人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

辛酸をなめた私の闘病日記全20章(第10章)

2017年06月01日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

第10章

身体障害者の認定

「光陰矢のごとし」と言うが、平成27年5月8日の退院以来、早40日が経過しようとしている。現在も検査と治療の為に、毎週通院は欠かせないが、再発や転移も見つからず会社にも出勤し、穏やかな日常生活を過ごしているが、2か月間で2回合計13時間に及ぶ大手術であった為に、身体障害者に認定された。

ちなみに私の障害名は、原文では「膀胱機能障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの」とあり、身体障害等級4級、旅客鉄道運賃減額2級、年金等級3級であり、認定は兵庫県と日本年金機構となっている。

   「障害者手帳」 

私は膀胱、前立腺、尿道を全摘出しているので、義足ならぬ義チンで、尿の排出機能も生殖機能も無い。

自力で尿意を感じる事も排出する事も貯める事も出来ないので、腸を使った人工膀胱でお腹に付けた袋のような容器に尿を垂れ流して排出し、一杯になるとこれをトイレに流す。

外出する時は、必ずトイレに行き袋を空にして、出先では先ずトイレの場所を確認する。常に袋が外れないかを確認し、予備の袋を常に持ち歩かなくてはならない。

また、この袋は3日に一度取り換える必要も有り、約3000円(豊岡市は助成金有り)ほど掛かりる。

暖かくなると袋が張り付けて有るお腹が炎症を起こし、赤く腫れてかゆみが発生し、寝る時は、袋が満タンになってもこぼれない様に延長の管を使い、大きい容器に繋ぎ朝まで貯めるので、常にお腹には管が繋がっていて、寝返りを打つ事も容易ではない。

何故、私が恥を忍んで、何故こんな話をするかと言えば「絶対にガンにはなってほしくない」一念からだ。

私は今後も一生こんな生活を余儀なくされる。外出先で容器が外れ、尿がこぼれズボンやシャツを濡らした事も有る。寝ていて外れた管で、布団を溢した事も一度や二度では無い。

こうして書きながらも尿が容器に垂れ流しになっている。今後もガンの転移や再発の危険があり、検査が続く。

これが私の実態だ。こんな不自由な生活に慣れるのには、もう少し時間が掛かるが、これも運命だと思う様に努力している。

本当に不便だ。

4カ月前までは皆様と同じだったが悲しい。苦痛だ。悔し情けない。本当に慣れて割り切るのに3年掛かると言われているが、引きこもりになる人も3割程あると聞いている。

もう一度言う「絶対にガンにはならないように」する為には、早期の検診と早期の発見しかない。

女性の皆様も条件は同じで、入院中は多くの袋を付けた女性患者にも会った。

「絶対にガンにはならないように」早期検診、早期発見を心掛ける事だ。是非お願いしたい。

しかし、その後の私は、多少の不都合は有るにせよ、穏やかな日常生活に戻りつつあった。

そんな中の6月3日 お世話になった家族、兄弟、親族、田中店長等にユラクの経営する外食業の「夢邸」で、約30名に集まって頂き、家内のお礼の挨拶で始まり、快気の食事会を開催した。

甥や姪から似顔絵ケーキをプレゼントされるなど、一度に集まる機会は中々無く、初めて一同が会する楽しい一時となった。

   「快気祝いの食事会」

 

   「似顔絵ケーキのプレゼント」

 

     「素晴らしい!」

その後日には、同じく「夢邸」で「ほーゆー本店」の社員の人にも集まって頂き、快気の食事会を開催する事が出来た。

花の置物をプレゼントされ、感激に浸った瞬間であった。

 

ちなみに、このプレゼントは、現在も「ほーゆー本店」の私の専務室で大切に飾られている。

また一方では、高校時代の同級生が快気として、大勢集まってくれ飲食やカラオケなどで盛り上がり、楽しい夜の一時を過ごす事が出来た。

 

   「同級生の皆さんと」 

カラオケを勧められ私の十八番「高校三年生」を歌おうとするが、皆の失笑と涙で咽び美声が出せない。

こんなはずでは無かったのだが、よほど嬉しかったのだろう。「皆さんありがとう。」 

体調も回復に向かって、ほぼ日常生活を取り戻しつつあった数か月後、兄からクルージングの誘いを受けた。

海辺で育った環境からか、兄は大の海好きで、数年前には友人と2人で、自己所有するクルーザーで日本一周の快挙を成し遂げた体験を持つ。

 

  「係留中のYURAKUⅢ」

相生マリーナに停泊させているクルーザーで「気晴らしに瀬戸内海の船旅に行かないか」との誘いである。

長男と田中店長との4人で家島、小豆島、明石大橋、瀬戸大橋などを観光し、生きて居ることを実感する忘れられない一日となった。

 

   「播磨灘家島諸島にて」 

その後、長男夫婦より、一年遅れの満60歳の還暦祝いの旅行をプレゼントされ、夫婦で一泊の旅行も楽しむ事が出来た。

本当に感謝、感謝の楽しい一時を過ごす事が出来た。 

 

    「還暦祝い・湯村井づつやにて」 

ご覧いただきありがとうございました。

次号第11章もご覧ください。

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