SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

養老天命反転地10

2008年04月29日 | Weblog
 ICC HIVEのインタビューによれば、荒川修作にとってコンピューターとは、「自由」や「真理」や「希望」のディメンションとは最も遠いところにある、およそ夢のもてないものである。しかし荒川は、だからこそコンピューターを使うのである。というのも、荒川にとってコンピューターとは、まさに「ガラクタ」だからだ。荒川&ギンズのプロジェクトとは、「ガラクタの断片から多層的迷宮を構成する」(『建築する身体』167ページ)というものである。荒川の頭の中には、言葉のガラクタとしての文字を始めとして、記憶のガラクタとしての擬似記憶、人間のガラクタとしての動物、意味のガラクタとしての無意味、理解のガラクタとしての誤解、色のガラクタとしての原色など、あらゆる様々な「ガラクタ」がぎっしりと詰まっており、それらがぐるぐると渦を巻いた多層的迷宮をなしている。そして私はいま、その多層的迷宮への扉を開けようとしているわけだが、もしよければ君達も一緒に来ないか? 保坂和志は手を挙げているようだが、他にはいないのか? 意気地が無いんだな(笑)