熟語  4.索隠 漢検2掲載熟語 *広辞苑・漢検2ともにあり。 5.雅醇 *漢検2掲載熟語 *「雅馴」は、“言葉づかいが正しく、筆遣いが馴れていること。文章などが上品でおだやかなこと” 
(四)
問1
1.竜攘 2.日陵 3.曠日 4.小隙 5.八紘 6.点額 *漢検2掲載 7.穢土 8.破袴 *漢検2・1369頁 9.孤証 10.抒溷
問2
1.れいご・れいぎょ 2.なんき *漢検2掲載 3.ろうらい 4.ちょうとう 5.せんそう
(五)
1.ちょぼちょぼ 2.なぎ 3.はしたいろ 4.しょう 5.ましこ
6.くされだま 7.みくり 8.ぬばたま 9.しじみちょう 10.なつめやし
(六)
1.いくぶん ― 2.さか(ん)
3.おうめい ― 4.ふか(い)  *ふかくてくらい意。ふかい意の場合「オウ」音。
5.くう ― 6.あたた(める)
7.ちっぷく ― 8.とじこ(もる)
9.ちてん ― 10.つまず(く)
(七)
1.背馳 2.歉歳 3.蛹化 4.韜晦 5.掉尾
6.亭子 7.交詢 8.小恙 9.売卜者 10.鸞輿
*「交詢」は過去問(語選択:「付き合いを親密にすること」で出題あり)
*「穣歳(じょうさい)」。他に、稔歳・豊年など。
(八)
1.機杼:機織りでいろいろの柄 を織り出すように、独自の言論や文章を編み出して一派を立てる
2.池塘 3.蓬莱 4.置郵 *(孟子):有徳者の感化が行なわれる早さは、早馬による郵便よりも早い。(それほど人民は仁政を待望している。)
5.菽麦:非常に愚かなことのたとえ 6.騅 7.便辟 8.積毀
9.岑楼:漢検2掲載熟語 *高くそびえている山。(一説に、山のように高くそびえた御殿とも。)また、山の峰と高殿。「孟子」:一寸の厚さの木でも、高い所に置けば高楼より高くすることができる。 10.伽羅
(九)
1.拮抗 2.昔人 3.鬨 4.胚胎 5.美妙 6.悄然 7.蚕虫 8.喋々(喋喋) 9.諷刺 10.啾々(啾啾)
ア.い イ.げきぜん ウ.しんしん エ.いい オ.おか(す) カ.かとう キ.まも(る) ク.じょれい(漢検2「鋤犂(じょれい)」、「犂鋤(りじょ)」と振ってある。“じょり”でも可とは思うが・・・) ケ.ろうほ コ.ほとり

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漢検1級 29-1向け模擬試験問題 その1

2017年05月07日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●「漢検1級29-1に向けて ~今後の学習計画策定のために(お知らせ)~」で予告しておりました、掲題模試(第1回)を配信します。
●今回の29-1向け模試は、同記事で予告していたとおり、初心者(初合格を目指している方)やリピーターの方ともに楽しめる内容にすることを企図しています。すなわち、
 ・初合格目指している方でも160点前後は十分取れるレベル(漢検四字熟語辞典、漢検漢字辞典(第1版)、過去問5年分ぐらい、市販の各種問題集や参考書などをある程度こなしているレベルを想定)
 ・一方でリピーターでも190点を超えるのはちょっと難しいレベル
と、両方のニーズを充たせるような内容とすることを企図しています。
●ごく一部の問題を除いて、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)

●さて、第1回の出来はいかがでしょうか・・・今回はリピーターの方にはちょっと易しめかもしれませんが・・・いただけるコメント次第で第2回以降のレベルや内容を考えたいと思っていますので、よろしくお願いします。
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その1>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.漁人の曖迺が聞こえてくる  
2.縄で罔罟を為る  
3.上風の餮切たるを忌む   
4.客歳は饑癘に悩まされた年であった 
5.餽餉するも受くる所なし  
6.賜諡を得る誉れに与る  
7.君子は夬夬たり     
8.麤癲の人、近づくべからず  
9.前代を仰ぎ惟い、厥の官を訓迪す 
10.高楼からの麗矚に歎息する 
11.舟を河に汎かべて晋国に帰糴す 
12.懸車、余暉を斂める 
13.培塿に松柏なし 
14.赤い玫瑰の花が咲いている 
15.俗悪な売僧がはびこっている 
16.山柤の果実は薬用となる   
17.逋欠の罪を追求された   
18.京都の妙心寺退蔵院のには国宝「瓢鮎図」がある 
19.藻梲は、もと、天子の宗廟の飾りであった
20.民、労れる、以て小愒すべし
21.実矧で板を接合する 
22.阿波の水門を渡る  
23.歳のせいか、けたことを言う 
24.で装丁を飾る  
25.花きて風雨多し 
26.草花を花筐に入れる 
27.稲をでたたいて籾をとる  
28.牝鶏、す          
29.糸をで巻き取る       
30.江戸時代、粗悪な銑銭が流通した 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.ヒグラシが“かなかな”と鳴いている 
2.長患いでとうとうミマカった
3.ウワバミのように酒を流し込んで飲む   
4.思いがけない功績で手厚いユウショウにあずかる 
5.そろそろ、モノウい梅雨時を迎える  
6.ユウヨウとして迫らぬ態度で接する 
7.メイモウたる霧の中をさすらう 
8.白雲が噴泉の如くホウボツとして下から湧き上がる
9.ごセイボクの段、お喜び申し上げます  
10.これがまあ終のスミカか雪五尺 
11.五条大橋のオバシマに凭れて川の流れを眺める 
12.浮世のシガラミから解放された 
13.ツルバミ色は古くから日本人に親しまれてきた色だ 
14.盆にコウヒの掃苔を行った 
15.論文のごコウヒを乞う 
16.自分を仙才だとヨウゲンする 
17.ヨウゲンで人を惑わす    
18.根拠のないヨウゲンが流布する 
19.ガロンは体積の単位のひとつだ
20.鯔の成長したのがオオボラだ  

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.雲のある空。転じて、高い地位のたとえ
2.物を与えて救うこと
3.人の権利や体面をおかすこと。ふみにじる。
4.事実をわかりやすく説明すること。また、その記述。 
5.国運が盛んで世の中が平和に治まっていること 
<語群>
(ぎんかん、えんぎ、うんしょう、せんめい、じゅうせん、せんしん、しょうへい、じょうじょう)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10

( 1 )同契 ( 2 )塗足 ( 3 )虎視 ( 4 )蜜語 ( 5 )邪侈 
肉袒( 6 ) 南橘( 7 ) 妻梅( 8 ) 馬牛( 9 ) 蓬頭( 10 )

<語群>
(けんよう、ほくき、りょうじょう、こうめん、ほうへき、きんきょ、てんたい、ふんゆ、しかく、てんげん)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.戦いに大敗すること
2.簡素な飲食物。また、清貧の生活に安んじることのたとえ
3.つまらぬ人間を重く用いることのたとえ
4.衰えたものが勢いを取り戻すこと
5.永遠に光彩を放つ

<四字熟語群>
以杙為楹 死灰復然 箪食壺漿 三軍暴骨 箪食瓢飲 下臈徳人 彪炳千古 朝盈夕虚

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.胡臭 2.脛衣 3.蜒蚰 4.甘藷 5.被綿 6.鴨舌草 7.長寿花 8.天鼠矢 9.杜父魚 10.偽瓢虫

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.婀娜 - 2.娜やか    
イ.3.阨困 - 4.阨しむ    
ウ.5.倡佯 - 6.佯う     
エ.7.冒疾 - 8.冒む    
オ.9.鞅掌 - 10.鞅う    

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.燕雀 2.魚眼 3.投錨 4.生光 5.釐婦
6.瞑眩 7.訪問 8.瞳孔 9.老生 10.稚子

<語群>
(しょき、げんうん、ぼうし、うそう、こうひ、かんぷ、かいがん、かいらん、こうこく、きくし)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.皮切りのイッキュウ 
2.フソの嚇
3.後生畏るべし、来者い難し
4.肴は気取り、酌はタボ 
5.ショウホを履に薦く
6.キンボウに名を掛く。
7.ヨウジュ弍(うたが)わず、身を脩めて以て之を俟つは、命を立つる所以なり
8.イインの任  
9.ソウユ且に迫らんとす 
10.ゴマメの歯軋り  

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)余が友徳富猪一郎君さきに『将来の日本』と称する一冊子を編著し、これを余に贈り、あわせて余の一言を求めらる。余不文といえども君と旧交のあるあり。あにあえて君の好意を空しゅうすべけんや。余これを読み、その第一回より第十六回に至る、毎回あたかも新佳境に入るの感なきあたわず。けだしその論や卓々、その文やア.磊々、余をしてしばしば巻をおおい覚えずイ.快哉と呼ばしめたりき。それ君の著書たる、広く1.ウダイの大勢を察し、つまびらかに古今の沿革に徴し、いやしくも天意の存するところ、万生の望むところ、早晩平民主義をもって世界を一統すべくこれに抗するものは亡び、これにしたがうものは存し、一国民一個人のよくその勢いに激し、その力に敵すべからざるを説き、これを過去現今の日本に論及し、ついに将来の日本を図画し、その取らざるべからざる方針を示すに至り筆をとどむ。
 これを要するに、君の図画するところは他なし。すなわち公道正義をもって邦家の大本となし、武備の機関を一転して生産の機関となし、圧抑の境遇を一変して自治の境遇となし、貴族的社会を一掃して平民的社会となすにあり。しかして君の論旨中含蓄するところの愛国の意は全国を愛するにあり。全国を愛するは全国民をしておのおのその生を楽しみそのよろしきを得せしむるにあり。これ実に君の活眼大いにここに見るところあり。2.マンコウの慷慨黙々に付するに忍びず・・・一篇の著書とはなりなり。しかしてこの書初めて世に公布する客年十一月にあり。いまだ四ヵ月を経ざるにすでに再版に付し、またこれを三版に付せんとす。なんぞそれ世人購求の神速にして夥多なるや。けだし君が論鋒の卓々なるによるか、はたその文章の磊々なるによるか。しかりしこうして余は断じていわん。君がこの論を吐く徒論にあらず。・・・天下の志士汲々これを読む・・・。これ天下大勢のしからしむるゆえんなり。ああこれ天下の大勢今すでにここに至れるなり。(明治二十年二月  西京  新島襄 「将来の日本 徳富蘇峰 三版序」)

(B)徳富猪一郎君は肥後熊本の人なり。さきに政党の諸道に勃興するや、君、東都にありて、名士の間を往来す。一日余の3.ロを過ぎ、大いに時事を論じ、痛歎して去る。当時余ひそかに君の気象を喜ぶ。しかるにいまだその文筆あるを覚らざるなり。
 すでに西に帰り、信書しばしば至る。書中雅意ウ.掬すべし。・・・去歳の春、始めて一書を著わし、題して『十九世紀の青年及び教育』という。これを朋友子弟にエ.頒かつ。主意は4.タイセイの理学とシナの道徳と並び行なうべからざるの理を述ぶるにあり。文辞活動。比喩艶絶。これを一読するに、・・・春風のごとく、これを再読するに、凜乎として秋霜のごとし。ここにおいて、余初めて君また文壇の人たるを知る。
 今この夏、またこの書を5.コウし、来たりて余にオ.るに刊行のことをもってす。よってこれに答えてカ.曰く。この文をもってこの挙あり。なんぞ詢るの用あらん。しかるに詢る。余いずくんぞ一言なきを得んや。古人初めて陳ぶるに臨まば6.キコウ多からざらんを欲す。その小成に安んずるをおそるるなり。今君は弱冠にして6.キコウ多し。願わくは他日キ.忸れて初心を忘るるなかれ。余初めて書を刊して、またいささか戒むるところあり。今や7.ウセツの文を録し、ク.恬然として愧ずることなし。警戒近きにあり。請う君これを識れと。君笑って諾す。すなわちその顛末を書し、もって巻端に弁ず。(「将来の日本」序  明治十九年十二月 田口卯吉 識)

(C))熊本の徳富君猪一郎、さきに一書を著わし、題して『将来の日本』という。活版世に行なわれ、いくばくもなく売り尽くす。まさにまた版行せんとし、来たりて余の序を請う。受けてこれを読むに、けだし近時英国の8.セキガクスペンサー氏の万物の追世化成の説を9.ソジュツし、さらに創意発明するところあり。よってもってわが邦の制度文物、異日必ずまさになるべき云々の状を論ず。すこぶる精微を極め、文辞またケ.婉宕なり。大いに世の10.キックツ難句なる者と科を異にし、読者をして覚えず快を称さしむ。君齢わずかに二十四、五。しかるに学殖の富衍なる、老師宿儒もいまだ及ぶに易からざるところのものあり。まことに畏敬すべきなり。・・・輓近の文士往々にしてしかり。これ直諛なるのみ。余のはなはだ取らざるところなり。これをもって来たり請う者あるごとにおおむねみな辞して応ぜず。今徳富君の業を誦むに及んで感歎措くことあたわず。破格の一言をなさざるを得ず。すなわちこれを書し、もってこれをコ.還す。(「将来の日本」再版の序 明治二十年一月中旬 高知 中江篤介 撰)
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<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その1 標準解答>
(一)
1.あいだい(=欸乃:舟うた、漁人のうたごえ) 2.もうこ 3.てつせつ(:かすかに動く音のさま)*上風(じょうふう):かざかみ  4.きれい(飢えと流行病。飢餓と疫病。) 5.きしょう:食べ物を贈る。また、その食糧。 6.しし:天子から臣下に諡(おくりな)を与えること 7.かいかい:思い切りよく決断するさま *漢検2は「夬夬」の読みフリなし。 8.そてん:粗野で気ちがいじみた心 9.くんてき:おしえみちびく 10.れいしょく:美しい眺め。美観。 11.きてき:米をおくる 12.よき :①夕日、夕日の光 ②有り余る恵み ③偉人や偉業のなごり *懸車:①官職を退くこと ②70歳の異称 ③夕方。たそがれ前の一時。 13.ほうろう 14.まいかい・ばいかい(当て字訓では“はまなす”) 15.まいす 16.さんさ(:さんざし(バラ科の落葉低木)) 17.ほけん:税のがれ。税の未納。 18.ひょうねん 19.そうせつ 20.しょうけい:=小憩 *「いこ(う)、休む」意のときは“ケイ”音。
21、さねはぎ 22.みと 23.ほう(けた) *惚(ぼ)ける、惚(ほう)ける 24.のぎ *切箔の一種。他に、稲などの毛先の意味あり。「芒」とも書く。 25.ひら(きて) 26.はながたみ *“はなかご”とよめなくもないが、漢検2以下、“はながたみ”で通用。はなかごは花籠。 27.からさお 28.あした 29.つむ 30.ずくぜに
(二)
1.蜩・茅蜩 2.身罷(る)・薨(る) 3.蟒蛇・蟒(蠎) 4.優賞 5.物憂(い)・嬾(い)・慵(い)・懶(い) 6.悠揚 7.溟濛 8.蓬勃 (*蓬勃(ほうぼつ):①雲が起るさま ②風が吹き起るさま ③光のかがやくさま ④香気がただようさま) 9.清穆 10.住処・栖・棲 (*「棲」は微妙か。) 11.欄 12.柵 13.橡 14.考妣 15.高批 16.揚言 17.妖言 18.謡言 19.呏 20.鮱
(三)
1.雲霄 2.贍賑(=賑贍) 3.蹂践(=践蹂 *<類義語>蹂躙(じゅうりん) 4.演義(えんぎ) ✕衍義(えんぎ):(広辞苑)意味をおしひろめて詳しく説明すること。また、その説いたもの。 5.昇平・升平・昌平 (広辞苑掲載熟語)*漢検2熟語は「升平・昇平」 ✕承平:代々太平が続くこと(広辞苑)平和な世が長く続くこと(漢検2大見出し)
(四)
問1
(1)枌楡 (2)霑体 (3)竜驤 (4)甜言 (5)放辟 (6)牽羊 (7)北枳 (8)子鶴 (9)襟裾 (10)垢面 
問2
1.ばくこつ 2.たんし 3.いよく 4.ふくねん 5.ひょうへい・ひゅうへい
(五)
1.わきが 2.はばき 3.なめくじ  *げじ・げじげじは「蚰蜒ユウエン」 4.さつまいも 5.きせわた 6.こなぎ 7.きずいせん 8.くすね 9.かじか 10.てんとうむしだまし
(六)
1.あだ ― 2.しな(やか) 
3.やくこん ― 4.くる(しむ)
5.しょうよう ― 6.さまよ(う)
7.ぼうしつ ― 8.ねた(む) *漢検2掲載熟語  同)「冒嫉」 
9.おうしょう - 10.にな(う)*物を担ったりささげたりして急いで走るさま。
(七)
1.鴻鵠 2.蟹眼 3.解纜 4.初虧 5.鰥夫
6.眩暈 7.叩扉 8.眸子 9.迂叟 10.鞠子
*魚眼・蟹眼  *大きな泡・小さな泡
*鞠子(キクシ):おさなご、稚子(チシ)。  漢検2熟語
*初虧:漢検2掲載 初虧(しょき):欠け始め  生光(せいこう):食の端が抜けた状態
(八)
1.一灸 2.腐鼠 3.誣 4.髱 5.章甫 6.金榜(:科挙に合格する。出世して高官となる) 7.殀寿(夭寿) *孟子。立命館の由来。 *「夭寿」でも〇だろう・・・。 8.伊尹 :伊尹が引き受けたような天下の重い任務 9.桑楡(*死期が迫っている) 10.鱓 (「古女・田作」は当て字でOKかどうか不詳。漢検2にはこの当て字見当たらず?以前の過去問ではあったような記憶あるが・・・)
(九)
1.宇内 2.満腔 3.廬(注:原文は「リョ」となっていたが「ロ」に修正しています)4.泰西 5.稿 6.奇功 7.迂拙 8.碩学 9.祖述 10.佶屈

ア.らいらい イ.かいさい ウ.きく(す) エ.わ(かつ) オ.はか(る) カ.いわ(く) キ.な(れて) ク.てんぜん ケ.えんとう コ.かえ(す)

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漢検1級28-3に向けて <syuusyuu 模擬試験問題その5 >(最終回)

2016年12月25日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●ごく一部の問題を除いて、ほとんど新出問題ばかりなので、むっずかしい“実力試験問題”のようです。漢検レベルから20~30点ぐらいは、低くなると思いますので、訓練用にお使いください。
●ただし、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)
●今回、<その4>より若干易化していると思う・・・「語選択」やや難  「対・類」やや難  ・・・ぐらいでしょうか。
今回の模擬試験問題<その1>~<その5>:合格者10人前後、合格率1%前後のレベル ・・・のようだ。私はもう何度もやってるので、わからない。
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 その5>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30

1.捷径をとるべく、蘿篠を抜ける
2.蓬戸瓮牖のわび住まいである  
3.庭樹、日に衰颯す 
4.甸服内、禾藁で馬を飼育する 
5.野花は宝靨を留め、蔓草は羅裙を見す 
6.鶴岑に棲む仙人を找人す 
7.辺城、偃柝す 
8.良覿により事態は進展す 
9.雲罅より玉兎現る 
10.敝衣を紉緝す 
11.嵩巒を歴めぐり、孤進する
12.旨酒、既に凊しく、嘉薦、亶時なり
13.詆訐の民、有ると雖も依らず 
14.叨忝以来、朝夕、過豊を為す 
15.羅衣を曝曬する
16.艱難辛苦の黴瘠の様は見るに堪えない
17.先人の辞迹を播揚する
18.俾門をして使いせしむ 
19.内史、王の八枋の法を掌る  
20.辺境の徭戍となる 
21.泉の水をう 
22.不遇をち悲嘆に暮れる 
23.事の真相をらかにしてほしい  
24.老いて痩せえる
25.にはまって靴が汚れた   
26.代々、臣下としてく家柄である 
27.しく急ぎ足で遠ざかる  
28.とてもい子だ 
29.伝統の業をう  
30.を一つにして一緒に暮らす 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.なんとか、カツガツ、生活している 
2.今日は体の調子がヨロしいようだ 
3.相手を威圧するためコワモテに出る  
4.皇位の印としてのジフを有す 
5.手がカジカんでペンを持てない 
6.ソソり立つ峰に登る 
7.ナマナカな努力では漢検1級には受からない 
8.末世に仏法を売り物にする俗悪なマイスが横行する
9.古代の天子の礼服のぬいとりのことをホフツと言った 
10.玉葱や百合などの葉は地中でリンケイをなしている 
11.レンカを使って稲を脱穀する
12.キママな一人旅を続ける 
13.煽てとモッコには乗りたくない 
14.その蓋をじ開けてみる 
15.肩をスボめてやりすごす  
16.谷あいをながれるカンスイを手で掬って飲んだ
17.臥榻の側、他人のカンスイを容れず
18.美味しいお酒を飲み過ぎてカンスイしてしまった 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19.団栗はクヌギなどの果実の俗称である 
20.コノシロの幼魚を小鰭などと称する 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.かたる、だましとる、かどわかす
2.かぎで引っかけて引き出すように内情を巧みに探り出す
3.手出しをしないこと
4.父と祖先の御霊屋
5.さざなみ、さざなみが立つ
<語群>
(せったん、さす、でいそ、たんせき、かいへん、れんい、こうきょ、てきけつ)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )之禄  ( 2 )怒濤  ( 3 )貴発  ( 4 )三笑  携手( 5 ) 
鯉魚( 6 )  塞井( 7 )  鴉巣( 8 )  万物( 9 )  粗衣( 10 )
<語群>
(いそう、せんれん、いんぷ、きょうらん、せいほう、かいこう、こけい、れいしょく、ばんしょう、せきそ)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.人が押し合い圧し合いするさま
2.危険を冒して大きな利益を得ること
3.誤った噂も多くの人が口にしているうちに信じるようになるという喩え
4.もてなしの心
5.物事が思いどおりになること

<四字熟語群>
(截髪易酒  蒼蠅驥尾  玉兔銀蟾  蟋蟀居壁  探驪獲珠  挨肩擦背  麻姑掻痒  曾母投杼

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.羅漢松 2.苦参 3.野芝麻 4.破落戸 5.羊駝 6.鳥栖 7.五月蠅 8.同胞 9.斎食 10.杜仲

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.闢邪 - 2.闢ける 
イ.3.綰髪 - 4.綰ぶ
ウ.5.部勒 - 6.勒める
エ.7.撩理 - 8.撩める 
オ.9.汚衊 - 10.衊める

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.幼沖 2.蝸廬 3.臘月 4.雅語 5.曩祖
6.偃武 7.臘尾 8.慰撫 9.萌隷 10.寛恕
<語群>
(しいん、かおく、ぼうぞく、びへい、りげん、かいよう、こんもう、もうすう、びょうさい、ふじゅん)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.ショウソして爨がず 
2.王良、車に登れば 馬にヒドなし
3.ジュンロウを飲むが如し
4.墨するは病児の如く、筆をとるはソウフの如くす  
5.豆を煮るにマメガラを燃(や)く  
6.衝風の末力、コウフウを漂わす能わず 
7.蓼虫は苦さを知らず、ショチュウは臭さを知らず 
8.キュウを反して薪を負う 
9.フセツの教誨  
10.バクヤを鈍と為し、鉛刀を銛と為す

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10

「真実と作為とを1.ナい交ぜにした末造の言分けが、一時お上さんの嫉妬の火を消したようでも、その効果は勿論パリアチイフ(注:一時しのぎ)なのだから、無縁坂上に実在している物が、依然実在している限りは、蔭口やら壁訴訟やらの絶えることはない。それが女中の口から、「今日も何某が檀那様の格子戸にお這入になるのを見たそうでございます」と云うようなア.詞になって、お上さんの耳に届く。しかし末造は言分けには窮せない。商用とやらが、そう極まって晩方にあるものではあるまいと云えば、「金を借りる相談を朝っぱらからする奴があるものか」と云う。なぜこれまでは今のようでなかったかと云えば、「それは商売を手広に遣り出さない前の事だ」と云う。末造は池の端へ越すまでは、何もかも一人でしていたのに、今は住まいの近所に事務所めいたものが置いてある外に、竜泉寺町にまで出張所とでも云うような家があって、学生が所謂金策のために、遠道を踏まなくても済むようにしてある。根津で金のいるものは事務所に駈け附ける。吉原でいるものは出張所に駈け附ける。後には吉原の西の宮と云う引手茶屋と、末造の出張所とは気脈を通じていて、出張所で承知していれば、金がなくても遊ばれるようになっていた。2.エンゼンたる3.ユウトウ4.ヘイタンが編成せられていたのである。
・・・・
 岡田は小僧の持って出た籠をのぞいて見た。一羽の鳥は止まり木に止まって、ぶるぶるイ.顫えている。蛇に銜えられた鳥の体は半分以上口の中に這入っている。蛇は体を截られつつも、最期の瞬間まで鳥を呑もうとしていたのである。
 小僧は岡田の顔を見て、「蛇を取りましょうか」と云った。「うん、取るのは好いが、首を籠の真ん中の所まで持ち上げて抜くようにしないと、まだ折れていない竹が折れるよ」と、岡田は笑いながら云った。小僧は旨く首を抜き出して、ウ.指尖で鳥の尻を引っ張って見て、「死んでも放しゃあがらない」と云った。
 この時まで残っていた裁縫の弟子達は、もう見る物が無いと思ったか、揃って隣の家の格子戸の内に這入った。
「さあ僕もそろそろお暇をしましょう」と云って、岡田があたりを見廻した。
 女主人はうっとりと何か物を考えているらしく見えていたが、この詞を聞いて、岡田の方を見た。そして何か言いそうにして躊躇して、目を脇へそらした。それと同時に女は岡田の手に少し血の附いているのを見附けた。「あら、あなたお手がよごれていますわ」と云って、女中を呼んで上り口へエ.手水盥を持って来させた。岡田はこの話をする時女の態度を細かには言わなかったが、「ほんの少しばかり小指の所に血の附いていたのを、よく女が見附けたと、僕は思ったよ」と云った。
 岡田が手を洗っている最中に、それまで蛇の吭のどから鳥の死骸を引き出そうとしていた小僧が、「やあ大変」と叫んだ。
・・・・
ここまで話してしまった岡田は僕の顔を見て、「ねえ、君、美人の為とは云いながら、僕は随分働いただろう」と云った。
「うん。女のために蛇を殺すと云うのは、神話めいていて面白いが、どうもその話はそれぎりでは済みそうにないね」僕は正直に心に思う通りを言った。
「馬鹿を言い給え、未完の物なら、発表しはしないよ」岡田がこう云ったのも、5.キョウショクして言ったわけではなかったらしい。しかし仮にそれぎりで済む物として、幾らか残り惜しく思う位の事はあったのだろう。
 僕は岡田の話を聞いて、単に神話らしいと云ったが、実は今一つすぐに胸に浮んだ事のあるのを隠していた。それは金瓶梅を読みさして出た岡田が、6.キンレンに逢ったのではないかと思ったのである。
 大学の小使上がりで今金貸しをしている末造の名は、学生中に知らぬものが無い。金を借らぬまでも、名だけは知っている。しかし無縁坂の女が末造の妾だと云うことは、知らぬ人もあった。岡田はその一人である。僕はその頃まだ女の種性を好くも知らなかったが、それを裁縫の師匠の隣に囲って置くのが末造だと云うことだけは知っていた。僕の智識には岡田に比べて一日の長があった。
・・・・・・・・
梅をせき立てて出して置いて、お玉は甲斐甲斐かいがいしく7.タスキを掛け8.ツマオ.端折って台所に出た。そしてさも面白い事をするように、梅が洗い掛けて置いた茶碗や皿を洗い始めた。こんな為事は昔取った杵柄で、梅なんぞが企て及ばぬ程迅速に、しかも周密に出来る筈のお玉が、きょうは子供がおもちゃを持って遊ぶより手ぬるい洗いようをしている。取り上げた皿一枚が五分間も手を離れない。そしてお玉の顔は活気のある淡紅色にカ.赫いて、目は空を見ている。
 そしてその頭の中には、極めて楽観的な写象が往来している。一体女は何事によらず決心するまでには気の毒な程迷って、とつおいつする癖に、既に決心したとなると、男のように左顧右眄しないで、・・・馬のように、向うばかり見て猛進するものである。思慮のある男には9.ギクを懐かしむる程の障礙物が前途に横たわっていても、女はそれをものの屑ともしない。それでどうかすると男の敢えてせぬ事を敢えてして、おもいの外に成功することもある。お玉は岡田に接近しようとするのに、若し第三者がいて観察したら、もどかしさに堪えまいと思われる程、逡巡していたが、けさ末造が千葉へ立つと云って暇乞いに来てから、キ.追風を帆にク.孕ませた舟のように、志す岸に向って走る気になった。それで梅をせき立てて、親許に返して遣ったのである。邪魔になる末造は千葉へ往って泊る。女中の梅も親の家に帰って泊る。これからあすの朝までは、誰にも10.セイチュウせられることの無い身の上だと感ずるのが、お玉のためには先ず愉快でたまらない。そしてこうとんとん拍子に事が運んで行くのが、終局の目的の容易に達せられる前兆でなくてはならぬように思われる。きょうに限って岡田さんが内の前をお通りなさらぬことは決して無い。往反(ゆきかえり)に二度お通りなさる日もあるのだから、どうかして一度逢われずにしまうにしても、二度共見のがすようなことは無い。きょうはどんな犠牲を払っても物を言い掛けずには置かない。思い切って物を言い掛けるからは、あの方の足が留められぬ筈が無い。わたしは卑しい妾に身を堕としている。しかも高利貸の妾になっている。だけれど生娘でいた時より美しくはなっても、醜くはなっていない。その上どうしたのが男に気に入ると云うことは、不為合わせな目に逢ったケ.物怪の幸いに、次第に分かって来ているのである。して見れば、まさか岡田さんに一も二もなく厭な女だと思われることはあるまい。いや。そんな事は確かに無い。若し厭な女だと思ってお出でなら、顔を見合せる度に礼をして下さる筈が無い。いつか蛇を殺して下すったのだってそうだ。あれがどこの内の出来事でも、きっと手を藉して下すったのだと云うわけではあるまい。若しわたしの内でなかったら、知らぬ顔をして通り過ぎておしまいなすったかも知れない。それにこっちでこれだけ思っているのだから、皆までとは行かぬにしても、この心が幾らか向うに通っていないことはない筈だ。なに。案じるよりは生むが易いかも知れない。こんな事を思い続けているうちに、小桶の湯がすっかり冷えてしまったのを、お玉はつめたいとも思わずにいた。
 膳を膳棚にしまって箱火鉢の所に帰って据わったお玉は、なんだか気がそわそわしてじっとしてはいられぬと云う様子をしていた。そしてけさ梅が綺麗にコ.篩った灰を、火箸で二三度掻き廻したかと思うと、つと立って着物を着換えはじめた。同朋町の女髪結の所へ往くのである。これは不断来る髪結が人の好い女で、余所行きの時に結いに往けと云って、紹介して置いてくれたのに、これまでまだ一度も往かなかった内なのである。」「雁」(森鴎外)
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 その5 標準解答>
(一)
1.らしょう:つたのからんでいる竹やぶ 2.おうゆう 3.すいさつ:おちぶれる、おとろえる、しおれる。「颯」も、おとろえる意。 4.かこう:わら 5.ほうよう:宝玉のような美しいえくぼ。笑顔。 6.かくしん:鶴のすむ峰、仙人のすむ山。「找人(そうじん)」は既出(たずねる、さがす意)。 7.えんたく:夜回りの拍子木をしまって用いない。世の中がよく治まって盗賊の心配をする必要がないこと 8.りょうてき:良い人に会う。良い会合。 9.うんか:雲の切れ目、雲間 10.じんしゅう:つづりあわせる 11.すうらん:高い山、また、高大な山と小さくて鋭い山 12.たんじ:*まことにその時なり(まことにその時を得ている) 13.ていけつ:そしりあばく 14.とうてん:かたじけなくも恩恵をこうむる 15.ばくさい:日光にさらす 16.ばいせき:あかづいてやせる、苦労のさま 17.はよう:広く知れ渡るようにする 18.ひもん:門番のしもべ 19.はちへい:古代の王権が臣下を統べる八つの手だて。(同)八柄。 20.ようじゅ:徴発されて辺境を守る兵卒
21.しゃく(う) 22.かこ(ち) 23.つまび(らか) 24.さらば(える) 25.ぬかるみ 26.つづ(く) 27.あわただ(しく) 28.かしこ(い) 29.なら(う) 30.かまど
(二)
1.且且 2.宜(しい) 3.強面・怖面 (✕強持て) 4.璽符 5.悴(む) 6.聳(り立つ) 7.生半 8.売僧 *マイ、スとも唐音。 9.黼黻 *フフツとも読む。 10.鱗茎 11.連枷 12.気儘 13.畚・簣 14.抉(じる) 15.歙:「窄める」でも可だろう。 16.澗水 17.鼾睡 18.酣酔 19.椚 20.鮗
(三)
1.拐騙(かいへん):かたる、だましとる、かどわかす
2.鉤距(こうきょ):かぎで引っかけて引き出すように内情を巧みに探り出す(または“それとなく巧みに探り出す”・・・いずれも大字源。「鉤」と「距」の項で、少し説明が異なっている)
3.叉手(さす・さしゅ):手出しをしないこと *他の意味もあり(略)
4.禰祖(でいそ):父と祖先の御霊屋
5.漣猗(れんい):さざなみ、さざなみが立つ
(四)
問1
1.万鍾 2.狂瀾 3.賤斂 4.虎渓 5.偕行 6.尺素 7.夷竈 8.生鳳 9.殷富 10.糲食
・ばんしょうのろく:非常に多くの量。また、その穀物。あるいは俸禄など。
・けいしゅかいこう:手を取り合って一緒に行く
・りぎょせきそ:白絹にかかれた手紙 漢検2「鯉素」
問2
1.あいけん 2.たんり 3.とうちょ 4.えきしゅ 5.そうよう
・(挨肩)擦背(あいけんさつはい):人が押し合い圧し合いするさま
(五)
1.いぬまき 2.くらら 3.おどりこそう 4.ごろつき 5.ラマ 6.とぐら 7.さばえ 8.はらから 9.とき 10.はいまゆみ *漢検2「“はいまゆみ”とも読む」とある。ただし、これは古名だと思うので、まさか出題されるとは思えないが・・・。
(六)
1.へきじゃ 2.しりぞ(ける):悪人や悪い思想をしりぞける 3.わんぱつ 4.むす(ぶ) *「綰(つな)ぐ」読みもある。 5.ぶろく 6.おさ(める) 7.りょうり 8.おさ(める):①長くとどまりつづく ②おさめる、乱を治める 9.おべつ 10.はずかし(める)
(七)
1.昏耄 2.夏屋(廈屋)*漢検2掲載は「夏屋」。 3.孟陬 4.俚言 5.枝胤
6.弭兵 7.杪歳 8.拊循 9.氓俗 10.海容
*「臘月」(陰暦12月)⇔「孟陬」(陰暦1月)は、対義語として少しく無理があるかもしれない・・・混乱したらごめんなさい。
(八)
1.樵蘇:貧しいことの形容 2.罷駑 3.醇醪:良い酒を飲んで酔うように、自然とその人の徳に感化されること 4.壮夫 5.萁 6.鴻風 7.蛆虫 8.裘 9.不屑 10.莫耶・莫邪
(九)
1.綯 2.宛然 3.遊蕩 4.兵站 5.矯飾 6.金蓮 7.襷・手繦 8.褄 9.疑懼 10.掣肘 
ア.ことば イ.ふる(えて) ウ.ゆびさき エ.ちょうずだらい オ.はしょ(って) カ.かがや(いて) キ.おいて ク.はら(ませた) ケ.もっけ コ.ふる(った)  *「キ.おいて」は、青空文庫の原文では「追手」となっていたが、誤植と思い、「追風」に修正している。
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