@じゃんだらりん

趣味(温泉・グルメ・音楽鑑賞・読書、コミック・日本史に世界史、ミステリーにミリタリー・時事)について語ってるブログです。

ローランド・ボック

2007-04-26 | プロレス
かつてアントニオ猪木を「世界最強」と信じていた頃(笑)、ソノ本人をコテンパンに叩きのめしたプロレスラー。「シュッツトガルトの惨劇」といわれた、猪木の欧州遠征の試合でのことだ。

ネットもない当時、ただでさえ情報が少ない欧州のプロレス界、このボックって何者?!な不気味さがもの凄く印象的だった。

いわゆる漫画によく出てくる設定の「地下の闇格闘技」。ここの登場人物のような存在感。一目で「堅気じゃねーよ」と判る雰囲気。

通常の日米のプロレスとは次元の違う、受身の取れない投げ方、スープレックス初め、コレが「欧州流」といわれてたが、実際はあの投げ方は、ボックの性格そのままだったんではないか。

ぶっちゃけ相手が怪我しようが知ったことでない。自分だけが強くカッコよく勝利すればそれでよい、という感じ。こんな相手とは「プロレス」自体が成立しない。

実際、最近のネット検索をするたび、このR・ボックという男が、本物強さを持つと同時に、相当あくどい「裏の顔」を持っていたことが判る。

ボックは不動産やホテル事業などビジネスマンとしての顔があったが、同時にプロレス自体を、自分の事業の宣伝として利用していた。

守銭奴で、借金は返さず(猪木の遠征ギャラも踏み倒されたという)、自分が帝王として廻りを見下した言動を繰り返す人生だったという。ついでにホモで稚児好みという、まさに「暗黒街の帝王」である。

そして脱税で逮捕され、出所後はストリップ小屋を経営してたが結局、最後は消息不明。九分九厘「始末」されたんでないか、と連想できてしまうところが怖い。

一言で例えるなら「より、ダークなアントニオ猪木」。猪木も暗黒面に取り込まれていたら、今頃ボックと同じ末路だったろうな。

マトモな人ならこんな人間、普通相手にすらしない。そんなボックの誘いにのって西ドイツまで遠征した猪木。同類同士?なにか惹かれあうモノがあったのかも知れない。



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