「小学校の時、クラスの友達が”大和”や”赤城”位しか軍艦の名前を知らないし、”愛宕”や”ミズーリ”はせいぜい2人までで、”イラストリアス”級空母の名前なんて、切り出せなかった。」~本文より
・・・という、小学生時代を過ごした人には必携の一冊かも知れない(苦笑)。
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>古今東西、名艦と呼ばれる艦艇は数多く存在する。日本では戦艦「大和」や空母「赤城」などが、その生涯を含めてよく知られている。しかし、これら有名な艦艇の華々しい活躍の裏側で、実に多くの艦艇が知られざる奮闘を見せていたこともまた事実である。本書はそうした比較的マイナーな艦艇の中でも、特に印象的なエピソードのあるもの、特筆に値する功績を残したものに焦点を絞り、その生涯という名の航跡を辿っていく。収録艦艇 . . . 本文を読む
1949(昭和24)年6月、九州・延岡の海岸から小さな漁船が夜陰にまぎれて静かに離れていった。 船が目指すのは、真っ黒な海原のはるか彼方にある台湾。その船には、日本陸軍の元・北支那方面軍司令官、根本博中将が乗っていた。 傍らには、「俺の骨を拾え」と言われて随行を命じられた通訳が一人。 この時、蒋介石率いる中国国民党と毛沢東率いる中国共産党との「国共内戦」が、まさに決着を迎えようとしていた。 共産 . . . 本文を読む
この作者さんは雑誌「ミリタリークラシック」で別の軍人漫画を連載してますが、画風はいわゆる耽美、今でいう「歴女」が喜びそうな美形に登場人物が描かれており、こちらも似たような内容か?と思ってたが、たまたま立ち読みしたら歴史上の事件・事変等をきちんと踏まえたストーリーで、今まで自分が知らなかった個人エピソードも多く、資料本としても通用しそうな充実した内容でした。
まあ、「そうとう拡大解釈したよなあ」部 . . . 本文を読む
夏休みの読書感想文その1。最初に見たとき「凄いタイトルだな」と思ったが、色モノにあらず。
シャレでもなんでもなく実在の部隊で、戦地ラバウルで編成された中隊の通称名であり、そのネーミングそのものがシャレであったかのよう。
内容は、温泉ライターの著者がパプアニューギニアのラバウルにある温泉を訪ねた際に、
「戦時中のラバウルの、さらに奥地に”ウナヅキオンセン”という場所が在った。」
という噂を聞 . . . 本文を読む
「国をあげての戦争に、水上部隊の伝統が何だ。水上部隊の栄光が何だ。馬鹿野郎!」
戦艦大和の沖縄特攻時に、海上護衛戦に必要なオイルを全部獲られた護衛隊の参謀だった著者の台詞です。
日本はシーレーン(海上輸送線)が絶たれれば滅びる国にも関わらず、丸っきりそれを無視して戦争をおっぱじめ、戦争中もほとんど改善されることがなかった事実を知ると、いわゆる「海軍善玉論」が色褪せたモノになり、「連合艦隊に栄光 . . . 本文を読む
最近鉄道関連のWebを見てまわってます。そこで知った本。
副題に「知られざる第101建設隊の活躍」とあるように装甲列車などではなく、施設建設と輸送が主任務の隊だったようである。
近代戦において、迅速かつ大量の輸送を可能とする鉄道は必要不可欠。かの満州事変の際に、現地に一万人ほどしかいなかった関東軍が三十万と言われた軍閥勢力を駆逐できたのは、整備されていた鉄道網を縦横に使いこなしたからだという。 . . . 本文を読む
「資材や準備不足、場当たり的な上層部の命令下でも、開発に命を燃やした技術者たちと、不充分な性能の艇で敵に立ち向かった乗員たちの物語。」
と言うと全ての日本軍に共通する悲劇なんだが、その中で日本海軍史からも抜け落ちてるのが「魚雷艇」の歴史。
>戦艦「大和」など大型艦の建造・運用では一流だった日本海軍が、なぜ排水量わずか20トン程の小さな木造艇を戦場で活躍させられなかったのか。
その疑問への解答 . . . 本文を読む
>1944年夏、フィンランドに2度目の奇跡が起こった。夜が訪れることのない北欧の夏。北フランス、ノルマンディの海岸に連合軍が上陸した3日後。フィンランド南部、カレリヤ地峡の前面に恐るべきロシア軍の大軍が蝟集していた。おびただしい数の航空機と砲兵に支援されたロシア軍は、たちまちフィンランド軍の戦線を破り、重戦車の大軍を先頭に10日間で百キロを前進。首都ヘルシンキを中心とした南部フィンランド全域の占領 . . . 本文を読む
今は亡きソノラマ文庫から発刊されてた「戦史シリーズ」内の一作。
写真はPARTⅡだけど、この撃沈戦記シリーズは4作まである。「撃沈!」という割に沈んでない船の話もあったり、編集者の選択基準はイマイチ不明。
しかも、皆が知ってる?軍艦は数えるほどで、逆に自分にとっては好みの”マイナー艦”がラインナップにずらっと並んでます。
例えるなら「海上のラスト・オブ・カンプフグルッペ」?
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