すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

ゆうきまさみ「鉄腕バーディー (12)」

2006-04-30 08:48:32 | 書評
「土曜ワイド殺人事件」はくだらなくて、人から借りて読んだのだが、なんとなく、また読みたくなったな


「鉄腕バーディー (12)」。


主人公の片割れである「バーディー・シフォン」の過去が語られる12巻でした(語り終わらなかったけれども)。


が、異世界(地球外)でありながら、けっこうオーソドックスな…………と言うか、ありがちな展開。

ヴァイオリン、エネルギー触媒に再生品を使いまわしてるでしょ。
身体、壊しちゃうよ。
ゆうきまさみ「鉄腕バーディー (12)」194頁 小学館
ヴァイオリンというのは、幼少期のバーディーの保護者役をしていたロボットのこと。

バーディーの苦境を助けるべく、まさしく身を粉にして働き、その稼ぎを全て彼女の養育に当てるという語るも涙、聞くも涙の逸話。

…………ちょっと、使い古されている。


シフォンが学校でいじめられるところなんかも、なんとも紋切り型でした。


バーディーの過去を掘り下げることで、展開により深みを持たせようというのだろうけど、今巻だけを見ると、ちょっと物足りなかったというのが正直な感想。


そう言えば、「ヤングサンデー」の単行本1巻を読めるキャンペーンをしています。
「鉄腕バーディー」も、もちろん読めます。(サイトはこちら。)
五月末までやっておるそうですから、興味のある方は、是非。


前の感想。
ゆうきまさみ「鉄腕バーディー (11)」帯の推薦文がよしもとばななとは、こりゃまた意外だなぁ


鉄腕バーディー 12 (12)

小学館

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光栄「Mobile三国志II」

2006-04-28 08:47:25 | その他の評価
auでは「モバイル三国志III」が登場。MSXでは出なかったんだよなぁ。


SH902iになってから、暇つぶしに携帯でゲームをするようになってしまいました。

で、今度は、「モバイル三国志2」。(公式サイト)


うーん、音楽はないんだ。
効果音も。

必要ないけどね。
でも、ちょっと寂しいような。

容量の問題もあるのだろうけど、音楽が鳴らないと、バッテリーのモチが良くなるのだろうから、これはこれで、いいのだろう。


ゲームは、懐かしの「三国志II」のリメーク。
ちょいちょい足りないものもあるようですが(貂蝉イベントは、あるのか?)、基本的には同じ。

旧作と同じで、相性の悪い君主だと、配下の忠誠心が下がる、下がる。
これのために、能力が高くても、使えない武将が出てしまうのは、なんともなぁ。


が、ゲームバランスはゆるめになっています。
ので、サクサクゲームは進む。動作も軽快。

城にこもった君主・太守の兵士も、昔よりは簡単に削れます。
でも、大陸が広大なので、何度も同じような戦争をしなくてはいけないのは、…………まっ、このゲームに限ったことではなく、これは光栄の宿命。

だからこそ、暇つぶしにうってつけという側面もありますし。
という目的で割り切れば、わりと楽しめるのではないかと。


他、携帯ゲームの感想。
光栄「Mobile太閤立志伝」「太閤立志伝III」も途中で進まなくなって、止めたんだよなぁ………………
堀井雄二「ドラゴンクエストI」惰性ってやつですな
堀井雄二「ドラゴンクエストII」「III」は、やっぱ無理か?

大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (6)」

2006-04-27 08:33:54 | 書評
超映画批評での点数は、どうなるだろうなぁ…………


「デスノート (6)」。

あっさり盗聴…………どころか、盗撮が成功してしまい、キラがいると思われるヨツバグループの秘密を覗けてしまえるって…………。

ちょっと強引と言うか安易なストーリー展開。

まぁそのおかげで、ハイスピードでテンションの高い物語となっているんだろうけどね。


とりあえず 各人が普段から
ヨツバの為になる死を考えておき
会議自体は これからは
隔週という事にする
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (6)」14頁 集英社
特に意味のない引用です…………。


これまでの感想。
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (1)」藤原佐為は囲碁の得意なスタンドだったが、リュークは死を操るスタンドだな
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (2)」不細工でもエッチが上手だともてるようなことが言われるが、そもそも不細工ではエッチまでもっていくのが大変だよなぁ
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (3)」ゆっくりと読んでおります
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (4)」レムの腕は巨人兵みないだな
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (5)」監督は金子修介かぁ……………「クロスファイア」は、むごかったなぁ…………………………………………………


DEATH NOTE (6) ジャンプ・コミックス

集英社

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山本祐介「ケロロ軍曹 (7)」

2006-04-25 08:27:15 | 映画評
ケロロ軍曹はファーストガンダム以外のガンプラもつくるんだな


だらだらと「ケロロ軍曹」を見ています。

シーズン1の七巻。
七巻の肝は、西澤桃華の父とケロロ小隊の戦いでしょう。

シャア……………と言うか、声優の池田秀一を使って、やりたい放題だな。


しかし、子供に大人気だと言うけれども、小さな友達は、このネタの何割を理解しているのだろう?
よくも、このギャグで3年も続いているな。


「ケロロ軍曹」の感想。
山本祐介「ケロロ軍曹 (1)」アニメでは、どんなアングルでもパンツが見えないようになっているなぁ
山本祐介「ケロロ軍曹 (2)」ケロロが「父」の肩代わり…………ということは、ないな
山本祐介「ケロロ軍曹 (3)」安易に「夢オチ」にしないようにしましょう
山本祐介「ケロロ軍曹 (4)」「なんか話がつながらないなぁ?」と思ったら、先週号を買い忘れてるじゃんか!
山本祐介「ケロロ軍曹 (5)」「いきなり団子」って、そんなにメジャーなもんなのか?
山本祐介「ケロロ軍曹 (6)」ガンガル最高!


ケロロ軍曹(7)

バンダイビジュアル

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堤幸彦「トリック 新作スペシャル」

2006-04-24 09:03:03 | 映画評
真面目に全部見たドラマは「TRICK」くらいになってしまったなぁ


今さらなんですが、「トリック」の新作「トリック 新作スペシャル」(まんまの名前だな)を見逃してしまったので、DVDで見ました。(公式サイト)

アベちゃんのぶっとんだ演技と、仲間由紀恵のかわいいけど奇妙なキャラと、堤幸彦の(意図的な)安っぽい演出。
相変わらずでした。(鬼束ちひろ外されちゃった。やっぱ移籍騒動が響いたか?)


また映画になるらしいが、前作も商業映画にあるまじき安っぽさだったなぁ。
まぁそれが売りでもあるからなぁ……………。


後「ケイゾク」の続編は、もう無理なのかのぉ~。


トリック 新作スペシャル

ジェネオン エンタテインメント

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藤子不二雄A「まんが道 (1)」

2006-04-22 08:28:55 | 書評
切込隊長の「燃料投下中」は、あの短いスペースで現状のゲーム業界全体を語ろうとするから、言葉が難解になってしまい、字足らずでかわいそうだ


週刊アスキーを毎週欠かさず読んでおります。

基本的に連載は全て楽しんでいるのですが、その中でも「電脳なおさん」は、サクッと馬鹿な漫画が読めて好きです。

便所の落書きレベルを、プロが堂々とやってしまう、潔さ。
素晴らしいです。

と言っても、元ネタが分からないことが、多々。


「手塚オナ虫」が登場する(あぁひどい名前。詳しい解説はこちら。)「まんが道」のパロディも、笑って読んでいるものの、「まんが道」自体は読んだことがない。


そんなこともあって、「まんが道 (1)」を手にして見ました。

いろんな道が
ある……
楽な道、
けわしい道、
のぼり道、
くだり道、

人の一生は、
旅人が、
初めて通る道を
行くような
ものだ……

ひとりの
少年が、

一本の道を
進もうとして
いる……

その道は

まんが道!!
藤子不二雄A「まんが道 (1)」12~13頁 中公文庫

敗戦直後の混沌とした時代に、海のものとも山のものとも分からなかった(極東の島国から生まれた「マンガ」が世界中で評価され、巨万の富を生んでくれるなどと、当時、誰が考えただろうか?)…………どころか、梶原一騎が「男の星座」で語っていたように、所詮は子供騙しのメディアと思われていた漫画に、ただただ憧れだけ打ちこむ少年二人の、なんと熱く美しく純粋なことか。

中年にさしかかりつつある人間には、この純粋さが痛いね。


しかし、この「まんが道」。
ドラマにはなったけど、アニメにはならんのね。

作者が生きている間は、遠慮してできないのかな?


まんが道 (1)

中央公論新社

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三浦哲郎「短編集モダイクⅠ みちづれ」

2006-04-21 08:53:35 | 書評
とは言うもの結婚していないから、夫婦の機微など理解できるわけもなく


家に帰ると、FF12をダラダラとやるという生活を続けていて、すっかり小説から遠ざかっておりました。

自堕落だなぁ…………(小説を読んでダラダラすることも、自堕落と言えば自堕落だが)。

短編集でも読むか。
と言うことで、選んだのが三浦哲郎「短編集モダイクⅠ みちづれ」。

 あ、と妻はちいさな悲鳴を洩らして身を起こした。鳥籠ががたんと鳴った。同時に彼もロを開けたが、声にはならなかった。彼は急いで階下へ降りた。
 妻は、まだ驚きから醒めない顔で、両手の拳を顎の下に並べていた。
「ごめんなさい、逃がしちやった。」
「見ていたよ、二階の窓から。どうも危ない恰好だと思ってたんだ。」
 逃げたのは雄鳥で、隣の雌鳥は動顛してばたばたと籠のなかを飛び回っている。
「やっと馴れてきたのに……まさか逃げられるとは思わなかったわ。」
「馴れてきたころが危ないんだよ。野鳥は油断がならないんだ。」
 二人は、縁先から、塀際に並んでいる背の低い数本の植木の枝々を丹念に見たが、うそ鳥の姿は見当らなかった。あたりに耳を澄ましてみたが、啼き声もきこえなかった。
「だけど、なんで籠のなかに手を入れたりしたの?」
「水の容器を取り出すつもりだったの。あんまり汚れてたから、替えてやろうと思って。」
「だったら、籠を回して、口をこっちへ向ければよかったのに。庭の方へ向けたまんまじゃ、不自然だし、不用心だよ。姿勢が無理だから、どうしたって手のまわりに隙間ができる。」
 妻は、訝しそうに彼を見た。
「手のまわりって?]
「はっきりいえば、甲の下のところにね。ほら、こんなふうに。」
 彼は、さっき妻がそうしたように、空の鳥籠の上へ覆いかぶさるように身を屈めて、伸ばした右腕の先を籠の口から差し入れて見せた。案の定、上を向いた手のひらには、ただ押し上げるだけの格子戸がひとりでに落ちて隙間を塞ぐが、反対側の甲の下には、確かに思いのほかの空間が生じる。
「ね?鳥はここから飛び出したんだよ。」
 すると、意外にも、妻は鳥顔でかぶりを振った。
「違うわ。そこから逃げたんじゃないのよ。」
 彼は微笑した。
「いや……君はびっくりしてよく憶えてないんだろうけど、僕は上から見てたんだ。鳥は確かに君の手の甲の下から逃げたまに。」
「違うわ。それはあなたの見間違いよ。」
 思わず彼も真顔になって、妻を見詰めた。
「じゃ、どこから逃げたんだ?」
「籠の下の方からよ」と妻はいった。「ちょっと手首が引っ掛かって、上の方だけが持ち上ったんだわ。」
(中略)
 彼は、やはり自分の目を疑うことができなかった。鳥は間違いなく、妻の手の甲すれすれに飛び出したのである。それをこの目ではっきり見たのだ。籠は決して斜めに待ち上ったりなどしなかった。
「ねえ、君」と、彼は押し黙っている妻にいった。
「僕は君をとがめてるんじゃないんだよ。僕は怒ってなんかいやしない。だから、正直にいえよ。」
「正直にいってるわ。鳥は籠の下から逃げたのよ。」
 妻は平然とそういったが、嘘をついているのは明らかであった。彼には妻という人間が急にわからなくなった。二年前から親しんできて、ようやく結婚まで漕ぎつけた相手が、全く未知の、虚偽に満ちた女に見えてきて、彼は暗澹とした。
三浦哲郎「短編集モダイクⅠ みちづれ」67~69頁 新潮文庫

どこかにありそうな場面に、どこかにありそうな言葉。

壮大な設定も、奇天烈な人物も、ロマンあふれる時代背景も、大仰な登場人物のセリフもなく、日常の一場面を、ちょっと切り取ったようなものばかり。

が、それでいながら、なにか人生のちょっとした(本当にちょっとした)真理を、垣間見たような気分にさせる短編(掌編に近いかもしれません)ばかり。

そんなわけで、たいていの作品には、人生と同じように「救い」も「癒し」もありません。
強いてあるものは「慰め」でしょうか?


作者の特殊な境遇を知っていないと、ちょっと理解し難い作品も無きにしも非ずです。
それに、人生の機微を知らずしては共感できないような場面、設定なので、十代から二十代前半の人が読むと、ちょっとつらいかも。

そこはかとなく、人生に疲れている人(つまりは中年以降)あたりが、ちょうどよい読み頃だと思います。


三浦哲郎の他の作品の感想。
三浦哲郎「ユタとふしぎな仲間たち」ちっちゃいころは、なんか見えるもんだな


みちづれ―短篇集モザイク〈1〉

新潮社

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押井守「立喰師列伝」

2006-04-15 08:52:35 | 映画評
作品の中で万博を非難するようなナレーションがあったけど、愛知万博に協力しているじゃんか


東京に行く用事があって…………と言うよりは、東京に行く用事をつくって、押井守の最新作「立喰師列伝」を見てきました。(公式サイト)

…………しかし、大変でした。
なにが大変って、上映館が渋谷なんだよね。しかも東京は渋谷しかない。
社用での外出なので、当然、スーツ姿。当方、30才。
スーツ姿で、30才で、渋谷で、平日というのは、違和感バリバリでキツイものがありました。

風采があがらない上に、それを自覚もしております。そんなわけで、渋谷のパルコでの上映というのは、
「これは羞恥プレイか?」
と勘ぐりたくなるほど。

渋谷についたものの、上映時間までけっこう時間がある。仕方なく、ドトールかスタバでもないだろうかとパルコの周りをウロウロしていると(パルコの喫茶店は、私にはちょっと敷居が高くて…………)、目に付くのが浮浪者。

街角で何をするでもなく、ボー然と座り込んでいる彼らを見ては、
「この人たちは、新宿や上野ではなく、敢えて渋谷という土地を選ぶことで、自らに苦行を科しているのだろうか?」
と思いたくなるほどの堂々とした違和感。

見習わなくては………………?


それはさておき。作品の感想。

一言で言うと、「やりたい放題」。
そういう意味で、押井守ファンは楽しめるのかもしれません。

まぁ僕もファンと言えばファンなのですが、心酔するほどではない。
そんなわけで、欠伸が止まりませんでした。

映像は「ミニパト」の延長で、前回はアニメ紙芝居だったものを今回は実写紙芝居にしております。

で、物語の展開には、ふんだんな押井節の難解な言い回しナレーションで解説、解説、また解説。

「こんな実験的な作品に、金が出るなんて、押井監督は幸せだねぇ」


肝心の物語は、戦後史を「立喰師」という架空の職業・人物を使って、振り返るというもの。
社会の正道とは決別した生き方をする浮浪者に、なんだか人生の凄味を垣間見るように、無銭飲食を生業とする半端者によって、日本の在り様を問おうとするストーリー自体は凝っており、評価すべきなんだろうなぁと思います。

が、絵の表現こそが主体となるべき映画において、ナレーション(セリフですらない)で物語を進行していこうとするのは、なんか反則くさいなぁ。

まぁそれが押井守の〝味〟なんだろうけど。


というわけで、延々と押井節を聞かされる覚悟がある方だけ、見に行くのがよろしいかと。


ミニパト

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ミニパト(UMD Video)

ソニー・コンピュータエンタテインメント

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SQUARE ENIX「ファイナルファンタジーXII」

2006-04-10 09:11:44 | その他の評価
一般庶民のパンネロよりも、王女のアーシェの方が肌の露出が多いというのは、どういう国なんだ?


発売前までは、あんまり気にしてなかったのですが、直前になって「ファミ通で四十点満点を出した」なんて話を聞いたりし、ちょっと物欲がうずく。

「さて、どうしたもんかなぁ? 100時間もかかるのは、もう正直なところ勘弁なんだよな……………」と悩んでおりましたが、発売にちょうど会社が休み。特にすることもない。で、朝になって買うことに決定。でも、「いい歳をして、朝十時にゲームを買いにいくのは、もう恥ずかしい」ということで、十時半に近所のツヤタに。

が、「いい歳をして、朝十時にゲームを買いにいくのは、もう恥ずかしい」と思っているのは僕だけではなかったらしく、同年齢と思われる男二人が、店内でFF12を手にしておる。そして僕も。

三十前後の男三人が、発売日にFF12を持ってレジに並んでいる構図は、なんと言いますか……………。


それは、さておき。


ようやくクリアーしました。
モブをプチプチつぶしていたので、こんなに時間がかかりました。70時間くらい?
モブを気にしなければ、50時間前後で終わると思われます。


で、前評判の高さに比べると、ネットでは賛否両論というのが今作。

僕の感想としては、
「十分じゃない?」
といったろころ。


ストーリー。
ネットで言われるとおり、主人公の存在感の薄さは突出しております。
後、最初は歴史もので、途中からRPGの王道というストーリーの断絶も、感じないわけにはいきません。

が、FF8に比べたら、ストーリーに破綻があるわけでもないし、けっこうサクッとしたストーリー展開は、いいんじゃないすかね。

強いて言うと、魅力的なサブキャラが多数登場しているのに、ストーリーの経過で使い捨てにされているところか?
これは、惜しいなぁ。


グラフィック。
良くも悪くもスクエア。
町の雰囲気やら、フィールドの遠景、ダンジョンの細部に至るまで、よーく描かれています。
久多良木社長が、「ポリゴンによって、2D時代のような細部まで人力で書き込む労力が軽減される」と言っておりましたが、あれって完全に嘘ね。
ここまで描くのは大変だったろうね。

ムービーは、意外とあっさりしたものが多く、だらだら見せられることは少なかったです。
これは、高ポイント。


システム。
エンカウントという概念を、ほぼ払拭した戦闘は、快適の一言に尽きます。
が、「ガンビットは戦略性が高い」という意見は、疑問。
モブをこなしていたせいもあって、僕のパーティーはレベルが高く、基本的に肉弾戦で事足りてしまいました。

しかし大作でありながら守りに入らず、新しい地平を開いたというところは、評価すべきかと。

でも、ミストナックや召喚は、「?」。
使い終わると、MPが払底。前半戦でガッツのなくなった「キャプテン翼」の如く、一気に廃人となってしまいます。だから、出し惜しみしてしまう。イコール、使い道がない。
しかも、召喚はデータの読み込みが長いし。

まぁ使わなきゃいいだけの話なんですけどね。


という感じでした。
ともかく、楽しかったです。

全体的に好印象だったのですが、ただし、これだけは批判したい。
主人公の声優下手すぎ。


ファイナルファンタジーXII 特典 FFXII/iTunes Custom Card付き

スクウェア・エニックス

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ファイナルファンタジーXII(特典無し)

スクウェア・エニックス

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