お気に入りの「PSJ渋谷研究所X」というブログで
水の沸点は100℃じゃないを読んだ
4年生の理科では
「水は,温度によって水蒸気や氷に変わること」
を学習するのだが
その単元の実験の一つに
水を熱し続けて温度変化を観察するものがある
沸騰を始めると温度の上昇が止まって
それが100℃だと教科書には書いてあるのだが
教科書通りの実験をしても、まず100℃にはならない
何度か4年生を担任したがいつも97℃を越えない
理科教師の集まりで話題になることがあっても
・水に不純物が混じっているのではないか
・気圧が1気圧に満たなかったんじゃないか
・温度計が狂っているんじゃないか
今ひとつスッキリしない
水に不純物が混じっていると「沸点上昇」がおこるはずだし
気圧の差がそんなに影響するのかなって思ってた
この機会に色々調べてみたら
というページが
要約すると
温度を測るには赤い液溜めだけ漬けても駄目
その目盛りまでその温度にならないと正しくないということだ
実際にやってみた
家庭科室からでかい鍋を借りてきて
温度計を浸し加熱する
フタをしないと97℃近辺から上がらなかったので
フタをしてぐらぐら煮て、フタを開けてすかさず
シャッターを押す
料理をする方は分かるだろうが
吹きこぼれそうな鍋がフタを取ると収まるように
あっという間に温度が下がっていく
だが確実に目盛は100℃をさしていた
結論として
なぜ温度計が100℃を指さなかったかというと
温度計の棒状部分が外気で冷やされていたから
ということになる
空冷の威力を甘くみてはいけない
では4年生の実験はどう改善すれば良いのだろう
これではいつまでたっても沸かないし大変危ない
こんなビーカーどこにも売っていない
どうやらフラスコに蓋をして使うのが一番良さそうである
記事のご紹介ならびに実験のお知らせをありがとうございます。記事中で言及している先生へもメールでお知らせしまして「いろいろな可能性を考えて実験を重ねてみることが大事なんだ、と改めて感じ」たということや、「次に4年生を担任したときは」との返信をいただきました。本当にありがとうございます。
で、いまさら気づきましたが、この記事からはトラックバックをいただいていないんですね。どこのブログに寄らず、サイドバーの「最近のトラックバック」ららの訪問者は、なかなか無視できないようですから、よろしかったらお送りください。
ありがとうございます
宣伝のトラックバックスパムに悩まされているので
自分がトラックバックを貼り付けるという発想がありませんでした
とりあえず送ってみましたのでよろしくお願いします
大変よい勉強になりました。有難うございました。
計測器にも使い方があるはずです