@じゃんだらりん

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ハクソー・ヒギンズ

2007-06-15 | プロレス
80年代に半ばに活躍した選手で、ナチュラルパワーに溢れ、例えるなら「新人の頃のスタン・ハンセン」。

「バックフリップ」という、相手を両肩で担ぎ上げて、体を後方に反りながら投げ落とす技の名手だった。

新日本プロレスも、彼を次期外人レスラーのエース候補と目していた。だから初来日で猪木とのメインイベントが組まれた。

「絶頂期」の猪木であったならば、上手くこのグリーンボーイを引き立てて、華のある試合を組み立てたに違いない。

しかし、ヒギンズが張り切り過ぎたのか、試合開始早々に「バックフリップ」の直撃を食らった猪木は受身を取れず、半失神状態に。

その後の試合中、寝たままの猪木としながら寝技のふりで時間稼ぎするレフリー。その後試合に他選手が不可解(?)な乱入をし、TV試合にあるまじき展開となってしまった。

ちなみに、シリーズ最終戦で猪木と再戦したヒギンズは「延髄切り・3連発」を食らいフォール負けしたが、その時の「受身」が素人丸出しだったのが、また影で失笑されてました。

ヒギンズはその後、このバックフリップで、フロリダ州マット界にて2人連続で対戦相手を病院送りにし同地から追放処分を受け、日本マット界にも再登場することはなく、いつしかフェードアウトしていった。

強かったのは事実ですが、不器用な試合運びで、何度も怪我をさせるようなレスラーは「危険人物」とみなされ、マット界には戻れない。

ただ新人の頃のS・ハンセンも、「ブレーキの壊れたダンプカー」と言われ、アメリカマット界では干されていたのを新日(と猪木)が育てたようなものでした。

だから猪木の衰えが無ければ、ヒギンズももっと上手い育て方が出来たハズ、と惜しまれる存在だった。




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