小鳥日和

シジュウカラF(F夫)の探鳥備忘録

11/25(金)道東・羅臼(知床)

2011-12-02 | 野鳥 その他探鳥地

”シマフクロウ” 

その容貌から「森の哲学者」とも呼ばれ、アイヌの人々からはコタンコルカムイ(「村を守る神」の意味)、カムイチカプ(「神の鳥」の意味)としてあがめられてきたそうです。

 

かつて北海道に1000羽ほど生息していましたが、明治時代以降の開拓、森林伐採、戦後の河川改修工事などで、繁殖及びエサ場が失われ、今では北海道東部中心に140羽、50番(つがい)しか生息していない貴重な野鳥です。

今回はその中の3羽を確認することができました。

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シマフクロウ(A個体)

ここには1番(つがい)と2羽の若いフクロウ、計4羽のシマフクロウがいると聞きました。このペアはこれまで16羽を巣立たせたそうです。

(A個体 : 成鳥♂ B、C個体:幼鳥1年目、幼鳥2年目)

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シマフクロウ(B個体)

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シマフクロウ(C個体)


YouTube: 北海道・羅臼/シマフクロウ(2011.11.25).wmv

 

現在、「日本野鳥の会」はシマフクロウの保護区を173ha設置し、伐採跡地にミズナラ、ハルニレ、ヤチダモ、イタヤカエデなどを地元やボランティアの人々の協力を得て、植樹及び保育活動を行っているそうです。

※詳しくは「日本野鳥の会」の「シマフクロウの保護」をご覧ください。

 

いつまでも姿を見ることができればいいですね。