小鳥日和

シジュウカラF(F夫)の探鳥備忘録

9/22(土)長野・白樺峠

2012-09-23 | 野鳥 信越探鳥地

「タカ渡り」ポイントである長野県/白樺峠へ行ってきました。

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昨晩の雨により早朝は霧が濃く視界も悪かったのですが、次第に天気も良くなってきました。午後からに期待です。

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タカ見広場風景

 

「タカの渡り」とは・・・

猛禽類(タカ・ワシ)の仲間には、夏鳥として日本に渡ってきて繁殖・子育てをし、9月にはまた越冬のため東南アジアへと旅立っていくタカがいます。多い日には1日に5000羽以上のワシ・タカが上空を南下していき、移動ルートも決まっています。

これらのタカは戻って来る場所も同じなら、旅をして、通過する日(日付)も同じだそうです。

これは正確な体内時計を持っていると言えるのでしょうね。

 

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上昇気流に乗り、高度を上げるワシ・タカ。 これを「タカ柱」と呼びます。

この日は数十羽から200羽位のタカ柱を7~8回以上、さらに頭上でもタカ柱ができていたこともありました。

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ハチクマ

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ハチクマ (デジスコではこれが限界ですね)

上昇気流で充分高度を上げ、一気に滑空していきます。それを繰り返し移動していきます。

この方法で、できるだけ羽ばたきを抑え、エネルギーを節約しています。

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タカ見広場には、奈川村と信州ワシタカ渡り研究グループの方々が建てた小屋が3軒、簡易トイレもあり、トラブルにならない様に管理してくれています。小屋の中には、タカの飛来数を表したグラフやガイドが貼ってあり、この資料はとても参考になります。

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クマタカ

途中、クマタカが目前を飛翔、そして木に留まるというラッキーもありました。

 

タカ渡りで観察できるタカの種類は、サシバが70%近くを占め、次に多いのがハチクマで20%、ノスリ、ツミと続きます。

この日の結果は、サシバが3362羽、ハチクマ436羽、ノスリ19羽、ツミ13羽、その他11羽でした。(信州ワシタカ渡り類調査研究グループの調べより)

 

今回、大阪からも友人が来ており、お会いすることができました。

ご一緒でき楽しく観察ができました。ありがとうございました。

 

[観察できた猛禽類]
サシバ、ハチクマ、ノスリ、ツミ、ミサゴ、ハヤブサ、オオタカ、ハイタカ、ミサゴ、トビ、クマタカ

[周辺で観察できた鳥]

ツバメ、イワツバメ、ヒメアマツバメ、アマツバメ、ハリオアマツバメ、キジバト、アオバト、コサメビタキ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、サンショウクイ、アカゲラ、カケス、ウグイス、メジロ、イカル、ホオジロ、ホシガラス


9/16(日)三番瀬探鳥会(その3)

2012-09-20 | 野鳥 千葉探鳥地

探鳥会開始時には、潮も引き干潟が現れだしました。

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これから2時間まだまだ潮が引いていきます。

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オバシギ(中央)とミユビシギ達

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オバシギ

こちらのオバシギも北極圏・ツンドラの限られた地域で繁殖し、冬季はインドから東南アジア、オーストラリア大陸に渡って過ごします。日本にはその移動途中に旅鳥として立ち寄るのみです。

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メダイチドリ(成鳥)

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オオメダイチドリ

ユーラシア大陸の中央部で繁殖し、冬期はアフリカ東岸からインドネシア、オーストラリア、ニュージーランドまで広がり越冬する。日本にも数は少ないですが稀に旅鳥として飛来します。

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ダイゼン

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キアシシギ

潮が引く前は、遠方の防波堤上にチュウシャクシギやダイシャクシギの姿を見ましたが、干潟には現れませんでした。

また、先日はコオバシギ、アオアシシギ、コアオアシシギも居たそうですが、他のシギの様に長くいつかないため運が良ければ見ることができます。

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ミヤコドリ

この鳥も本来は中央アジアのウクライナ、カザフなどロシア内陸部、カムチャッカ半島南部などに点々と非連続に繁殖しています。冬季はアフリカ大陸から紅海、ペルシャ湾、インドなどの沿岸に渡って過ごし、日本では希な旅鳥だったようですが、近年日本でも千葉県、福岡県、三重県では越冬する個体もいます。

ここ三番瀬では今年、22羽ほどが越夏したそうです。(相当、居心地が良いのでしょうね。)

探鳥会では久しぶりにお世話になった方々にお会いすることができ良かったです。その後、天候が崩れてきたため、11時前には探鳥会は終了。帰路につきました。

 

[確認した鳥]

カワウ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、ウミネコ、ダイシャクシギ、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、ソリハシシギ、キアシシギ、シロチドリ、トウネン、ミユビシギ、ダイゼン、ハマシギ、メダイチドリ、オオメダイチドリ、コチドリ、ハジロコチドリ、オバシギ、イソシギ、アジサシ、コアジサシ、ミヤコドリ、ハクセキレイ、メジロ、モズ、ムクドリ、オナガなど


9/16(日)三番瀬探鳥会(その2)

2012-09-19 | 野鳥 千葉探鳥地

まだ潮が引かない波打ち際

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小型のシギは干潮を待ちきれないようです。 (トウネンの群れ)

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ミユビシギの群れの中にいました!ハジロコチドリです。

ハジロコチドリとは・・・

グリーンランドからスカンジナビア半島、ユーラシア大陸の北極圏で繁殖し、冬期は西アジアからアフリカ中南部に渡り越冬する鳥です。日本は移動ルートから外れているため、とても珍しい旅鳥です。

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その希少な鳥であるハジロコチドリが今年も2羽だけ渡ってきてくれたようです。

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いつも2羽は一緒。

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1羽が休息中でも、必ずもう1羽は近くにいます。

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YouTube: 千葉/ハジロコチドリ(2012.09.16)

 

成鳥は、上胸に幅広の黒帯があり、脚は橙黄色(オレンジ)。 

額は白く、前頭に黒色の帯があり、過眼線は幅広で黒色、雌雄ほぼ同色です。

冬羽は顔や首の黒色部分が褐色巳を帯びて細くなり、嘴のオレンジ色は無くなるか、やや残るくらいということです。


9/16(日)三番瀬探鳥会

2012-09-18 | 野鳥 千葉探鳥地

千葉県支部/三番瀬探鳥会の開始前から干潟を散策。

まだ潮が引いていないため、小型のシギ・チドリのみが波打ち際で採食していました。

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ミユビシギ(幼鳥)

幼鳥は白と黒のコントラストが強く、肩羽に黒い軸班がでるのが特徴です。

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ミユビシギ(幼鳥)、右側2羽はトウネン 

この時期のミユビシギの成鳥は冬羽に換羽していたりしているか、肩羽のグレーが目立っていたりしています。また、残っている夏羽は摩耗しているケースが多いため、見分けることができます。

 

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トウネン

トウネンの識別は難しいですね。 私は肩羽に注目しています。肩羽が小さい幼羽か、生え揃った比較的大きい成鳥羽かどうかといったところでしょうか。

一般的にトウネン幼鳥の識別ポイントは以下の様に言われています。
 ・顔~首の模様がやや不明瞭
 ・背中のV字班は細くはっきりしない
 ・雨覆~3列は灰色味が強く軸班が細く周辺との境界がはっきりせずメリハリに欠ける 等々

 

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シロチドリ

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コチドリ(幼鳥)

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コチドリ(幼鳥) 可愛いですね!

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メダイチドリ(幼鳥)

さすがに9月中旬を過ぎると幼鳥が目立ちます。

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ダイゼン

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オバシギ

大型のシギ・チドリ達は沖合の防波堤やポールの上で、潮が引くのを待っています。

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オオソリハシシギ

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潮が引くのを待ちきれないシギもいるようです。

長い嘴をいかして、まだ干潟が現れる前に餌を探していました。

 

この日、現地でパイプ椅子に腰掛けて眺めておられた方にお会いしお話していると・・・

ずっと眺めているだけで「癒される」そうです。 (納得です!)


9/1(土)千葉・三番瀬(その2)

2012-09-12 | 野鳥 千葉探鳥地

さらに干潟にて・・・

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ミユビシギ

この時期、キレイな夏羽は消えて白い冬羽へと衣替えの真っ最中です。

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ミユビシギ

夏羽の残る固体、ほとんど冬羽に変わった個体とさまざまです。

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ミヤコドリ 何やら見つけたのかな!?

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大好物の二枚貝発見!

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オバシギ

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キョウジョシギ

キョウジョシギ(京女鴫)の名前の由来は夏羽の色が京女の着物の柄に似ているということから名付けられたそうです。 

また、「石ころがし」という呼び方もあるようです。「小石や貝、海草をひっくり返して餌をとる」そんな仕草からきているようです。

実はかなりの力持ちのシギです。

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ソリハシシギ

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オオソリハシシギ

 

鳥を見始め1時間半、だんだん雲行きがあやしくなってきました。

と、思っていたら・・・

ゲリラ豪雨に見舞われました。

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瞬く間に干潟が見えなくなるくらいの雨量

 

この日は早々に引き上げることにしました。

 

[確認した鳥]

カワウ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、セグロカモメ、ウミネコ、オオソリハシシギ、キョウジョシギ、ソリハシシギ、キアシシギ、シロチドリ、トウネン、ミユビシギ、ダイゼン、メダイチドリ、コチドリ、オバシギ、コアジサシ、ミヤコドリ、ハクセキレイ、メジロ、モズ、ムクドリ、オナガなど