子どもが大学生になって、
自分の道を謳歌し始めてやっと、あの時の両親の思いがわかってきました。
私も当時をふりかえると、
自分の新しい世界のことしか考えていなかった。
実家のことも、親の子とも、都合のいい時だけおもいだしていました。
年の離れた兄たち。
長い間夢に向かって苦労した長兄。
高校から家を出ることになっ次兄。
またそれを長い間みまもっていた母。
自分の大学生活はけしてさぼれない学科であったものの、
とても楽しく、いい友達にめぐまれました。
その間にも、父も母も、
ずっと子供のことをおもって、頑張っていてくれたんんだなと。
なんとそれがわかったのは、30年以上たってからのことなんですね。
その父はなくなり、母は里に一人。
母をつれてくることもできるのに、
介護を人にまかせて、
自分を優先しているという事実。
実家へいくことは、嬉しく、そして切なく、
自分を振り返る時間です。