宮澤賢治の里より

下根子桜時代の真実の宮澤賢治を知りたくて、賢治の周辺を彷徨う。

清々しくありぬべし

2018年05月21日 | 賢治関連
《東ニ病気ノコドモアレバ行ツテ看病シテヤリ》(「賢治詩碑」、平成27年10日5日撮影)

 過日ある方から、今回の件等をご心配なさって下さってのことでしょう、
    色々お有りのようですが、清々しくいらしてくださいませね。
という労りの言葉を頂いた。とてもありがたかった。そして私は気付いた、今回のことも含め、なぜ、私は賢治学会幹部から三度も似たような理不尽な仕打ちをされ続けているのか、に対するだいたいの答に、だ。

 それは、一昨日ある関東地方の賢治研究家から、
   鈴木さんの本が賢治学会員に広く読まれることは、賢治学会(のお偉方)としては歓迎できないでことでしょうね
と言われたこともあったからだ。
 そしてもう一つ、増子義久氏が〝黄昏(たそがれ)の宮沢賢治”学会“〟において、「花巻市民の会」の関係者4人の固有名詞が記されたA4版6ペ-ジに及んでいる、賢治学会代表理事名の文書について、
   手続きのあり方を声高に言い募(つの)る文面に腰を抜かしてしまった。
と呆れ果てていることを知ったからだ。
 
 一方で、昨今、賢治学会のお偉方は私鈴木のことを「賢治学会に反対する人物」とお呼びになって下さっているということですが、私は同学会に反対などはもちろんこれっぽっちもしていない(私は今でもこれからも「宮沢賢治学会員」だ)。あくまでも私の賢治研究の姿勢と結論は、ひたすら更なる賢治研究の発展を願って、科学的・客観的な手法「仮説検証型研究」によって辿り着いたものである。そして、これは本来はどなたも納得せざるを得ないことのはずだが、検証できた仮説に反例が見つからない以上は、その仮説は反例が見つからない限りはという限定付きの「真実」となる。

 ということは、論理的には次のようなだいたいの「答」、
 私が『本統の賢治と本当の露』等において主張する、検証できたいくつかの仮説に対して賢治学会幹部はその反例が見いだせない上に、先の関東地方の賢治研究家の評が示唆するように( 従来の定説がかなりの数にわたって覆されることになり )不都合なものだから、このような一連の仕打ちをし続けているのだ。
に辿り着かざるを得ないことに気付かされる。

 そしてこの「答」と、先にある方が、
 あの文書は問題ですよ。あれは鈴木さんに対する個人攻撃であって、代表理事が責任を取って辞任せねばならないようなやり方です。鈴木さんはこのままだとこれによって殺されますよ。
心配して下さったことは、同じことの裏表であり、私は今後賢治研究の分野ではつまはじきに遭い、ゆくゆくは抹殺されることでしょう。がしかし、そのようにされるであろうということが逆に、『本統の賢治と本当の露』等における私の主張に自信を持っていいのだということをはしなくも教えてくれる。

 このようなことに気付いたがゆえ、科学者の端くれとしての矜恃が私をして、
   清々しくありぬべし。やがて時が全てを解決してくれるはずだから。
と心の中で時々言わしめることに今後なるだろう。

 ただ、私が目障りだと仰るのであれば、「賢治学会に反対する人物」と言い募って感情レベルの次元で私を排除しようとなさらずに、願わくば論理的に行って下さい。そう、反例をたった一つでいいのです、それを私に突きつけて下さい。さすれば私は当該の仮説を潔く即棄却しますので(ご存じだとは思いますが、そのことによってしか、一度検証された仮説というものは棄却できませんので)。これが私を確実に排除できる唯一の方法です。

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《『本統の賢治と本当の露』の広告 》(平成30年5月1日付『岩手日報』一面下段)

 この度、『本統の賢治と本当の露』(鈴木守著、ツーワンライフ出版、定価(本体価格1,500円+税))

を出版いたしましたのでご案内申し上げます。
 本書は、「仮説検証型研究」という手法によって、「羅須地人協会時代」を中心にして、この約10年間をかけて研究し続けてきたことをまとめたものです

 現在、岩手県内や東京の書店におきまして販売されおりますのでどうぞお買い求め下さい。
 あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,620円(本体価格1,500円+税120円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
      〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
               電話 0198-24-9813
 なお、〈目次〉は以下のとおりです。


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