人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

中脾腫は怖い

2022年03月06日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

今日の報道で、元プロ野球の中日ドラゴンズの三沢投手が、中脾腫により69歳と言う若さで亡くなったと報道で知った。お悔やみを申し上げます。

私も同じ悪性胸膜中脾腫と言う肺がんを5年前に患った。このガンの多くは、昔の建築資材であるアスベストと言う石綿だが、私の様にそうでない患者も少ないが、有ると聞いた。

このガンは発病に25年から30年と言う非常に長い時間を掛けて広がり、極めて症状が出にくいガンと聞いた。死亡率も極めて高く、発見時では既に手の施し様が無く、お亡くなりになるようである。

私の場合は、地元の豊岡病院の泌尿器科で、膀胱がんと前立腺ガンを患い、術後の検査で発見された。しかし、当初は変わった腫瘍があると言う事で、半年間の検査の様子を見ながらであったが、それでも特定出来ずに生体検査の手術を受けて、ようやく悪性胸膜中脾腫との診断が下った。

地元の豊岡病院も地域の拠点病院として、病床600床を超える総合病院だが、このガンは年に1人か2人程度の発見で、ほとんどが手遅れであると聞かされた。

結局は、同じ兵庫県の西宮市にある兵庫医科大学病院を紹介され、転院する事になった。この大学病院は、中脾腫の名医の教授が在籍されていて、紹介されたという事である。

ところで、前回の前立腺ガンの前兆の話に戻すが、私の場合は膀胱ガンも併発していたので、何とも言えないが、発見までの約3年間くらいは頻尿に悩まされた。手術の半年前くらいには、1時間に一度はトイレに駆け込む始末だ。外出する前には必ず排尿してから出かけたが、常にトイレの場所を気にしなくてはならなかった。年の性もあるだろうと思っていたが、そうではなかった。

しかし、その他の症状は感じられなかったので、辛抱してきたのだが、いよいよ辛抱も限界に近づき、かかりつけ医を受診すると、直ぐに先の豊岡病院の紹介状が出された。結果は、膀胱がんとの診断であった。それも結構深くガン細胞が膀胱に浸潤していて、結果的には一回目の手術で膀胱内のガン細胞を取り除こうとしたが、これでは収まりきらずに2回目の手術を受けたのだが、1回目の手術で前立腺ガンも見つかり、2回目の手術で膀胱、前立腺、精嚢、尿道などの全摘出手術を受けて、人工膀胱とストーマの手術も同時並行して行われた。

皆様にお伝えしたい事は、私の場合は受診せずに勝手に判断して、辛抱した事がこの様なステージの高い大事となってしまった事であります。このような状態は異常で、早くに受診していればと悔やんでも後の祭りです。特に50代以降の年齢の方は、歳の性と思わずにかかりつけ医を受診される事を強くお勧めします。

もう私は6年経ちましたが、明日は1年ぶりの泌尿器科の定期検診に行く予定です。今では、健常者ではなく身体障碍者に認定されていますが、これから先も一生この苦悩は続きます。

どうぞ、皆さまもこの様な異変に会われたら、ためらわずに受診してください。何もなければ良いのですが、無いことが分かるのも検診のお陰です。「やはり何もなった」ではなく、「受診してよかった」と思われた方が良いのではないでしょうか

また、悪性胸膜中脾腫は、症状がほとんど出ないと聞きますので、私の場合の発見は偶然です。まさにラッキーですが、大きな手術と後遺症が残りました。

皆さん「早期発見、早期治療」に勝る予防と治療はありません。体験した私が言うのですから間違いありません。

皆さん、どうぞお大事に

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