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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 29-2向け模擬試験問題 その2

2017年08月12日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●“至高の五大鍋”第2弾!!(笑)・・・29-2向け模試(その2)です。現時点での習熟度や実力の判定にお役立てください。
●前回に比べたら(人のレベルによって異なりますが)20~40点ぐらいは易しく感じると思います。でも、レベルは相変わらず高いかも(笑)
●ハッキリ言って、漢検漢字辞典(第1版)をベースに学習されている方には不向きな模試だと考えます。初合格を目指す方であれリピーターであれ、少なくとも、漢検辞典(第2版)や他の漢和辞典・国語辞典などもベースに学習を続けられていて、より高みを目指そうとされている方に向いている模試だと思います。
●さて、今回の(その2)はどうでしょうか・・・“恐いもの見たさ”の方も含め、チャレンジはどなたでも大歓迎です(笑)・・・
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その2>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.盂、なれば水、圜なり  
2.頻りに噫欠を繰り返す   
3.急に雹霰が降ってきた   
4.白鳥が鵠鵠と鳴く     
5.度恕の心が大切だ     
6.黝黝とした森に入り込む  
7.羊棗の果を食す      
8.鳥、繽繽として、蘿に迷う
9.鳥、新たな罅栗を窺う      
10.暗雲が幎幎と垂れ罩めている  
11.濁酒、瓦缶に盈つ       
12.峻険を聿越す        
13.百官を淬励す       
14.光爍、電の如し      
15.迦葉の口に笑みを含む 
16.伯氏、壎を吹き、仲氏、を吹く  
17.轡銜を急にする者は千里の御に非ず 
18.鴉が啞啞と鳴いている   
19.找事に遑が無い    
20.鍼黹は、裁縫や刺繡などの針仕事を指す 
21.竹皺の織物を手に取って観る 
22.の幼樹はクリスマスツリーとすることがある 
23.糸が表に出ないようにう 
24.とてもい子だ 
25.む気持ちが抑えられない   
26.が飛び散る  
27.の編を三度絶つ 
28.韋のを三度絶つ 
29.の煮つけを食する  
30.は石まじりの痩せ地のことだ 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.屈強の者二人に轎をかせる
2.疑惑がカンゼン氷釈した  
3.スグ来ると言ってまだ来ない   
4.早朝の境内からギョウボンが聞こえる  
5.往来はひどくヌカっていた    
6.黄粱イッスイの夢 
7.ズサンな仕事ぶりに辟易した 
8.画の余白にズサンが書入れらている 
9.コウロウを経て、斯界の巨擘となった     
10.古代、遠来の客を出迎えるコウロウという儀式があった
11.上司の寵をいいことに、キョウシにふるまう   
12.豊麗な婦人のキョウシに見惚れる  
13.恩師の著作集をシコウする  
14.ご機嫌うかがいにシコウする 
15.シコウ及米の害を危惧する  
16.ヒンピンと事件が発生する 
17.ヒンピンたる人柄を偲ばせる 
18.今年(2017年)の干支はヒノトトリである  
19.イスカの嘴は上下食い違っている 
20.エソは上等な蒲鉾の材料となる  

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
(語選択候補)
1.俗事に心をひかれてかかわりあうこと
2.善悪・賢愚・美醜のたとえ
3.やせち。土地がやせて石が多いこと。
4.災いをはらい、福をいのること
5.心がひろくてゆとりのあること
<語群>
(ふじゅつ、かんゆう、こうはく、ぎょうぎょう、じょうとう、きとう、はんえん、らんゆう)    

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )攘攘 ( 2 )狼貪 ( 3 )勢峻 ( 4 )走尿 ( 5 )附耳
載籍( 6 ) 史魚( 7 ) 冥頑( 8 ) 蹈常( 9 ) 魯魚( 10 )
<語群>
( じょうそく、ちゅつひん、ようこん、きき、がいし、こうし、てんい、しゅうこ、ふれい、こうかん )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.他人だけの為に苦労するたとえ
2.月日の過ぎ行くことをいう
3.失意でぼんやりとしたさま
4.日常生活に必要な仕事や作法のこと
5.方針が一定しないたとえ
<四字熟語群>
( 灑掃応対  兎起鶻落 屠者羹霍 蒼蠅驥尾 兎起烏沈 朝種暮穫 亮遺巾幗 爽然自失 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.大口魚 2.海人草 3.眉児豆 4.牛筋草 5.鳩酸草 6.羊駝 7.馬陸 8.高襟 9.障泥 10.水亀 

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.矜伐 - 2.伐る    
イ.3.秕政 - 4.秕い    
ウ.5.綴緝 - 6.緝める     
エ.7.灼爍 - 8.爍る    
オ.9.韶艶 - 10.韶しい     

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.正史 2.夙興  3.天涯 4.犂耕  5.牴牾
6.熙朝 7.仏生会 8.侏儒 9・諢名 10.返書

<語群>
( かんぶつえ、ちぎん、しゃくごう、ふんごう、かいり、どうこう、やじょう、せいせい、あんき、わいじん )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.キシ連抱にして数尺の朽あるも、良工は棄てず
2.コウショは明を以て自ら消ゆ
3.巧言コウの如きは顔の厚きなり
4.ハクロは塵土の穢れを禁ぜず
5.小恐はズイズイたり、大恐は縵縵たり  
6.シロク 殃を貽し、負乗 悔を招く   
7.ホウド、未だ乾かず   
8.瓶の尽くるはライの恥   
9.鷦鷯森林に巣くうも一枝に過ぎず、エンソ河に飲むも満腹に過ぎず 
10.コウコウにして信ならずんば、吾れこれを知らず

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・次は槌だ。『譚海』一二に、日光山には走り大黒というあり、信受の者1.ケタイの心あらば走り失せてその家に座さず、殊に霊験ある事多し、これは往古中禅寺に大なる鼠出て諸経を食い敗り害をなせし事ありしに、その鼠を追いたりしかば下野の足緒まで逃げたり。鼠の足に緒を付けて捕えて死にたるよりそこを足緒というとぞ、足緒は足尾なり。さて死にたる鼠の骸に墨を塗りて押す時はそのまま大黒天の像になりたり。それより日光山にこの鼠の死にたる骸を重宝して納め置き、今に走り大黒とて押し出す御影なりと記す。一昨年某大臣、孟子がいわゆる大王色を好んで百姓とともにせんとの仁心より頼まれた惚れ薬の原料を採りに中禅寺湖へ往った時、ア.篤とこの大黒を拝もうと心掛けて滞在して米屋旅館に、岩田梅とて芳紀二十三歳の丸ぼちゃクルクル猫目の仲居頭あり。嬋娟たる花のイ.顔、耳の穴をくじりて一笑すれば天井から鼠が落ち、鬢のほつれを掻き立てて枕のとがを憾めば二階から人が落ちる。南方先生その何やらのふちから溢るるばかりの大愛敬に鼠色の涎を垂らして、生処を尋ねると、足尾の的尾の料理屋の娘というから十分素養もあるだろう、どうか一緒に走り大黒、身は桑門となるまでも生身の大黒天と崇め奉らんと企つる内、唐穴(からっけつ)になって下山しとうとう走り大黒を拝まなんだ。全く惚れ薬取りが惚れ薬に中毒したのだ。その節集古会員上松蓊君も同行したから彼女の2.ユウブツたる事は同君が保証する、あの辺へ往ったら尋ねやってくれたまえ。
 右の『譚海』の文に拠れば鼠が神になって大黒天と現じたようだが、『滑稽雑談』二一には、大黒天神は厨家豊穣の神なるが故に、世人鼠の来って家厨の飲食倉庫の器用を損ずるをこの神に祈る時、十月の亥の日を例として子の月なる十一月の子の日を(祭りに)用ゆるなるべしと記す。『梅津長者物語』には鼠三郎、野らねの藤太等の賊が長者の宅を襲うと、大黒真先に打って出で打ち出の小槌で3.ゾクカイを打ち殺す事あり。これでは大黒時に鼠や賊を制止4.チュウリクし、槌は殺伐の具となって居る。・・・」(十二支考 鼠に関する民俗と信念 南方熊楠)

(B)「・・・舞台と云うのは、高さ三尺ばかり、幅二間ばかりの金箔を押した歩衝(ついたて)である。Kの説によると、これを「手摺り」と称するので、いつでも取り壊せるように出来ていると云う。その左右へは、新しい三色緞子の5.キチョウが下っている。後ろは、金屏風をたてまわしたものらしい。うす暗い中に、その歩衝と屏風との金が一重、ウ.燻しをかけたように、重々しく夕闇を破っている。――僕は、この簡素な舞台を見て非常にいい心もちがした。
・・・
 生憎、その内に、僕は小用に行きたくなった。
 ――厠から帰って見ると、もう電燈がついている。そうして、いつの間にか「手摺り」の後ろには、黒い紗の覆面をした人が一人、人形を持って立っている。
 愈々、狂言が始まったのであろう。僕は、会釈をしながら、ほかの客の間を通って、前に坐っていた所へ来て坐った。Kと日本服を来た英吉利人との間である。
 舞台の人形は、藍色の6.スオウに、立烏帽子をかけた大名である。「それがし、いまだ、誇る宝がござらぬによって、世に稀なる宝を都へ求めにやろうと存ずる。」人形を使っている人が、こんな事を云った。語と云い、口調と云い、エ.間狂言を見るのと、大した変りはない。
・・・
 すると、大名の人形が、オ.左手を小さ刀の柄にかけながら、右手(めて)の7.チュウケイで、与六をさしまねいで、こう云う事を云いつける。――「天下治まり、目出度い御代なれば、かなたこなたにて宝合せをせらるるところ、なんじの知る通り、それがし方には、いまだ誇るべき宝がないによって、汝都へ上り、世に稀なるところの宝が有らば求めて参れ。」・・・」(野呂松人形 芥川龍之介)

(C)「・・・尾生はとうとう立ちすくんだ。
 川の水はもう沓を濡しながら、鋼鉄よりも冷やかな光を湛たたえて、漫々と橋の下に広がっている。すると、膝も、腹も、胸も、恐らくは8.ケイコクを出ない内に、この酷薄な満潮の水に隠されてしまうのに相違あるまい。いや、そう云う内にも水嵩はカ.益高くなって、今ではとうとう両脛さえも、川波の下に没してしまった。が、女は未だに来ない。
 尾生は水の中に立ったまま、まだ一縷の望を便りに、何度も橋の空へ眼をやった。
 腹を浸した水の上には、とうに9.ソウボウたる暮色が立ちキ.罩めて、ク.遠近に茂った蘆や柳も、寂しい葉ずれの音ばかりを、ぼんやりした靄の中から送って来る。と、尾生の鼻を掠めて、ケ.鱸らしい魚が一匹、ひらりと白い腹を飜した。その魚の躍った空にも、疎らながらもう星の光が見えて、コ.蘿のからんだ10.キョウランの形さえ、いち早い宵暗の中に紛れている。が、女は未だに来ない。……」(尾生の信 芥川龍之介)
👍👍👍 🐔 👍👍👍


<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その2 標準解答>
(一)
1.えん(=円) 2.あいけん:おくびと、あくび。噫気と欠伸(けんしん・あくび)。3.はくせん *ひょうとあられ。 4.こくこく *白鳥の鳴く声 5.たくじょ:人の心をはかり思いやる 6.ゆうゆう:うすぐらいさま 7.ようそう:<大字源>なつめ。「羊矢棗(ヨウシソウ)」とも。<漢字源>木の名。なつめ。 8.ひんぴん:①多くさかんなさま。 ②もつれみだれるさま。 <参考>他辞典には、他に「繽繙・繽翻(ヒンパン)」=①鳥や花びらの乱れ飛ぶさま ②旗などの風に翻えるさま ・・・「大鵬、繽繙(繽翻)、翼を垂れるが若し」 9.かりつ *いがの割れた栗 10.べきべき 
11.がふ :素焼きのつぼ。缶は、ほとぎ。 12.いつえつ 13.さいれい *つとめはげむ  14.こうしゃく:光りを放ってきらめくこと。  15.かしょう 16.ち 17.ひかん 18.ああ *(漢検2)「アア」と読めば、①カラスなどの鳴く声 ②幼児の話す語 「アクアク」と読めば、笑い声の意味。 19.そうじ:職を求める、口をさがす 20.しんち
21.たけしぼ 22.とどまつ・とど 23.ぬ(う) 24.かしこ(い) 25.ねた(む) *「悋(お)しむ」 26.しぶき(あわ) 27.なめしがわ 28.とじいと 29.かれい 30.そね
(二)
1.舁 2.渙然 3.直 4.暁梵(ギョウボン):朝の読経の声(大字源) 5.濘 6.一炊 7.杜撰 8.図讚・図賛:絵の余白に書き入れた評語の文章・詩・歌など。画賛。  9.劫臈=長い年月、年功、劫量 10.郊労=客を郊外に出迎えて慰労すること(広辞苑)  11.驕恣・驕肆 12.嬌姿:(広辞苑)あでやかな、なまめいた姿 *漢検2掲載熟語 13.梓行 14.祗候・伺候 15.舐糠 16.頻頻 17.斌斌・彬彬 18.丁酉 19.鶍 20.鱛
(三)
1.攀縁 (漢検2):①よじのぼること・頼りにすること (「攀援」に同じ) ②俗事に心をひかれてかかわりあうこと ③怒ること。憤怒。
2.蘭蕕(らんゆう):香草のらんと、悪臭のあるくさ。善悪・賢愚・美醜のたとえ。薫蕕。
3.磽薄(こうはく) :やせち。土地がやせて石が多いこと。 漢検2下つき熟語。
4.禳禱(じょうとう):災いをはらい、福をいのること *「禳“祷”」でも可と思われる。
5.寛裕(かんゆう):(漢検2)(広辞苑)心がひろくてゆとりのあること。
(四)
問1
1.煕煕(漢検四字熟語辞典「煕煕壌壌・・・『攘攘』とも書く」) 2.羊很 3.顚委 4.行屎 5.躡足 6.浩瀚 7.黜殯 8.不霊 9.襲故 10.亥豕
問2
1.こうかく 2.うちん 3.そうぜん 4.さいそう 5.ぼかく
(補足)
1.屠者(羹霍)(藿)(*霍(藿)は豆の葉) 
(選択ダミー)兎起鶻落:書家の筆勢の軽快なたとえ。)
2.兎起(烏沈)(ときうちん)・兎欠烏沈(とけつうちん):月日の過ぎ行くことをいう 兎欠:満月が欠けていくこと。烏沈:日が西に沈むこと。月日の過ぎること。兎は月、烏は日。
3.(爽然)自失 
*漢検2:①心身のさわやかなさま。 ②失意でぼんやりとしたさま。「―自失」
4.(灑掃)応対 :日常生活に必要な仕事や作法のこと。掃除や、人との受け答え。
5.朝種(暮穫)チョウシュボカク 方針が一定しないたとえ。また、物事があわただしいさま。朝に作物を植えて、夕方には収穫する意から。〈『漢書(カンジョ)』〉
(五)
1.たら 2.まくり 3.いんげんまめ 4.おひしば 5.かたばみ 6.ラマ 7.やすで 8.ハイカラ 9.あおり 10.いしがめ
(六)
1.きょうばつ 2.ほこ(る) *漢検2掲載
3.ひせい 4.わる(い)   *漢検2掲載
5.ていしゅう 6.あつ(める) *つづりあつめる。同)綴集・綴輯 *漢検2掲載
7.しゃくしゃく 8.ひか(る) *①ぎらぎらと光るさま。②とかすようなあつさ(*爍(と)かす)
9.しょうえん 10.うつく(しい) *美しい
(七)
1.野乗 2.晏起 3.地垠 4.耨耕 5.吻合
6.盛世 7.灌仏会 8.矮人 9.綽号 10.回鯉
(参考)
●乾端(坤倪) (地角)天涯 ⇔ 地垠(チギン):地の果て   地角・地涯・地際
●熙朝(キチョウ):(大字源)①よく治まっている御代。盛世。(⇦(広辞苑):盛んな御代。)昭代。(⇦(広辞苑):よく治まってる御代=昭代
(八)
1.杞梓 2.膏燭 3.簧 4.白鷺 5.惴惴 
6.尸禄
(参考)
*尸禄:(漢検2)官職につき、職責をはたさないで給料を取ること。
<大漢和>「負」=小人のこと、「乗」=君子の器、「負乗」=小人でありながら君子の位にある。 <字通>「負乗」=小人が出世する。<大字源>小人でありながら身分不相応な君子などの位につくこと
7.抔土 抔土未乾:墓の土がまだ乾かない、死んでまもないこと
8.罍 *罍恥=「瓶の尽くるは罍の恥」(詩経の故事)  9.偃鼠 
10.悾悾(漢検2掲載熟語):(大字源)真心のあるさま。また、愚直なさま。〔論語・泰伯〕 *馬鹿正直なくせに誠実でない、そんな人は私もどうしようもない。
(九)
1.懈怠 2.尤物 3.賊魁 4.誅戮 5.几帳 6.素袍(素襖) 7.中啓 8.頃刻 9.蒼茫 10.橋欄
ア.とく(と) イ.かんばせ ウ.いぶ(し) エ.あいきょうげん オ.ゆんで カ.ますます キ.こ(めて) ク.おちこち ケ.すずき コ.つたかずら(つた) (注)本文は「蔦蘿(つたかずら)」と読ませていたが、現行読みに無いので「蘿」のみに修正してある。
👍👍👍 🐔 👍👍👍
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漢検1級 29-2向け模擬試験問題 その1

2017年08月09日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●突然ですが、29-2向け模試(その1)を配信します。本番までまだ少し早いですが、現時点での習熟度や実力の判定にお役立てください。
●当ブログの今回の29-2向け模試は、初心者(初合格を目指している方)やリピーターの方ともに楽しめる内容にすることを企図しています。・・・って、29-1向けのときも言ったか(苦笑)・・・でも、今回は前回29-1模試(全5回)よりもマトモ?だと思います(苦笑)
 ・初合格目指している方でも160点前後は十分取れるレベル(漢検四字熟語辞典、漢検漢字辞典(第1版)、過去問5年分ぐらい、市販の各種問題集や参考書などをある程度こなしているレベルを想定)
 ・一方でリピーターでも190点を超えるのはちょっと難しいレベル
と、両方のニーズを充たせるような内容とすることを企図しています。
●一応、作成後に検証したところ、29-1本番の難度よりも若干易しいレベルではないかと想定しています。すなわち、
・29-1で、150~160点前後の合格ラインだった方は十分160以上が望めるレベル
・高得点者・実力者の方には、難問っぽい設問も幾つかは設定してあるレベル
です。高得点者からの評価コメントなども頂きたいですが、合格を目指す方の一助になればとの思いもあるので、ぜひ、そういう方からも遠慮なくコメントや質問・照会などをいただけたら有り難いと思っています。
●なお、(その1)となっていますが、(その2)以降の作成予定、作成時期などは未定です。とりあえず、(その1)の結果・評価次第と考えています。では・・・
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その1>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.孔子に四勿の教えあり 
2.逋播の臣を討伐す   
3.私鬻の民を罰する  
4.神牖とは目は心の窓という意味だ 
5.跼蹙して進むを得ず  
6.衵衣を解いて裸身となる  
7.鸛のことを黒尻ともいう  
8.麋醢を食す   
9.霄岫を瞻望する  
10.自らを嘯咤して励む 
11.積欠の為、千鈞を負う   
12.屯躓、日々に窮迫す   
13.溽暑で燠疾に罹る    
14.噦噎が頻発する     
15.甌窶に松柏なし  
16.鈞陶用の坏土を用いる   
17.金天に陽が曄曄として昇る 
18.怛怛として憔悴す   
19.急に眩泯に見舞われた  
20.王公が天子から雲輦を賜る 
21.は、文運をつかさどる星宿といわれる  
22.白髪まじりのな髪になってしまった  
23.痩せえた犬が道を横切った    
24.刀剣のに触れる  
25.蜚蠊のことをともいう 
26.を翳した貴人の行列に遭う  
27.魚を捕る筌とウサギを捕るを筌蹄という 
28.醬油の発酵にをつかう  
29.釣った魚をに入れる  
30.神にをつたえる 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.この漆器はラデン細工が施されている 
2.とんだトバッチりを受けた  
3.ビロウゲの牛車に上皇が乗っている 
4.会盟の際、動物を犠牲にし、ソウケツの儀式を行う
5.タカムシロを敷いて昼寝をする  
6.感慨はヒトシオだ  
7.火消組のマトイが綺麗だ 
8.秋もけ、椛が冴える     
9.たき火で芋がうまそうにける 
10.我がフビンの致すところで申し訳ない 
11.生活苦に喘いでいるフビな子がいる 
12.好評サクサクたるものがあった  
13.松吹く風サクサクたり       
14.人としてのカサがある 
15.月のカサがぼんやりと見える 
16.荷物がカサ張る   
17.諸葛孔明の被っていたカンキンは有名だ 
18.親父の夜歩き、息子のカンキン  
19.ガロンは体積の単位のひとつだ 
20.ヌカミソ臭い奴だ 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.誉れを後世に残す 
2.春情を催すこと。年頃になって色気づくこと。 
3.水を深くたたえているさま、学識の深いさま。 
4.まだ知識になくて、ものの道理に暗い。また、その人。 
5.罪人をむちうって拷問する。 
<語群>
(かつもう、おうかん、かいしゅん、ぼうりょう、ひょうぼう、すいほう、どうもう、たんえい)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )失笑 ( 2 )之戒 ( 3 )青青 ( 4 )懸隔 ( 5 )振舞 
論功( 6 ) 薤露( 7 ) 一望( 8 ) 採花( 9 ) 肉袒( 10 )
<語群>
(いくいく、こうり、せんけい、すいどう、きっすい、あぜん、おうばん、、けんよう、けいろう、うんじょう)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.威力や勢力の盛んなたとえ。
2.非常に やかましい音のたとえ。
3.悟りを求めるために、常に仏道修行をなし、功徳を積むこと。
4.風流心のないことのたとえ。
5.友人と長い間会っていないたとえ。また、高潔な人のたとえ。
<四字熟語群>
( 焚琴煮鶴 蜩螗沸羹 風月玄度 萎靡沈滞 積功累徳 竜驤麟振 竜攘虎搏 仏籬祖室 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.蝦虎魚 2.礫石 3.山蘿蔔 4.酸模 5.海桐花 6.垣衣 7.七葉樹 8.蒲桃 9.桔槹 10.苦菜

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.驀然 - 2.驀ち    
イ.3.譬説 - 4.譬す    
ウ.5.弭兵 - 6.弭める     
エ.7.迸竄 - 8.迸る    
オ.9.攤書 - 10.攤く    

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.鰥夫 2.致仕 3.静謐 4.遷都 5.韜晦
6.瞞着 7.莞爾 8.艀船 9.好逑 10.復讐
<語群>
( きょうわく、だんかん、たんしゅう、てんてい、かいけい、ていさい、ちゅうれい、りふ、えんぜん、けんじょう )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.魚、コウコに相忘る 
2.人生コンタイ無く、飄として陌上の塵のごとし     
3.積財千万、ハク身に在るに如かず 
4.徳の流行するは、チユウして命を伝うるより速やかなり。
5.一家をキチョす 
6.ユウヒ夢に入る 
7.ゼイケ、その歯を見(あらわ)さず 
8.リロウの明も、規矩を以てせざれば、方円を成すこと能わず 
9.ヒアワイの桃の木  
10.治をもって乱を待ち、 静をもってを待つ  

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・ここに花山といへる盲目の俳士あり。望一の流れを汲むとにはあらでただ発句をなん詠み出でける。やうやうにこのわざを試みてより半年に足らぬほどに、その声ア.鏗鏘として聞く者耳をイ.欹つ。一夜我が仮住居をおとづれて共に虫の音を愛づるついでに、我も発句といふものを詠まんとはすれどたよるべきすぢもなし、君わがために心得となるべきくだりくだりを書きてんやとせつに請ふ。答へて、君が言好し、昔は目なしどち目なしどち後について来ませとか聞きぬ、われさるひじりを学ぶとはなけれど覚えたる限りはひが言まじりに伝へん、なかなかに耳にもつぱらなるこそ正覚のたよりなるべけれ、いざいざと筆をはしらし僅かにその綱目ばかりを挙げてこれを松風会諸子にいたす。諸子幸ひにこれを花山子に伝へてよ。
第三 俳句の種類
一、俳句の種類は文学の種類とほぼ相同じ。
一、俳句の種類は種々なる点より類別し得べし。
一、俳句を分ちて意匠及び言語(古人のいはゆる心及び姿)とす。意匠に巧拙あり、言語に巧拙あり。一に巧にして他に拙なる者あり、両者共に巧なる者あり、両者共に拙なる者あり。
一、意匠と言語とを比較して優劣先後あるなし。ただ意匠の美を以て勝る者あり、言語の美を以て勝る者あり。
一、意匠に1.ケイケンなるあり、優柔なるあり、壮大なるあり、細繊なるあり、雅樸なるあり、2.エンレイなるあり、幽遠なるあり、平易なるあり、荘重なるあり、軽快なるあり、3.キケイなるあり、淡泊なるあり、複雑なるあり、単純なるあり、真面目なるあり、滑稽4.トッテイなるあり、その他区別し来きたれば千種万様あるべし。
・・・
一、自ら著しく進歩しつつあるが如く感じたる時、あるいは何とはなけれどただ無闇に趣向の溢れ出るが如く感じたる時は、その機を透さず幾何にても出来るだけものし見るべし。かかる時はたしかに一段落をなして進歩すべき時機にして、仏教の大悟徹底、基督教の降神とその趣きを同じくし、心中に一種微妙の愉快を感ぜん。但しかかる事は俳句修学の上に幾度もある事なり。一度ありたりとて自ら已に大悟徹底したるが如く思はば、5.ヤコゼンに堕ちて五百生の間6.リンネを免れざるべし。志は大にすべき事なり

この時千思万考佳句を探るに、天の川の趣は終に右三句に言ひ尽されて寸分の余地だもなき心地す。ウ.乃ち筆をエ.抛って大息して曰く、オ.已みなん已みなんと。已にして古俳書をカ.繙く、天の川の句頻りに目に触るるを覚ゆ。たとひ7.ジョウジョウにあらざるも皆一種の句調と趣向とを備へて必ずしも陳腐ならず 」(俳諧大要・正岡子規)

(B)「・・・船は川下から、一二 8.ソウずつ、引き潮の川を上って来る。大抵は伝馬てんまにキ.帆木綿の天井を張って、そのまわりに紅白のだんだらの幕をさげている。そして、舳(みよし)には、旗を立てたり古風な幟を立てたりしている。中にいる人間は、皆酔っているらしい。幕の間から、お揃いの手拭を、吉原かぶりにしたり、米屋かぶりにしたりした人たちが「一本、二本」と拳をうっているのが見える。首をふりながら、苦しそうに何か唄っているのが見える。それが橋の上にいる人間から見ると、滑稽としか思われない。おク.囃子をのせたり楽隊をのせたりした船が、橋の下を通ると、橋の上では「わあっ」と云うケ.哂い声が起る。中には「莫迦」と云う声も聞える
・・・
 ひょっとこは、秩父9.メイセンの両肌をぬいで、友禅の胴へむき身絞りの袖をつけた、派手な10.ジュバンを出している。黒八の襟がだらしなくはだけて、紺献上の帯がほどけたなり、だらりと後へぶら下がっているのを見ても、余程、酔っているらしい。踊は勿論、出たらめである。ただ、いい加減に、お神楽堂の上の莫迦のような身ぶりだとか、手つきだとかを、繰返しているのにすぎない。それも酒で体が利かないと見えて、時々はただ、中心を失ってコ.舷から落ちるのを防ぐために、手足を動かしているとしか、思われない事がある。・・・」(ひょっとこ 芥川龍之介)
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<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その1 標準解答>
(一)
1.しぶつ:≒四箴 非礼を見るな、聞くな、言うな、するな。 2.ほは 3.しいく:ひそかに売る。こっそり売る。 4.しんゆう:目をいう。牖は、まど。目は心の窓の意。 5.きょくしゅく:足をすくめて進まないさま(字通) 6.じつい *じゅばん。また、ふだん着 7.こくこう(大字源) *「こっこう」でも可と思われる。 8.びかい:麋肉の塩漬け(字) 9.しょうしゅう:空高く聳えた峯 10.しった=叱咤 11.せっけん・せきけん:積もりたまった未納の租税。 12.ちゅんち:(大漢和)つまずき苦しむ。つかれなやむ。(字通)つまずきなやむ。「屯躓、日々に窮迫す」(字通) 13.いくしつ=熱病 14.えつえつ *しゃっくり 15.おうろう(*小さな岡、高地の狭小なところ) 16.はいど 17.ようよう 18.だつだつ 19.げんべん(漢検2よみ *「げんびん、げんめん」という読みもある。) 20.うんれん *雲母で飾った車。
21.とかきぼし (参考)奎宿(ケイシュク・とかきぼし) 觜(とろきぼし):觜宿(シシュク・スイシュク・とろきぼし) 昴(すばる):昴星(ボウシュク・すばるぼし)
22.まだら 23.さらば(えた) 24.はだえ (広辞苑)「・・・②刀剣の身の表」25.あぶらむし 26.きぬがさ・あまがさ 27.わな 28.こうじ ✕もやし *漢検2:「糀・麹」とも書く。 29.ふご *この場合は“ふご” 漢検2「畚(ふご):①「畚(もっこ)」に同じ。 ②釣った魚を入れる竹かご。びく。」 30.いのりごと
(二)
1.螺鈿 2.迸(り) 3.檳榔毛 4.歃血 5.簟・竹席・竹筵(*「竹蓆」までは許容か・・・) 6.一入 7.纏 8.深(ける)・更(ける) 9.蒸(ける) 10.不敏 11.不憫・不愍・不便 12.嘖嘖 13.索索 14.量 15.暈 16.嵩 17.綸巾 18.看経 19.呏 20.粏
(三)
1.垂芳(すいほう) 
2.懐春(カイシュン):(広辞苑):春情を催すこと。年頃になって色気づくこと。
(参)回春:(広辞苑):①春が再びめぐってくること。新年になること。②病気がなおること。③老人が若返ること。
3.泓涵(おうかん):(漢検2) 
4.瞳矇(どうもう):蒙昧。 同)童蒙・僮蒙 (大字源)*「矇」は目へんであるので注意。 
5.榜掠(ボウリョウ・ボウリャク)=むちうつ *漢検2は“ボウリョウ”(大字源)
(四)
問1
1.啞然(失笑) 2.垂堂(之戒) *(スイドウのいましめ) <大字源> (漢検2)千金の子は坐するに堂に垂せず 3.郁郁(青青) 4.雲壌(懸隔)
5.椀飯(振舞)おうばんぶるまい *“おおばん”なら「大盤」
6.(論功)計労(漢検2掲載:功を論じ、労をはかる) *「論功」の説明文中。
7.(薤露)蒿里 8.(一望)千頃 9.(採花)汲水 10.(肉袒)牽羊
問2
1.りんしん 2.ちょうとう 3.しゃっく 4.ふんきん 5.げんたく
*(選択ダミー)竜攘虎搏 :強い者同士が激しく戦うこと。
*仏籬祖室(ブツリソシツ)仏教の教え。仏の家の垣根と禅宗の祖の部屋の意から。
(五)
1.はぜ 2.つばい:レキセキ:礫(つぶて)に同じ。 3.まつむしそう 4.すいば
5.とべら 6.しのぶぐさ 7.とち 8.ふともも 9.はねつるべ 10.のげし
(六)
1.ばくぜん - 2.たちま(ち) *漢検2熟語 
3.ひせつ - 4.さと(す)  (大字源)さとしとく。理解させる。説諭。 
5.びへい - 6.や(める) 
7.ほうざん - 8.はし(る) *はしりのがれる。✖ほとばし(る) 
9.たんしょ - 10.ひら(く)
(七)
1.釐婦 2.弾冠 3.喧擾 4.奠鼎 5.騁才
6.誑惑 7.嫣然・艶然 8.端舟 9.儔儷 10.会稽
(補足)
●釐婦(リフ)*ほかに、寡婦 孀婦
●弾冠=仕官⇔ 致仕・致事(チシ・チジ) 挂冠
●定鼎(=奠鼎) =奠都 ⇔遷都 
●会稽=仇討、復讐 (広辞苑:「会稽」=②「会稽の恥」の略。転じて、仇討・復讐をいう)
●端舟・端艇(短艇) =艀船(フセン、はしけぶね)➪音読みは広辞苑にあり。
=艀艇(フテイ)
<艀:フ、ブ、フウ、こぶね、はしけ> *フ(慣用音)ブ(呉音)フウ(漢音) *「フ」音の熟語のみ。“はしけ”は邦語。
・こぶね、はしけ:艀艇(フテイ)=はしけ、はしけぶね 艀船(はしけぶね)
*漢検2は“はしけぶね”(=「艀(はしけ):艀船(はしけぶね)の略」)
●好逑=淑儷 儔儷(チュウレイ):なかま。伴侶。儔侶。
(八)
1.江湖 *荘子:魚は、川や湖の中では水を求めることを忘れる。大道を知る人は、小さな仁義を忘れて悠悠としていることをいう。(大字源)
2.根蔕 3.薄伎 
4.置郵 *(孟子):有徳者の感化が行なわれる早さは、早馬による郵便よりも早い。(それほど人民は仁政を待望している。)
5.機杼 6.熊羆 *男子が生まれるという夢のお告げ。(詩経・小雅)
7.噬犬 *かみつく犬は歯をむきだしにしない。相手を害しようとする者は柔和な態度で欺くたとえ。 8.離婁 9.廂間:細長いことのたとえ。 10.譁 *孫子・軍争篇
(九)
1.勁健 2.婉麗 3.奇警 4.突梯 5.野狐禅 6.輪廻 7.上乗 8.艘 9.銘仙 10.襦袢
ア.こうそう イ.そばだ(つ) ウ.すなわ(ち) エ.なげう(「ほう」もokだろう) オ.や(み) カ.ひもと(く) キ.ほもめん ク.はやし ケ.わら(い) コ.ふなばた

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syuusyuu模試の精査22 (対義語・類義語) 嘉言=徽言=昌言・・・⇔佞言、諛言・・・ほか

2017年06月13日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・過去問の精査:完了(「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・)
・自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習・精査:完了(これも直近の模試からさかのぼって精査)
・他人様のブログ(模試など)で学習中・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●29-1-3 模試(音訓)
徽言 - 徽い    きげん - よ(い)  *ためになるよいことば。善言。美言。嘉言

(漢検2)
徽:キ、よ(い)、しるし
意味:①よい。美しい。清らか。「徽音」「徽言」 ②しるし。はたじるし。「徽章」
大見出し:徽章(キショウ) 徽(しるし) 徽い(よ-い)

*「嘉言」は出題されたことがあるから、同義語・対義語問題としても考えられる・・・

嘉言=徽言=昌言・・・ 

(「昌言」は、29-1ー4(語選択問題)で、「3.道理にかなった善いことば ・・・ 3.昌言:道理にかなった善いことば。善言。美言。嘉言。」として出題。)

*「徽言」や「昌言」の対義語かなんかで、ネイゲン(佞言)とかテンユ(諂諛)とかの対義語問題として出るかも・・・

嘉言=徽言=昌言・・・ ⇔ 佞言、諂諛、諛言(ユゲン)、阿諛(アユ)、諂諛(テンユ)、面諛(メンユ)

*以上の熟語はほとんど漢検辞典掲載熟語・・・

●(音訓読みで未出題だった問題かも)
燻灼 - 燻く    くんしゃく - や(く) *やく。勢力の盛んなことのたとえ。同)薫灼

①漢検では、「燻灼」は、意味①(いぶす。ふすべる。くすべる。くすぶる。「燻灼(クンシャク」)のところに掲載されてあるので、「燻(いぶ)す・燻(ふす)べる・燻(くす)べる・燻(くす)ぶる」の一字訓読みで出るかもしれないが、上記のように(大字源では)“燻灼”は「燻(や)く
」という意味なのだが・・・

②漢検では、薫灼=燻灼 となっている・・・が、「薫」の現行訓には“や(く)”は無く、“た(く)”のみ・・・
だから、もし、「薫灼 - 薫く」なんて問題だったら、「くんしゃく - た(く)」となるか・・・

③語選択問題としても
 くんしゃく・・・「勢力の盛んなことのたとえ」(大字源)とか「勢いの盛んなたとえ」とかで出されるかも・・・この場合は、「薫灼」でも「燻灼」でもOKとなりそうだ・・・

ー参考ー
(漢検2)
薫 :クン かお(る) 外)かおりぐさ・た(く)
燻:クン いぶ(す)・ふす(べる)・くす(べる)・くす(ぶる)・や(く)・くゆ(らす)

燻:意味①いぶす。ふすべる。くすべる。くすぶる。「燻灼(クンシャク)」 ②香をたいてにおいをしみこませる。 ③やく。あぶる。

薫灼(クンシャク):①いぶして焼くこと。炎を出さず、けむらせて焼くこと。 ②勢いの盛んなたとえ。 「燻灼」とも書く。

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syuusyuu模試の精査21 (語選択)料理=割烹=烹調=烹炊=烹煎 ≠烹鮮  

2017年06月11日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査:完了(「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・)
・自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習・精査:完了(これも直近の模試からさかのぼって精査)
・他人様のブログ(模試など)で学習中・・・
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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●「飲食物を料理すること。料理。割烹。」・・・ほうちょう・・・ 烹調 (広辞苑)

・広辞苑掲載の「烹調」で出題・・・別に、これはこれで問題はないが・・・


「烹」にかかわる漢検2の掲載熟語は、「割烹」以外、以下の3熟語

烹炊(ホウスイ)   にることと、たくこと。煮炊きすること。
烹煎(ホウセン)   食べ物をにたり、いったりすること。食べ物を料理すること
烹鮮(ホウセン)   ①生魚をにること。 ②国を治めるのにあせって余計な策を施すと、かえって効果の上がらないたとえ。小魚をにるとき、手を加えすぎると崩れてしまうことから。「鮮」は生魚の意。〈『老子』〉


*このうち、1級受検に“慣れている”人は、ついつい、「烹鮮」と書いてしまうかも・・・料理という意味なら烹煎」・・・

*意味②の「国を治めるのにあせって余計な策を施すと、かえって効果の上がらないたとえ」とかなんとかの説明で出題されたら、もちろん、「烹鮮

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syuusyuu模試の精査20 ~ 蹻(キョウ、キャク、キョク)~

2017年06月11日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査:完了(「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・)
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●「蹻」の字は、模試の中で何回か分けて出題している・・・以下はすべて“キャク”音でOKと思う。
「2.敝蹻を棄てるがごとし」 ・・・ へいきゃく *ぼろ草履・・・
「4.靼蹻を為りて千里を超ゆ」 ・・・ たんきゃく(草履のこと)・・・
「8.布衣屮蹻して、羊を牧す」 ・・・ そうきゃく *(草履のこと)
 (注)「屮」
 「15.屮稿を認める」 ・・そうこう(=草稿)   *(漢検2) 屮:テツ・ソウ め・めばえる  意味②くさ(草)。」
●問題は次の出題・・・
「1.其の馬、蹻蹻たり」「2.小人、蹻蹻たり」・・・ 1.きょうきょう 2.きゃくきゃく ・・・
・これらの音読みも、大漢和・字通・漢字源では「きょうきょう」と「きゃくきゃく」と分けているので間違ってはいないと思うが・・・
 (参考)漢字源による出色の“きょうきょう”と“きゃくきゃく”の使い分けの説明・・・過去記事あり・・・
  「キョウキョウ」:「頭をあげ、背が高くて強そうなさま」。
  「キャクキャク」:「底の高いくつをはいたように、つまらぬ人がいばるさま」
・ただし、大字源では、
 蹻蹻(きょうきょう):①おごり高ぶるさま。「老父灌灌、小子蹻蹻」(詩・大雅)
            ②元気の盛んなさま。威勢のよいさま。「四牡蹻蹻
            ③勇武のさま
 とあり、「蹻蹻」はすべて“きょうきょう”読みのようだ・・・。
 (注)灌灌(かんかん):①誠を尽くすさま。同)款款  *出典は上記の①と同じ。ここではこの意味。 ②憂え恐れているのに訴えるところのないさま。 ③水の盛んに流れるさま。同)渙渙 ④鳥の名 ⑤獣の名

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(漢検2)
蹻 :キョウ・キャク・キョク あ(げる)・おご(る)・かんじき
意味:①あげる。足を高くあげて歩く。 ②強くさかんなさま。 ③おごる。 ④わらじ。ぞうり。 ⑤かんじき
大見出し:蹻げる(あ-げる) :つま先で立つ。かかとをあげる。足を高くあげて歩く。
(*音による意味分けナシ。音熟語ナシ。)

(各漢和辞典)・・・過去2回ほど「蹻」字についてまとめているが、再整理してみると・・・

・あ(げる):蹻足(キョウソク)=足を(高く)あげる (大字源:足を高くあげる。背伸びをする。翹足(ギョウソク))

・おご(る):蹻蹻(キャクキャク)=小人が志を得ておごるさま(大漢和)、おごり高ぶる(字通)「小人、蹻蹻(キャクキャク)」
 (注)大字源は“キョウキョウ”読み。「老父灌灌、小子蹻蹻(キョウキョウ)」

・かんじき :(大漢和に「“檋(かんじき、キャク、キョウ)”に通ず」とあるも、適当な音熟語は見当たらず・・・)
 (注)“そり、そりぐるま”の意で、
    蹻車=そり、そりぐるま(「蹻」は「橇」(大漢和)) *大漢和「キャクシャ」 字通「キョウシャ」
    乗蹻(ジョウキョウ) (「蹻」は「檋」(大漢和))
  の熟語あり。
   (参考1)檋:キョク、キョウ、かんじき  橇:キョウ、セイ、ゼイ、そり、かんじき
   (参考2)これらの熟語は、“かんじき”とは別項での説明となっている(大漢和・字通とも)。

・その他1
 (漢検2の“意味②強くさかんなさま”に該当しそうな熟語)
 蹻蹻(キョウキョウ):①強いさま ②さかんなさま  「四牡蹻蹻(シボキョウキョウ)」(大漢和)
  *大字源:①おごりたかぶるさま ②元気の盛んなさま ③勇武なさま
 蹻捷(キョウショウ):足が速い、身軽ですばやい (大字源:行歩が軽くはやい。身軽ですばやい。) 
 蹻勇(キョウユウ) :すばやくて勇ましい (大字源:たくましく勇ましい) 
 蹻騰(キョウトウ) :勢いよく走る、飛び上がる(字通)勢いよく走る(大字源)
 蹻疾(キョウシツ) :敏捷(字通)

(漢検2の“意味④わらじ、ぞうり”に該当しそうな熟語)
 屮蹻(ソウキャク) :わらでつくったくつ、わらぐつ(大漢和・字通) *「・・・布衣屮蹻して、羊を牧す」  
 躡蹻(ジョウキャク):くつをはく。遠方に旅立つこと。(大字源)
 履蹻(リキャク)  :わらぐつをはく。また、わらぐつ。(大字源)
 敝蹻(ヘイキャク) :ぼろ草履 
 靼蹻(タンキャク) :草履
・その他2
 蹻然:大字源「キャクゼン」=しっかりと定着しないさま、大漢和「キョクゼン」=すみやかで堅固でないさま
 蹻容(キョウヨウ):舞うさま、舞容(字通)

 蹻跖・蹻蹠(キョウセキ):荘蹻(ソウキョウ)と盗跖(トウセキ)。ともに、昔の大盗賊の名。跖蹻。蹠蹻。

・・・(参考)過去2回の記事・・・内容は略・・・
「<漢検1級 27-③に向けて その75>」
「熟語の読み・一字訓読(その274) 蹈 蹤 蹠 蹻 」

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syuusyuu模試の精査19  ~ 稗 裨 : 稗販(ハイハン)=裨販(ヒハン) ~

2017年06月10日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・過去問の精査:完了(「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・)
・自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習・精査:完了(これも直近の模試からさかのぼって精査)
・他人様のブログ(模試など)で学習中・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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●「16.蒲稗、 相、因依す」 ・・・16.ほはい(ガマやヒエがもたれ合っている)・・・

・稗の字には、“ヒ”の音は現行音ではないが、
  *辞典には“ヒ”音(主として地名などに使われる)もあること
  *似た字で「裨(ヒ)」があり、同じような意味(ちいさい、いやしい)があること
 から、ときどき迷ってしまう・・・。

*「稗」も「裨」も、熟語でよく出題されるので、気をつけておかないとイカン・・・熟語の音読みだけでなく、語選択や同義語問題になりやすい漢字・熟語だ・・・


(漢検2)
「稗」:ハイ ひえ・こま(かい)
 意味:①ひえ。イネ科の一年草。 ②小さい。こまかい。「稗史」
 大見出し:稗官(ハイカン) 稗史(ハイシ) 稗(ひえ) 稗蒔(ひえまき)
稗官(ハイカン):①昔の中国の官職名。民間の説話・風評など細かい話を集めて記録することを任務としていた。 ②①が集めた民間伝承や物語。小説。
稗史(ハイシ):①昔の中国で、民間の細かい話などを歴史風に記録した書。「郷土の―を一読した」類野史対正史 ②小説風の歴史。小説

 *広辞苑だと
  稗官:「①ひくい官職。小役人。②昔、中国で、民間の風聞を集めて王に奏上した役。稗史(はいし)の称はこれから出た。「・・・小説」
  稗史:昔、中国で稗官が集めて記録した民間の物語。転じて、広く小説をいう

 *漢検2・広辞苑にはないが、
  稗販(ハイハン):小さい商人。こあきんど。裨販(ヒハン)。・・・稗販(ハイハン)も裨販(ヒハン)も、当模試か、分野別問題で出題した記憶あり・・・


(漢検2)
「裨」:ヒ  おぎな(う)・たす(ける)・たす(け)
意味:①おぎなう。たすける。たすけ。「裨益」 類)俾(ヒ)  ②ちいさい。いやしい。
大見出し:裨益(ヒエキ) 裨補(ヒホ)

*“ちいさい、いやしい”訓ナシ、対応する熟語も掲載はないが・・・大字源では上記の「裨販(ヒハン)」のほか、「裨海(ヒカイ):小さい海」という熟語がある・・・。

<余談>ハイカン(稗官)と聞くと、別の問題で「農政の擺撼(はいかん)が要る」という読み問題を思い出してしまう。宮城谷昌光さんの小説の中で使われていた熟語で、意味も「ふるいうごかすこと(大漢和)」あり。ま、これは書き問題で出すには難問すぎるが・・・。

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syuusyuu模試の精査18  ~鷹揚(オウヨウ)と鷹揚(ヨウヨウ) ほか~

2017年06月10日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査:完了(「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・)
・自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習・精査:完了(これも直近の模試からさかのぼって精査)
・他人様のブログ(模試など)で学習中・・・
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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●「鷹隼の撃つを常に恐る」・・・音読み問題 ・・・ヨウジュン・・・読んで字のごとく、「①タカとハヤブサ」の意だが、ほかに、「②筆力の強いさま」(大字源)という意味もある・・・

・以前から気になっていた「鷹揚(おうよう)」・・・なぜ、これだけ“オウ”読みなのか・・・
(大字源)
鷹(オウ、ヨウ、たか):ヨウ(漢音)、オウ(呉音) ・・・下記「鷹揚(オウヨウ)」以外にオウ音の熟語はナシ・・・

鷹揚:🈩ヨウヨウ:①たかが空に飛び上がるように武勇をふるうこと ②文学などで一世に名をなすこと
   🈔オウヨウ:()こせこせしない。欲ばり争わない。恬淡。

ー参考ー(漢検2)
 意味:たか。タカ科の鳥。「鷹揚」   ***ここに読みを振っていないのがアヤしいといえばアヤしいかも***
 下つき:蒼鷹(ソウヨウ)・禿鷹(はげたか)・放鷹(ホウヨウ)・夜鷹(よたか)
 大見出し(ここでは音熟語のみ掲示):
  鷹揚(オウヨウ):ゆったりとしていて、些細(ササイ)な事にこだわらないさま。大様(おおヨウ)。「いつも―に構えている」
           タカが空を飛ぶように、ゆったりと武勇をふるうさまから。
  鷹視狼歩(ヨウシロウホ):(略)

・「鷹」の熟語・・・面白そうなものを大字源から抜萃(1級以上の対象外漢字は除く)・・・
   
 鷹撃毛摯(ヨウゲキモウシ):たかが他の鳥を攻撃するのに羽ばたきをして襲いかかる。たかが襲いかかるようなひどい政治の仕方をいう。「縦に、鷹撃毛摯を以て治を為す」
 鷹觜(ヨウシ):①たかのくちばし②茶の異称。鷹爪(ヨウソウ)。
 鷹爪(ヨウソウ):①たかのつめ。②茶の異称。上等の茶。鷹觜(ヨウシ)。
  *そういえば、日本でも「鷹の爪(たか の つめ)」なんて言葉があったと思い、広辞苑で見たら、
  「鷹の爪」:①ウコギ科の落葉小高木・・・②ベンケイソウ科の多年草・・・③トウガラシの一品種・・・④ツメクサの別称 ⑤上製の茶の銘
  とあった・・・この⑤の意味は「鷹觜(ヨウシ)」「鷹爪(ヨウソウ)」あたりから来ているのか・・・確かに、お茶の葉っぱってタカの爪のようではあるな・・・
 鷹風(ヨウフウ):秋風をいう。
 鷹隣鶚視(ヨウリンガクシ):たかやみさごのような鋭い目つき。勇士の猛威のたとえ。

鷹(たか)化して鳩となる・・・たかが“かっこう”となる・・・仲春の季節をいう。ここで、「鳩」を“はと”と読むのは慣用で正しくは“かっこう”
の意。「桃始華、倉庚鳴、鷹化為ㇾ鳩」(礼記・月令) *倉庚(ソウコウ):鳥の名。うぐいす。商庚。

蒼鷹と蒼蠅・・・ときどき迷ってしまう同音異語熟語・・・
蒼鷹(ソウヨウ)}:(漢検2)①青白い羽色のタカ。 ②情け容赦のない役人のたとえ。〈『史記』〉 「おおたか」と読めば別の意になる。
蒼蠅(ソウヨウ)」:(漢検2)①あおばえ。はえ。 ②陰で人を陥れようと中傷し、権力者にへつらうつまらない人のたとえ。

・その他、たまたま、大字源の「鷹」と同頁に有った1級漢字で、面白かったもの、気付かされたものなど・・・
」(ハン、バン):“もず”って意味もあるんだ・・・しかも「和」訓らしい・・・こんなの知らなかった・・・通常、水鳥のバンだろう。漢検2もバンのみ。

(カク、ガク、うそ)」:
(漢検2)
意味:①うそ。アトリ科の小鳥。 ②カラス科の鳥。さんじゃく(山鵲)。
大見出し:鷽鳩大鵬を笑う(ガクキュウタイホウをわらう):つまらない者には大人物の志がわからないたとえ。小さいハトが、おおとりが天高く舞い上がるのを笑う意。「鷽鳩」は小さいハト。一説にイカル。「大鵬」は、おおとり。伝説上の霊鳥で、九万里も舞い上がるという。〈『荘子(ソウジ)』〉
(大字源)
・カク(漢音)ガク(呉音) うそ(和訓)
・①鳥の名。さんじゃく。かささぎに似て文彩があり、尾が長く、くちばしと脚が赤い。未来のことを予知すると信じられた。山鵲(さんじゃく)。
 ②→鷽鳩
・鷽鳩(カクキュウ):(*大字源では“カク”キュウと振ってあった)鳥の名。しらこばと。また、きじばと、かのこばとをいう。

(ロ、さぎ)」
(漢検2音熟語)
鴉鷺(アロ)・烏鷺(ウロ)・朱鷺(シュロ)・(とき)・白鷺(ハクロ)・(しらさぎ)
(大字源)
鷺約(ロヤク):世俗を離れた風流な交わり。鴎盟(オウメイ)。

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syuusyuu模試の精査17  ~学びて行わざる、之に命じて掫囊といふ  ~

2017年06月09日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査:完了(「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・)
・自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習・精査:完了(これも直近の模試からさかのぼって精査)
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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●「陪臣、守城のため干掫(カンソウ)す」「学びて行わざる、之を名づけて掫囊(シュウノウ)と曰う」

(漢検2)
音:ソウ・シュウ・シュ 訓 よまわ(り)
意味:①よまわり。木を打ちならして夜回りをする。 ②手に持つ。 類)取
大見出し:ナシ

(大字源)
ソウ(漢音)シュ(呉音)
シュウ(漢音)シュ(呉音)
シュ(漢・呉音)
<字義>①うつ 類)撃 ②よまわり。拍子木や鼓などを打って夜回りをする。撃拆ゲキタク(「干掫カンソウ」) ③手に物をもつ 同)取

*音による意味分けがあるわけではないようだが、こんなに音を分けている・・・
*掲載熟語は字義中の「干掫カンソウ」以外はナシ。

*この「掫」の音読みも分かりづらい字だ・・・(一度整理し公開したものを再整理してみると)・・・

「学びて行わざる、之を名づけて掫囊(シュウノウ)と曰う」(荘子)
 掫囊(シュウノウ)=ふくろの口をとじる(=蘊蓄を外にもらさないこと=学問はあっても実行しないこと)
  *大漢和は“シュウドウ”読み。字通は“シュウノウ”読み。

「陪臣、守城のため干掫(カンソウ)す」
 干掫(カンソウ):
 (大字源)撃柝(ゲキタク)=よまわり、拍子木や鼓などを打って夜回りする。
 (大漢和)「・・・陪臣、干掫」=拆鼓の類をうって夜回りをする意。「まもる」意。
 で意味・読みは良いと思うが、
 「干掫」そのものの熟語ではないが、
字通)では、
 ・掫集(シュウシュウ)=集まる。・掫扞(シュウカン)=まもる。(その他、「軍掫」「師掫」の語あり。*読みフリ無し )などの熟語がすべて“シュウ”音のようだ・・・

 *ちょっと、もう一度、字通にも当ってみる必要があるかもしれない・・・次回以降の検討課題・・・


(参考)大漢和の「掫」の字義
 <Ⅰ.>①まもる(=柝鼓(タクコ)の類をうって夜回りする) ②たきぎ(薪)、あさがら(麻幹) ③地名 ④「趣」に通じる ⑤姓 の意。
 <Ⅱ.>①うつ(撃) ②なす(「聚」に通じる)③もつ・とる(取) の意
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syuusyuu模試の精査16 ~ 貨賄(カカイ・カワイ) 咥笑(キショウ?)咥然(テツゼン?) ~

2017年06月08日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・
・一番最初につくり始めた模試20作を精査中・・・精査完了・・・ (精査記事はまだ幾つか残っている)・・・
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●「貨賄を冒(むさぼ)る」 ・・・音読み問題:カカイ・・・“カワイ”読みもある(大字源) ・・

(漢検2)
賄:ワイ カイ まかな(う) まいな(う) 賄賂、収賄 贈賄 ・・・これらは、すべて“ワイ”読み。

(大字源)
ワイ(慣用音) カイ(漢音)

賄貨(ワイカ):①財宝。貨財。 ②賄賂(ワイロ)に同じ。
賄賂(ワイロ):( 略。 )
貨賄(カワイ・カカイ):①金玉と布帛。②貨賂(カロ)に同じ。  *貨賂(カロ):金銭、物品の贈り物。まいない。賄賂。貨賄。


●「耳患い賓に対すれば咥笑を添える」 ・・・解答は“キショウ”にしてあるが、どうも“キショウ”なのか“テツショウ”なのか判然としない・・・

(漢検2)
音:テツ・キ 訓 わら(う)・か(む)・くわ(える)
意味:①わらう。 ②かむ。口にくわえる。
大見出し:咥える(くわ-える)  ・・・音熟語も音による意味分けもナシ・・・


*大漢和や大字源だと、咥(キ)で、“わらう”意の熟語が幾つか明記してあるけど、字通だと“テツ”音での読みがある(「咥然(テツゼン)」)
*これも2度ほどまとめたことがあるが、未だに判然としていない・・・
*万一、音熟語が出たら、これほど迷うものはなさそう・・・でも、たぶん、出るとしても訓読みだけだろう・・・

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<咥(キ、“テツ”)2016年02月11日 | 熟語の読み(音・訓)>
●「漢検1級 27-③に向けて (番外) 0206  これが最後!! 苦参、鰙(はや・はえ)、咥える」で、
「<咥:キ、テツ、わら(う)、か(む)、くわ(える)>
・漢検2で音による意味分けはないから音熟語が万一出たらで「キ・・・」でも「テツ・・・」でもたぶん大丈夫とは思うが・・・詳細は後日案内しますが・・・
  ①“わらう”意味のときは、「キ」と「テツ」両方の読みあり・・・咥咥然(キキゼン)(大字源)=笑うさま、大笑いするさま 咥然(テツゼン)=笑うさま(字通) など
  ②“かむ”“くわえる”意味のときは、どうも「テツ」の模様・・・咥噬(テツゼイ)=かむ(字通)、「人を咥まず、亨」(易経)→「不咥(フテツ?)」とか「咥人(テツジン)」とかの音読みになるのかもしれない・・・  
・なお、漢検2では「咥(くわ)える」だけが大見出し。音熟語は一切ナシ。」
と紹介しておきましたが、「詳細は後日案内しますが・・・」の部分を以下、記載しておきます。
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●<咥:キ、テツ、わら(う)、か(む)、くわ(える)>
・漢検2:音訓すべてあり。音による意味分けなし。掲載熟語なし。「咥(くわ)える」のみ。
・大字源
 「キ」(漢音):わらう、・・・。「咥咥然(キキゼン)」=笑うさま、大笑いするさま
 「テツ」(漢音):①かむ、くわえる *掲載熟語なし。  ②姓(「蛇咥(タテツ)」=未開族の姓)
・大漢和
 (音読み多数あり・・・そのうち、)
 「キ」:大いに笑う・・・
 「テツ」:(かむ、くわえる の読み以外に)笑う・・・  とあり。「虎の尾を履む、人を咥まず、亨る」(易経)→熟語にしたら、「不咥(フテツ?)」とか「咥人(テツジン?)」とか・・・?  *大漢和では「テツ」音にも「笑う」意あるも、該当熟語見当たらず。
・漢字源 *掲載熟語なし*
 「キ」(漢・呉音):笑う
 「テツ」(漢音)「デチ」(呉音):かむ、くわえる・・・ 
・字通
 「テツ、わらう、かむ」・・・ただし、「形声」の説明のところに、「他に、キ、キツ、チツ、シ、チのような音があり、みな嘲笑的に笑う時の声である」との説明あり。
 掲載熟語」:「咥噬(テツゼイ)」=かむ、「咥然(テツゼン)」=笑うさま、「咥咥(テツテツ)」=笑うさま、「訶咥」←読みなし、意味記載なし。
 (注)「訶咥」・・・他の辞典ではこの熟語の掲載なく読み意味とも不明だが、
  ・「訶咥(カキ)」なら、「しかりわらう」とでもいう意味か・・・「訶謔(カギャク)」で「しかりたわむれる」(大漢和)という意味もあるから、「しかりわらう」という意味でもおかしくはない気もする。
  ・「訶咥(カテツ)」なら、「しかりとがめ、かむ」とでもいう意味になるのかも・・・。

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syuusyuu模試の精査15 ~  齎(シ、セイ) 齎送(シソウ、セイソウ)ほか ~

2017年06月08日 | 模擬試験問題
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・
・一番最初につくり始めた模試20作を精査中・・・いよいよ最後の1作 (まだ以前の模試の精査記事が幾つか残っているので記事は続く)・・・
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「1.吾れ、万物を齎送と為す」・・・この文言は由緒ある“シソウ”(出典:荘子)・・・他に“セイソウ”と読む場合もあるので注意・・・

「齎」:漢検には音熟語記載なし・・・「汨」(ベキ、コツ)の「汨(コツ)」音出題の例もあるし、「齎(シ、セイ)」音の熟語も理解しておいたほうがよさそうだ・・・
 *「サイ」音は呉音で、適当な熟語も見当たらないので無視してよさそう・・・
 *音による意味分けは特に見当たらないが、「齎」にくっついている漢字と合わせて熟語の意味をおしはかって読む必要がありそうだ・・・

(大字源)
・なげく、ああ、ため息の声 (≒咨(シ))
 齎嗟(シサ)=咨嗟=齎咨(シシ) ああ、ため息の声。なげく。 *
 齎咨(シシ)
・たから、財貨の意 (≒資(シ))
 齎用(シヨウ):入用の品物や金銭
・もたらす、持っていく、おくりもの・・・“セイ”
 齎恨(セイコン):恨みを抱いたまま死ぬ(恨みをあの世まで持っていくの意)
 齎志(セイシ) :志を果たさないで死ぬ(志をあの世まで持っていくの意)
 齎酒(セイシュ):酒を持っていく
 齎送セイソウ):持って行ってやる  *“シソウ”と読めば別の意味。出典は(模試問題の)荘子の有名な文句ぐらいか・・・
 齎糧(セイリョウ):旅に食糧を持っていく。食料を持って行って与える。 ・・・“持っていく”のほか、“あたえる”の意もあるようだ・・・
・あたえる、わたす
 齎刺(セイシ):名刺を差し出す、名刺を出す。懐刺。
 齎貸(セイタイ):貸し与える

・その他
 齎送シソウ):葬式のときに死者とともにうずめる品物。 
 (注)この“シ”は「おくりもの」というより「たから、財貨、品物」という意味のほうかも知れないな・・・
 軽齎(ケイセイ):身軽な支度。軽装。齎は、持ち物。
 装齎(???) :(音読みフリないが)たぶん、“ソウセイ”かな?・・・装備と同じ意味のような気がする・・・

 
ー以下、参考ー
・過去、2回ほど「齎」の音訓整理を行っているけど(重複するものもあるが)、もっと精査しないと、どの意味・訓に対応しているのか曖昧になっていたりゴッチャになっていたりしているような気がする・・・

(漢検2) *音熟語掲載ナシ
音:セイ・サイ・シ 訓:もたら(す)・たから・もちもの・ああ 
(*)(漢検要覧・漢字ネットなど・・・) 「サイ、セイ、シ、もたら(す)、ああ、たから、おくりもの、もちもの」
意味:①もたらす。持っていく。持ってくる。おくりもの。 ②たから。財貨。 ③もちもの。 ④ああ。嘆く声。
大見出し:齎す(もたら-す)

( 漢検1級 27-②に向けての学習状況  その34 齎 齷 齪 2015年08月27日 | 熟語の読み(音・訓) )

漢和辞典(主として、大漢和・字通)から・・・
①「吾れ、万物を齎送(シソウ)と為す」の「齎」
「齎」:(現行読みでは)・・・サイ、セイ、シ、もたら(す)、ああ、たから、おくりもの、もちもの・・・
(参考)漢検第1版「音:サイ、セイ、シ、訓:もたら(す) 意味:①もたらす。持っていく。持ってくる。②たから。財貨。③もちもの」
<もたらす>齎金(セイキン)=金を持参する、齎貨(セイカ)=財貨を持参する、齎糧(セイリョウ)=かてを持参する・・・
<ああ>齎咨(シシ)、齎嗟(シサ)=咨嗟 *<ああ>の意味のときは(「咨」に通じるということで)、「シ」音読みのようです。
<たから>齎材(シザイ)=資材、材料・・・これは(「資」に通じるということで)「シ」音読み。
<おくりもの>齎送(セイソウ)=もたらし送る、齎送(シソウ)=葬式のときに死者と埋める物品 ←模試はこの意味。
<もちもの>齎物(セイブツ)=もたらしもの。持参した物品。齎用(シヨウ)=日常用いる金品=資用 ←(「資」に通じるから、この場合は「シ」音らしい・・・)
・・・ということで、「齎」の音読みは(一応、上記のように読み分けの仕方はあるようですが)ちょっとややこしいです。漢検レベルなら問題文の意味のときの「齎送(シソウ)」以外は「セイ」で読んでいれば良さそうですけど。


( 熟語の読み・一字訓読(その317) 黹 黻 黼 齎 齔 齣 齟 齧 2016年09月02日 | 熟語の読み(音・訓) )

<齎:サイ、セイ、シ、もたら(す)、ああ、たから、おくりもの、もちもの> 
*サイ(呉音)熟語ナシ。*セイ(漢音)シ(漢・呉音) *漢検2「おくりもの」訓ナシ(意味“もたらす”の中に包含している)
・もたら(す)、おくりもの:齎送(セイソウ)=もたらす、持っていく。齎金(セイキン)=かねを持参する、齎糧(セイリョウ)=かてを持参する、齎貨(セイカ)=財貨を持参する、齎物(セイブツ)=もたらしもの、持参した物。
*齎送:①“セイソウ”=もたらし送る、持って行く、とどけ送る ②“シソウ”=葬式の時に死者と埋める物品 *「我、万物を齎送(シソウ)と為す」(荘子)
・ああ:(齎=咨(シ)に通ず)齎嗟(シサ)=咨嗟、齎咨(シシ)
・たから、もちもの:(齎=資(シ)に通ず)齎財(シザイ)=貨財、材料。齎用(シヨウ)=日常用いる金品、資用。財齎(ザイシ)。

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syuusyuu模試の精査14 ~ 隰 ~

2017年06月08日 | 模擬試験問題
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・
・一番最初につくり始めた模試20作を精査中・・・いよいよ最後の1作 (まだ以前の模試の精査記事が幾つか残っているので記事は続く)・・・
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●「2.旌旗、を蔽う。」・・・隰(シュウ)の音読み問題・・・“シュウ”のほか、“シツ”でも✕にできないな・・・
 
・以下のとおり、熟語は“シュウ”“シツ”両読みが多そうなので・・・
 
(漢検2)
原隰(ゲンシツ)・(ゲンシュウ)・・・両読み・・・
(大字源)
・シツ(慣用音) シュウ(漢音)
隰皐(シツコウ)(シュウコウ)・・・両読み・・・意味:水辺の湿地
・他の熟語:「原隰」「広隰」「平隰」・・・

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syuusyuu模試の精査13 ~ 壱是 是月=提月(=晦日) ~

2017年06月08日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・
・一番最初につくり始めた模試20作を精査中・・・いよいよ最後の1作 (まだ以前の模試の精査記事が幾つか残っているので記事は続く)・・・
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●「2.天子より庶人に至るまで、壱是に皆身を脩むる」 ・・・イッシ・・・この熟語、漢検辞典にも載ってたわい・・・
・意味:いっさい。すべて。もっぱら。 出典:「大学」

(漢検2)
「壱」(4級相当)のところ本熟語掲載あり・・・「是」(4級配当)のところにはナシ・・・ 

*「壱」の意味:①ひとつ。数の名。 ②みな。すべて。もっぱら。ひとえに。「壱意」「壱是(イッシ)」 ・・・
*「是(ゼ、シ)」のところは、すべて「ゼ」音の熟語しか掲載されていない・・・


(大字源)
是:🈩ゼ(慣用音)シ(漢音) ・・・掲載“音”熟語はすべて“ゼ”・・・「壱」のほうに「壱是(イッシ)」とある。
  🈔テイ(漢音)・・・「是月(テイゲツ)」のみ。  *大漢和には“シゲツ”“テイゲツ”両読みとなっているようだ(自分では未確認。ネットから・・・)
  *“テイ”音は現行音にはナシ。
  *「是月(テイゲツ)」=みそか。月末。一説に、この月。 同)提月。 *広辞苑「提月(テイゲツ):月の終りの日。みそか。」

  *そういえば、古代の文献(日本書紀)などにも「・・・三年十月是月条、是月・・・」など、この「是月」はよく見かける熟語ではある・・・

***漢検的には、同義語で(出題するとしても) 提月=晦日 ぐらいかな・・・「是月」で出したら難問になるかも・・・***

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syuusyuu模試の精査12 ~乖繆≒乖謬  “ハれ物” “ハレモノ” ~

2017年06月07日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・
・一番最初につくり始めた模試20作を精査中・・・あと2作・・・
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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●同義語問題「7.背馳」・・・解答「7.乖繆」としていたが、「乖“謬”」でもよさそう・・・広辞苑には「乖謬」があり、「乖繆」はない・・・

・厳密には両熟語は違う意味のようにも思えるが、どちらもOKとなりそうな気がする・・・これ、最近の記事・問題でも触れていたかも知れない・・・

(広辞苑)
 乖謬(かいびゅう):物事がくいちがうこと。
 背馳(はいち):①ゆきちがうこと。反対になること。②反対すること。そむくこと。
(大字源)
 乖繆(かいびゅう):そむきあやまる。もとりあやまる。くいちがう。 *大字源には「乖誤」ナシ・・・。

●書き問題「13.ハれ物に触るように注意する」 ・・・ 腫れ(物) ・・・

・国語辞典などはほぼ「腫れ物」のようなのでこのままの解答でよいのだが、他の“ハれ物”の可否を検討・・・ついでに、“ハレモノ”も調査・・・

<漢検2>・・・漢字ペデイアでの検索結果は以下のもののみ・・・
・腫れる(は-れる)  ▲脹れる(は-れる)  *「晴れる(は-れる) ▲霽れる(は-れる)」もあるが、ここでは関係ナシ。
・腫れ物・腫

・“はれもの”
 腫:シュ 外)ショウ 訓 はれる・はらす 外)はれもの
 疽:ショ・ソ 訓 かさ・はれもの
 癰:ヨウ   訓 はれもの
 瘤:リュウ  訓 こぶ・はれもの

<漢字ネット>などでは・・・
 はれもの :腫 疽 瘤  癰 
 は(れる):腫 (晴) 脹 肛 肬 (霽)  “脹れ物”“肛れ物”“肬れ物”なんて書いたら(通用していないから)✕にされるんだろうか・・・たぶん、✕にされると思う・・・

<参考>漢検2掲載のそれぞれの、(漢字一文字での)“ハレモノ”の意味・・・
腫れ物・腫:炎症などによる皮膚のできもの。おでき。「―に触るよう(機嫌の悪くなりやすい人にこわごわと接するさま)」

疽:かさ。悪性のはれもの。「疽腫(ソショウ)」
瘤:こぶ。はれもの。また、じゃまなもの。
瘻:①首のまわりにできるはれもの。 ②背骨がまがる病気。 ③こぶ。・・・「瘻」には、漢検2では“はれもの”訓ナシ
癰:できもの。悪性のはれもの。「癰腫(ヨウシュ)」

・・・ホントは、“ハレモノ”でも意味や種類がかなり違うようなんだけど・・・ぜんぶ「腫(はれもの)」と書けば問題なさそう・・・
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syuusyuu模試の精査11 ~ 仂(リョク・ロク) 搏(う)つ  牟(な)く ~

2017年06月07日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・これも直近の模試からさかのぼって精査中・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その12」まで完了・・・
・一番最初につくり始めた模試20作を精査中・・・あと6作・・・
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これは<syuusyuu模試の精査>記事です。初合格を目指す方や160~180点ぐらいの方には不向きな記事です。190台から限りなく満点に近い点をめざそうとしている方向けの記事です・・・というと、数えるくらいしかいないかもしれないが(ーー;)・・・自分のための覚書みたいなものでもありますので、ほとんどの方は無視して通り過ぎてください・・・
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●「2.喪には三年の仂を用ふ」 ・・・ 当時の解答は“リョク”・・・下記参照(“ロク”でも良いかも)・・・

<以前の記事>
仂:ロク、リョク、リキ、あま(り)、つと(める)
あま(り) :数の仂(あま)り・・・音熟語見当たらず。
つと(める):仂(つと)める ・・・音熟語見当たらず  *労仂(働)の「仂」は「働」の俗略字・・・。
(その他)「仂」には「十分の一、三分の一」という意味あり。(礼記)「喪には3年の仂(リョク)を用ふ」:3年分の年度会計の1割を葬儀の費用に充てるという意味。

(大字源)
 🈩リョク:つとめる、怠らない。同)力 
 🈔ロク :①あまり。はんぱ。はしたの数。 「祭に数之仂を用いる」(礼記)②三分の一。③十分の一。④地の筋。土地の脈理。

*大字源では“ロク”の読みのほうで、意味分けがしてあるので、“ロク”読みでも良いのかも知れない・・・。

●「25.大鷲が翼を搏って勢いよく飛んでいる」・・・搏(う)って・・・
(漢検2)
搏:ハク  う(つ)・と(る)・はばた(く) *漢検2で「はばた(く)」訓が追加されている
意味:①うつ。たたく。「搏戦」「脈搏」類)拍 ②とる。とらえる。つかまえる。「搏執」 類)捕  ③はばたく。「搏風」
「摶(タン)」は別字。
下つき:手搏(シュハク)・脈搏(ミャクハク)
大見出し:搏つ(う-つ) 搏景(ハクエイ) 搏撃(ハクゲキ) 搏戦(ハクセン) 搏闘(ハクトウ)

*当ブログにも「搏」にかかわる詳細記事あり(「熟語の読み・一字訓読(実践問題その24) 搏 2014年09月30日 | 熟語の読み(音・訓)」)

(当方調べ)
搏執」(ハクシュウ):とらえる、めしとらえる、捕縛。

 *執:音 シツ(慣用音)・シュウ(漢・呉音)・・・“シツ”音の熟語と“シュウ”音の熟語、さらに“シツ・シュウ”両読みの熟語などあり、整理・区分けはとてもムリ・・・法則性はないようだ・・・これこそ“通用”の問題なので、ひとつひとつ当って覚えるしかないのか・・・
 *「搏執」は(大漢和、字通、大字源などでは)“ハクシュウ”とのみ読むようだ・・・。

搏翼(ハクヨク) - 搏(はばた)く、搏(う)つ  ・・・両方、訓読みできそう・・・

 *(以前の記事にも触れているが)「搏翼(ハクヨク):はばたく、勢いよく飛ぶ意。大漢和では「”はうつ”=羽ばたく(鳥が翼をうつ意)」となっており、「うつ」意でも対応するかも。」

搏風(ハクフウ) - 搏(はばた)く

*<大字源>では、
「搏風」:🈩(ハクフウ)①風にはばたく。空をとびかけること。 ②屋根の四隅の張り出した部分のこと。 🈔国語(ハフ)切妻屋根の両側につけた山形の装飾板。破風(はふ)。

 となっており、「風にはばたく」という意味なら「風に搏(はばた)く」という読みのみかも・・・「風を搏(う)つ」でも通じるような気がするが・・・。送り仮名が異なるから、厳密に心配する必要はないが・・・。

●「28.牛が草原で牟然と牟いている」 ・・・ ボウゼン、牟(な)いている ・・・
(漢検2)
牟:ボウ・ム な(く)・むさぼる
意味 :①な(鳴)く。ウシの鳴き声。 ②むさぼる。奪う。 ③かぶと。 ④梵語(ボンゴ)の音訳に用いる。「釈迦牟尼(シャカムニ)」「牟」の二画目までが片仮名の「ム」になった。

(大字源) 
ボウ(漢音) ム(呉音)
な(く):牟然(ボウゼン):牛の鳴く声。 
むさぼ(る):牟食(ボウショク):むさぼりくう。ごくつぶし。
       牟賊(ボウゾク):穀物を食う虫。転じて、良民を害する悪人をいう。
       牟知(ボウチ):いたずらに知識をむさぼる。
       牟利(ボウリ):利益をむさぼる。
*その他
 牟子(ボウシ)=眸子(ボウシ)=瞳子(ドウシ)  「牟」にも“ひとみ”という意味あり
 「ム」音の熟語は「牟尼(ムニ)」のみ・・・。
 
 兜牟(トウボウ) 鉄牟   ・・・これらは、漢検2の「意味③かぶと」に該当する熟語のようだ・・・(漢検2と同じく、「牟」に“かぶと”の意あり)

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syuusyuu模試の精査10 ~ 橇(キョウ、そり、かんじき) 緇衲 ~  

2017年06月06日 | 模擬試験問題
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●「18.橇車で雪道を行く」 ・・・ キョウシャ ・・・
(漢検2)
キョウ・ゼイ・セイ そり・かんじき
意味:①そり。雪や氷の上をすべらせて、人や物を運ぶ道具。 ②かんじき。雪に埋もれないように、履物の下につける歩行用の道具。

<以前のメモ>(たぶん、大漢和)
<橇:キョウ、セイ、ゼイ、そり、かんじき>  *今は多くは「そり」の意で用いられる語(大漢和)
そり:橇行(キョウコウ)=そりで行く、橇車(キョウシャ)=そり
かんじき:(なし。上と同じ熟語かも・・・)

<今回の精査>
(大字源)
・“かんじき”は和訓
・そり:泥地で用いる作業用の運搬具。小さな船形で、乗った人が片足でけってすすめる。
・音熟語掲載ナシ
・「泥行乗ㇾ橇」・・・これななんかは「乗橇(ジョウキョウ)」と読むんだろうか・・・他の辞典でも文例あり・・・

・キョウ(漢・呉音) ゼイ(慣用音) セイ(漢音)  ・・・音による意味分け不明・・・たぶん「ゼイ、セイ」は「毳:セイ、ゼイ、むくげ、にこげ、けば、やわ(らかい)、そり」に通じているんだろうが・・・こっちの「毳」にも“そり”の意味あり・・・

*漢検2には「毳:・・・意味③そり。雪や氷の上をすべらせて、人や物を運ぶ道具。」とある。なお、“そり”関連の熟語掲載ナシ。こちらの「毳」には“かんじき”訓読みはナシ・・・。

*大字源では、『「泥行蹈ㇾ毳・・・」同)橇(セイ・セツ)』となっていて、“セイ・セツ”としているのが気になるが・・・

●「イ.3 緇衲 ― 4 緇い 」 ・・・ しとつ -くろ(い)・・・
・音訓読みで出題したが・・・大字源では“シノウ・シドウ”読みだった・・・

*国語辞典などは、すべて「緇衲(シトツ)」読み・・・
*漢検2には本熟語ナシ
*「衲」:「ドウ・ノウ ころも・つくろう」・・・漢検2掲載熟語はすべて“ノウ”読み。

<大字源>
緇衲(シノウ・シドウ):①僧衣。衲も僧衣。②僧侶。緇徒。

*“シノウ”“シドウ”読みがあった・・・設問の「緇衲」は“シノウ”“シドウ”読みでも良さそう・・・漢検が認めるかどうかは不詳。

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