はやく来い 春

ほんの少し日が長くなるだけで
寒くても 気分は前向きになる

冬枯れの山腹に煙がたなびき
はや畑では土作りを始めているらしい

「春待つ孫(こ)　長き学びの緒に着くも
身の丈合わぬ　ランドセルかな」

一首添えて 約束のランドセルを贈りましたが
誰よりも彼は“春よこい　早く来い”の
心境でしょう

昔なら《大志を抱け》と贈る言葉も
今では《通学路の車に気をつけろ・
いじめをするな　いじめに遭うな》では
夢がなさ過ぎですね