小鳥日和

シジュウカラF(F夫)の探鳥備忘録

11/24(土)宮城/蕪栗沼

2012-11-29 | 野鳥 その他探鳥地

伊豆沼周辺を確認後、早めに蕪栗沼へ移動。

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北ゲートから望む、蕪栗沼風景。

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頭上をマガンやオオハクチョウが行き交います。

日本に越冬のため飛来するマガンの総数は7~9万羽ですが、そのうち9割近くが伊豆沼と蕪栗沼に集まってきます。

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また、ここ蕪栗沼では毎年、マガンの他にオオヒシクイが5000羽以上飛来します。

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オオヒシクイ

マガンとの違いはくちばしが「黒く、先が黄色い」ため簡単に識別できます。

(この近くに化女沼には亜種ヒシクイもいるので要注意)

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また、翼を広げた大きさがマガンは150cmですが、オオヒシクイは190cmとひと回り大きいです。

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観察中、オオヒシクイ達が突然騒ぎ始めました。

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原因は「オジロワシ」でした。

今年は蕪栗沼では確認できていなかったらしいですが、運良くこの日にオジロワシがシベリア・サハリン方面から飛来したようでした。

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このあし原ではハイイロチュウヒ、コチョウゲンボウ、オオタカ、ノスリ(年によりケアシノスリ)など猛禽類も多々見ることができます。

 

そしてこの蕪栗沼では、夕刻にマガンの塒入りを見ることができます。

約4万羽のマガンが3-5m頭上を通過して沼へ降り立つ様子は圧巻です。

 

 

 

 

[確認した鳥]

アオサギ、コサギ、ダイサギ、オオバン、カイツブリ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ハシビロガモ、オナガガモ、トビ、ノスリ、オオタカ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、オジロワシ、マガン、ヒシクイ、亜種オオヒシクイ、シジュウカラガン、オオハクチョウ、コハクチョウ、タゲリ、オオハシシギ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ツグミ、シロハラ、ジョウビタキ、モズ、ベニマシコ、コゲラ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン、キジバト、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、カワラヒワ、シメ、ムクドリ、ヒヨドリ、ハシブトガラス


11/24(土)宮城/伊豆沼(その2)

2012-11-27 | 野鳥 その他探鳥地

伊豆沼を飛び立ったマガン達は、周囲20kmほどの範囲で周辺の田圃へ採餌へ向かいます。

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採餌風景

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稲刈りで残された「落ち穂」が重要な食料源です。

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マガンは警戒心が強く、食事中や寝ている時も必ず、数羽が「見張り」をしています。

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双眼鏡で見ているこちらに向かい、警戒しているのかな!?

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(左)若鳥 (右)幼鳥

マガンの胸(お腹)を見て黒い筋模様の有無で幼鳥と成鳥を見分けることができます。また、幼鳥はくちばしの付け根に白い羽毛が無いのも特徴です。

マガンは家族の絆(きずな)がとても強い鳥で、食事をしているときも、いつも家族一緒、家族単位で行動を共にするそうです。旅立ちの時、仲間がケガをしていたら元気になるまで家族で支え合い、元気になるまで残ろうとするらしいです。私がガン・カモ類を好きな理由はそういうところにもあります。

 

■観察マナーを守りましょう!
マガンはたいへん警戒心が強く、臆病な鳥です。ストレスを与えないように以下のことを守って観察してほしいと思います。

 

1、車のヘッドライトは消しましょう。

2、カメラのフラッシュは厳禁。

3、目立つ場所での観察は控えましょう。
 (田圃へ自動車で侵入はやめましょう。 また、田圃へ入り込みむやみにマガンに近づき、ストレスを与えないように配慮してあげましょう。100m以上近づくと飛んで逃げます。)

4、ゴミは持ち帰りましょう。 

 

我々バードウォッチャーの最低限のマナーだと私自身も心がけていきたいと思います。皆で自然を大切にしましょう。


11/24(土)宮城/伊豆沼

2012-11-25 | 野鳥 その他探鳥地

今年も冬の風物詩、宮城・伊豆沼へマガンの塒立ちを見に行ってきました。

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夜明け前の一瞬に見られる「青」の風景です。

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湖面を埋めるマガン達。

塒立ちを前にマガン達が騒ぎはじめていました。

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一斉に飛び立つ時の「ドドッ」という地響きの様な羽音が印象的でした。

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夜明けの「赤」の風景です。

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朝日に輝いて、その中を数万羽のマガンが飛び立っていきました。

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「雁行」(がんこう)

V字に飛ぶことを雁行と呼びます。

後方だとエネルギーを節約して飛ぶことができます。この雁行の先頭ですがこれまで群れのリーダーだとばかり思っていました。しかし実は「そこに運悪くきた個体」だそうです。マガンは出来るだけ後ろに行きたいので、先頭は都度、入れ替わるらしいです(笑) 

 

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沼の片隅では、オオハクチョウが群れていました。

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家族会議!?

「今日はどこの田圃へ出かけようか・・・」なんて話しているのでしょうか。

雪が降る前にしっかり食べて体力を付けてほしいものです。